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HOME > ハーブの育て方 > ローズマリーの育て方 > 挿し芽の方法
ローズマリーを増やすには、挿し木(挿し芽)がおすすめです。
特にローズマリーは水挿しでの発根確率が高く、失敗が少ないのが特徴です。
挿し木の成功しやすい方法を説明しますので、お気に入りのローズマリーを増やしてみましょう。

挿し木したローズマリー

ローズマリーの挿し木(挿し芽)の方法

ローズマリーの挿し木は経験上、土に挿すよりも圧倒的に水挿しの成功率が高いです。
水挿しは水に浸けておいて根が出るのを待つのが基本なのでとてもカンタン。
手順は以下の通りとなります。

Contents 目次

【挿し芽の基本】ローズマリーを水挿ししよう!
 ・水挿しの基本の方法
 ・挿し穂を用意しよう!
 ・根が出たら植え付けよう!

【挿し芽のコツ】こうすれば成功する!
 ・どこを切ればいい?
 ・下葉ってむしらなきゃダメ?
 ・発根したら?
 ・いつまでたっても根が出ないという場合

【まとめ】
 ・ローズマリーの挿し木のまとめ


【挿し芽の基本】ローズマリーを水挿ししよう!

【水挿しの基本の方法】

ローズマリーの水挿し

ローズマリーの水挿しは、若くしっかりした挿し穂を用意し、水を入れた容器に浸けます。
気候にもよりますが数日〜2週間程度で根が出るのが確認できます。
水挿しの良いところは、根が出ているかどうかを直接見て確かめられるということです。
根が出たら土に植え付けます。


CHECK! 水挿しの基本

・元気の良い枝を用意
・水に浸けて待つ
・根が出てしっかりしてきたら土に定植する


【水挿しの手順】

まず挿し木したいローズマリーの親株から、枝先を切って挿し穂にします。
挿し穂が用意できたら、容器に水を汲みます。
挿し穂を容器の水に浸けたら根が出てくるのを待ちます。
水は毎日取り換える必要はありませんが、濁る前に取り換えましょう。


数日〜2週間程度で根が出てきます。
根が出たら土へ植え付けます。
挿し穂自身がまだ小さいので苗ポットや小さめの植木鉢で良いでしょう。
3号くらいまでのサイズが扱いやすいです。

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【挿し穂を用意しよう!】

ローズマリーの挿し穂

挿し木する小枝のことを挿し穂と呼びます。
ローズマリーはハーブの中でも発根率が高いですが、できる限り若くて元気、そしてしっかりした枝先を選びます。
穂先の長さに決まりはありませんので、扱いやすい長さで大丈夫です。


ローズマリーの切る位置 枝は先端の柔らかく緑の場所から少し下、色が薄い茶色になり始めてしっかりしている部分を確保します。
ここを数センチ確保して切り取ります。
これより下の古く木質化した枝は根が出るのが遅くなります。


挿し穂を確保したら、下葉は数センチほど、葉の根元までしっかり取り除いておきます。
根元を残しておくと葉が生えてきてしまいます。
準備できたら水を入れた容器に浸けます。

なお、水上げしてからという説明を頻繁に見かけますが、しなくて大丈夫です。

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【根が出たら植え付けよう!】

ローズマリーの発根

根が出たら土へ植え付けます。
ローズマリーの根は成長が早いため、根が短くても複数本出てくれば植え付けて大丈夫です。
逆に一本でも太く長く、先が枝分かれしてくれば植え付けて大丈夫です。
植え付けの土は市販の園芸用土で良いでしょう。
ただし水はけのよいものを選んでください。
《 関連記事 》 土壌資材について
《 関連記事 》 おすすめの培養土


ローズマリーの挿し芽の植え付け まだ小さいので苗ポットや小さめの植木鉢で大丈夫です。
植え付けは土を濡らしながら行うのが成功率アップのコツです。


植え付けは、穴底を鉢底ネットで塞いでから、鉢底石(中粒の軽石がおすすめ)を入れます。
その上に市販の培養土を数センチ入れます。
土が少し入ったら挿し穂を手に持ち、挿し穂を適切な高さでキープしてその周囲から土を足していきます。
土を最初に全部入れてそこに後から挿し穂を差し込むと根が取れてしまいます。


うまく根付かせるコツは、土は植え付け前にある程度湿らせておくことです。
さらに、土を足す際も水をかけながら行います。
水をかけることで自然に土が締まり、根に密着してくれます。


植え付けたら最後にもう一度水をたっぷり与え、土を指で押さえます。
強く押しすぎると中の根が切れてしまいますので表面が落ち着けばよいでしょう。


CHECK! 水挿しのポイント

・若くしっかりした枝を選ぶ
・根が生えたかは直接見て確認
・植え付けは土を濡らしながら行う

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【挿し芽のコツ】こうすれば成功する!

【どこを切ればいい?】

いざ挿し穂を用意しようと思っても、親株のどこで切ればよいのか悩みませんか?
実はローズマリーの挿し木にも根の出やすい部位があります。
次の画像を見てみましょう。


ローズマリーの切り戻し位置


【2の部分で切ろう!】 挿し穂に一番適しているのは【2番】の位置です。
この場所で切ると、しっかりした枝が取れます。
目安としては、枝先の緑の枝が薄い茶色になって少し固くなり始めた部分です。
ここが一番発根しやすい部位にあたりますので、ここを挿し口用に数センチ確保して切り取ります。


次に適しているのは意外なことに3番です。
ここは木質化して固くなっていて、発根までかなりの時間がかかりますが、根は出ます。
また、まれに【気根】が発生していることもあります。
気根は通常の根に変化しやすいのでおすすめの部位です。


意外なことにあまり向いていないのが1番です。
若く元気が良いのでこの部分を挿したくなりますが、枝が柔らかく、あまり適していません。
水挿しでも水を吸い上げにくくなります。
ただし、長期間水に浸けているうちに木質化が始まって2の部位のようになると根が出てきます。


切る際は、できれば植木屋ばさみ(大久保ばさみ)を用意しましょう。
文房具のはさみでも切れなくはありませんが、切り口の組織を傷めてしまうことがあります(特に1の部位)。
また、3の部位はかなり固いため文房具のはさみでは能力不足で、無理に力を入れて切ろうとすると手を傷めることがあります。
やはり専用のはさみを用意したほうが良いでしょう。
《 関連記事 》 準備するもの > ハサミ


CHECK! 切る場所の選び方

・枝先が緑から薄茶色になっている部分
・枝に少し硬さが出てきた部分
・脇芽が確保できる部分
・元気であれば良い

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【下葉ってむしらなきゃダメ?】

下葉はむしったほうが良いです。
最低限、水に浸けておく際に水面に葉が接しない程度まではむしりましょう。
土に植え付けるときも、挿し穂が長い場合は埋まっている部分に深さがないと倒れてしまいます。
倒れない高さまで埋めたときに土に葉が触れない位置まで逆算して葉を取り除きます。


水に挿している間も成長し、枝先が伸びて葉が増えてきますので、むしりすぎても心配はありません。
水挿しではなく土に挿す方法で行う場合は葉が多いと水分の消耗が激しいため、葉は少なくします。
今回は水挿しなのでそこまでは少なくしなくて大丈夫でしょう。


下葉の取り除き具合は以下の写真のようになります。

下葉を取り除く


何センチまでという決まりはありませんが、水に浸けたときに水に触れた部分から枯れあがったりカビが生えやすくなったりしますので、 水に触れない高さまで取り除いてください。
葉の根元を取り残すと新しい葉が出てきてしまいますので、きれいに取り除きましょう。

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【発根したら?】

根が出てきたらすぐ土に定植したくなりますが、幾日か待ちます。
ローズマリーは根の成長も活発なので、複数本の白っぽい根が出てくることが多いです。
短い根でも良いので複数本になるまで待つと成功率が高まります。
一本の場合は長く伸びて先端が枝分かれし始めれば成功率が高まります。


ただし、あまりにも細く弱々しい根が一本だけという場合は植え付けずに先送りにしましょう。
特に根が茶色っぽくなって成長が見られない場合はその根は傷んでいるので取り除き、 新しい根が生えてくるのを待ちましょう。

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【いつまでたっても根が出ないという場合 】

ローズマリーはハーブの中でも発根しやすい種類ですので、水挿しでいくら待っても全く根が出ない場合は何らかの原因があります。
以下の点を確かめてください。


CHECK! 根が出ない時は?

・他のハーブとは容器と水を別にする
・暖かい場所へ移動する
・春まで待つ
・切り口を少し乾かしてみる


【他のハーブが入っている】 同じ容器・同じ水の中に他の種類のハーブが入っている場合は、 種類ごとに容器と水を分けてください。
この時に古い水は捨て、容器も洗い直し、前の水の影響がない状態で再開します。
ハーブには他の種類の発根を妨げる成分を放出するものがあります。
特に他の種類が先に根を出している場合はその影響が顕著になります。


なお、ローズマリーも他のハーブの発根を強力に阻害しますが、 ローズマリー自身もタイムに阻害されやすいようです。


【気温・水温が低すぎる】 秋以降になりやすい状況です。
ローズマリーは比較的他の植物より低温でも根は出しやすいですが、さすがに冬場は根が出にくくなります。
この場合は室内でも暖かい場所で試みてください。
休眠期に入ってしまった場合は、翌年の2月末以降に再び活動し始めますので、発根もそれ以降になります。


【生け花になっている】 挿し穂を取って生のままいきなり水に浸けると陥りやすいです。
単純に花瓶に飾った花のような状況です。
切り口を水の中で切って水上げしてという方法でも陥ります。
切り口が干からびない程度、5分ほど空気に当てて乾かしてから水に浸けてください。


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【まとめ】

CHECK! ローズマリーの挿し木のポイント

・水挿しのほうが成功率が高い
・挿し穂は枝が若く薄茶色の部分
・下葉はしっかりむしろう
・水と容器は他のハーブと別にしよう
・白い根が出たら土に植えよう


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