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HOME > ハーブの育て方  > ローズマリー(応用編)
ローズマリーを元気に育てるには、花後の手入れや季節ごとの管理を知っておくと安心です。
ここでは株を乱れにくく保つための剪定や切り戻し、挿し芽での増やし方、夏や冬の管理、寒冷地での冬越し方法などを分かりやすくご紹介します。

ローズマリーの育て方【応用編】

ローズマリーとは

ローズマリー Rosemary (シソ科)
和名:まんねんろう

多年生・小低木(常緑樹)
耐寒性:-8〜-12度(※防寒時)
サイズ:品種による
立性および匍匐性、半匍匐性

主な用途: 料理・観賞・消臭・防虫
主な花色: 薄紫・青紫・白・ピンク

→ローズマリーについてはこちら

【ローズマリーの育て方】増やし方(挿し木・摘心)と寒冷地での対策

ローズマリーは大きくなってからの成長度合いも楽しめる植物です。
基本編で育てる環境を整えたら、次は株を乱れにくく保つための手入れや、増やし方も見ていきます。

Contents 目次

【Chapter:1】剪定と摘心、切り戻し
 ・お手入れの年間スケジュール
 ・まずは摘心してみよう
 ・形を整える剪定
 ・株の若返りを図る切り戻し

【Chapter:2】ローズマリーの増やし方
 ・水挿ししてみよう
 ・挿し芽の植え付け

【Chapter:3】かかりやすい病気と害虫対策
 ・うどん粉病の対策
 ・害虫の対策

【Chapter:4】夏冬の管理と粘土質の対策
 ・真夏の管理
 ・真冬の管理
 ・寒冷地での過ごし方
 ・粘土質の対策

【まとめ】
 ・まとめ

【関連記事】
 ・関連記事一覧
 ・ローズマリーの育て方【基本編】


【Chapter.1】剪定と摘心、切り戻し

【お手入れの年間スケジュール】

季節ごとの主な作業の目安です。地域や気候に合わせて時期を調整してください。

作業内容 春(3〜5月) 夏(6〜8月) 秋(9〜11月) 冬(12〜2月)
剪定・摘心 ○(花後・仕立て) △(蒸れ対策程度) ○(整枝) ×(防寒のため控えめ)
挿し木(増やす) ○(5〜6月) △(猛暑以外) ○(9〜10月) ×(根が出にくい)
暑さ対策 ○(準備開始) ◎(猛暑) ○(残暑) −(なし)
寒さ対策 ○(遅霜対策) −(なし) ○(準備開始) ◎(極寒)

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【まずは摘心してみよう】

若い枝の先端を摘む「摘心(てきしん/ピンチ)」を行うと、脇芽が一気に伸び出して株がボリュームアップします。
新芽が伸びる時期であれば手軽にいつでもできるので、日ごろから管理の時に少しずつ摘んでおきましょう。


やり方は簡単で、成長期に元気に伸びている枝の先端(数センチ)をハサミや指で摘み取るだけです。
しばらく経つと、すぐ下の葉の付け根から新しい脇芽が2本以上勢いよく伸びるようになります。
先端を一本そのまま伸ばすよりも、摘心を行うことで横に広がり、葉が密に茂ったボリュームのある株に仕上がります。


摘心する枝は成長が始まってすぐの若く短い緑の枝先が良いですが、緑の部分があまりにも長い枝先を摘心すると、 分枝した枝の重みで柔らかな緑の部分が曲がってしまうことがあります。
このような場合は、後述の切り戻しで少し木質化し始めた部分まで切り戻すとやり直せます。

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【形を整える剪定】

剪定は、株の形を整え、風通しをよくし、新しい枝を出しやすくするために行います。
伸びすぎた枝をそのままにすると、株姿が乱れやすくなるので、育ち方に合わせて少しずつ整えていきましょう。


【透かし剪定】

透かし剪定は、簡単に言うと枝の本数を減らし、隙間を作る剪定の仕方です。
主に株の内側の蒸れ対策に行われ、混み入った枝を間引くように取り除きます。

透かす枝は、細い枝、徒長した枝、古く弱った枝や枯れた枝などですが、 地植えの場合は泥水などの跳ね返りで傷みやすい低い位置の枝も減らします。


【一般的な剪定】

一般的な剪定は、伸びすぎた枝を整理して形を整えるために行います。
全体のバランスを見ながら、緑の葉が残っている位置でカットします。
この時、切り残した枝に葉が残っていないと新しい芽が出なくなるため注意しましょう。

摘心と同じく、剪定すると新しい枝が出やすくなります。
緑の枝の部分できると重みで枝が曲がってしまうため、剪定は成長して薄い茶色になり始めた枝の辺りが良いでしょう。
剪定で全体を軽く整えながら、成長を促します。


【花後の剪定】

ローズマリーの花が咲いた後に剪定を行うこともあります。
花ガラを放置すると株を痛める原因になるため、花の盛りを過ぎたら剪定を考慮します。

鉢植えや苗が小さいうちは花穂を摘み取るだけで大丈夫ですが、満開になる多花性の品種や、地植えで大きな枝一杯に咲かせた場合は剪定のほうが楽です。


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【株の若返りを図る切り戻し】

ローズマリーは年数が経つと茎が茶色く硬い木のように変化(木質化)します。
もともと樹木なので木質化すること自体は自然なことなのですが、放置しておくと下葉が落ち、新しい枝も出ずに見た目が悪くなってきます。
このようになる前に、切り戻しで株の若返りを図ります。


【強剪定による切り戻し】

枝を株元に近いほうまで短く切ることを強剪定といいます。
ローズマリーの場合、葉が残っていないような短さまで切るとその枝は枯れてしまうため、必ず株元側に葉や脇芽がいくつか残るように切り残します。


ローズマリーの枝は、先端方向から見ると【1.先端の緑の若い部分】【2.木質化し始めた若い枝】【3.その根元のがっしりした枝】【4.株元近くの老化した部分】となっています。
一般に強剪定といった場合は【3.その根元のがっしりした枝】の途中まで、必ず葉や脇芽を残した状態で切り戻します。


株全体を切り戻すと再び茂るまでに時間はかかりますが、ローズマリー自体は成長が早い植物のため、残しておいた脇芽が伸びて新芽が発生、新しい枝が増えます。
大型で成長が早い品種は、地植えですと2〜3年で強剪定をしないと無駄に茂りますので、定期的に切り戻しが必要になります。


ローズマリーの花は1つ前のシーズンに伸びた枝の新芽付近に咲くため、強剪定や切り戻しを行うと2シーズン近く花が咲きません。
花を咲かせたい場合は、全ての枝を切り戻すのではなく、いくつかの枝は残し、透かすような強剪定をするとよいでしょう。


剪定について詳しく見たい場合は、剪定の方法のページをご覧ください。
剪定した枝や摘心した先端は捨てずに、料理やハーブティー、お風呂に入れるハーブバス、防臭や虫よけとして活用できますので、ぜひ使ってみてください。

【 関連記事 】:ある程度育ったら > 剪定の方法


【Chapter:2】ローズマリーの増やし方

ローズマリーは挿し木(挿し芽)の成功率が高いハーブです。
花が咲いた後に大量の種を実らせますが実は種の発芽率は高くありません。
剪定などで大量に枝が出ますので、ぜひ挿し芽で増やしてみましょう。


【水挿ししてみよう】

挿し芽には土に挿す方法と水に挿す方法がありますが、水挿しのほうが圧倒的に楽なため、ここでは簡単な水挿しの方法を紹介します。


挿し穂として、ローズマリーの若く茶色い枝を用意しましょう。
意外と老化した枝からも発根しますので、とりあえず木質化している枝ならば問題ありません。
緑の部分からは根が出にくいので、ここでは避けます。
木質化している部分は固いので、しっかりとよく切れるはさみで切り取りましょう。
切断面がつぶれていると枯れてしまいます。


枝を切ったら、水に浸かる部分の葉や脇芽を丁寧に取り除きます。
さらに、切断した枝の切り口は、数分間空気にさらします。

※一般的にはここでしっかり水につけて水揚げさせる方法が紹介されがちですが、それをするとただの元気な生け花状態になり、根が出にくくなります。
空気にさらすのは数分で充分で、あまり長いと枯れてしまうので注意しましょう。


挿し穂の準備ができたら水道水を入れた清潔な容器に差し込んで、日光の当たる明るい窓辺に置きます。
可能であれば、下半分が不透明な器を用意するか、透明な器の場合は下のほうに外から紙を巻き付けます。
根の生えてきて欲しい部分が暗いほうが発根が早くなります。


【水挿しの裏ワザ】
水に挿し始めた直後は水の量が多くても大丈夫ですが、数日たったら水をギリギリまで減らした状態で数日保ちます。
さらに数分、切り口を空気にさらします。
その後、水の量を戻します。
根が生えてくるまでの時間を短縮できます。

根が生え始めたら、水の補充はきれいな水に取り換えるのではなく、古い水に足し水していきます。
清潔に育てると、もやしではありませんが環境の変化に弱くなります。


根が複数生えてきたら、また十数分、空気に触れる時間を作り、水に戻します。
注意点としては根を枯らさないうちに戻すことです。根が茶色くなるとアウトです。
数回試してみてください。
根が頑丈になり、土に定植した際のアクシデントが起きにくくなります。


【挿し芽の植え付け】

水挿しの利点は根の状態を直接見て確認できるところです。
白く太い根が元気な根です。
挿し穂に丈夫な根が複数生えて伸びてきたら土に植え付けられる時期です。
根の長さは短くても植え付けられますが、最初から元気いっぱいに育てたければ3センチ以上が目安です。


苗ポットや植木鉢の穴部分に鉢底ネットを敷き、排水性の良い資材を敷き、養分が少なめに配合した土を入れます。
土は市販の園芸用土に、川砂や軽石、もしくは鹿沼土などを入れ、植物灰で調整すると良いでしょう。

※一般的に挿し芽は養分のない土で行うとされますが、上記の水挿しの裏ワザで空気や環境に慣らした苗であれば、多少の養分がある土でも根が耐えられます。
水挿しのまま放置して根が複数長く伸びたような苗であればいきなり培養土でも生きていけます。


十分な土を苗ポット(植木鉢)に入れたら、中心付近に穴を掘り、挿し穂の根元を差し込みます。
穴に根が完全に入るように調整します。
挿し穂が揺れないように押さえ、根元に少し土を寄せて押さえたら、苗ポットに水を注ぎます。
水の力で自然と土が締まります。
足りない分の土を十分に足し、苗が揺らがないように根元を押さえつけ、植え付け完了したら最後にもう一度たっぷり水を与え、明るい場所で数日養生します。


【Chapter.3】かかりやすい病気と害虫対策

【うどん粉病の対策】

ローズマリーは頑丈なためあまり病気にはかかりませんが、まれにうどん粉病が発生します。
おかしいと思ったらすぐに対処しましょう。

CHECK! うどん粉病チェック

・白いまだら模様、斑点が所々についている
・若い枝や細く弱い枝全体が白く粉っぽい姿になっている
・極端な乾燥が続いた
・直前に環境の変化で弱っていた


一般的にうどん粉病は、蒸れたとか湿気が続いたとか、風通しが悪い場合に発生するとされますが、実際のところは逆で、乾いた環境が続くと発生します。
飛んできた胞子が付着するので、風に触れる外側や先端から始まります。
元気な状態では発症しませんが、直前に株全体を大きく切り戻した後など、体力が落ちていると発症しやすくなります。

なお、うどん粉病には種類があり、例えばバラのうどん粉病はローズマリーにはつかないので、ローズマリー同士の感染に注意を払いましょう。


【うどん粉病対策】
1:洗う

うどん粉病は白いカビの一種です。
ごく初期の、枝先に少量発生してる程度の場合は水で洗い流しましょう。
鉢植えなどの場合は、水道付近まで運んでこすり洗い(石鹸で洗ってもOK)です。

※地植えの場合、雨などが続くと洗い流されることもあります。雪でも大丈夫です。


2:切る
うどん粉病が株全体に散り始めている場合、発生している枝を株元側へたどります。
うどん粉病がみられなくなる場所まで切り戻します。
この時、うどん粉病の胞子が散ったり接触したりしないように注意します。
切った枝は放置せず、その場で袋に入れて密閉、他のローズマリーと接触しないように運んで可燃物の日に出しましょう。


3:雪に埋める
冬場の寒冷地仕様・さらに気象条件次第ですが、運良く雪が降ったら、雪の降る場所に放置しましょう。
2センチも積もればだいたい数日でうどん粉病が消えます。
雪でこすり落としても良いでしょう。


【うどん粉病の予防】
うどん粉病は、極端な乾燥が続くと株の弱っている部分に付着して発生します。
ローズマリーは乾燥気味の環境を好みますが、あまりにも乾燥している場合は水を撒いて予防しましょう。
梅雨明けから初夏にかけて一気に気温が上がって乾燥するころと、冬場の厳冬期の乾燥が引き金になりやすいです。
この時期に苗を弱らせるとうどん粉病が発生しやすくなるので、注意深く観察しながら管理しましょう。

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【害虫の対策】

ローズマリーは葉が硬いせいか、あまり食害はないほうです。
それでも稀には虫がつきますので、早めの対処を心掛けましょう。


【ハダニ・アザミウマ・ヨコバイ】

ハダニは赤い点のような虫で、葉の汁を吸い、弱らせてしまいます。
赤く移動する点々と、稀にクモの巣のような糸がみられます。

アザミウマは2ミリ程度と小さく細いため、よく見えませんが、危なくなるとジャンプするのが特徴で移動も早いです。
葉の汁を吸い、弱らせてしまいます。

ヨコバイは3ミリ程度で細い体をしています。羽をもっているので飛びます。
こちらも葉の汁を吸い、弱らせてしまいます。


これらの害は、葉に粉のように細かな色あせた点々模様、黄色や茶色の粉を振ったようなざらついた見た目になって現れます。
見た目もよろしくありませんし、光合成もできなくなって徐々に葉が弱ってしまいます。


【アブラムシ】

元気な株や、葉のかたい部分にはつかないのですが、花が盛りを過ぎた辺りから花ガラ・花穂の辺りに大量発生し始めます。
放置していると葉の新芽にまで広がるので、花ガラを放置せずにこまめに摘み取りましょう。


これらの小型の虫は、どれも春の終わりの気温が上がった時期から増え始め、乾燥すると一気に増えます。
水には弱いので、シャワージョウロで水をかけながら洗い流しましょう。
鉢植えであれば洗面台などで洗ってしまいましょう。
もしくは、根元の部分をビニール袋などでしっかり縛って保護し、株全体をバケツの水に数分漬けて揺らします。


【Chapter.4】夏冬の管理と粘土質の対策

【真夏の管理】

ローズマリーは暑さには強い植物です。
基本的に問題が起こることはありませんが、まだ小さい苗や鉢植え、一部の品種では管理が大切になります。


【苗が小さい場合】

苗が小さい場合や植木鉢が小さい場合は、土の保持できる水分量が少ないため、真夏になると朝に水やりをしても昼間には水切れになることがあります。
先端の新芽がしおれて曲がったり、硬い葉が細く閉じてきたら危険なサインです。
暑さには耐性があるのですぐに水を与え、涼しい日陰などで管理します。


これらの小さい苗がビニールの苗ポットや樹脂製の植木鉢に植わっていると、根が蒸れてしまいます。
猛暑になる前に通気性の良い素焼きの植木鉢に植え替えておきましょう。


【斑入り品種の場合】

ギルティッシュゴールドやゴールデンレインなどの斑入り品種は、極端な日差しで葉焼けを起こし、枯れてしまうことがあります。
日差しと極端な温度を避けて管理してください。
必要に応じて日陰へ移すか、日除けを設置します。


【耐寒性品種の場合】

ローズマリーは基本的にどれも暑さには強いですが限界がある品種もあります。
耐寒性が強いとされる英国系ベネンデンブルーやシシングハースト、ファーンオークスハーディーは40度の日が続くと弱ってきます。
熱風や暑い空気が当たる場所は避けてください。
鉢植えならば涼しい場所に移動させ、地植えの場合は日除けを設置するなどの対策を取りましょう。
強耐寒性で知られるアープは、猛暑でも問題は起きにくいです。


【多花性品種の場合】

花を満開に咲かせて消耗した状態の多花性品種は、連日の40度でトドメを刺される場合があります。
気温が上がる前に養生して回復させられるかどうかがカギになります。
花ガラを早めに処理して体力を温存、しばらくして落ち着いたら多少の養分がある土で植え替えておき、夏に備えましょう。


真夏の高温期には、地植えの大型品種でも午前中から一気に気温が上がる時間帯には柔らかな先端が下を向くことがあります。
気温の一気の上昇についていけなかっただけなので、温度に慣れた昼過ぎにはピンと真上を向きます。
水切れと間違って水を与えて根腐れさせないようにしましょう。


関東の内陸など、猛暑に見舞われる場所にお住いの場合は暑さに強いローズマリーの品種を選ぶと良いでしょう。 頑丈なマリンブルーやトスカナブルーが該当します。

マリンブルー

頑丈さと体力が自慢の大型品種:
【関連記事】ローズマリー・マリンブルーの詳細

【関連記事】:ハーブ図鑑 > ローズマリーの代表的な品種


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【真冬の管理】

多くのローズマリーはそれなりに耐寒性が強いので、寒冷地に住んでいる場合を除いては特に対処は必要ありません。
冬場は成長も止まるため、水やりの頻度も少なくなってきます。
ただし一部には耐寒性が弱い品種もあるので、その場合は秋のうちから準備をしておきましょう。


【真冬の水やり】

水分の消費量が減ってくるため、鉢植えの冬場の水やりは数日に一回で充分ですが、年明けから立春前までの厳冬期は、乾いた空気が続いて水切れを起こすことがあります。
葉が細く閉じている、なんとなく色があせた、シワっぽいという場合はすでに水切れですので、すぐに水を与えて様子を見ましょう。
寒さに弱い品種以外は、気温がマイナスの状態で水を与えても大丈夫です。
地植えの場合は水やりはほぼ必要ありません。


【外で育てていた鉢植えを室内に入れた場合】

外で育てていた鉢植えを室内へ入れた場合、あまりにも温かい場所に置くとせっかくの耐寒性がなくなってしまいます。
可能な限り、涼しくて明るめの場所で育てましょう。
冬は成長が緩やかなので光が少なくても徒長しませんが、ローズマリーは春の動きが早いため、2月には成長が始まります。
この時期に暗い室内に置いておくとすぐに徒長してしまうため、早目に寒さに慣らして屋外へ戻すようにしましょう。


【非耐寒性品種の場合】

いくつかのローズマリーが寒さに耐性がないことで知られています。
ブルーラグーン、レックス、ゴリツィアが寒さに弱い品種で、モーツァルトブルー、ヒスティルペリゴードは最初の年は寒さに当たると弱りますが次年度以降は耐えられます。
特にブルーラグーンは寒さでダメージが出やすいので、気温がマイナス5度になるとダメージを受ける可能性が出てきます。
薄い不織布や寒冷紗を巻くなどして保温に努めましょう。
充分な日光さえ確保していれば何とか乗り切れます。


特に鉢植えの場合、保温として根元をバークチップなどで覆う方法はおすすめしません。
これは、虫がこの中へ入り込んで越冬したり卵を産んだりしてしまうためです。
ひどいときにはコガネムシが入り込んで根を食害してしまいます。
室内の場合、結露するような環境だと空気中の湿気を吸ってトラブルのもとになります。
可能な限り、根元の地表には有機物がない状態が好ましいです。
ただし、ローズマリー自身の落ち葉が積もっている場合は虫はほとんど寄ってきません。

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【寒冷地の管理】

地中海原産のローズマリーですが、工夫すれば最低気温がマイナスを下回る寒冷地や積雪地域でも十分冬を越せます。


寒冷地の場合は、秋の中ごろには対策を始めます。
数回冬を越しているような株は問題ありませんが、春に植え付けたばかりの地植えや、秋に購入した鉢植えなどは防寒が必要になります。
心配であれば1年目は鉢植えのまま、涼しい室内で管理しましょう。


屋外で育てる場合はその年最初の寒風と霜を避けられるかがポイントになりますので、気温が低下する瞬間に気を付けましょう。
管理が心配な場合は、耐寒性が強いことで知られるアープやミスジェサップ、とにかく頑丈なマリンブルーなどを育てると良いでしょう。

マリンブルー

もっとも耐寒性が高いローズマリー:
【関連記事】ローズマリー・アープの詳細


マリンブルー

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【関連記事】ローズマリー・マリンブルーの詳細


【関連記事】:ハーブ図鑑 > ローズマリーの代表的な品種


まず最初のポイントは、その年最初の寒風を避けられるかどうかです。
寒冷地では10月の半ばには気温が10度を下回りることがあります。
この最初の寒風を避けるため、鉢植えは日の当たる軒下で風の当たらない場所へ移動させます。
しばらくその場で低温に慣らしたら外へ戻して大丈夫です。


2回目のポイントは、その年最初の初霜を避けられるかどうかです。
寒冷地では秋のうちに気温が5度を下回ることがあります。
天気予報で気温の低下が発表されたら、霜を避けるために、再び霜や寒風の当たらない軒下へ移動させましょう。
地植えの場合も1年目で耐寒性を獲得していない場合は、薄い不織布や寒冷紗を巻いて霜を避けます。
これもしばらく慣れれば大丈夫になります。


雪には意外と耐性があり、降雪そのものが害になることはありません。
ただし、枝に雪が降り積もったままにしておくと、えだが重みで歪んでしまいますので、ときおり払ってあげましょう。
また、上からの落雪で枝が折れやすいので、周辺に高い木や電線、屋根があるような場所に植えるのは避けましょう。
寝雪から常に水分が供給されてしまうような環境の場合は、排水対策が必要になります。


ある程度気温の低下に慣れたら、注意するのは突発的な気温の低下です。
天気予報で寒気の予報や極端な気温低下の予報が出たら、防寒対策の段階を上げるなどの工夫が必要になります。
植木鉢はできるだけ壁際に寄せたり、植木鉢自体を新聞紙や鉢カバーで覆うなどの工夫をしましょう。


寒冷地での冬越しや耐寒性の獲得方法については詳しいページを一連で用意してありますのでそちらでご確認いただけます。
耐寒性の強い品種についても別ページでご案内します。

【関連記事】:寒冷地での育て方 > 総合TOP【目次】
【関連記事】:ローズマリー > 耐寒性の強い品種

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【粘土質の対策】

ローズマリーは過度な水気や過失の環境を苦手とします。
湿った粘土は特に苦手なので対策が必要になります。


湿った状態が長く続くと根腐れの危険性が高まります。
ローズマリーは頑丈なので滅多に枯れませんが、枯れる場合の原因の多くは土の通気性が悪いことによる根腐れです。


粘土質の土壌で地植えを成功させたいときは、植え付ける前に土壌改良をする必要があります。
カチカチに固まった粘土では根も張りにくいので、よく掘り起こして細かくほぐしましょう。
土が良くほぐれたら、川砂や軽石、気流砂などの顆粒状の資材、腐葉土などの植物性資材を混ぜてさらにほぐします。
山間などで土が酸性の場合は、植物灰などを混ぜて中和すると生育が良くなります。


ローズマリーは石灰分があっても大丈夫なので、カキ殻灰(有機石灰)も混ぜるとより適した土になります。
多孔質で通気性に優れ、アルカリ調整と石灰分やミネラル分の補給もしてくれるため、ローズマリーのような地中海性のハーブには優れた土壌資材です。

粘土対策を詳しく見たい場合は、自力でできる土壌改良のページをご覧ください。
具体的に何を混ぜればよいかは、自分で作る土壌改良剤のページをご覧ください。


【まとめ】

ローズマリーは、摘心や剪定を行うことで株が良く茂ります。
切った枝で挿し芽をすることで簡単に増やせます。 夏の暑さや寒さ対策、粘土質の土壌もしっかり対策すれば乗り越えられますので、ぜひ育ててみましょう。。
基本的な管理方法や日常のお手入れに関しては、基本編でお話しします。


【失敗の少ない初心者向け定番3種類】
【購入】 ≫まず失敗しにくい定番から選びたい方はマリンブルー
【購入】 ≫定番かつ料理にも使いたい方はトスカナブルー
【購入】 ≫匍匐系では定番で育てやすいプロストラータス


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