TOPメニュー

HOME > ハーブの育て方  > ローズマリーの育て方(3)
料理では香りづけと臭み消しに大活躍なローズマリーは花も樹形も美しくておすすめ。
低木のために頑丈で、コンパクトにも大きな茂みにも育てられるのが魅力。
まずはローズマリーの基本的な育て方、さらに実際に育てた感想と管理人流の育て方を紹介します。

ローズマリーの基本情報

ローズマリーの育て方

ローズマリー Rosemary (シソ科)

多年生・小低木(常緑樹)
耐寒性有
立性および匍匐性、半匍匐性

乾燥気味を好む
アルカリ性の土壌を好む
日光を好む

ローズマリー(ハーブ図鑑)

【ローズマリーの育て方】 目次

挿し木(挿し芽)で苗を作る場合

ローズマリーの種は発芽率が低いので、増やす場合は挿し芽を行います。
また、耐寒性の強い苗が欲しい場合も冬越し経験のある親株から挿し芽を行ったほうが早いです。
また、毎年花をつける親株からとった挿し芽は花が咲くようになるのも早いです。

→  ローズマリーの挿し木についてはこちらで詳しく解説しています。


【挿し穂を作る】
挿し芽用の枝先を切ります。
枝先が緑で柔らかい部分は根が出にくく、完全木質化した部分も根が出るのが遅いので、 枝が木質化し始めて薄茶色になっている周辺から切り取ります。
切り取ったら下葉を取り除きます。 なお、切り口を数十分空気にさらして断面を乾かすと発根までの時間が少し短くなります。

【水挿し】
挿し穂が準備できたら清潔な器に水を入れ、そこに挿し穂の下部を浸けておきます。
発根までを土ではなく水で行うため水挿しと呼ばれます。
あまり深く考えず、枝を切り取って葉を毟って水に挿しておくくらいで大丈夫です。
ローズマリーの水挿しはとても成功率が高いのでお勧めです。
タイムやオレガノと並び、比較的短期間で根が出るほうです。
寒い季節でも多少時間はかかりますが根が出ますので一年中挿し芽が可能です。

【苗にする】
根がある程度伸びた、あるいは複数本出てきた場合は水から出して苗ポットや植木鉢の土へ植え付けます。
さすがに小さいので、いきなり地植えにするよりはまず鉢植えにしましょう。
最初の一年くらいは成長は遅めですが、ほかの低木性のハーブよりは早いです。
土は排水性のよいものを混ぜ合わせ、植木鉢は素焼きにします。


苗から育てる場合

ローズマリーの種は発芽率が低いので、苗を購入するか挿し芽を入手します。
購入した苗はたいていの場合温室育ちなので、大きくなるまでは耐寒性があまりありません。
寒い地域で育てる場合は苗が大きく育つまでは強い寒さに若干の注意が必要です。

【植え替え】
苗を購入したら、購入後あまり経たないうちに鉢に植え替えを行います。
購入時、大抵は黒いビニールポットに植えてあるかと思いますが、 園芸店で湿り気の強い土に植え付けている場合があったり、根詰まりしていたりするので、 チェックも兼ねて早めの植え替えが良いです。
特にローズマリーは根の発育が早いので根詰まりの可能性が高いです。
園芸店で発根促進剤などを使われていると購入時点ですでに極限まで根詰まりしている場合があるので、早めに植え替えましょう。

植え替えの際、根元の土はあまり落とさないでください。
根の発育が旺盛な割には根が傷むことに耐性がありません。根鉢はあまり崩さないようにします。
ポットや鉢からすっぽりと形のまま抜いたら一回り大きい鉢にそのまま映し入れ、周囲を土で埋めます。
植木鉢は何でもよいですが、可能であれば素焼きの鉢が好ましいです。
地植えする場合は普通の庭土ならば大丈夫ですが、水はけが悪い場合は植え付け場所の排水性を高めておきます。

【定着したら】
根が定着したら、あとはほぼ放置でも育ちます。
鉢植えの場合、鉢のサイズに比例したサイズで成長が止まります。
地植えの場合はあっという間に茂り、予想以上に大型化する場合がありますので、適宜剪定を行います。
水やりは多少忘れるくらいでちょうどよい加減で、地植えの場合はほとんど必要ありません。

【株を充実させる】
挿し芽の場合、中心の幹の先端になる部分はある程度成長したら先を摘心しておかないと脇枝が出にくいです。
特に立性〜半匍匐性の場合、剪定しないと脇枝が出にくく寂しい姿になりがちなので剪定して枝数を増やします。
鉢植えの場合は根詰まりに注意します。鮮やかな黄色の葉が混ざったり葉の先端が茶色くなったりしたら根詰まりのサインです。
この場合は一回り大きな植木鉢へ植え替えます。基本的に植木鉢のサイズに比例した大きさまで育ちます。

【花が咲くようになったら】
ある程度育つと、春の終わりから初夏くらいまでに花芽を付けます。
大抵のローズマリーは秋にも花を咲かせる二季咲きです。
同じ品種でも個体差があるようで、春のほうが花が多いタイプと秋のほうが多いタイプがあります。
花が盛りを過ぎたら、花ガラにアブラムシが付くことがあるので早めに切り落としておきましょう。
暖かい季節の花は大量の種を付けますが、種が付くと株が弱り、せっかくの種も発芽率が悪いので種ができる前に花ガラを取り除きます。
なお株が大きくなったのに花が咲かない場合は水や肥料の与えすぎが考えられます。あまり株が元気すぎても咲きません。

ローズマリーの耐寒性と冬越し

小さな苗を購入した場合は耐寒性がまだついていないので、しばらくは植木鉢で育て、 寒い日だけ室内に取り込むなどして徐々に寒さに慣らしていきます。
1〜2年たって株がある程度大きくなれば屋外の地植えに移行しても大丈夫です。
この場合、地植えは春のうちにしておきます。秋も遅くなってからの植え付けですと、根の生育が間に合わない場合があるので早めが良いでしょう。

鉢植えで冬を越す場合、夜間や寒さの厳しい日などは室内に取り込みます。
また、水やりをした場合も土が凍ってしまう確率が上がりますので室内へ移動させます。
鉢植えは移動できるのが利点ですが冷えやすいため、うっかりすると鉢の中まで凍って根がダメになってしまうのでその点だけは注意が必要です。

地植えの場合は、植え付けた最初の冬は寒くなり始めたら株の周りを市販の防風シートや不織布等で軽く覆っておきます。
最初の年は気温が0度以下になり始めるころを目安にします。
この時、きつく巻く必要はありません。蒸れてしまうと困るので多少は空気が通るように余裕を持たせます。
根元はバークチップや敷き藁などで根覆いをします。
さらに気温が下がる(マイナス5度くらい)ようになったら防風シートを二重にする・根覆いを厚めにするなどして対応します。 なお、冷たい空気に当たった部分の枝先がしおれますが、根や幹まで凍らなければ大丈夫です。

一度冬越しに成功したら翌年は多少耐寒性が強まっています。
株も大きく育ったほうが耐寒性が強まる傾向にあります。
数年経って寒さに慣れたら防風シートや根覆いは厳冬期だけで大丈夫になります。

【チェックポイント】
・苗が小さいうちは植木鉢で
・地植えにして最初の年のみ要注意
・簡単な風避けと根覆いで何とかなる

管理人流育て方

北関東の冷涼地で育てていますので、基本的には年間を通して耐寒性を高めるように育てます。
挿し芽で作った苗が一番生育が良くなっています。
こちらでは一般的な苗を購入しての育成と挿し芽で作った苗の育成も含めてご紹介します。

ローズマリーはやや種からの発芽率が悪く、また好みの品種の種もなかなか出回らないので、初めての場合はまず苗を購入した方が確実です。
立性品種で一般的なトスカナブルー・マリンブルーあたりが初心者向けの品種です。

苗を入手したら、まずは植木鉢へ植え替えます。
温暖な地域なら地植えでも構いませんが、寒冷地の場合は最低でも一度は鉢植えで冬を越したほうが安全です。
生育が旺盛なので根詰まりの兆候が出たら一回り大きな鉢へ植え替えます。
最初の年は防寒対策をしながら屋外の安全な場所で冬を越させます。
急激な温度低下が予想されるときは安全のため室内へ移動させますが、それ以外の日は屋外で寒さに慣らせます。
一冬を越し(時間に余裕があるなら2〜3年)、ある程度株がしっかりしたら春のうちに地植えに移行します。

日々の管理はあまり必要ありません。どちらかというと放置気味で大丈夫です。
極端な水切れさえしなければ水やりも少なめで大丈夫です。
唯一お手入れが必要なのは花ガラ摘みくらいでしょうか。
根詰まり等はそのときそのときの対処でなんとかなります。

管理人流育て方:苗から育てる場合
管理人流育て方:挿し芽から作る場合

参考:
・ローズマリーの育て方(1)
・ローズマリーの育て方(2)
・冬越しの方法(全般)

ローズマリーの育て方 戻る (1) (2) へ

ローズマリーの育て方 その他の項目