見た目が美しいだけではなくその爽やかな香りで料理用のハーブとしてもとても人気。
ローズマリーの中では早咲きのため、他のローズマリーと組み合わせることで花を長く楽しめます。
ローズマリー・ミスジェサップ・アップライトの基本情報

ローズマリー Rosemary Miss Jessopp's Upright(シソ科)
多年生・小低木(常緑樹)
【耐寒性】-8〜-17度(※防寒時)
【サイズ】最大150p
※鉢植えは鉢の大きさに比例
【樹形】立性
【主な用途】
料理・観賞・消臭・防虫
【花色】
ほぼ白に近い水色
ミスジェサップとは?
【ミスジェサップの特徴】
・ローズマリーの人気の品種
・すっきりした立性の姿になる
・料理向きの香り
・寒さに強い
・透明感のある花の色で花付きが良い
・葉は細くまっすぐに近い
ミスジェサップはローズマリーの中でも上品な花と樹形で人気の種類です。
花の色は白に近い淡い水色〜青みを帯びたごく淡い薄紫で、花付きもよく、長期間花が楽しめます。
細い葉が特徴で、枝は素直に上に伸びます。
香りもよく、料理向きのクッキングハーブ・スパイスとしても人気が高い品種です。
【参考】 ローズマリー 【ミスジェサップ(立性)】 3号ポット苗
なお、ミスジェサップはいくつか品種があります。
通常、ミスジェサップとして流通しているものは立性のミスジェサップスアップライトになります。
この他、匍匐性のミスジェサップスプロストラータスと、
かつてシルバーもしくはアルジェントとして出回っていた白い斑入りの品種ヴァリエガータが存在します。
シルバー(ヴァリエガータ)は激減しつつあるようです。
ミスジェサップについて詳しく!
【Chapter:1】ミスジェサップってどんな植物?
・ミスジェサップの特徴
・ミスジェサップの花
・ミスジェサップの樹形
・ミスジェサップの香り
・ミスジェサップの葉
【Chapter:2】ミスジェサップの性質は?
・ミスジェサップの生育環境
・ミスジェサップの耐寒性
・ミスジェサップの育て方
【Chapter:1】ミスジェサップってどんな植物?
【ミスジェサップの花】
ミスジェサップはローズマリーの中でも花の色が淡く、上品な花を咲かせます。
花の色は透明感があり、白に近いごく淡い水色で、水色よりはややうす紫みを帯びています。
株が若いうちは花数も少ないですが本来は多花性の品種であり、株が育つと二期咲きとなり、枝の先端を中心にたくさんの花を咲かせます。
ローズマリーの中では早咲きで、気候によっては厳冬期にも花が残っています。
花が美しいのでおすすめの種類です。
【ミスジェサップの樹形】
ミスジェサップ・アップライトともいうように、立性で素直に上へ伸びる性質を持っており、株の形が乱れにくいのも特徴です。
そのため、大きく育てる場合は脇枝を増やすために先端を摘心するとよいでしょう。
鉢植えのうちは成長がほかの種類よりもゆっくり目ですが、庭に地植えすると立性の中でもかなり大株に育つ品種です。
なお匍匐性のミスジェサップ・プロストラータスも存在しますが国内で流通しているものはほぼアップライトです。
【ミスジェサップの香り】
香りはトスカナブルーやプロストラータスなどの料理系の香りになりますが、それらよりもやや穏やかで扱いやすいです。
ローズマリーの中ではグリーン系のすっきりした爽やかさを持つ香りとなります。
そのため料理用としても人気の品種となっています。
【ミスジェサップの葉】
ミスジェサップの葉はローズマリーの中でもやや細いほうになり、反り返りも少なめでまっすぐな印象の葉です。
そのため、華奢で品の良い印象の姿となります。
ただし細いですがサイズ的には中間サイズとなり、小さくはありません。
【Chapter:2】ミスジェサップの性質は?
・日あたりを好む
・通気性のよい土を好む
・暑さにも寒さにも強い
・地植えにすると化ける
【ミスジェサップの生育環境は?】
ミスジェサップはほかのローズマリーと同様に日あたりを好み、通気性が良くて濡れてもすぐ乾く土を好みます。
PHは少しアルカリ性よりの土が良いとされますが、通常の庭土程度でも育ちます。
心配なら草木灰や燻炭などを混ぜて中和しておくとよいです。
基本的には排水性の良い土ならばまず問題ありません。
【ミスジェサップの耐寒性】
耐寒性はローズマリーの中でも高いほうとなります。
入手して最初の年はあまり無理しないほうが良いですが、3年目以降、寒さに慣れればごく軽い防寒対策だけで−15度以上でも耐えられます。
強い霜で葉が焼けますが、低温自体にはかなりの耐性を持ちます。
そのため防寒対策はごく簡単な霜よけのみでよく、寒冷地や厳冬期は薄い不織布を軽く巻いておくくらいで大丈夫です。
寒冷地でも日の当たる軒下などで霜さえ当たらなければ無対策で冬を越せます。
なお、降雪そのものには耐えられますが、屋根の上などから雪の塊が落ちてくると枝が折れることがありますので注意してください。
一方の耐暑性ですが、やはりローズマリーですので暑さには強いです。
しっかり育っていれば35度くらいなら心配いりません。
ただし連日の40度となると鉢植えでは元気をなくしてきます。
水切れさえ起こさなければ枯れる可能性は低いです。
【ミスジェサップの育て方】
全体的に頑丈で手がかからない植物ですが、花が終わった後の花ガラだけは早めに摘み取ったほうが株が長持ちします。
ミスジェサップは花の数が多いため、花が盛りを過ぎると他のローズマリーと比べても株の体力がガクリと落ちてきます。
花を咲かせることにエネルギーを使い果たしてしまうためですが、
この花ガラを放置しておくと種を付けて余計に体力が落ちてしまいます。
さらにこの花ガラ付近はアブラムシの温床にもなります。
花が盛りを過ぎたら早目に花ガラを取り除くようにするとよいでしょう。
花が終わって葉っぱだけになったら、肥料焼けしないように少量の弱い肥料を与えます。
【参照】ミスジェサップが欲しいときは? 見分け方は?
【入手方法】
ローズマリーはたくさんの品種が存在しますが意外と種の種類は多くありません。
そのため、ミスジェサップが欲しい場合は苗を購入することで確実に入手できます。
【参考】ミスジェサップ・ローズマリー(立性)/ハーブの苗 9cmポット
【ハーブの専門店で購入する】
一番確実な方法です。
ローズマリーは品種も多く、ほとんどの姿が似ているため、専門店でないと品種が判別しがたいようです。
ミスジェサップなどの品種を特定して買いたい場合は専門店で買ったほうが良いです。
栽培している農場で購入するのが一番確実ですが、広い農園を確保する必要上どうしても遠隔の地方のショップが多いため、
ネットで購入するのが楽です。
ローズマリー立性【ミスジェサップ】苗
ローズマリー一覧(1)
ローズマリー一覧(2)
【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
ローズマリーは人気のため、多くの園芸店や種苗店、ホームセンターの園芸コーナーでいろいろな苗が売られています。
しかし、その姿はほとんどが似ているため、正直なところ、品種の区別がつけられていなかったり、
明らかに違う種類のタグがつけられていたりすることも多々あります。
ミスジェサップは人気品種のためかそのような場所でもよく見かけるのですが、
明らかに違う品種にミスジェサップのタグがつけられているのを見たことがあります。
なので購入する際は以下の見分け方も参考にしてよく確かめてください。
【ミスジェサップの見分け方】
ハーブの専門店ではない園芸店や種苗店、あるいはホームセンターの園芸コーナーでミスジェサップを探す場合、
その特徴で探し当ててみましょう。
幸い、ミスジェサップはローズマリーの中では見分けやすいほうです。
【特徴1】葉の形で見分ける
ミスジェサップの葉はほかのローズマリーよりも少し細いです。
さらに反り返りが少なめです。
小さな苗のうちは枝も細めで華奢な印象です。
葉が大きく幅が広かったり、苗の印象がゴツかったりガッシリしていたら違う品種と思ってよいでしょう。
よく似ている品種にはシシングハーストが存在します。
【特徴2】樹形で見分ける
ミスジェサップの枝は素直に上へ伸びたがります。
あまり横広がりになっているものや枝や幹が曲がっているものは違う品種と思ってよいでしょう。
【特徴3】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
ローズマリーの香りは大きく分けて2種類あります。
一つはグリーン系の香りにすっきりした癖のない柑橘系の香りがごくわずかに混ざったような香りです。
ミスジェサップもこの系統の香りで、トスカナブルーなどよりはやや香りがすっきりしていて穏やかです。
もう一つの香りは油焼けした松とやはり油焼けしてどこか薬品臭のする柑橘系を混ぜたような香りで、
もしそのような香りがしたらミスジェサップではありません。
【特徴4】花で見分ける
売られている苗の状態で花が咲いていることは稀ですが、もし花が咲いていればわかりやすくなります。
ミスジェサップの花は花弁がほかのローズマリーよりもやや細めで、
色は白に近いごく淡い色です。
青みを帯びた白といった感じです。
赤みを帯びた薄紫系だったら違う品種です。