せっかく育てているハーブですので枯らしたくありませんよね。
暑さに強いハーブと弱いハーブがあるので、ハーブを選ぶときに注意してみましょう。

【夏越しについて】 夏に強いハーブと弱いハーブ
夏越しというとやはり猛暑の7月あたりから9月頭までを想定しがちですが、意外と見落としやすいのが春先の突発的な暑さです。
この時期に苗の体力を落としてしまうと、夏に枯れやすくなります。
そのため、夏の暑さ対策は4月の終わりには始めておいたほうが良いでしょう。
地植えの場合は意外と耐えられるので注意が必要になるのは鉢植えです。
基本的に、鉢底の通風を良くし、周囲の熱を逃がすようにすると生存の可能性が高くなります。
どうしても夏の管理が難しいという時は、育てているハーブが暑さに強いか弱いか確認したほうが良いでしょう。
【参考】夏に強いハーブと弱いハーブ
【夏に強いハーブ】
ハーブは比較的暑さに強いものが多いですが、ここでは特に夏を乗り切りやすいハーブをいくつか挙げてみます。
・ローズマリー
・ラバンディン系ラベンダー
・タイム
・ヒソップ(紫/桃)
・マロウ
・イタリアンパセリ
・チャイブ
・レモングラス
ローズマリーは全体的に乾燥に強いです。
水気が足りなくなると細い葉が余計に細く閉じてきますので水切れのサインもわかりやすいです。
水切れで先端の新芽がしおれても、木質化部分の葉がしっかりしているようならばすぐにたっぷり水を与えれば大抵の場合は復活してきます。
ただし、小さな葉の密集する品種は水切れに弱いので注意が必要です(ブルーボーイなど)。
ラベンダーはラバンディン系のみが夏に強いタイプとなります。
高温だけでなく、乾燥にも水切れにも強いタイプです。
暑さに慣れてくると南側のベランダの上という過酷な場所でも耐えてくれます。
ただしあくまでもラバンディン系の話なので、ほかのラベンダーは注意してください。
タイムは強い日差しが大好きという植物で、全般的に乾燥に強いタイプですが水切れには弱いです。
暑さや日差しそのものには耐えてくれますので、水切れさえ注意すれば大体乗り切れます。
ただしレモンタイム系は水切れに特に弱いので、夏場に関してはコモン系とは別物と考えて管理したほうが良いでしょう。
あまり暑いと自ら休眠して枯れたような見た目になります。この場合は2週間くらい様子を見ていると復活してきますので、
早とちりして処分しないように注意します。
ヒソップは紫とピンクは夏に強いですが白だけは弱いので注意が必要です。
水切れで地上部が枯れることがありますが、根まで完全に枯れていなければ秋口になると株元から新芽が出てきますので、
株元の根の付け根付近に生気が残っているようならば涼しい場所で水やりを続けて養生しましょう。
マロウは庭の地植が前提です。
地植えにするとしっかりと根が張り、深い部分で水分を摂取できるため乾燥で枯れることは滅多にありません。
湿った土の場所でも大丈夫で、むしろそのような場所を好みます。
その代わり大量の水気を消耗するタイプなので、鉢植えだとあっという間に水切れしますので夏越しは厳しくなります。
イタリアンパセリは太い根がゴボウのように地中に向かうタイプですので、土の深ささえ確保していれば水切れ・夏枯れの心配は減ります。
チャイブは地上の葉に対して根の量が多く、
地中の水分をキャッチできますのでこちらも土の量さえ確保できていれば水切れ・夏枯れの心配は減ります。
ただし乾燥そのものには耐えますが、乾燥させると黒紫のアブラムシが湧いてきますので葉水などで予防します。
レモングラスは元々亜熱帯の植物のため、暑さには耐性があります。
湿った場所を好むとされますが、乾燥した土壌のほうが香りは強くなります。
半面、寒さには弱いので寒冷地では秋に鉢上げが必要になります。
【夏に弱いハーブ】
高温や乾燥、夏に弱いハーブもありますのでいくつか挙げてみます。
大まかに分けると日差しに弱いタイプと水切れに弱いタイプがあります。
日差しに弱いタイプは前述の日差し対策を施しましょう。
水切れに弱いタイプは正しい水やりをしていれば大抵は乗り切れます。
・イングリッシュ系ラベンダー
・フレンチ系ラベンダー
・そのほかの観賞用ラベンダー
・アルケミラモリス
・ワイルドストロベリー
・クランベリー(ツルコケモモ)
・ミント/レモンバーム
ラベンダーは人気のイングリッシュ系が夏に弱いので注意が必要です。
ひどいときには3月ごろに突発的に暑くなった日にいきなり枯れることも多々あります。
特にヒッドコートラベンダーはその傾向が強いので春先の時点で暑さ対策を施しましょう。
乾燥には強く多少の水切れからも復活しますが、
極端な高温乾燥で地上部そのものが一日でドライフラワー状態になるような状況ですとさすがに無理です。
鉢植えの場合はおとなしく冷房の効いた室内に退避したほうが良いでしょう。
イングリッシュ系の中で比較的暑さに耐性があるのはセンティヴィアが挙げられます。
フレンチ系ラベンダーは乾燥を好みますが水切れにはとても弱いです。
特に鉢植えで購入したばかりのようなものはまず夏を乗り越えられませんので、
購入してすぐに地植えに移行したほうがまだ夏を越せる可能性が高くなります。
地面に根がしっかり張るまでは水切れに注意しながら暑さ対策をして育てます。
ただし寒さにもあまり強くないので、寒冷地ではどのみち厳しい種類となります。
ギフトなどで鉢植えを頂くことも多い種類ですが、暑さ寒さの厳しい地方では実質的な一年草と割り切ったほうが良いかもしれません。
その他のラベンダーではレースやデンタータなどの種類がありますが、これらはフレンチ系よりもさらに弱いので、 基本的に室内で育てたほうが良いでしょう。
アルケミラ・モリスも日差しと乾燥に弱いタイプとなります。
30度を越えると徐々に元気がなくなり、35度を超すと枯れる危険性が高まります。
元々湿り気と半日陰の場所を好むため、遮光することと水切れに注意することが必須となります。
木陰などに植えるか、そのような場所へ鉢を移動させておきましょう。
見た目がそっくりな原種のヴルガリスのほうが頑丈です。
ワイルドストロベリーは高温自体にはそこそこ耐性があるものの、水切れに弱いタイプとなります。
四季咲き・四季なりの品種では30度を越してくると花芽が動かなくなり、35度前後になると果実も熟せずそのまま干からびるようになります。
日差しは好みますがあまりにも暑い地方では葉焼けすることもあり、少し遮光したほうが良いでしょう。
乾燥が続くとアブラムシのほかカイガラムシも発生しますので葉水などで時どき湿気を補充しておきます。
実がかわいらしいクランベリーは元々酸性湿地の植物だけあって水切れには極端に弱いです。
また、市販の鉢植えはピートモスが主体の土に植わっていることが多いため、ピートモスの特性上、
一度乾燥させてしまうと逆に水をはじくようになり、水を与えても根が水分を吸収できなくなってしまいます。
水やりは頻度を増やして乾燥させないようにし、おとなしく冷房の効いた室内へ移動させましょう。
ミントとレモンバームは夏をやや苦手とします。
生育は旺盛な種類ですが夏は成長がストップし、特にレモンバームは葉の潤いもなくなってきます。
あまり日差しが強いと葉焼けを起こすこともありますので、半日陰に移動するか、遮光を考えます。
その他にも夏にやや弱いハーブがあります。
基本的には夏に強いとされている種類の中にも弱い種類があります。
オレンジバルサムタイム・レモンタイム・ヒソップの白花は他の種類と違って夏に弱いので注意してください。
コモンセージも暑さや日差し・乾燥には強いのですが水切れには弱いので油断は禁物です。