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ローズマリー・ダンシングウォーターは、数多くの花と優美な枝ぶりで人気の種類です。
水色の花が咲いた枝が奔放に伸びる姿が流れる水のようと言われます。
花の美しさはもちろん、樹形を楽しむローズマリーとも言えるでしょう。

ローズマリー・ダンシングウォーターの基本情報

ローズマリー・ダンシングウォーターとは

ローズマリー Rosemary Dancingwater(シソ科)

多年生・小低木(常緑樹)
【耐寒性】-6〜-10度(※防寒時)
【サイズ】最大80p
【樹形】半匍匐性

【主な用途】 観賞
【花色】 青みかかった色

ローズマリーの育て方はこちら

ダンシングウォーターとは?

【ダンシングウォーターの特徴】

POINT  ダンシングウォーターの特徴

・中間の濃さで青みがかった美しい花
・花付きが良い
・枝ぶりが奔放
・樹形は好きにできる


ダンシングウォーターはローズマリーの中でも花のついた枝ぶりが美しいとされる品種です。
多花性で花付きが良く、青み寄りの花がたくさんついた枝が優美にうねる様子から流れる水のようと言われます。
半匍匐性とされますが元々はプロストラータス系の品種で、枝がうねりやすい品種になります。
枝は誘引しやすいため、高さを持たせて半立性のような姿にすることも可能です。

【参考】 ハーブの苗/ローズマリー:ダンシングウォーター3号ポット


花の色は中間の濃さよりやや濃いめくらいで、青み寄りの美しい色となります。
プロストラータスよりは濃く、葉の間隔もやや詰まり気味になります。
葉の色は明るく鮮やかな緑です。
ローズマリー全体の中でも明るい印象の種類となります。


ダンシングウォーターについて詳しく!



【Chapter:1】ダンシングウォーターってどんな植物?

【ダンシングウォーターの花】

ダンシングウォーターはやや小ぶりのサイズですが花つきはよく、房のようにまとまって咲きます。
花数が多く、気候によっては二期咲きや四季咲きになることもあります。
色は中間よりもやや濃いめで青み寄りの色で、光を感じる美しい色合いとなります。


【ダンシングウォーターの樹形】

ダンシングウォーターは半匍匐性とされますが、若い時の苗の状態の環境によって匍匐性にも半立性にもなります。
そのため、まだ若く柔らかい苗のうちから誘引などで樹形を好みに整えていくと良いでしょう。
多少高さを出したほうが枝が優美に流れる余地があるのでより美しい樹形となります。


【ダンシングウォーターの香り】

葉の香りはややぼんやりとしたグリーン系の香りとなります。
花が目当てのことが多くあまり料理用にはされませんが、料理用にも使える香りです。


【ダンシングウォーターの葉】

ダンシングウォーターの葉は中間からやや小ぶりとなります。
他のローズマリーよりも明るい緑色で、少々厚みがありぽってりした印象です。
他の半匍匐性と比べると葉の間隔はやや詰まり気味になります。

【Chapter:2】ダンシングウォーターの性質は?


POINT  ダンシングウォーターの性質

・日あたりを好む
・通気性のよい土を好む
・適応力はある


【ダンシングウォーターの生育環境は?】

勢いよく成長する種類で、環境にはよく適応します。
そのため、放置でもある程度育って花を咲かせてくれます。


ダンシングウォーターはほかのローズマリーと同様に日あたりを好み、通気性が良くて濡れてもすぐ乾く土を好みます。
PHは少しアルカリ性よりの土が良いとされますが、通常の庭土程度でも育ちます。
心配なら草木灰や燻炭などを混ぜて中和しておくとよいです。
基本的には排水性の良い土ならばまず問題ありません。


基本は日光を好みますが、他の品種と比べると徒長しにくいです。
徒長しても元々枝がうねる性質のため、あまり目立たないのも利点です。
日照時間がやや短い場所しか確保できない場合はダンシングウォーターがお勧めです。


【ダンシングウォーターの耐寒性】

耐寒性はローズマリーの中でも低めの−5度前後までとされます。
購入直後の若い苗の場合は寒さに慣れていないため、注意が必要です。
とはいえ、北関東でも平野部で日差しのあたる場所ならさほど問題は起きないでしょう。
数センチ程度の軽い雪も大丈夫です。


実際にはある程度寒さ慣れしてくれば−5度程度で葉が赤みを帯びるようなこともなく、無対策で大丈夫です。
防寒対策をすれば−10度くらいまでは乗り切れるかと思いますが、直接霜に当たると若い葉は黒く霜焼けしてしまいますので、 薄いシートなどで霜よけを施したほうが良いでしょう。


なお寒冷地での育て方や冬越し、耐寒性のあげ方に関しては詳細ページがありますのでご参照ください。
《 関連記事 》 寒冷地での育て方 > 目安となる気温


【ダンシングウォーターの育て方】

ローズマリーは全体的に頑丈で手がかからない植物ですが、ダンシングウォーターは勢い良く育つ種類ですので放置しておくと育ちすぎます。
特に枝が奔放に流れる樹形のため、あらぬ方向へ枝が伸びますので適当に剪定して整えます。
匍匐性ですが、ある程度高さを出したほうが枝ぶりがよく見えますので、 苗が若いうちは誘引してメインの枝の数本を上に伸ばすと良いでしょう。


地植えのマリンブルーのように一気に巨大化することはありませんが、しばらく放置していくと鉢植えでも全体が一回り以上大きくなります。
鉢植えだと根詰まりしやすくなりますので適宜一回り大きな鉢へ植え替えます。
花が多い品種のため、花が終わった後の花ガラは早めに摘み取ったほうが株が長持ちします。
花が盛りを過ぎたら早目に花ガラを取り除くようにするとよいでしょう。


→ 参考:ローズマリーの育て方

【参照】ダンシングウォーターが欲しいときは? 見分け方は?

【入手方法】

ローズマリーはたくさんの品種が存在しますが意外とタネの種類は多くありません。
そのため、ダンシングウォーターが欲しい場合は苗を購入することで確実に入手できます。

【参考】ハーブの苗/ローズマリー:ダンシングウォーター3号ポット


【ハーブの専門店で購入する】
ローズマリーはどれも姿が似ているため、見分けのついている可能性の高いハーブ専門店のほうが良いでしょう。
ダンシングウォーターはよく知られたローズマリーの割には流通量が少なめのため、ハーブ専門店を探したほうが早いです。

ローズマリー一覧(1)
ローズマリー一覧(2)


【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
ダンシングウォーターはホームセンターでも見かけますが、どれも同一の出荷元のようです。
そのため比較的外れや品種名違いはありませんが、流通量は少ないようです。


【ダンシングウォーターの見分け方】

ハーブの専門店ではない園芸店や種苗店、あるいはホームセンターの園芸コーナーでダンシングウォーターを探す場合、 その特徴で探し当ててみましょう。
若い苗ではわかりにくいですが、ひとまず葉の色が特徴になります。


【特徴1】葉で見分ける
ダンシングウォーターの葉はほかのローズマリーよりも明るく鮮やかな緑になります。
大きさは中間よりやや小さめで、他の匍匐性よりは詰まり気味となります。
反り返りもやや多めです。
プロストラータスと比べると葉と葉の間の節が短く、葉も詰まっています。


【特徴2】樹形で見分ける
半匍匐性とされますが、奔放な姿になるため、完全匍匐性のような姿になることも立性のような姿になることもあります。
なので樹形で見分けるのは困難です。
どちらかというと枝ぶりで見分けたほうがよく、まっすぐ伸びるよりもうねりながら伸びる気配があれば可能性は高くなります。


【特徴3】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
ダンシングウォーターの香りはグリーンみが強く微かにスパイシーな香りです。
料理系の品種よりもややぼんやりとした香りです。


【特徴4】花で見分ける
売られている苗の状態で花が咲いていることは稀ですが、ダンシングウォーターの花は数が多いのが特徴です。
売られているような若い苗の場合は花が房のようにまとまって咲いている場合が多いです。
色の濃さは中間ですが、他の中間の濃さの品種と比べると青みが強くなります。


ダンシングウォーターはローズマリーの中でも優美な枝ぶりが人気となる品種です。
他のおすすめの種類が知りたい場合は一覧ページを用意してありますのでご参照ください。

奔放に伸びる枝や樹形が楽しみたい場合は、ダンシングウォーターの他、プロストラータス辺りが候補に挙がるかと思います。

【関連記事】:目的別おすすめの品種・種類



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