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HOME > ハーブ図鑑  > ローズマリー  > おすすめの種類・品種
ローズマリーはたくさんの品種がありますが、その中からおすすめの種類を用途や花の色、樹形ごとに違いを比較しました。
実際に育てた花の画像ととともに紹介します。

ローズマリー

おすすめのローズマリーの種類

たくさんの品種の中から、基本のローズマリー、総合的にオススメの種類、育てやすさや樹形、料理用、花の色など、 目的ごとにおすすめとそのポイントをご紹介します。


Contents 目次

【おすすめ】基本のローズマリー
 ・初めてのローズマリー選び

【おすすめ】ランキングTOP3
 ・総合TOP3
 ・育てやすい種類TOP3
 ・料理用(食用)の種類TOP3
 ・花の美しい種類TOP3

【おすすめ】花の色
 ・濃い青紫TOP3
 ・オーソドックスTOP3
 ・ピンクTOP3

【おすすめ】樹形
 ・立性TOP3
 ・匍匐性TOP3
 ・矮性(小型)品種

【関連記事】
 ・まとめ
 ・関連記事


【おすすめ】基本のローズマリー

【初めてのローズマリー選び】

ローズマリーを初めて育てるという場合は、代表的なローズマリーから3本選んでみましょう。

まずは、立性のマリンブルーかトスカナブルーから1本。
匍匐性ではプロストラータスかモーツァルトブルーから1本。
そしてピンク系からマジョルカピンク。
いずれもローズマリーの中では代表的な種類で、育てやすい品種になります。

慣れてきたら他の種類も増やしてみましょう。 立性や匍匐性といった樹形のバリエーションや花の色の濃さなど、好みで選んでみましょう。
続いて管理人が実際に育てた中からおすすめの種類を紹介していきます。



【おすすめ】ランキングTOP3

【総合TOP3】

それではローズマリー全体で総合的にオススメと思われる3種類を選んでみます。
ローズマリーらしさ、育てやすさ、頑丈さから選定していきます。
料理にもハーブガーデン風の庭にも欠かせないローズマリーですので、ぜひとも手に入れておきたいところです。


【総合TOP3】

1位.マリンブルー
2位.オフィシナリス
3位.プロストラータス


総合的に見ると、やはりローズマリーの中でも代表的な種類、定番の種類が挙がってきます。
どれも庭に1本あると「お、ローズマリーがあるな」と思える品種です。
この1本を足がかりにして、他のローズマリーも増やしていきましょう。


【1位.マリンブルー】

マリンブルー

【選出のポイント】
・ローズマリーの代表格
・頑丈で育てやすい
・成長が早い
・花も葉も香りも良い
・料理に使える


【評価】
総合的に見たらやはりマリンブルー。木立性で成長も早い。
立性だがやや横幅も出て大型化するが、十分な日光とスペースがあれば枝が暴れることも少なく、管理しやすい。
花の色は株による個体差が大きい。
葉は大きさも香りも良く、料理に使える。

樹形に癖がないため、庭に植える際も他のハーブと合わせやすい。
特にラベンダー、ヒソップ、タイムとは土壌の好みも似ているので合わせやすい。
ローズマリー同士では色の濃い種類や匍匐性、ピンク系と合わせると互いに引き立てあう。

【関連記事】:ローズマリー・マリンブルーの詳細

【購入】ローズマリー 【マリンブルー】 楽天  / 【マリンブルー】 Amazon


【2位.オフィシナリス(在来種)】

在来種

【選出のポイント】
・いわゆるローズマリー
・もっとも頑丈
・成長が早い
・料理に使える


【評価】
オーソドックスなローズマリー。暑さ寒さにも強く、とにかく頑丈。
立性だがマリンブルーよりもやや枝がうねり気味になる。
花の色はローズマリーらしい薄紫。
葉は大型で料理向きの香りでやや硬め。

庭に植える際はラベンダー、ヒソップ、タイムと土壌の好みが似ているので合わせやすい。
ローズマリー同士では色の濃い種類や背の低い匍匐性と合わせると互いに引き立てあう。


【3位.プロストラータス】

プロストラータス

【選出のポイント】
・ローズマリーの代表格
・匍匐性の代表格
・花付きが良い
・成長が早い
・料理に使える


【評価】
ローズマリーの代表格でなおかつ匍匐性の代表格。
枝は優美にうねりながら四方八方へ伸び、成長も早い。
花の色はローズマリーらしい薄紫でやや小さめだが、とにかく花の数が多い。
葉は料理向きの香り。見た目の形も良いのでよく飾りに使われる。
性質はローズマリーの中ではやや弱めだが、回復が早いので問題になることは少ない。

庭に植える際はラベンダー、ヒソップ、立性のタイムと土壌の好みが似ているので合わせやすい。
フレンチラベンダーやチェリーセージと合わせても面白い。
ローズマリー同士では立性や色の濃い種類と合わせると互いに引き立てあう。

【関連記事】:ローズマリー・プロストラータスの詳細

【購入】 ローズマリー 【プロストラータス】 楽天


以上の3種類が、総合的に見たオススメ品種となります。
ローズマリーはどれもオススメで育てやすいですが、ローズマリーらしさと育てやすさなど全体的に見るとやはりこの3種類でしょう。
庭がグレードアップして見えるだけでなく、料理用や防臭・防虫など、さまざまに使えるのもポイントです。
なおピンク系が良ければマジョルカピンクが入手しやすいです。
次は育てやすさにポイントを当てて選んでみましょう。


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【育てやすい種類TOP3】

ローズマリーは頑丈で虫もつきにくく、水や肥料もあまり必要としないので全体的に育てやすいハーブと言えます。
その中でも、特に頑丈な種類や成長の良い種類があります。
また地植えにすると大型になりやすいので、枝が暴れにくいかどうかなど管理の面でも見ることが重要です。


【育てやすい種類TOP3】

1位.マリンブルー
2位.ミスジェサップ
3位.ダンシングウォーター


匍匐性は優美に枝が伸びて美しいのですが、やはり奔放な姿になりやすく、樹形の管理という面では立性が良いでしょう。
また、うっかり育て方を間違ってダメージを与えても回復が早い種類が安心です。
頑丈で育てやすく、管理も楽な種類を3種類選んでみました。


【1位.マリンブルー】

マリンブルー

【選出のポイント】
・とにかく頑丈
・暑さに強い
・寒さに強い
・成長が早い
・形が乱れにくい


【評価】
成長が早く、頑丈で育てやすさではトップクラス。
耐寒性も耐暑性も相当強い。
成長が早いので、傷んだ枝や葉は剪定すれば新しい枝が生えてくる。
オフィシナリスよりも枝が上に伸びやすく、樹形は乱れにくいがやや横広がりになって幅は出る。
挿し芽(水挿し)の成功率がとても良い。

【関連記事】:ローズマリー・マリンブルーの詳細

【購入】ローズマリー 【マリンブルー】 楽天  / 【マリンブルー】 Amazon


【2位.ミスジェサップ】

ミスジェサップス・アップライト

【選出のポイント】
・耐寒性が強い
・立性の中では適正サイズ
・形が乱れにくい
・開花時期が早い


【評価】
立性の代表格で、枝はあまり暴れず扱いやすいのがポイント。
地植えにすると大型化するものの、マリンブルーやトスカナブルーと比べればコンパクト。
ローズマリーは大型化して手が付けられなくなることもあるため、管理しやすいという点はとても重要。
ローズマリーの中でも耐寒性はかなり高いほう。
ローズマリーは花がつきにくいことがあるがミスジェサップはコンスタントに毎年開花させやすい。
花数が多く、気候によっては冬も花をつけてくれることがある。

【関連記事】:ローズマリー・ミスジェサップの詳細

【購入】 ローズマリー 【ミスジェサップ】 楽天


【3位.ダンシングウォーター】

ダンシングウォーター

【選出のポイント】
・成長が早い
・立性にも匍匐性にもできる
・匍匐性の中では頑丈


【評価】
本来は背の低い匍匐性だが、誘引して立ち上がるよう仕向けると高さも出て立性のようにもできる。
樹形を好みに仕立てやすいのがポイント。
匍匐性の中では成長も早く、性質も弱くない。完全匍匐性の中では花の色が最も濃くなる。
極端な寒さは苦手とされるが、北関東の平野部くらいなら余裕で冬越しできる。
また、挿し芽も成功しやすい。

【関連記事】:ローズマリー・ダンシングウォーターの詳細

【購入】 ローズマリー 【ダンシングウォーター】 楽天


以上、育てやすくおすすめの品種を紹介しました。
この他、立性では原種に近いオフィシナリス、匍匐性ではプロストラータスとモーツァルトブルーが育てやすい品種です。
ただしプロストラータスはローズマリーの中ではやや弱めで、モーツァルトブルーは苗が小さいうちは育ちがゆっくりとなります。

さて、ローズマリーは料理用ハーブとしても人気があります。
次は料理にポイントを当てて選んでいきましょう。


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【料理用(食用)の種類TOP3】

ローズマリーは爽やかなグリーン系の中にかすかにスパイシーな香りを持つハーブです。
料理に使う際は、香りを移す場合と食材のクセのある臭いを消す場合と二通りの使い方をされます。
うまく使うと料理の香りがぐっと変わりますので、是非とも取り入れたいところです。

【関連記事】:ローズマリー > 料理向け・食用おすすめ品種


【料理用(食用)の種類TOP3】

1位.トスカナブルー
2位.マリンブルー
3位.プロストラータス


ローズマリーはそのまま食べるというよりも主に肉や魚の臭み消しに使われ、例えば牛やラムの独特の香りが苦手な場合や、魚のにおいがきつめの時に使うと良いでしょう。
日々の料理に使うことを考えると、香りが良いことと成長が早く剪定から回復が早い種類を選ぶことになります。


【1位.トスカナブルー】

トスカナブルー

【選出のポイント】
・香りが非常に良い
・葉が大きい
・成長が早い
・意外と頑丈


【評価】
料理用・食用ローズマリーの代表格だけあり、葉の香りが非常に良い。
爽やかなグリーン系で微かにスパイシーだが、甘さと華やかさのある香りが特徴。
葉が大きく幅もあるので飾りにしても見栄えがする。
立性で成長も早く、料理用にどんどん切ってもすぐ回復する。
性質も頑丈で、一般に言われているより耐寒性はある。

ハーブ専門店ならまだしも、園芸店でのローズマリーの名前表記はかなり適当で、 他のローズマリーがトスカナブルーとして販売されているのをよく見かける。
トスカナブルーは他の品種と比較して葉が大きく、特に圧倒的に葉の幅が広いのが見分けのポイントなので要チェック。

【関連記事】:ローズマリー・トスカナブルーの詳細

【購入】 ローズマリー 【トスカナブルー】 楽天


【2位.マリンブルー】

マリンブルー

【選出のポイント】
・ローズマリーらしい香り
・葉が大きい
・回復が早い
・形も良い


【評価】
いわゆるローズマリーらしい香り。グリーン系のスパイシーな香り。
トスカナブルーよりすっきりした香り。
葉も大きく枝もまっすぐなので飾ると見栄えがする。
立性で成長も早く、料理用にどんどん切ってもすぐ回復する。

【関連記事】:ローズマリー・マリンブルーの詳細

【購入】ローズマリー 【マリンブルー】 楽天  / 【マリンブルー】 Amazon


【3位.プロストラータス】

プロストラータス

【選出のポイント】
・葉の香りが良い
・匍匐性の料理用品種
・形も良い


【評価】
クセのないすっきりした香りで爽やか。
匍匐性の中では最も香りが良く、料理に良く使われる。
成長が早いのでどんどん枝を切ってもすぐ回復する。
枝が優美な曲線を描くので、飾ると料理の見栄えが良くなる。

【関連記事】:ローズマリー・プロストラータスの詳細

【購入】 ローズマリー 【プロストラータス】 楽天


以上の3種類が料理に良く使われる種類となります。
特にトスカナブルーの香りのよさは全ローズマリーの中でもトップクラスです。
この他ではミスジェサップも料理用として人気で、上記3種類よりも上品でほんのりとした香りをしています。
どれも臭み消しに使えますが、香りそのものを楽しみたい場合は華やかな香りのトスカナブルー、スパイシー系が良い場合はマリンブルーが良いでしょう。
より詳しい記事は以下のページでご覧いただけます。

【関連記事】:ローズマリー > 料理向け・食用おすすめ品種


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【花の美しい種類TOP3】

今度は花に注目してみましょう。
ローズマリーはどれも美しいですが、ここではローズマリーらしく、その上で、花の色合いが美しい種類を選んでみました。
ローズマリーといえば淡い薄紫が定番の色ですが、意外と濃淡があり、花の大きさにも違いがあります。
また、花数が多い・花付きの良い品種もありますので、観賞用としてみる場合は注目ポイントです。


【花の美しい種類TOP3】

1位.ダンシングウォーター
2位.ミスジェサップ
3位.ウッドパープル


ローズマリーの人気が高まり、最近は定番以外の品種も入手しやすくなりました。
それに伴い、以前より人気の出てきた品種もあります。
ここでは花の評判が良い品種を3種類挙げています。


【1位.ダンシングウォーター】

ダンシングウォーター

【選出のポイント】
・やや青みがかった花の色
・花つきが良い
・葉も鮮やか
・優美な樹形


【評価】
匍匐性で、優美にうねる枝にたくさん花が咲くと名前の通り流れる水のよう。
花の色は中間よりわずかに濃いめで、透明感のある青みがかった色。
葉も明るく鮮やかな緑できれい。
多少誘引して高さを出すと一層見栄えがする。

【関連記事】:ローズマリー・ダンシングウォーターの詳細

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【2位.ミスジェサップ】

ミスジェサップ

【選出のポイント】
・透明感のある淡い花の色
・花付きが良い
・寒くても咲く
・すっきりしている


【評価】
ミスジェサップが一番美しいという意見も多いほど、花が美しく人気の品種。
花の色はローズマリーの中でもかなり薄いほうだが、透明感があり、やや青みがかった淡い色でとても美しい。
花の数も多く、満開になると見事。花も大きい。
ローズマリーの中では花期が長く楽しめる。
気候によっては冬の間も咲くことがあり、華奢な外見に反して耐寒性も強い。

【関連記事】:ローズマリー・ミスジェサップの詳細

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【3位.ウッドパープル】

ウッドパープル(コリンウッドイングラム)

【選出のポイント】
・透明感のある濃いブルー系
・すっきりした色合い
・花付きが良い
・葉も濃緑


【評価】
花の色が濃いブルー系で、最近人気が出てきた種類。
正しくはコリンウッド・イングラムだが、ウッドやウッドパープル、パープル、コリンウッドなどいろいろな名前で販売されている。
半匍匐性で、枝は上向きに出るが伸びるにつれて重力に従って横広がりになる。
濃い青紫の花の品種の中では花付きが良いほうで、やや遅咲き。
花の色はすっきりした青系で透明感があり、クセのない花色。
葉は細く、深みのある落ち着いた濃緑。

【関連記事】:ローズマリー・ウッドパープルの詳細

【購入】 ローズマリー 【コリンウッドイングラム】 楽天


以上、花が美しく人気の品種を挙げてみました。
1本あるだけで庭が華やかになりますが、オーソドックスなローズマリーと合わせると互いに引き立てあって更に良いです。

さて、花が美しい種類を挙げたので、次は花の色ごとのおすすめを見ていきたいと思います。


【おすすめ】花の色


【濃い青紫TOP3】

ローズマリーの中でも人気なのが濃いブルー系の花を咲かせる種類です。
青というよりは青紫といった色になります。
苗ごとの個体差や気候による変動があるため、花の色が濃いという品種でも淡い色の花が咲くことは多々ありますが、 ここでは比較的安定して色の濃い花を咲かせる品種を挙げています。


POINT  濃い青紫の種類

・モーツァルトブルー
・ウッドパープル(コリンウッドイングラム)
・ディープブルー
※マリンブルーは個体差が大きい


代表的な3種類は色が濃いだけでなく花も大きめで見ごたえがあります。
どちらかというと半匍匐性の品種が多いですが、誘引すればある程度の高さは出せます。
ローズマリーを数本植える場合は、濃い青系の花が良いアクセントになります。


【1位.モーツァルトブルー】

モーツァルトブルー

【選出のポイント】
・最も濃い色とされる品種
・安定して濃い色を咲かせる
・気候が合えば頑丈
・半匍匐性の中では樹形が乱れにくい


【評価】
ローズマリーの中で最も濃い色を咲かせるとされる品種で、実際、かなり濃いめの青紫の花をつける。
春と秋の二期咲きで、特に春の色は濃い。秋は多少薄くなるが他の品種よりは濃い。
葉も濃く鮮やかなグリーンで美しい。
苗が小さいうちは成長が遅めだが、数年経って成長を始めると他のローズマリーに追いつく。
匍匐性の中では最も大型になりやすく、立性に劣らない樹勢になることもある。
枝は横に流れるが、うねりは少なく、株の形の乱れは匍匐性の中では少ないほう。

【関連記事】:ローズマリー・モーツァルトブルーの詳細

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【2位.ウッドパープル】 ※コリンウッドイングラム

ウッドパープル(コリンウッドイングラム)

【選出のポイント】
・透明感のある濃いブルー系
・すっきりした色合い
・花付きが良い
・葉も濃緑


【評価】
花の色が美しく、最近人気が出てきた種類。
上記のモーツァルトブルーよりも濃いのではと言われはじめている。
パープルという名前だが青系。
花の色はモーツァルトブルーとほぼ同程度だが、ややこちらの方が鮮やかで透明感があり、まだら模様がはっきりしている。
花の中心部に白い部分があるのが特徴で、葉は落ち着いたダークグリーンで細い。
半匍匐性とされるが枝の暴れる立性に近い。
ウッドパープルは流通名が多いため、品種を特定して購入する場合はハーブ専門店のほうが良い。
正確にはコリンウッドイングラム。
《流通名》ウッド、ウッドパープル、パープル、パープルウッド、コリンウッド、コリンウッドイングラム、ベネンデンブルー

【関連記事】:ローズマリー・ウッドパープルの詳細

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【3位.ディープブルー】

ローズマリー:ディープブルーの花

【選出のポイント】
・はっきりとした濃いブルー系
・花付きが良い
・株はコンパクト


【評価】
こちらも最近人気が出てきた種類。
半匍匐性とされるが、枝が斜め上に広がりながら伸びる立性に近い。
花は苗が若いうちは小さいが成長後はそこそこ大きくなる。
花数は濃いめのブルー系の中では多いほうで四季咲き傾向にあり、株全体にちりばめたように咲く。
成長はゆっくり目で、鉢植えだとコンパクトな時間が長い。
葉は濃いグリーン。濃いブルー系の中では耐寒性はあるほう。
稀にウッドパープルと混同して販売されていることがあるので注意。

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以上、花の色が濃いブルー系の品種を挙げてみました。
この他、マリンブルーもローズマリーの中で最も濃いとされますが個体差が激しく、どちらかというとオーソドックスな色の個体が多いようです。
経験上、一番濃くなるのはコリンガムイングラム(※コリンウッドイングラムではない)ですが、 扱いが少ないようなので今回は除外しました。

次はオーソドックスなローズマリーらしい色の品種を挙げてみましょう。


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【オーソドックス系TOP3】

ローズマリーといえば、淡い藤色、淡い薄紫の花です。
最近は濃いブルー系やピンク系も増えてきていますが、やはりローズマリーらしさといえばこの色でしょう。


POINT  オーソドックス系の種類

・オフィシナリス
・プロストラータス
・ブルーボーイ


オーソドックスな色のローズマリーといえば、やはりローズマリー全体でも代表的な品種となってきます。
今回はそれぞれ異なる樹形から紹介します。


【1位.オフィシナリス(在来種)】

在来種

【選出のポイント】
・花は淡い藤色
・ローズマリーといえばこれ
・立性で頑丈


【評価】
こちらは立性で原種に近い在来種。花は不透明な明るい藤色・薄紫。まとまって咲く。
鉢植えで厳しめに育てると花数も多くなり、見ごたえがある。
葉も大きく、明るい緑で香りがよい。


【2位.プロストラータス】

プロストラータス

【選出のポイント】
・花は中間色で多少青み寄り
・花付きが良い
・匍匐性の代表品種


【評価】
花はややサイズは小さいものの、色は中間の濃さで、オフィシナリスよりは少し青みよりとなる。
花の数も多く、枝の途中から枝先までたくさんの花をつける。
こちらは匍匐性で枝がうねるので優美に見える。

【関連記事】:ローズマリー・プロストラータスの詳細

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【3位.ブルーボーイ】

ブルーボーイ

【選出のポイント】
・花は中間色で透明感がある
・四季咲きで花の期間が長い
・矮性(コンパクト系)の代表品種


【評価】
花の色はオーソドックスな中間色でオフィシナリスよりは少し青みよりだが、透明感があって美しい。 春と秋のシーズン以外でも多少の花をつける。
矮性で、ローズマリーの中では希少なコンパクトタイプ。
葉も小さく密集するが、花は通常サイズで大きく見栄えがする。

【関連記事】:ローズマリー・ブルーボーイの詳細

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以上、ローズマリーのオーソドックスな花色の品種をそれぞれの樹形からピックアップしました。
どれも中間色ですが、ピンク寄りの藤色や青み寄りの中間色、透明感を感じるなど少しずつ個性があります。


続いては根強い人気のあるピンク系の品種を紹介します。


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【ピンク系TOP3】

ローズマリーの中でも昔から根強い人気があるのがピンク系の品種です。
数は少ないながら、花の色がピンクになる種類となります。
ここでは安定してピンクの花を咲かせる種類を紹介します。


POINT  ピンク系の種類

・マジョルカピンク
・ロゼア(ロゼウス)
・ピンク


ピンクというとマジョルカピンクが代表的ですが、他にもピンク花のローズマリーは存在します。
このうち、通常のピンクはノーマルなローズマリーでピンク色の花となります。
また、通常の淡い藤色のローズマリーも気候によっては花の色がピンク寄りに傾くこともあります。


【1位.マジョルカピンク】

マジョルカピンク

【選出のポイント】
・ピンク系の代表
・わかりやすいピンク色
・立性の中ではコンパクト


【評価】
花の色が美しく、最もわかりやすいピンク色の花をつける。
ピンク系の中では花数はやや多めで、花の大きさも小さい。
立性で、やや反り気味になりながらまっすぐ上に伸びるのが特徴。
花は枝の途中につく方が多い。
葉は短めで、葉と葉の間が狭い。
なお、香りはよくないので料理にはおすすめしない。観賞用。
現在、マジョルカピンクの名前で出回っている品種が少なくとも2種類あるが、反り気味の枝でまっすぐ上に伸びていくのが本物。
半匍匐性で細かい花をヒース(エリカ)のようにぎっしりつけるものは、正確な品種は不明。
また、マジョルカピンクを単なるピンクとして販売していることもあるので、葉の違いで見分ける(マジョルカは短め)。

【関連記事】: ローズマリー・マジョルカピンクの詳細

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【2位.ロゼア(ロゼウス)】

ロゼア(ロゼウス)

【選出のポイント】
・明るいピンク
・意外と頑丈
・花期が長い


【評価】
ピンク系の中では最も美しいという人もいるくらい、上品なピンク色の花をつける。
苗を入手してから花をつけるまでの期間はマジョルカピンクよりもかかるが、咲き始めると花期は圧倒的に長い。
半匍匐性とされるが、枝がやや横広がりになる立性といった感じ。
地上部のサイズと比較して根の広がりが早いので、鉢植えの場合は植え替えを行ったほうが成長はよくなる。
花は枝先につきやすい。

【関連記事】: ローズマリー・ロゼアの詳細

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【3位.ピンク(オフィシナリス)】

【選出のポイント】
・ごくノーマルなピンク

【評価】
こちらはオーソドックスなローズマリーのピンク花。
そのため、最もローズマリーらしいローズマリーで、なおかつ花の色がピンク寄りといった感じ。
つまり頑丈で育てやすい。


以上がローズマリーのピンク系統の品種となります。
なおこの他にもピンク系としてはポルトグースピンク(ポーチュゲスピンク)、アップライトピンクなどが存在しますが、取扱店が少ないようです。


変わったところでは白のローズマリーも存在します。
通常、ホワイトやアルバの名前で出回っていますが、国内では多種多様な白色品種をひっくるめてホワイトやアルバの名称で流通させているため、 品種の特定は困難となっています。


次は樹形(立性・匍匐性・コンパクト系)からピックアップします。



【おすすめ】樹形

【立性TOP3】

ローズマリーの中で最もオーソドックスなのが立性の品種です。
成長が早く、頑丈で育てやすいものが多めで、全体的に耐寒性も強めとなります。


POINT  立性のおすすめ品種

・マリンブルー
・ミスジェサップ
・マジョルカピンク


立性はいろいろ品種がありますが、複数を植える場合はまず基本の1本としてマリンブルーは確保したいところです。


【1位.マリンブルー】

マリンブルー

【選出のポイント】
・とにかく頑丈
・暑さに強い
・寒さに強い
・成長が早い
・形が乱れにくい


【評価】
ローズマリーを植えるならこれ。
立性の中でもさらに成長が早く、頑丈。樹形も乱れにくい。
素直な立性で、そこそこボリュームも出るので庭植えに適している。
花も美しく、葉の香りも良く、料理用にも最適。
観賞用にも料理用にも、防臭や防虫にも使えて実用的。

【関連記事】:ローズマリー・マリンブルーの詳細

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【2位.ミスジェサップ】

ミスジェサップ

【選出のポイント】
・立性としてはコンパクト
・花付きが良い
・寒くても咲く
・すっきりしている


【評価】
地植えすると化けるが、それでも立性ローズマリーの中ではコンパクトな方で、管理が楽なのが利点。
横枝も多少出るが素直に上に伸びる。
耐寒性が強く、気候によっては冬の間も咲くことがある。
ローズマリーの中では花期が長く、早咲きや遅咲きのローズマリーと両方用意することで長く楽しめる。
ローズマリーとしてはオーソドックスな品種だが、全体的に上品で、他の立性とは雰囲気が異なる。

【関連記事】:ローズマリー・ミスジェサップの詳細

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【3位.マジョルカピンク】

マジョルカピンク

【選出のポイント】
・ピンク系の代表
・わかりやすいピンク色
・立性の中ではコンパクト


【評価】
やや反り気味になりながら素直に上へ伸びる。
徒長させなければ横広がりにもなりにくいため、ローズマリーにしてはスペースがいらないのも利点。
はっきりとしたピンク色なので、ローズマリーを複数植える際にはアクセントになる。
なお、マジョルカピンクの名前で半匍匐性の正体不明の品種が出回っているので要注意。

【関連記事】: ローズマリー・マジョルカピンクの詳細

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【匍匐性TOP3】

ローズマリーの中でも人気の品種が多いのが匍匐性〜半匍匐性のタイプです。
成長が早く、枝が横流れになるものや下垂するタイプがあります。
また、花の色が濃いブルー系統の種類も匍匐性に多くなっています。


POINT  匍匐性のおすすめ品種

・プロストラータス
・モーツァルトブルー
・ダンシングウォーター


匍匐性〜半匍匐性もいろいろ品種がありますが、オーソドックスなプロストラータス系と、花の色の濃いタイプから選ぶと良いでしょう。


【1位.プロストラータス】

プロストラータス

【選出のポイント】
・ローズマリーの代表格
・花数が多い
・枝がうねって優美
・料理にも使える


【評価】
匍匐性ローズマリーを植えるならこれ、という代表的な種類。
枝は優美にうねり、華奢な外見で美しい。
花数も多く、料理にも使える万能系。
かなり奔放な姿になるので、剪定で整えると良い。下垂させることも可能。
ローズマリーにしては性質が弱いほうでうどん粉病にかかることがあるものの、ハーブ全体としてはかなり頑丈な方。

【関連記事】:ローズマリー・プロストラータスの詳細

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【2位.モーツァルトブルー】

モーツァルトブルー

【選出のポイント】
・匍匐性の代表品種
・濃い花の色が人気
・半匍匐性の中では大型


【評価】
モーツァルトブルーは枝が横流れに伸びるものの、匍匐性の中では高さを出すことができるため、立性並みの大型に育てることが可能。
そのためガッシリして見栄えもする。
苗が小さいうちは成長が遅めだが、数年経って成長を始めると他のローズマリーに追いつく。
匍匐性の代表格で、濃い青紫系の色の代表格でもあるので、濃い色が欲しければ候補になる。

【関連記事】:ローズマリー・モーツァルトブルーの詳細

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【3位.ダンシングウォーター】

ダンシングウォーター

【選出のポイント】
・花の色が美しい
・成長が早い
・形の自由が利く


【評価】
名前の通り、優美に伸びる枝と青みがかった多数の花が水の流れのようで美しい種類。
剪定次第で匍匐性にも半立性にもでき、形を自由に作れる。
中間色でブルー寄りの色という品種は少なく、貴重。
ローズマリーの中でも特に美しい品種。

【関連記事】:ローズマリー・ダンシングウォーターの詳細

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【矮性(小型)品種】

ローズマリーは樹木のため、ハーブとしてはかなり大型の部類に入ります。
そんな中でもわずかながら、大きくならない小型の品種もあります。
鉢植えや寄せ植えの場合に重宝します。


POINT  小型品種のおすすめ

・ブルーボーイ
・サンタバーバラ
・ドワーフブルー


小型品種もいくつかあり、大抵の場合はブルーボーイ、サンタバーバラ、ドワーフブルーの3種類が挙げられます。
矮性品種は性質や耐寒性が弱いものが比較的多いとされるため、頑丈さという面でブルーボーイの一択で良いですが、 ブルーボーイは水切れに弱い傾向があるため、管理に自信がなければサンタバーバラも候補に挙がります。


【1位.ブルーボーイ】

ブルーボーイ

【選出のポイント】
・小型品種の代表格
・四季咲き
・とにかくコンパクト


【評価】
小型品種の中でも成長がゆっくりで、鉢植えや寄せ植えに適した種類。
半匍匐性とされるが実際には立性で、枝がうねりながら上を向く。
最大に成長しても60cm程度と言われ、管理しやすい。
小型品種の中では寒さに耐えられる方だが、冬になると葉が少し赤みを帯びる。
花は四季咲きで大きさもあり、以外と見栄えがする。
葉が密集する分、水分の消費量が多く、水切れと葉の蒸れで枯らさないよう注意が必要。

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【2位.サンタバーバラ】

サンタバーバラ

【選出のポイント】
・小型品種の代表格
・四季咲き
・花数が多く花期が長い


【評価】
小型品種の中でも花つきが良い品種。
ブルーボーイよりは葉が大きい。
匍匐性とされるが、うねり気味の立性に近い樹形になる。
やや性質が弱いとされるものの、ブルーボーイのような気難しさはないので、 温暖な地域であるならば育てるのはこちらの方が楽。

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【3位.ドワーフブルー】

ドワーフブルー

【選出のポイント】
・立性で小型品種
・花が美しい
・花数が多く花期が長い


【評価】
こちらは立性の小型品種。といっても、小型品種とされる中では一番背が高くなる。
他の2種よりは葉が大きく、立性だけあって多少の高さも出てくるが細身の株立ちになる。
花の色は透明感があり、中間よりもやや濃いめの美しいブルー寄りの色となる。
ローズマリー全体の中でも花の美しさは上位に入ると思うが、やや流通量が少ない。
育てて数シーズン経つと、花数がぐっと増えて多花性となり、花期も数カ月と長くなる。
耐寒性が低めとされるので寒冷地では注意が必要。


小型品種はローズマリーの中では耐寒性や全体的な体力が劣るため、 慣れないうちはブルーボーイから始めたほうが良いでしょう。
コンパクトなため寄せ植えにしやすく、そのために葉が蒸れやすい傾向にあります。
特にブルーボーイは蒸れると葉が落ちてくるため、適度に葉を透かしたほうが良いです。



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【まとめ】

CHECK! オススメのローズマリーは……

・迷ったら基本の3本!
 マリンブルー・プロストラータス・マジョルカピンク
・1本に絞るならマリンブルー


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※12種類セットは基本のマリンブルー・プロストラータス・マジョルカピンクをはじめ、匍匐性代表種のモーツァルトブルー、 定番のミスジェサップやレックス、小型品種のサンタバーバラ、 ピンク花のロゼア、白花のホワイト、濃い青で人気のコリンウッドイングラム(ウッドパープル)、 中間色で青系よりのソーヤーズセレクトやベネンデンブルー、希少種のロックウッドデフォレストなどの中から、お店がチョイスしたセット。

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