寒冷地の庭をハーブガーデンに・・・まんねんろうの咲く庭で

menu

HOME > ハーブ図鑑  > ラベンダー  > アボンビュー
ラベンダー・アボンビューは、紫系の色合いの花と育てやすさで人気の種類です。
ひらひらしたフレンチ系ラベンダーの特徴がよく判り、シックな紫が美しい花です。
フレンチ系の中では頑丈で育てやすく、庭の地植えにすると非常に見ごたえがあります。

ラベンダー・アボンビューの基本情報

ラベンダー・アボンビューとは

アボンビュー Lavandula stoechas Avon View(シソ科)

多年生・小低木(常緑樹)
【耐寒性】-5〜-10度(※防寒時)
【サイズ】最大100p
※鉢植えは鉢の大きさに比例
【樹形】茂み状

【主な用途】 観賞
【花色】 苞葉:薄紫/花:濃紫


アボンビューとは?

【アボンビューの特徴】

POINT  アボンビューの特徴

・フレンチラベンダーの代表的な品種
・大型でブッシュ形状に茂る
・ウサギの耳のような苞葉
・フレンチ系では頑丈


アボンビューはストエカス系(フレンチ系)ラベンダーの中ではオーソドックスな品種です。
大型で成長が早く、フレンチ系の中では頑丈で育てやすいことが特徴です。
庭に植えるとボリュームが出て、ハーブガーデンではクラシカルな姿で非常に見栄えがします。
花の色は苞葉が薄紫で、花は濃い紫になります。

【参考】 ハーブの苗/ラベンダー(ストエカス系):アボンビュー3号ポット


アボンビューは以前からある品種で、ストエカス系の原種に比較的近い花の色・姿をしています。
新しい品種のピンク系の種類等と比べるとやはり頑丈で、ストエカス系の中では寒さにも強く、庭の地植えに向いています。
大型になりますので、鉢植えよりは地植えのほうが良いでしょう。細かな枝が密集するため、時々透かすような剪定をすると健康に育ちます。


アボンビューについて詳しく!



【Chapter:1】アボンビューってどんな植物?

【アボンビューの花】

アボンビューはフレンチ系・ストエカス系ラベンダーの中ではオーソドックスな、薄紫の苞葉(ウサ耳のような部分)と濃紫の花を持ちます。
花の部分は小さな花の集合体が穂のようになっており、太くがっしりしています。
開花が進むにつれ、穂の先端の苞葉が伸び、広がってきます。


【アボンビューの樹形】

アボンビューはフレンチ系ラベンダーとしてはオーソドックスで、1本でブッシュ形状に茂ります。
枝はやや細く、本数が多くなります。
かなりの密度になりますので、ある程度育つと透かす対応が必要になります。


【アボンビューの香り】

葉の香りはやや強めで、樟脳(カンファー)臭が特徴です。
虫が嫌う匂いの代表格で、あまり良い香りではありません。
強いにおいをかぐと気分が悪くなることもありますので、剪定などの際は休憩をはさんだ方が良いでしょう。
基本的にストエカス系はアロマには向きません。


【アボンビューの葉】

アボンビューの葉は一般的なラベンダーの葉と形は変わりませんが、やや薄く、柔らかくなります。
そのため、葉が多くても優しい印象になります。

【Chapter:2】アボンビューの性質は?


POINT  アボンビューの性質

・日あたりを好む
・通気性のよい土を好む
・暑さにも寒さにもある程度強い
・地植えにすると化ける


【アボンビューの生育環境は?】

頑丈な種類のため、環境にはよく適応します。
庭へ地植えにすると旺盛に茂りますので、スペースはかなり広めにとったほうが良いでしょう。
生育が進むとかなりの横幅も出ます。

アボンビューはほかのラベンダーと同様に日あたりを好み、通気性が良くて濡れてもすぐ乾く土を好みます。
基本的には排水性の良い土ならばまず問題ありません。
暑さにも寒さにもそこそこ耐えますが、真夏の猛暑の極端な日差しは苦手ですので、 暖地であれば半日陰や日照時間が短めの場所でも良いでしょう。


【アボンビューの耐寒性】

一般的にストエカス系ラベンダーは半耐寒性とされ、ローズマリーや、イングリッシュ系ラベンダー、 ラバンディン系ラベンダーより耐寒性はないとされます。
その中において、アボンビューの耐寒性はストエカス系ラベンダーの中では高いほうとなります。


入手して最初の年はあまり無理しないほうが良いですが、寒さに慣れれば−5度以上の寒さに耐えられます。
地植えで十分に育って体力があれば、−5度を上回る寒さでもしのいでくれます。
連日の冷え込みでなければ、一冬に数回、寒さに当たる程度であれば大丈夫です。
それでも−10度ほどが限度のようですので、寒い場所では防寒対策をしたほうが良いでしょう。
防寒対策はごく簡単な霜よけのみでよく、薄い不織布を軽く巻いておくくらいで大丈夫です。
なお、降雪そのものには耐えられますが、屋根の上などから雪の塊が落ちてくると枝が折れることがありますので注意してください。


一方、耐暑性も強く、こちらも地植えで体力があれば夏越し可能です。
ただし連日の40度で直射日光が当たるような場所は苦手ですので、関東内陸部では遮光も考慮します。
とくに風通しが悪いと一気に弱りますので、夏に入る前に枝を透かしておくようにしましょう。
細かい枝が多い品種ですので、思い切って枝数を減らします。


なお、鉢植えではかなり夏越しは厳しくなります(※このページにて後述します)。
フレンチラベンダーが上手く育たない、枯れるという場合はぜひご参照ください。


【アボンビューの育て方】

※アボンビューは花が綺麗なため、ギフトなどで鉢植えをもらうことも多いラベンダーです。
※ギフト用のアボンビューは夏越しが難しいため、注意するポイントがあります。
※こちらではそのような事態を想定して解説します。


ラベンダーは全体的に頑丈で手がかからない植物ですが、アボンビューはストエカス系のため、 ラバンディン系などよりは管理が必要となります。
基本的には放置気味で良いですが、成長が早く、細かい枝数が増えるため、枝を透かすような剪定を心がけましょう。
また、どの種類のラベンダーも花が終わった後の花茎だけは早めに刈り取ったほうが株が長持ちします。
アボンビューは花茎の数も多いため、1本1本処理するよりは思い切って株全体をバッサリ剪定したほうが楽です。


アボンビューは元々、他のイングリッシュ系などと比べると開花が早い品種になりますが、 ギフトなどではさらに早く、3〜5月に開花した状態で頂くことがほとんどです。
この場合、鉢に植えっぱなしでは夏を越すことが難しいです。


鉢植えのギフトを頂いて夏以降も育てたい場合、可能な限り早く、一回り大きな素焼きの植木鉢に植え替えます。
しっかり根付いていない場合が多いため、根元が崩壊しないようにそっと扱いましょう。
土は通気性と排水性が良い土で植え替えます。
肥料は大抵の場合、販売時に植わっている土に仕込まれているため、この時点では必要ありません。


素焼き鉢に植え替える理由は、根腐れ対策です。
ギフト用にもらった場合、大抵は樹脂鉢に植わっています。
酷い場合には、苗ポットのまま樹脂鉢に入っていることもあります。
まだ根が張らない状態で樹脂鉢に植わっていると、夏に蒸れて根腐れしやすくなります。
また、水分過多で育てられていることも多く、通気性のある素焼き鉢に植え替えることで湿気を逃がす目的もあります。


植え替えたら、直後にたっぷりと水をやります。
土が水を吸って植木鉢がずっしりと重くなり、鉢底から水がしたたり落ちてくるのが目安です。
この後は、植木鉢の重みがなくなるまで数日間、水やりは控えます。


ギフトの場合、花が満開の場合でもらうことが多く、花を切るのはもったいないですが、 長く育てたい場合は花茎は早めに数を減らします。
花が枯れ始める前に刈り取るようにします。
つぼみを残し、全て刈り取るくらいの心づもりでいたほうが良いでしょう。


花茎を刈り取ると、株全体の形がよく判るようになります。
細かい枝が多い品種ですので、細い枝を取り除き、透かすように剪定をします。
枝の数を思い切って減らしましょう。
枝の根元に近いほうに新芽があれば、新芽を残し、枝の先は刈り取って大丈夫です。
早めに花茎を刈り取り、植え替え、茎を透かしたらようやく生育の体力が整う形になります。


枝の数を減らすと必要な水分量も減るため、水を与えすぎると根腐れして枯れてしまいます。
元々通気性・排水性の良い環境を好みますが、再び成長が始まるまでは特に水の与えすぎに注意が必要です。


一度の水やりは、土が水を吸ってずっしりと鉢が重くなり、鉢底から水が滴ってくるまで与えます。
その後は、植木鉢の重量感がなくなるまで(元に戻るまで)、水は与えません。
植木鉢の水分の重みがなくなったら再び水を与えます。


うまく管理すれば、2週間ほどで成長が進みます。
旺盛に茂る場合は枝の数を管理しながら、様子を見ます。
生育が順調であれば、梅雨に入る前に地植えに移行しても良いでしょう。
梅雨を元気に越せれば夏越し可能な状態と思って良いでしょう。
地植えにすると旺盛に茂って大型化しますので、80センチ以上のスペースを確保します。


暑さ・寒さにはそこそこ強いですが、関東内陸の照り返しなどは枯れる要因になります。
夏の暑さが厳しい地方の場合は、真夏には涼しい場所へ鉢を移すか、 地植えの場合は日照時間がやや少ないか半日陰の場所に植えるようにします。
寒さは最低気温が−5〜−10度までの範囲内ならば日あたりの良い場所に植え、冬は防寒しながら管理します。
植木鉢の場合は室内に取り込みますが暖房には当てないようにします。


なお、ギフト用ではなく、種苗店でガーデニング用の苗を購入した場合はそこまで神経質にならなくでも大丈夫です。
ストエカス系の中では頑丈で生育旺盛なため、茂り過ぎによる蒸れさえ注意すれば何とかなります。
枝数が多いことにより、株の姿が乱れやすいので適宜剪定しましょう。


【参照】アボンビューが欲しいときは? 見分け方は?

【入手方法】

ストエカス系ラベンダーはたくさんの品種が存在しますが意外とタネの種類は多くありません。
そのため、アボンビューが欲しい場合は苗を購入することで確実に入手できます。

【参考】ハーブの苗/ラベンダー(ストエカス系):アボンビュー3号ポット


【ハーブの専門店で購入する】
アボンビューをはじめとするストエカス系ラベンダーを育てたい場合は、ハーブの専門店で苗を購入しましょう。
一般的な園芸店で綺麗な鉢植えを購入するのは、ワンシーズンのみの観賞目的であれば良いですが、数シーズン育てるのは難しいです。

ストエカスラベンダー【アボンビュー】苗
ラベンダー一覧(1)
ラベンダー一覧(2)


【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
アボンビューは日本では昔から存在するメジャーな品種であるため、特に品種名が書かれずに売られている場合が多いです。
姿かたちもごくオーソドックスであるため、しいて言うならば特徴がないのが特徴です。
ひとまず昔ながらの紫のフレンチラベンダーであれば可能性は高いでしょう。


【アボンビューの見分け方】

ハーブの専門店ではない園芸店や種苗店、あるいはホームセンターの園芸コーナーでアボンビューを探す場合、 その特徴で探し当ててみましょう。
ズバリ、特徴がないのが特徴です。 ごく普通のフレンチラベンダー(ストエカスラベンダー)で品種名が書いてなければ可能性は高いです。

それでも何か手掛かりが欲しいという時は以下のような部分を観察してみてください。


【特徴1】葉の形で見分ける
葉の形は細長く、一般的なラベンダーに似ています。
色は淡めで、厚みは薄く柔らかいです。
アボンビューの葉はほかのストエカス系ラベンダーよりもやや大きめです。
葉に切れ込みが入っている場合はレースラベンダーやデンタータ系になります。


【特徴2】樹形で見分ける
アボンビューは生育旺盛で良く茂るため、細かい枝がたくさん密集しがちです。
1本でも茂みのような形になります。


【特徴3】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
はっきり言ってあまり良い香りではありません。
虫除け薬品のような匂いです。


【特徴4】花で見分ける
アボンビューの色は、苞葉(ウサ耳のような部分)が薄紫で、穂の部分は濃い紫になります。
最近はピンク系や、苞葉が白いものも出てきているので、色で判別しましょう。




 【広告】アボンビューの販売サイト

ストエカスラベンダー【アボンビュー】苗
ラベンダー一覧(1)
ラベンダー一覧(2)