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ガーデンルー(ルー/ヘンルーダ)は個性的な葉が美しい低木性のハーブで、最近は猫よけとして有名です。
葉に独特の強い香りがあり、虫よけや動物よけとして使われます。
昔のヨーロッパでは魔力の強いハーブとして知られていたようです。

ガーデンルー(ルー/ヘンルーダ)の基本情報

ガーデンルー(ルー/ヘンルーダ)とは

ガーデンルー Ruta graveolens (ミカン科)

多年生・小低木(常緑樹)
【耐寒性】-8〜-15度(※防寒時)
【サイズ】最大100p
【樹形】茂み

【主な用途】 観賞・防虫
【花色】 明るい黄色


ガーデンルー(ルー/ヘンルーダ)

【ガーデンルーの特徴】

POINT  ガーデンルーの特徴

・細かく分かれた独特の葉
・個性的なにおい
・枝は柔らかい


ガーデンルー(ルー/ヘンルーダ)は古くから知られるハーブですが、最近では主に猫よけとして知られています。
昔はヘンルーダと呼ばれていましたが、最近ではルーもしくはガーデンルーと呼ばれることが多くなっています。
細かく分かれた形の葉が美しく、青みを帯びたシルバーグリーンのタイプや、斑入りの品種も存在します。
葉をもむと個性的な強い香りが漂います。

【参考】ルー(ヘンルーダ)/ハーブの苗 9cmポット


最近では軽い毒性もあるとされ食用にはされません。
ワームウッド(ニガヨモギ)、ホアハウンド(ニガハッカ)と共に、最も苦い味のハーブとされます。
樹液でかぶれる人もいると言われるため、口に入れないほうが良いでしょう。
強力な虫除け作用がありますが、アゲハだけは例外です。


ガーデンルー(ルー/ヘンルーダ)について詳しく!



【Chapter:1】ガーデンルー(ルー/ヘンルーダ)ってどんな植物?

【ガーデンルーの特徴】

ガーデンルーはミカン科(昔はヘンルーダ科)の植物で、独特の香りを持つハーブです。
古来より魔力の強いハーブとして知られていましたが、最も苦いハーブのうちに数えられるほどの苦さであったようです。
柔らかな枝で茂み状に育ち、季節になると明るい黄色の花を咲かせます。
葉の形が個性的で、観賞用に適しています。


【ガーデンルーの花】

ガーデンルーの花は、菜の花のような明るい黄色です。
6月ごろが花期で、4弁(まれに5弁)と十字を組み合わせたような変わった形の花を咲かせます。


【ガーデンルーの樹形】

ガーデンルーは茂み状に育ちます。
根元から複数の枝(幹)をまっすぐ立ち上げ、節から細かい枝と葉を広げます。
生育は旺盛で、毎年バッサリ切り戻しても翌年には平然と茂ります。


【ガーデンルーの香り】

植えたままでは匂わないのですが、少し触れたり葉をもんだりすると強烈なにおいが漂います。
虫や動物が近づきたがらないだけあり、心地よい香りではありません。


【ガーデンルーの葉】

ガーデンルーの葉は細かく切れ込みが入っていますが、ギザギザではなく丸みを帯びた切れ込みです。
大きさはありますが薄く平たいです。

【Chapter:2】ガーデンルーの性質は?


POINT  ガーデンルーの性質

・日あたりを好む
・土は意外と選ばない
・暑さにも寒さにも強い


【ガーデンルーの生育環境は?】

頑丈な種類のため、環境にはよく適応します。
そのため、放置でもある程度育って花を咲かせてくれます。
むしろ茂り過ぎるので適当に透かしたほうがよいでしょう。

ガーデンルーはミカン科ですので本来は暖かい場所や日あたりを好みます。
土はあまり選ばず、通常の庭土程度で育ちます。


【ガーデンルーの耐寒性】

ガーデンルーはミカン科で半耐寒性とされますが、霜の当たらない軒下や風よけ、 日照が十分確保できるなどの条件がそろえば、−15度前後になる地方でも育ちます。
冷たい空気に当たった葉は薄茶色く枯れますが、春になると新芽が生えそろってきます。
心配なら霜よけの薄いシートを活用すると良いでしょう。


【ガーデンルーの育て方】

ガーデンルーは全体的に頑丈で手がかからない植物です。
勢いよく成長するので鉢植えよりも地植えが良いでしょう。
通常の庭土で問題ありません。


一年目でもそれなりに大きくなりますが、二年目あたりから旺盛に茂ります。
切ってもどんどん枝が出てきますので、茂り過ぎた場合は思い切って根元から本数を減らすなどの対策も必要になります。


【参照】ガーデンルーが欲しいときは? 見分け方は?

【入手方法】

ガーデンルーは主に苗で購入することになります。

【参考】ルー(ヘンルーダ)/ハーブの苗 9cmポット


【ハーブの専門店で購入する】
ガーデンルーは主にブルーがかったシルバーグリーンのタイプ(ブルーリーフ・ルーとも)が販売されていますが、 専門店では稀に斑入りのタイプも販売されています。

ガーデンルー【ヘンルーダ】一覧


【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
ガーデンルーは一般にはハーブ専門店で入手することになりますが、最近は園芸店でも【猫よらず】の名前で販売されていることがあります。


【ガーデンルーの見分け方】

ハーブの専門店ではない園芸店や種苗店、あるいはホームセンターの園芸コーナーでガーデンルーを探す場合、 上にも書きましたが大抵は猫よらずとして販売されています。
そのため、猫よらずとされるほかの植物との区別が必要となります。

判別に何か手掛かりが欲しいという時は以下のような部分を観察してみてください。


【特徴1】葉の形で見分ける
ガーデンルーの葉は細かく切れ込みの入った独特の葉をしています。
切れ込みといってもギザギザではなく丸みを帯びた形です。
凹凸はなく平たい形となります。
猫よらずでもタンジーはのこぎり状の葉、レモングラスはススキのような葉、蚊連草はローズゼラニウムの葉となります。


【特徴2】樹形で見分ける
猫よらずとされることが多いハーブの中では、ガーデンルーは1本でも茂み状に育つので見分けがつきます。
一本もしくは複数の枝(幹)を立ち上げ、上に向かって葉や細い枝が広がります。


【特徴3】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
油焼けしたミカンの皮と薬品臭を足したような奇妙な強い香りが漂います。
タンジーはうっすらキクの匂い、レモングラスは爽やかな香り、蚊連草は嫌な臭いですがもう少し弱い香りです。


【特徴4】花で見分ける
売られている苗の状態で花が咲いていることは稀ですが、ガーデンルーの花は菜の花のような明るい黄色です。
花弁は4枚(まれに5弁)で十字上に開き、4枚(まれに5枚)の花弁の間にさらに十字が入ったような形の花です。
つぼみは緑で、果実のように見えます。


ガーデンルーはハーブの中でも最近は猫よけや虫よけとしての扱いが主流です。
変わったところでは蝶々のアゲハの餌として使われます。

猫よけや虫よけとしては、他にはタンジー、ピレスラム(除虫菊)、ローマンカモミール、レモングラス、蚊連草などが知られています。



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