水やりのポイントと正しい水やり方法を解説しますのでチェックしてみてください。

水やりについて
水やりで失敗しないためには、土が内部まで乾き始めてから、水が鉢底の穴から滴り落ちてくるまでたっぷりと与えるのが正しい方法となります。
こちらでは土の渇き具合、どれくらいの水を与えればいいのかを詳しくまとめてみました。
【水やりの前に】確認するポイント
・土は乾いてる?
・鉢植えの乾き具合は?
・乾燥と水切れの違いは?
【水やりの方法】水をあげよう!
・正しい水やりって?
・たっぷりってどれくらい?
・控えめの水やりって?
・実際、どれぐらいあげればいい?
【特殊な水やり】変わった水やり
・葉水って何?
・種まきの時の水やりは?
・底面給水って?
【水やりの前に】確認するポイント
【土は乾いてる?】
そもそも土が乾いていないのに水を与えるのはNGです。
土の表面に指で触れて湿気を感じたらまだ与えてはいけません。
やみくもに毎日水を与えていては根腐れしてすぐに枯れてしまいます。
土が乾いているかどうかの見極めは実は難しく、一般的に言われている【土の表面が乾いたら】というのは落とし穴です。
実際には土の中まで乾き始めたらだと思ってください。
乾いているかどうかの判断ポイントですが、土の表面に関しては見た目の色や指で触った感触である程度判断できます。
土の湿り気がなく、指で触れたときに冷たさがなく、表面の所々に土の色が薄くなった部分があれば表面は少し乾き始めています。
ただし、これでは表面の数ミリまでしか乾いておらず、土の中はまだ湿っています。
この状態ではまだ水を与えてはいけません。
指先に湿気を感じたり湿った土がつく場合はまだ乾いていません。
土の感触も冷たいです。
土の色は濃く鮮やかでつやがある感じです。
指先がぱさぱさした感じで土がつかなければ、土の表面に関しては乾いています。
土の感触の冷たさもありません。
土の色は薄く明るくマットな感じです。
土が中まで乾き始めると、表面全体の土の色が薄くなります。
濃淡が斑の時はまだ内部が湿っています。
指で触れた感覚は、指の腹で土を押し気味にし、しばらく待った時に感じる冷たさが控えめになってきます。
可能なら割りばしなどで少し土を突ついてみて、中が乾いていればOKです。
この状態だと少なくとも土の表面から1センチ以上は乾き始めています。
水やりは最低限でもここまで乾燥してからにします。
大抵のハーブは乾き気味の土を好むため、可能であればもう少し乾いてからのほうが良いでしょう。
鉢植えならば土の1/3〜半分くらいの深さまで乾いてからでも大丈夫です。
(※小さい苗や植え付け直後以外)
【鉢植えの乾き具合は?】
基本的に庭への地植えの場合はほとんど水やりは発生しないため、水やりの心配があるのは鉢植えとなります。
鉢植えの場合、水やりを開始するのは少なくとも土の表面から2センチほど内部まで乾いてからのほうが良いです。
例外として、植えたばかりでまだ根が浅いものや植木鉢が数センチと小さいものはもう少し早い段階で水を与えますが、
基本的には土の内部まで乾き始めてからの水やりとなります。
鉢底を見て、裏の穴付近に湿気があるような場合はまだ土の深い部分に水気があります。
鉢の穴から見えている中の土や鉢底石、根の湿り具合で判断できます。
ここが完全に干からびてカラカラの場合は放っておくとすぐ水切れになりますので、水を与えます。
一番良いのは鉢を持ち上げてみることで、乾燥すると重さが減ってきます。
水やり直後はずっしりしていますがその重量感がなくなったら水やりをしてよいサインです。
【乾燥と水切れの違いは?】
乾燥というのは文字通り乾いた状態ですが、水切れといった場合は植物に必要な水が不足した状態です。
乾燥にも度合いがあり、湿気をあまり感じないというレベルから、干からびているレベルまで幅があります。
植物は多少の乾燥はしばらく耐えられますが、乾燥が続くか水気が完全に不足すると水切れとなります。
水切れするとしおれてきたり、葉が細く閉じたりしてきます。
夏などは立ち姿のまま一気にドライフラワーになることもあります。
大抵のハーブは乾き気味を好むため土を短時間乾燥させるのは大丈夫ですが、度が過ぎて水切れになると枯れることが増えてきます。
鉢植えの植物がしおれていると慌てて水を与えたくなりますが、しおれていても土が乾いていない場合は水切れではありません。
毎日水を与えているのにしおれる・枯れるという場合は、水の与えすぎで根腐れしている可能性が高いです。
また、水やりの時に植物の上からかけてしまうと、葉が大きい植物や茂っている植物では水が葉に弾かれて土へ到達しないことがあります。
毎日水を与えているのに水切れで枯れるという時には、水が土へ染み込んでいるか確認してください。
【水やりの方法】水をあげよう!
【正しい水やりって?】
土が内部まである程度乾いていたら水を与えてよい時期です。
くれぐれも土が乾いていないか確かめないで毎日水を与えることのないようにしましょう。
水やりは、植木鉢の土の表面、もしくは苗の株元にそっと与えます。
勢いよく与えると土が流されて根が露出したりしますので、あくまでも優しく注ぎます。
ストレートタイプのジョウロだと水が強いので、可能であればシャワータイプのジョウロを用意しましょう。
できればじっくり時間をかけて水を注いでください。
サッと手早くかけると水が中まで染み込まず、結果として地中の根に水が届いておらず、水を与えているのに水切れで枯れる原因となります。
土の深くまで水が浸透するように与えましょう。
じっくりと水を与えたら、しばらく待ってみます。
与えた水が土を浸透して鉢底の穴からぽたぽたと流れ出てきたらOKです。
意外と大量に水を与えないと出てきませんので、鉢を持ち上げてみて、ずっしりとした重量感が増していればOKとしても良いでしょう。
そこまで達していなければ水をさらに与えます。
一部の園芸用土はピートモスなどの割合によっては水を弾いてしまうことがあります。
水を与えたのに表面に乾いているところと濡れているところがまだらになっている場合は疑いましょう。
この場合、水が土と鉢の間の隙間から下部へ流れ、鉢底の穴から出てくることがあります。
重量感が変わらない場合は土が水分を吸っていない可能性が高いです。
このような時は少量ずつ水を与えて数分待ち、また再度水を少量ずつ与えて土が水となじむまで繰り返しながら待ちます。
【たっぷりってどれくらい?】
たっぷりとは……
・植木鉢の底から流れ出るくらい
・ずっしり重くなるまで
※想像以上の水の量になる
水をたっぷり与えるとは、上でも書きましたが浸透しきって余った水が鉢底の穴から流れ出てくるくらいまでです。
水を与える前と与えた後では鉢の重量感がかなり違い、独特のずっしり感を感じます。
鉢のサイズが5号・15cmあたりからは水を十分与えた後では相当な重量となり、力の弱い方では片手で持つのがつらくなってきます。
水やり前後の重さを実際に手に持った感覚で覚えておくと、水やりの量や時期の把握に役立ちます。
【控えめの水やりって?】
水やりは控えめにというのはハーブの育て方の中ではよくみる表記ですが、これは誤解が多い表記です。
控えめというのは水の【量】ではなく、水やりの【頻度・回数】となります。
正しい水やりで水をたっぷり与えると、土が中まで乾く時間が長くかかるため、その次の水やりまでの間が空き、
結果として水やりの頻度は減ります。
これが控えめな水やりです。
土が内部まで乾き始めてから与える水やりとも言えます。
【実際、どれぐらいあげればいい? 】
正しい水やり・たっぷりの水やり・控えめの水やりと説明してきましたが、それらを総合してみると、
土が内部のある程度の深さまで乾いてから、鉢底から水が漏れ出てくるくらいまで水を与え、
水やり後の独特なずっしりとした重量感を感じるようであればOK、ということになります。
鉢の独特の重量感がなくなって元の重さに近づいたら、また水を与えます。
真夏の高温乾燥期を除けば、植木鉢が特に小さいものを除いては頻度的には数日おきの水やりとなるでしょう。
水やりの頻度が変わるのは主に高温期と厳冬期です。
気温が上がる5月ごろから夏の終わりくらいまでは、天候によっては朝に水をたっぷり与えても昼過ぎには内部まで乾燥することもあります。
また、生育旺盛で茂る時期は葉からの水分の蒸発も多く、地中の水気をいつもより多く消耗します。
このような時期は土と植物の様子を見て、追加で水を与えるようにします。
必要に応じで一日のうちに数回の水やりが発生することもあります。
基本的には夕方涼しくなってからたっぷり与えますが、しおれているなど水切れの兆候が強く出ている場合はその場ですぐに水を与えます。
ハーブは暑さに強いタイプが多いため、よほどの猛暑日や植木鉢の内部が蒸れるような状況でなければ昼間の水やりでも何とか耐えられます。
ただし暑さに弱いタイプは水を与えてから木陰に移動させるか、冷房の効いた室内へ取り込みます。
植木鉢は素焼きのものにしておけば蒸れの心配は軽減されます。
厳冬期の場合は水切れしても植物の活動がほとんどないためすぐに枯れることはありませんが、
逆に言えばしおれるなどの症状も出にくいため、水切れに気づきにくくなります。
そのため、冬場は土が完全にカラカラになったら水切れ症状が出ていなくても水を与えます。
回数はだいたい1週間に2回程度になるでしょう。
基本は暖かな日中に水を与えますが、天候によって気温が上がらない日が続いた場合などは寒くても与えましょう。
夜間に凍らないよう、水を与えた鉢はその晩だけは玄関内に取り込むなどして土が凍るのを防ぎます。
地域の気候にもよりますが、雪が夜間に降って日中溶けるような場所では、
寒さに強い植物でしたら植木鉢の土の表面にある程度の量の雪の塊を乗せておくのも一つの方法です。
【特殊な水やり】変わった水やり
【葉水って何?】
葉水というのは文字通り葉に水をかけることです。
通常の水やりは植物の株元付近に水を与えますが、葉水は地上部にも水をかけます。
これは水を吸収させるためではなく、極端な乾燥期に地上部が干からびることを防いだり、
乾燥期に発生しやすいハダニやアブラムシ、うどん粉病の発生を抑えるために行われます。
また、ハダニやアブラムシがついた際には洗い流すことにもつながります。
屋外の植物であればシャワージョウロで上から水を与えればよいですが、室内の場合は霧吹きで吹きかけると良いでしょう。
高温乾燥期に植物の地上を守る場合には細かな水滴の霧吹きで少し距離を置いてふんわりとかけるのがおすすめです。
一方、アブラムシやハダニがついた場合は、噴出孔を近づけて水の勢いで吹き飛ばすほうが良いです。
これらは大体新芽の先端付近や葉の裏にいますので、その付近がぐっしょり濡れるまで行います。
【種まきの時の水やりは?】
ハーブの種は細かいものが多いため、ジョウロで勢いよく水をかけると土が流されてしまい、種が浮いてしまうことがあります。
このような場合は霧吹きで何度もじっくり水を吹きかけます。
まだ根が出ていないので表面から1〜2cmの土が水分を保持すればよいでしょう。
根が出た後もしばらくはまだ根が浅いため、勢いよく水を与えると根が洗われてしまいます。
また、必要とする水分も少なく、常にぐしょぐしょにしていると根元から腐るため、乾燥したら霧吹きで水を与えたほうが失敗が少なくなります。
芽が出たらしばらくはジョウロと霧吹きと併用しながらそっと水を与えるようにします。
【底面給水って?】
底面給水は文字通り鉢底から水を吸い上げるタイプの水やり方法です。
球根類など水がかかると腐りやすい植物には適していますが、常時給水されてしまうため、乾燥を好むタイプが多いハーブにはあまり適していません。
また、通常の鉢受け皿などに常時水をためていると根腐れしやすく、夏場は蚊が湧く原因にもなりますのあまりお勧めとは言えないでしょう。
ハーブで底面給水が有効な場面としては、挿し芽をした時の水切れ対策があります。
土に直接挿し芽するときなどには良いでしょう。
《 参考 》
底面給水用
【道具類】水やりの道具
【ジョウロ】
水やりの道具の代表的なものはジョウロになります。
水を与えるだけならばいろいろなもので代用は効くものの、水をそのまま与えると土を流してしまったりえぐってしまったりしやすいです。
特に屋外は水が大量に必要なので容量も考えたほうが良いです。
水流のソフトさを考えるとやはりシャワータイプのジョウロを用意したほうが良いでしょう。
室内などで水が飛び散るのが嫌な場合はストレートタイプも併用すると良いです。
《 関連記事 》 準備するもの > ジョウロ
【霧吹き 】
霧吹きは水やりというよりは葉水に必要になります。
また、どうしても害虫退治などで希釈した薬品を散布する場合にもあったほうが良いでしょう。
種まきから発芽時の水やりにも使えます。
水滴は細かいほうが良いですが、ハダニやアブラムシを吹き飛ばす場合には水滴が大きいタイプでも良いでしょう。
【まとめ】
・土が内部まで乾いてから!
・水が鉢底の穴から滴り落ちるまで
・植木鉢の重量感で判断できる
・土が乾かないうちに与えてはダメ、ゼッタイ。