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HOME > ハーブの育て方  > ローズマリー(基本編)
ローズマリーは、非常に丈夫で育てやすい反面、水やりをしすぎて根腐れした・放置していたら木質化した、という悩みもよく耳にします。
ここではローズマリーの基本の育て方・日常のお手入れ方法を分かりやすくご紹介します。

ローズマリーの育て方【基本編】

ローズマリーとは

ローズマリー Rosemary (シソ科)
和名:まんねんろう

多年生・小低木(常緑樹)
耐寒性:-8〜-12度(※防寒時)
サイズ:品種による
立性および匍匐性、半匍匐性

主な用途: 料理・観賞・消臭・防虫
主な花色: 薄紫・青紫・白・ピンク

→ローズマリーについてはこちら

【ローズマリーの育て方】日常の基本管理

ローズマリーは毎日こまめに手をかけなくても育てやすく、長く楽しみやすい植物です。
まずは基本の育て方を押さえて、無理のない管理から始めてみましょう。

Contents 目次

【Chapter:1】ローズマリーの基本
 ・ローズマリーはこんなハーブ
 ・お手入れの年間スケジュール
 ・良い苗の選び方

【Chapter:2】ローズマリーの育て方(基本編)
 ・育てる場所(日あたり・風通しなど)
 ・土づくりと植え付け
 ・水やりと肥料
 ・日常のお手入れ

【まとめ】
 ・まとめ

【関連記事】
 ・関連記事一覧
 ・ローズマリーの育て方【応用編】


【Chapter.1】ローズマリーの基本

【ローズマリーはこんなハーブ】

ローズマリーは、香りがよく、花も楽しめる常緑性のハーブです。
暑さや寒さに強く、虫もつきにくいので、ハーブを初めて育てる方にも向いています。
特別に難しい作業はないので、まずは水はけと日当たりの環境を合わせましょう。

CHECK! ローズマリーの性質

・常緑で一年を通して楽しみやすい
・立性と匍匐性と半匍匐性がある
・日光を好み乾燥気味の環境に合う
・比較的丈夫で管理しやすい


ローズマリーは品種ごとに樹形や育つスピードが違いますが、おおむねどれも頑丈です。
枝が上に伸びる立性と、枝がうねりながら広がる半匍匐性、枝が地面に沿うように広がる匍匐性があります。
地中海性のハーブのため、日光と通気性の良い土を好みます。 そのため、日あたりと風通しがよく、やや乾燥気味の場所へ植えると元気に育ちます。


マリンブルー

立性の代表的品種
【関連記事】ローズマリー・マリンブルーの詳細


プロストラータス

匍匐性の代表的品種
【関連記事】ローズマリー・プロストラータスの詳細


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【お手入れの年間スケジュール】

季節ごとの主な作業の目安です。地域や気候に合わせて時期を調整してください。

作業内容 春(3〜5月) 夏(6〜8月) 秋(9〜11月) 冬(12〜2月)
植え付け・植え替え ○(最適期) △(猛暑以外) ○(秋植え) ×(控える)
水やり 乾いたらたっぷりと 必要に応じて調整・加減 乾いたらたっぷりと 土が乾いて数日後
剪定・摘心 ○(花後・仕立て) △(蒸れ対策程度) ○(整枝) ×(防寒のため控えめ)
挿し木(増やす) ○(5〜6月) △(猛暑以外) ○(9〜10月) ×(根が出にくい)

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【良い苗の選び方】

最初の苗選びは、その後の育ち方に大きく関わります。
葉色がよく、枝がしっかりしていて、株元がぐらつかない苗を選ぶと安心です。
見た目が大きくても、徒長してひょろひょろしたものや、混み合いすぎて風が通りにくそうなものは避けたほうが育てやすくなります。
自分の育てたい姿に合わせて、立ち性か這い性かも見ておくと良いでしょう。


【葉色がよく元気な苗を選ぶ】
葉の緑が濃く、黄変や変色がないものを選びます。
黄色いような茶色いような、粉のように細かな斑点が散っている場合は虫の害を受けていますので避けましょう。


【株元がしっかりしている】
ローズマリーは低木なので、根元はしっかり太く木質化して枝葉を支え、がっしりしていて根が揺れていないものを選びます。


【枝が締まっている株が安心】
枝葉がしっかりし、ある程度の本数があるものが良いでしょう。
日光に当たらない時間が長いと徒長してしまうので、枝が弱々しくひょろひょろ伸びている苗は避けます。


最初の苗選びは、その後の育ち方に大きく関わります。
葉色がよく、枝がしっかりしていて、株元がぐらつかない苗を選ぶと安心です。
見た目が大きくても、徒長してひょろひょろしたものや、混み合いすぎて風が通りにくそうなものは避けたほうが育てやすくなります。
自分の育てたい姿に合わせて、立ち性か這い性かも見ておくと良いでしょう。

【 関連記事 】 ハーブ図鑑 > ローズマリー品種一覧


【Chapter:2】ローズマリーの育て方(基本編)

強健で育てやすいローズマリーですが、元気に長く楽しむためには【日当たり・水はけ・適切な剪定】が大切です。
ここでは1年を通したお手入れの流れと、日常の基本管理(植え付け・水やり・肥料)を詳しく解説します。

・育てる場所 / ・土づくりと植え付け / ・水やり  / ・肥料


【育てる場所(日あたり・風通しなど)】

ローズマリーは、よく日に当たり、風が通る場所を好みます。
日照不足になると枝葉が弱くなりやすく、ひょろひょろと徒長してしまいます。
室内や半日陰でも育ちますが、株が弱くなり、花付きも悪くなるので、可能であれば日がいっぱいに当たる外の環境で育てるほうが本来の性質に合っています。


とはいえ、乾燥しすぎる環境ではうどん粉病が発生することがあります。
通常、うどん粉病というと蒸れたり風通しが悪かったりすると発生するといわれますが、ローズマリーの場合は、 何らかの要因で弱っているところに極端な乾燥が続くと、風に乗って飛んできたうどん粉病が付着することがあります。
初期の段階であれば、水で洗い落としてしまいましょう。

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【土づくりと植え付け】

ローズマリーは通気性と排水性(水はけ)に優れた乾燥気味の土壌を好みます。
土が長く湿ると根が傷みやすいため、排水性と通気性のある土に植えます。
市販の園芸培養土を使う場合、そのままでは水もちがよすぎることがあるので、軽石や砂を混ぜて軽くしておくと頑丈に育ちます。
鉢植えでは、乾きやすく蒸れにくい素焼き鉢を選ぶと根が健康になります。

CHECK! 土づくりのポイント

・排水性と通気性のよい土にする
・水持ちが良すぎる場合は軽石などを混ぜる
・根が蒸れやすい鉢は避ける


鉢植えで市販の園芸培養土(ハーブの土など)を使う場合は、軽石(小粒)や川砂などを混ぜると水はけが良くなります。
地植えの場合も、あらかじめよく掘り返し、軽石(小粒)や川砂などを混ぜて水はけを確保します。

養分が多いと花が咲かないため、地植えの場合は植え付けから2シーズンくらい花が咲かないこともありますが気長に待ちましょう。
鉢植えの場合は土が少ないため、養分を使い切ったころから花芽をつけ始めます。


地植えで粘土質や水はけの悪い土壌の場合は、事前に土壌改良をしておきましょう。
粘土対策を詳しく見たい場合は、自力でできる土壌改良のページをご覧ください。

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【植え付け・植え替えの時期】

適期は春から初夏(3月〜6月)または秋(9月〜10月)です。
寒冷地の場合は、暖かくなり始める春の植え付けが最も失敗しにくくおすすめです。
真夏に40度になるような地域では、秋の植え付けのほうが生き延びる確率は高くなります。


寒冷地では、特に地植えの場合は春の植え付けがおすすめです。
秋に若い苗を地植えにしてしまうと、十分育たないうちに寒い冬に当たってしまいます。
アープのような強耐寒性の品種でもない限りは、春苗の植え付けのほうが安心です。

【購入】 ≫耐寒性が気になる方はアープ


一方で、真夏が酷暑になる地域では、秋の植え付けがおすすめです。
特に鉢植えの場合、春に苗を入手すると真夏の猛暑を乗り切るのが難しくなります。
どうしてもという場合は、マリンブルーのような頑丈な品種を選び、地植えで乗り切りましょう。

【購入】 ≫まず失敗しにくい定番から選びたい方はマリンブルー

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【植え付けの基本】

植え付けでは、根を無理にいじりすぎず、今の株の勢いを保ったまま落ち着かせることが大切です。
根鉢を崩しすぎると傷みやすいので、植え付けはていねいに行います。

CHECK! 植え付けのポイント

・根鉢はあまり崩しすぎない
・地植えは水はけのよい場所を選ぶ
・植え付け直後はしっかり水を与える
・スペースの広さに注意する


鉢植えの場合、鉢底に排水性の良い軽石などを敷き、その上に用土を数センチ入れます。
苗ポットから苗をそっと根鉢ごと鉢に移し、深さが大丈夫であれば周囲を土で埋めていきます。
水を与えながら作業すると土が締まります。
鉢植えの植え替えについては、植え替えのページで詳しく解説しています。


地植えの場合は、あらかじめ周囲を掘り起こして土の通気性・排水性の調整を行ったうえで植え付けます。
植え付ける穴に水を注ぎ、植え付けた直後も一度だけたっぷりと水を与えれば、当面の間は水やりは必要ありません。
ローズマリーは地植えにすると大型化する場合が多いため、あらかじめスペースは余裕をもって確保しておきます。
植え付けが済んだら根を張って元気になるのを待ちましょう。
土壌改良が必要な場合は、自力でできる土壌改良のページをご覧ください。

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【水やりと肥料】

ローズマリーは過度な水気や養分は苦手とします。
与えすぎない程度に管理しましょう。

【水やりの基本】

ローズマリーの水やりは、土がしっかり乾いてからたっぷり与えるのが基本です。
特に鉢植えの場合は、土の表面だけ見て判断せず、鉢の重さや土の中の乾き具合も見て調整すると失敗しにくくなります。
地植えの場合は、植え付け直後の1回と、苗が小さいうちに真夏の乾燥期になった場合を除けば、基本的に雨だけで生き延びます。

CHECK! 水やりのポイント

・土が乾いてからたっぷり与える
・毎日少しずつ与え続けない
・鉢植えは重さでも判断できる
・とにかく過湿にしないことが大切


ローズマリーの失敗で最も多いのが、【水の与えすぎによる根腐れ】です。
特に鉢植えでは過失にならないように注意しましょう。
失敗しにくい水やりについては、正しい水やりの方法のページをご覧ください。

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【肥料】

ローズマリーは、肥料をたくさん必要とする植物ではありません。
植え付けの土にある程度の養分が入っていれば、すぐに追肥しなくても育ちやすいタイプです。
肥料が多すぎると、見た目にはよく茂っても軟弱になりやすいので、与えすぎないほうが安心です。
元気が落ちているときも、まずは日当たりや水はけ、根詰まりの有無を見直すほうが先になります。

CHECK! 肥料のポイント

・肥料は控えめでよい
・植え付けや植え替え時の土で足りる場合が多い
・与えすぎると弱く育つことがある
・不調時は環境の見直しを優先する
・多花性の場合のみ、花後に必要になることがある


強い肥料を与えると肥料焼けで生育が衰えたり、逆に勢い良く育ちすぎて性質が軟弱になったりします。
基本的には植え付けや植え替えの時に市販の培養土を混ぜるくらいでちょうど良いです。
肥料を使いたい場合は、肥料そのものでは強いので、ボカシ肥料を少量土にすき込む形にします。


ローズマリーは土の養分が多いうちは花をつけにくいため、良く咲くようになったら土の養分が少なくなっている合図です。
一方で、いわゆる満開になる多花性や年間を通じて咲いている四季咲きの場合は、土の養分の消費量が多めです。
特に多花性の苗が植木鉢一杯に咲いた場合は、花が終わった後に植え替えを行って養分を補いましょう。

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【日常のお手入れ】

ローズマリーは、毎日細かく世話をしなくても育ちますが、まったく見ないままにすると枝が混み合ったり、花ガラが残ったりして株が乱れやすくなります。

特に花のあとをそのままにすると、株の力がそちらに使われやすくなるので、早めに整えるとすっきり育てやすくなります。
何を優先して手入れするか迷ったときは、まず花後の整理から始めるとよいでしょう。

CHECK! お手入れのポイント

・花が終わったら早めに整える
・枝が混み合いすぎないように見る
・放任しすぎず時々株の様子を確認する
・手入れに迷ったら花後の整理を優先する

マリンブルーのような勢い良く育って枝が暴れる品種は時折枝を整理します。
一方で、ベネンデンブルーのような多花性やダンシングウォーターのような四季咲きの品種は、主に花の整理をします。


ローズマリーは花が終わると種をつけようとし、そちらに体力を奪われてしまうので、花が盛りを過ぎたら花穂の根元から摘み取ってしまいましょう。


基本的には虫がつかないローズマリーですが、この花ガラだけはアブラムシが好みます。
放置しているとアブラムシが花ガラ付近から新芽にまで広がってしまうため、早めに取り除きましょう。
地植えなどで枝一杯に咲いた場合は花ガラを摘むのは大変なので、枝ごと剪定してしまいましょう。


【まとめ】

ローズマリーは、日当たりと風通し、水はけのよい土を用意できれば、基本の管理はそれほど難しくありません。
基本的な栽培ノウハウを押さえれば、ローズマリーは初心者でも長年楽しめる頼もしいハーブです。
剪定や挿し芽、冬越しや寒冷地での育て方、害虫対策などの続きは、応用編でお話しします。


【失敗の少ない初心者向け定番3種類】
【購入】 ≫まず失敗しにくい定番から選びたい方はマリンブルー
【購入】 ≫定番かつ料理にも使いたい方はトスカナブルー
【購入】 ≫匍匐系では定番で育てやすいプロストラータス


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