逆に苦手とする土壌もあり、残念ながら枯れてしまうことも。
ここでは基本の土づくりと幾つかのパターンを紹介していきます。
【ハーブの育て方】土作り
このページでは、ハーブ向けの土づくりの基本と、土のタイプごとの配合の考え方をまとめます。
【Capter.1】ハーブに適した土作りとは
・ハーブに適した土作り
・土づくりの基本
【Capter.2】基本の土の性質と配合
・基本の土の主なタイプ
・軽い土
・ややアルカリ性寄りで乾き気味の土
・保水性と排水性が良く適度に肥えた土
・やや酸性寄りで適度に湿った土
・酸性とアルカリ性両方を備えたい場合
【Capter.3】土壌資材の考え方
・土壌資材について
なお、ここで扱うのは土壌対策ではなく土づくりの基本です。
庭土が固い、粘土質で水はけが悪いといった場合は、粘土質の土壌を柔らかくする方法もあわせてご覧ください。
【関連記事】:粘土質の土壌を柔らかくする方法
【Capter.1】ハーブに適した土作りとは
【ハーブに適した土作り】
ハーブの多くは、水はけと通気性の良い土を好みます。土が重すぎると根が傷みやすくなり、乾きすぎる土では水切れしやすくなります。そのため土づくりでは、軽さ、排水性、保水性のバランスを見ながら整えていくことが大切です。
まずは土をよくほぐし、必要に応じて砂や軽石などを加えて、空気と水が動きやすい状態を目指します。
・多くのハーブは軽い土を好む
・通気性と適度な排水性を確保すると育てやすい
・肥料分は多すぎないほうが扱いやすい
・ふかふかの土が理想
なお、地面に植え付ける時に苗の根鉢の大きさだけの穴を掘る方が多いですが、根はどんどん広がっていきますので、
可能であれば少し広めに耕しておきます。
目安としては枝や葉が広がっている範囲となります。
植え付けや植え替えの流れもあわせて確認したい場合は、植え替えの基本も見ておくと作業の全体像をつかみやすくなります。
【土づくりの基本】
土づくりでは、今ある土の状態を見て、足りない性質を補う形で整えていきます。排水性が足りなければ粒のある資材を加え、乾きやすすぎるなら保水性を少し足します。
すべてのハーブに同じ土を使うのではなく、育てたい種類に合わせて土の性質を寄せていくほうが育てやすくなります。
・土はよくほぐす
・地中で空気と水が動ける状態が理想
・排水性重視と保水性重視に分けて考える
鉢植えと地植えでは乾き方や根の広がり方が変わります。
地植えの場合は、根の広がる範囲は地上部の枝の広がる範囲にほぼ比例するため、かなり広めに土を掘って折り返したほうがよく根が張って育つようになります。
また、粘土質の庭土では、配合の前に土壌対策が必要なこともありますのであらかじめチェックしておきましょう。
土の材料ごとの違いを先に見ておきたい場合は、土壌資材についてを読むと、配合の意味がわかりやすくなります。
地面が粘土の場合は詳細ページがありますのでご覧ください。
【関連記事】:粘土質の土壌を柔らかくする方法
【関連記事】:土壌資材について
【Capter.2】基本の土の性質と配合
【基本の土の主なタイプ】
一般的なハーブの育て方で説明される土には、大まかに分けると4つのタイプがあります。
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CHECK! よくあるパターン
- 軽い土 → 基本の土
- ややアルカリ性寄りで乾き気味の土
- 保水性と排水性が良く適度に肥えた土
- やや酸性寄りで適度に湿った土
それでは、それぞれのタイプの土について詳しくみていきましょう。
【1.軽い土】
園芸でいう軽い土とは、重さのことではなく、よくほぐれていて通気性があり、根が伸びやすい土のことです。
粘土のように固まらず、水はけが良く、必要な分だけ水と空気を保てる状態が理想です。
ハーブではこの軽さが育てやすさにつながることが多く、基本の考え方として覚えておくと使いやすい性質です。
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CHECK! このタイプの土のポイント
- 排水性と通気性を高め
- よくほぐれた状態
- 顆粒構造と繊維質を少し含ませる
- 養分は腐葉土を少し加える程度で十分
配合の目安
土の全量を10とした場合の一例です。
ベース用土を4として、軽石を1、川砂を2、山砂を1、腐葉土を2ほど加えると、ほぐれやすく通気性のある土にしやすくなります。
ベースの土が粘土質なら川砂の割合を少し増やす考え方もありますが、庭土そのものがかなり固い場合は、先に粘土の場合や粘土質の土壌を柔らかくする方法を確認したほうが進めやすいです。
【2.ややアルカリ性寄りで乾き気味の土】
ローズマリー、タイム、ラベンダーなど、人気のハーブの多くはこのタイプの土を好みます。
ここでいう乾き気味とは、単に乾燥している土ではなく、水はけが良く、濡れても乾きやすい土のことです。
肥料分も控えめなほうが育てやすく、排水性と通気性をしっかり確保した配合が向いています。
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CHECK! このタイプの土のポイント
- 排水性と通気性を高めに
- 顆粒状や多孔質の資材を多め
- 肥料は入れすぎないほうが無難
- PHは炭や灰を少量加えて調整
配合の目安
土の全量を10とした場合の一例です。
ベース用土を4として、軽石を2、川砂を1、山砂を2、腐葉土を1ほど加えると、排水性と通気性を持たせやすくなります。
割合は厳密にそろえる必要はなく、土の状態を見ながら調整して構いません。
ベース用土を赤玉土や鹿沼土にすると少し酸性に寄ってしまうため、アルカリ寄りにしたい場合は、草木灰や燻炭を少量補う方法があります。
市販の配合用土で手軽に済ませるなら、ハーブ用土×サボテン用土の組み合わせでも排水性が良い土が作れます。
【3.保水性と排水性が良く適度に肥えた土】
チャイブやイタリアンパセリ、バジルなど、どちらかというと葉っぱを食べるタイプのハーブに向いています。
ハーブの教本では滋味のある土、などと表現されるタイプで、乾きすぎず、かといって重すぎない土です。
他のハーブでも、植え替え直後や生育期の管理では、ある程度の保水性と少しの養分があると扱いやすくなることがあります。
ただし、養分を多く入れすぎると土が重くなりやすく、根に負担がかかることもあるため、あくまで控えめを意識します。
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CHECK! このタイプの土のポイント
- 保水性と排水性の両立を目指す
- 養分は少し補う程度にとどめる
- 腐葉土は水持ちと土のやわらかさの両方に役立つ
- 重い土にしすぎないことが大切
配合の目安
土の全量を10とした場合の一例です。
ベース用土を5として、軽石を1、川砂を1、山砂を2、腐葉土を2ほど加えると、排水性と通気性を持たせつつ、ある程度の保水性も確保できます。
ある程度の養分を持たせたい場合には、ベースの用土を単用土ではなく園芸用土にするとよいでしょう。
植え替えのタイミングや鉢の中での土の扱いをもう少し詳しく見たい場合は、植え替えのページとあわせてご覧ください。
【4.やや酸性寄りで適度に湿った土】
日本の山野や庭土に多いのがこのタイプです。
ハーブではアルケミラやワイルドストロベリー、低木果樹のコケモモやクランベリーなどが好む土です。
ハーブの中で適する品種は多くありませんが、寄せ植えに使いやすいものや、この性質に合う種類もあります。
大切なのは、湿り気があっても水が停滞しないことです。
湿気を好む植物でも、同じ水が居座る状態では根腐れしやすくなるため、適度な排水性は欠かせません。
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CHECK! このタイプの土のポイント
- 湿り気はあっても、ジメジメしすぎは避ける
- 排水性と保水性の両方を意識
- 腐葉土は保水性と養分の補助に使いやすい
- 季節ごとに少量の養分を補うと生育しやすい
配合の目安
土の全量を10とした場合の一例です。
ベース用土を5として、赤玉土を1、軽石を1、山砂を1、腐葉土を2ほど加えると、湿り気を保ちながらも空気の通り道を残しやすくなります。
日本の土壌は全体にやや酸性寄りの場所も多いため、庭土を活かしやすいのもこのタイプの特徴です。
もしくは、ベース用土を鹿沼土4として、赤玉土を1、軽石を1、園芸培養土を2、腐葉土を2でも良いでしょう。
酸性資材はピートモスやもみ殻が代表的ですが、扱いにクセがあるため、手軽に行うには鹿沼土などの山砂をベースにすると良いです。
市販の配合用土で手軽に済ませるなら、ハーブ用土×ブルーベリー用土の組み合わせでも酸性寄りの土が作れます。
酸性寄りの土を好む種類が気になる場合は、酸性土壌を好むハーブのページで紹介しています。
【関連記事】:酸性土壌を好むハーブ
【関連記事】:酸性土壌の場合
【補足】酸性とアルカリ性両方を備えたい場合
庭にラベンダーのようなややアルカリ寄りの乾いた土を好むタイプと、 ワイルドストロベリーのようなやや酸性で湿った土を好むタイプの両方を植えたい場合は、エリア分けをしたほうがよく育ちます。
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アルカリ気味かつ乾き気味を好む
- ローズマリー
- ラベンダー
- タイム など
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酸性気味かつ湿り気を好む
- バラ
- ワイルドストロベリー
- アルケミラ
- クランベリー など
これらのエリアの中間に、あまり土質を選ばないタイプのハーブを植えると良いでしょう。
時間経過とともに、土壌の酸性やアルカリ性といったPHは薄れてきます。
ハーブの生育が衰えたかなという場合は根元の土に、酸性の場合は鹿沼土や良くほぐしたピートモス、アルカリ性の場合は燻炭やカキ殻灰を混ぜると良いです。
また、酸性用土は日本の国土に多いタイプの土ですので、アルカリ性寄りの土にするのが難しい場合は、
酸性土壌を好むタイプのハーブを植えてみましょう。
【関連記事】:酸性土壌を好むハーブ
【Capter.3】土壌資材の考え方
【土壌資材について】
土づくりでは、どの材料を使うかだけでなく、何のために加えるのかを意識すると配合を組みやすくなります。
排水性を上げるための資材、保水性を補うための資材、土の土台になるもの、養分を補うものというように役割で分けると、調整の方向が見えやすくなります。
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CHECK! 土壌資材のタイプ
- 基材(ベース用土)は土の土台になる
- 排水資材は水はけと通気性を良くする
- 保水資材は必要な水分を保ちやすくする
- 養分補助の資材はやせすぎを防ぐ
- PH調整の資材は土の酸度の傾きを整える
詳しい資材ごとの特徴は、土壌資材についてにまとめてありますのでご覧ください。
【まとめ】
ハーブ向けの土づくりでは、まず土をよくほぐし、排水性と通気性を確保したうえで、育てたい種類に合わせて保水性や養分を少し調整していくのが基本です。
土の配合はきっちり固定するよりも、土の状態や育てるハーブに合わせて寄せていくほうが扱いやすくなります。
粘土質の改善が必要な場合や、資材ごとの特徴を詳しく知りたい場合は、関連ページもあわせてご覧ください。
【関連記事】
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