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HOME > ハーブの育て方  > ローズマリーの育て方(2)
クッキングハーブとして人気で花も美しいローズマリーの育て方(2)です。
基本となる日常管理のポイント、水やりや肥料、剪定や切り戻し、植え替えなどのポイントを紹介します。
頑丈な植物なので基本だけ押さえておけば大丈夫でしょう。

ローズマリーの基本情報

ローズマリーの育て方

ローズマリー Rosemary (シソ科)

多年生・小低木(常緑樹)
耐寒性有
立性および匍匐性、半匍匐性

乾燥気味を好む
アルカリ性の土壌を好む
日光を好む

ローズマリー(ハーブ図鑑)

【ローズマリーの育て方(2)】 目次

Contents 目次

【Start/Page1】ローズマリーを育てる前に
 ・水はけと用土について
 ・ローズマリーの耐寒性について
 ・ローズマリーの成長について

【Step:1/Page1】ローズマリーの苗の選び方
 ・苗の選び方

【Step:2/Page2】ローズマリーの日常の管理
 ・ローズマリーの日常の管理
 ・ローズマリーの水やりのポイント
 ・ローズマリーの肥料のタイミング
 ・ローズマリーの剪定、切り戻し
 ・ローズマリーの植え替えのタイミング

【Step:3/Page3】ローズマリーの種や苗からの育て方
 ・挿し芽で苗を作る場合
 ・苗から育てる場合
 ・ローズマリーの耐寒性と冬越し
 ・管理人流育て方

【Question】ローズマリーの育て方で困ったときは
 ・育て方で困ったときは


ローズマリーの日常の管理

ローズマリーは基本的には頑丈なので、あまり手を掛けなくて大丈夫です。
押さえておくポイントだけ整理しておきましょう。


CHECK! 日常管理のポイント

・水やりは土が乾いてから
・初夏の乾燥にやや注意
・花が咲いたあとにはお手入れを
・根詰まりに注意


鉢植えの場合、土が中まで乾いてからたっぷりと水を与えます。
土が乾くまで時間がかかるので、結果的に水やりの回数は減ります。
地植えに至っては植え付け時以外はほとんど水やりの必要がありません。


ローズマリー自体は乾燥に強いのですが、乾いてくるとハダニが発生することがあります。
春の終わりから初夏にかけては水やり時に土だけでなく葉にも水を掛けます。
あまりひどい時は多少荒っぽく水洗いしても大丈夫です。


花が盛りを過ぎたら多少花が残っていても花の根元から摘み取ってしまいましょう。
何か一つだけ手入れをするとしたらここが肝心となります。
株が大きい場合や花数が多くて面倒な場合は、花の下から剪定や切り戻しをします。
花柄を残しておくとアブラムシの発生源となり、種をつけて株の体力が奪われてしまいます。


発育旺盛なので鉢植えでは意外とすぐ根詰まりを起こします。
葉が黄色くなって落ちるなどのサインが出たら一回り大きな鉢へ植え替えます。



ローズマリーの水やりのポイント

ローズマリーはどちらかといえば乾燥気味の環境に強い植物です。
多少の湿り気には耐えますが、毎日土が湿っているような状況は苦手です。
毎日水を与えると逆に枯らしてしまう可能性があるので控えめにしましょう。


CHECK! 水を与える目安

・土が十分に乾いている
・植木鉢を持った時に軽い
・葉が何となく細くなった
・茂りすぎている


水は土の内部まである程度乾いたら与えます。
土の表面が乾いて見えても土の中が湿っている場合があるので、 確認してください。
鉢植えの場合は持ち上げてみると水分量によって重さの違いが分かります。
ずっしりと重い場合は水が多く、軽い場合は中まで乾いています。
地植えの場合は植え付け直後や相当な乾燥時以外はほとんど与える必要はありません。


土が十分に乾燥していることを確認したら、水をたっぷりと与えます。
鉢の下から流れ出てくるか、大き目の鉢では持ち上げるのがつらい重さになるまで与えます。
表面だけが濡れているような簡単な水やりではなく、鉢の中まで浸透するようにしっかり与えます。
次の水やりは土がしっかり乾いてからとなるので、数日置きの水やりとなります。
乾燥期以外は毎日与えないように注意です。


真夏の極端な高温乾燥期だけは、鉢植えの場合は毎日水やりが必要になることがあります。
特に小さな鉢植えでは土の量が少なく水分を保持できる量も少ないので、水切れを起こすようになります。
植え替えたばかりの苗や購入したての小さい苗はその傾向がありますので、 この場合は朝と夕方涼しくなってからの二回の水やりが必要になります。
大きな植木鉢の場合は朝早い時間にたっぷり水を与えておけば一日もちます。


逆に真冬の乾燥期は、成長もほぼ止まっているのであまり水を必要としません。
ただし生きてはいるので、たまには水を与えます。
寒冷地では鉢の土ごと凍りつく可能性があるので、芯までしっかり水を与えることは避けます。


CHECK! 水やりのポイント

・土がしっかり乾いてから
・植木鉢を持ち上げてみる
・極論、水切れ症状が出てからの水やりでも大丈夫


ローズマリーの肥料のタイミング

ローズマリーはあまり肥料を必要としません。
ただし、多少は肥料があったほうが良いという時期もあります。
与える時期の目安や与えない方が良い場合を挙げてみました。


【購入してすぐの植え替え】(与えない)
【2回目以降の植え替え時】(与える)
苗を購入した場合、園芸店ではある程度の肥料を与えられています。
購入してすぐ鉢植えに植え替える時はまだ土の中に肥料が残っているので必要ありません。
半年から一年後に根が回って(根詰まりになって)一回り大きな鉢へ植え替えることになりますが、 その時に植え付けの土に腐葉土などを混ぜ込んでおけばよいでしょう。
置き肥等は必要ありません。
以降は植え替えのつどに土に多少の養分を混ぜ込むようにすれば十分です。


【若い株】(与えない)※花を咲かせたい場合
株があまり育っていないうちは植え替え時の養分補給以外では与えなくて構いません。
確かに養分があったほうが葉の勢いは良くなりますが、花は咲きにくくなります。
ローズマリーはある程度年数が経つと花が咲くようになり、更に1〜2年経つと花の数が増えます。
花がコンスタントに咲くようになったら多少養分が増えても咲くようになりますので、 花と収穫の両方を兼ねたい場合はある程度花が咲くようになってから養分を少し与えるようにします。
葉の収穫だけが目的の場合は与えても良いでしょう。


【地植えの直後】(与える)
鉢植えを地植えに移行した直後は、多少の養分があったほうが勢い良く成長します。
根もしっかり張り、枝葉も良く伸びて茂ります。
茂った分だけ養分や水分の消耗も増えてきますので、植えつけた後しばらくは数か月おきくらいに 腐葉土などの少量の養分を足します。
なお、しっかり根付けば肥料はまたいらなくなります。
地植えに移行した直後のシーズンの花は数が少なくなりますが、翌シーズンからは戻ります。


【砂地のような場所へ植えた】(与える)
ローズマリーは乾き気味の土を好みますが、完全に砂地もしくは砂利のような場所ではさすがに養分不足です。
完全砂地の場合は養分を与えても水と一緒に流れて行ってしまうので、 市販の園芸用土を少し周囲に混ぜ込んで足すと良いでしょう。
なお、いくら養分が足りない場所といっても強い肥料を与えるのは避けます。
距離を置いた場所に少量を置き肥する程度で十分です。


CHECK! 肥料のポイント

・基本は植え替え時に土に少量混ぜるだけ
・養分が多いと花が咲きにくい
・花が咲くようになってから与えるのも手
・葉の収穫のみが目的の場合はある程度与えた方が茂る



ローズマリーの剪定・切り戻し

かなり勢い良く育つのである程度育つと剪定や切り戻しが必要となる場合があります。
また、生育を促すための剪定もあります。
剪定・切り戻しをしたほうが良いというタイミングをいくつかご紹介します。


CHECK! 剪定・切り戻しのタイミング

・伸びすぎて樹形が乱れた
・茂りすぎている
・枝が出ない
・花がたくさん咲いた


生育期には勢いよく茂るため、伸びすぎて形が乱れてくることはよくあります。
それ以上延ばしたくない場合は、先端の緑の部分を切り詰めるとそれ以上先端方向へは伸びません。
木質化し始めた薄茶色の若枝部分は切っても成長し脇芽も出るので、切る場合はこの付近で切ると良いでしょう。
太く木質化して樹皮に縦方向の筋が見られるような部分で切ると脇芽が出にくいため、 切ってしばらくは姿が虚しくなる場合があります。


伸びる以外に茂るという問題もあります。
葉が密集してくると通気性が悪くなり蒸れてきますので、枝数を透かして減らします。
特にトスカナブルーやプロストラータスはよく茂りますので、いらなそうな細い枝は切ってしまいましょう。


逆に枝が出ないという場合にも剪定を行います。
特に立性の品種は先端方向へは勢い良く伸びますがやや脇芽が出にくいため、剪定することで脇芽を出させます。
株に広がりを持たせたい場合は株が若いうちに中心の先端部分を選定しておきます。


花が咲いた後には花ガラを取り除く必要がありますが、花数が少ないうちはともかく、 たくさん花が咲いた後は一つ一つ取り除くのが面倒です。
株に大きさがある場合は、剪定してしまいましょう。


料理用に収穫している場合はさほど剪定・切り戻しは必要となりません。 これから将来、料理用にしたいという場合は剪定で脇芽を出させて枝数を増やしておくことで、 安心して収穫できるようになります。

ローズマリーの植え替えのタイミング

ローズマリーは根の生育も旺盛なタイプですので、 鉢植えの場合は1〜2年ごとに植え替えが必要になってきます。
ここでは植え替えが必要なタイミングをご紹介します。


CHECK! 植え替えのタイミング

・成長が止まった
・姿が弱くなってきた
・根詰まりしている


鉢植えのローズマリーは鉢に比例した大きさで成長が止まります。
全く育たなくなるわけではありませんが芽が出にくくなり、 脇芽が出ても伸びずにそのままになります。
枝や葉の新陳代謝も止まってしまうので、可能なら一回り大きな鉢に植え替えましょう。


勢い良く成長しているローズマリーは葉も大きく艶もよく、濃い緑をしています。
根の成長が止まると地上部も葉が小さく細くなり、色つやも落ちてきます。
全体的に力強い印象が無くなってきますので、このような場合も植え替えた方が良いでしょう。
そのまま放置すると根詰まりへと進みます。


根詰まりというと鉢の下の穴から根が出てきているイメージがありますがあくまで目安の一つです。
根が縦方向に伸びている場合は穴から出やすくなりますが、 横方向に広がったり鉢の中で根が巻いて渦になっている場合は出てこないので注意が必要です。


根詰まりのサインとしては地上部全体の勢いが衰える、鮮やかで黄色い葉が混じり、 降れるとぽろぽろ落ちるなどがあります。
完全に根詰まりした株は鉢から引きぬくと鉢の中が根でいっぱいになっていて、 土が見当たらないなんてこともしばしばです。
このような場合は一回り以上大きい鉢に植え替えます。
つい根をほぐしたくなりますが、根が傷むことは嫌うのでそっとしておきます。


CHECK! 根詰まりのチェックポイント

・鉢の穴から根が出ていなくても根詰まりしていることがある
・鮮やかな黄色い葉に注意


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