園芸種の宿根バーベナと違い華やかさは控えめですが、群れて咲くととても美しい植物です。
他のハーブの引き立て役にも適した、ハーブガーデンには欠かせない花です。
バーベイン(バーベナ)の基本情報

バーベイン Verbena officinalis(クマツヅラ科)
多年草
【耐寒性】-8〜-17度
【サイズ】最大100p
【樹形】草
【主な用途】
観賞
【花色】
白色に近いピンク
バーベイン(バーベナ)とは?
【バーベイン(バーベナ)の特徴】
・昔からある古典的なハーブ
・小さな花が穂のようになる
・群れて咲くと美しい
・とにかく頑丈
バーベイン(バーベナ)は昔からあるハーブで、やや地味ですが根強い人気のあるハーブです。
現在では薬用としてはほとんど使われませんが、昔は止血や打撲の腫れや痛み止め、聖なる場所の清め、
果ては媚薬ともして使われ、竜の歯のように強いハーブ、魔力の強いハーブとされてきた歴史を持ちます。
【参考】バーベイン(バーベナ) 苗・種
現在では観賞用の花の大きな鮮やかなバーベナが好まれていますが、 ハーブガーデン風の庭には相変わらず原種のバーベインやサンジャクバーベナが好まれて植えられています。
バーベイン(バーベナ)について詳しく!
【Chapter:1】バーベインってどんな植物?
・バーベインの特徴
・バーベインの葉
・バーベインの香り
・バーベインの花
【Chapter:2】バーベインの性質は?
・バーベインの生育環境
・バーベインの耐寒性
・バーベインの育て方
【参照】バーベインの利用方法とおすすめ
・バーベインの使い方は?
・おすすめのハーブの組み合わせは?
・バーベインの見分け方は? 入手方法は?
【Chapter:1】バーベインってどんな植物?
【バーベインの特徴】
バーベインは頑丈な多年草の植物で、土地を選ばず、暑さ寒さにも強く、こぼれ種で増えていきます。
成長すると花茎を伸ばし、季節になると先端に小さな花を掘のように咲かせます。
【バーベインの葉の形は?】
バーベインの葉は一見するとキク科の他の植物のような、切れ込みがあって葉脈のしわが深い葉に見えます。
触れてみると厚みが少ない割には固くしっかりしています。
しわの深い葉
やや切れ込みがあり、葉脈のしわが深い。
形としてはキク科の植物に近い雰囲気ですが、切れ込みはそこまで深くありません。
色は濃くしっかりとした緑になります。
【バーベインの香りは?】
昔からハーブとして知られますが特徴的な香りはありません。
【バーベインの花の形は?】
1輪1輪はとても小さく、伸びた花茎の先端に穂を作り、下から上へ順に咲いていきます。
遠くから見ると水引草の仲間のようにも見えます。
バーベインの花
小さい花が穂の下から徐々に上へと咲いていく。
花茎の背丈はかなり高くなり、60〜80センチを越してきます。
茎が太くしっかりしていれば大丈夫ですが細い場合は倒れることがあります。
強い植物ですので倒れても折れてもそのまま種が実るところまで行きます。
【Chapter:2】バーベインの性質は?
・日あたりを好む
・土は選ばない
・暑さにも寒さにも強い
【バーベインの生育環境は?】
バーベインは特に土壌を選ばないため、大抵の場所で問題なく育てることができます。
かなり強い乾燥にも耐えますが、やや湿り気の多い場所でも大丈夫です。
園芸品種のバーベナはそうでもありませんが、
ハーブとして扱われる原種のバーベインやサンジャクバーベナはどこにでも生えるほどの適応力を発揮します。
【バーベインの耐寒性】
バーベインは山あいにも近縁種が自生しているほど、寒さには強い種類です。
寒冷地の地植えでも防寒対策はほぼ必要ありません。
その代わり、寒冷地では冬季に地上部の葉が枯れて消えることがあります。
根は生きていますので、春になると芽が出てきます。
冬場の葉は少し小さく赤みを帯びる
寒冷地でなければ冬場も葉があるものの、葉は小さく密集し、色も赤みを帯びる。
耐寒性はかなり強めなので、防寒もせず霜に当たっても雪に埋もれても生き延びられます。
葉は春になると再び芽吹いてきて、色も徐々に濃い緑に戻ります。
【バーベインの育て方】
頑丈なので苗でも種でも良いでしょう。
発芽率は非常によく、適当にパラパラ撒いておくだけでも発芽します。
逆に言えば、花が咲いた後に放置しているとどんどん増えますので、種がこぼれる前に刈り取るか、
こぼれ種で増えた芽を間引くかといった処置をしたほうが良いでしょう。
ただし、原種系のバーベインは一つ一つの花は小さいので、ある程度群れて咲いたほうが見ごたえがあります。
そのため、植える際は3株くらいは数をそろえたほうが良いでしょう。
基本的に管理は必要ないほど頑丈で、地植えであれば枯れることもほぼありません。
肥料があったほうが茂りますがあまり強いと葉だけが茂って花茎が出にくくなりますので、養分は控えめで良いでしょう。
多年草で株の根元が広がってきますので、複数植えてある場合は間引くか、大きくなったら株分けするなどします。
【参照】バーベインの利用方法とおすすめ
【バーベインの食べ方・使い方】
・現在ではあまり食用にはされない
・基本的にはハーブティー(煎じ液)
昔は魔法の薬、媚薬の材料とされたこともあるバーベインですが、現在ではあまり使われません。
媚薬としての効能は不明ですが、昔はリキュールとして使われたようです。
現在、民間では馬鞭草の名前で大小のお通じ対策に煎じて使われることがあります。
昔は洋の東西問わず、打撲の痛み止めや傷の止血にも使われていました。
原始的なところでは葉をもんだり炙ったりして貼ったほか、そののちの時代にはハップ・湿布にして使われてきたようです。
現在でも民間では腫れ物にハップ・湿布として使われることがあります。
【バーベインとおすすめのハーブの組み合わせは? 】
ハーブとして扱われる原種系バーベインは、ハーブガーデンにどこか野趣のある趣を与えてくれます。
メインとなる低木系ハーブの隙間に植えたりすると良いでしょう。
多年草で根元が頑丈のため、横にはびこって広がる植物の壁としても使えます。
意外ですが、チコリとも花の相性が良いです。
バーベインはハーブの中では花期が7月中旬と珍しく、同時期に咲いている花はあまりありません。
その点、チコリは6月から秋まで次々と青い花を咲かせるため、同時に鑑賞できます。
他に同時期に咲く花としてはラバンディン系ラベンダーで花期が遅い品種や、ヤロウ、
気候によりますが四季咲きのローズマリー(ダンシングウォーターなど)が挙げられます。
注意点としては、サンジャクバーベナと共に植えると、頻度は少ないものの、
翌シーズンのサンジャクバーベナの先祖がえりを誘発することがあります。
少し離れた場所に植えたほうが良いでしょう。
【バーベインの見分け方】
バーベインはあまり他のハーブとの区別をつけることはありませんが、バンプトン種はシーズン通して葉の色が赤紫寄りなので区別がつきます。
サンジャクバーベナとは花が咲けば一目瞭然ですが、苗の時点で葉の形が違い、サンジャクのほうが細長くなります。
【バーベインの入手方法】
バーベインは稀に種が出回ることもありますが、基本的には苗のほうが入手しやすいです。
園芸店などでは観賞用の園芸種がバーベナの名称で置いてあることがほとんどで、ハーブの原種系バーベインの苗があることは稀です。
そのためバーベインを入手したい場合はハーブ専門店を探したほうが確実です。
ハーブ専門店ではバーベイン系統の改良品種もあり、花や葉の色違いの品種も手に入ります。
【参考】バーベイン(バーベナ) 苗・種