実際に育てた品種の中から紹介します。

料理に使えるローズマリーの種類
基本的にどのローズマリーも料理に使えますが、品種によっては向き不向きがあります。 ここでは特に料理向きの品種をメインに説明していきます。
【おすすめ】料理向きのローズマリー
・料理向きのローズマリー選び
【おすすめ】食用ランキングTOP3
・トスカナブルー
・マリンブルー
・プロストラータス
・その他のおすすめローズマリー
【参考】
・料理での使い方
・料理用にする場合の育て方
・料理に不向きな種類もある
【おすすめ】料理向きのローズマリー
【料理向きのローズマリー選び】
特に料理・食用に向くローズマリーが欲しいという場合、いくつかの品種が候補に挙げられます。
まずは、特に香りの良いトスカナブルー。
ハーブらしい香りで大量に収穫できるマリンブルー。
枝ぶりが優美でお皿に添えても美しいプロストラータス。
いずれもローズマリーの中では代表的な種類で、育てやすい品種になります。
【関連記事】:ローズマリー・トスカナブルーの詳細
【関連記事】:ローズマリー・マリンブルーの詳細
【関連記事】:ローズマリー・プロストラータスの詳細
料理に使うならやはり香りが良い品種、かつ成長の速い品種から選びたいところです。
ローズマリーは香りづけのほか、食材の持つ臭み消しにも使われます。
また、料理に使うには日常的に収穫しても剪定からの回復が早い(=成長の勢いが良い)品種が適しています。
ローズマリーは、基本ともいえるローズマリーらしい香りというものがありますが、
品種によって香りには多少の差があります。
代表的な3種類以外にも料理におすすめの品種がありますのでそちらも解説していきます。
なお、反対にあまり料理向きではない香りものものありますので、そちらはページ下部で挙げています。
【おすすめ】食用ランキングTOP3
【総合TOP3】
それではローズマリー全体で総合的にオススメと思われる3種類を選んでみます。
香りの良さ、収穫のしやすさ、育てやすさから判断しています。
まず筆頭に挙げられるのはトスカナブルーという品種になります。
1位.トスカナブルー
2位.マリンブルー
3位.プロストラータス
これらはローズマリーの中でも定番の3種類ですが、料理用に特化して考えてもやはりトップに来ます。
トスカナブルーは特に香りの良い品種として知られています。
マリンブルーはローズマリーらしい香りが強く、プロストラータスは香りだけでなく枝葉も優美でお皿に飾るのにも好まれます。
【1位.トスカナブルー】

【選出のポイント】
・ローズマリーの代表格
・圧倒的な香りの良さ
・成長が早い
・頑丈で育てやすい
【評価】
料理用という面で見ればやはりトスカナブルーが筆頭に挙げられることが多い。
特に香りの良い品種として知られている。
香りは強いが、他の品種よりも甘みと華やかさを感じる香り。
意外と暑さ寒さに強く育てやすい。
樹形に癖がないため、素直に上へ伸びていく。
葉はほかの品種より幅広でがっしりしていて見栄えもする。
生垣用にも向いている品種。
【関連記事】:ローズマリー・トスカナブルーの詳細
【2位.マリンブルー】

【選出のポイント】
・いわゆるローズマリー
・香りが強くはっきりしている
・もっとも頑丈
・成長が早い
【評価】
オーソドックスなローズマリー。暑さ寒さにも強く、とにかく頑丈。
香りはいかにもローズマリーらしい香りで、香りも強い。
強い香りだがクセはなく使いやすい香り。
育てやすいが大型化するので地植えの場合は場所を選ぶこと。
生育旺盛なためいつでも収穫でき、剪定からの回復・再成長も早い。
トスカナブルーよりも耐寒性が高く、寒冷地でもある程度育つ。
【関連記事】:ローズマリー・マリンブルーの詳細
【3位.プロストラータス】

【選出のポイント】
・匍匐性の代表格
・枝ぶりが優美
・花付きが良い
・成長が早い
【評価】
ローズマリーの代表格でなおかつ匍匐性の代表格。
枝は優美にうねりながら四方八方へ伸び、成長も早い。
ローズマリーらしい香りで癖がなく、素直な香り。
枝先の形も良いのでよく料理の飾りに使われる。
匍匐性のため、枝はくねりながら奔放に伸びていく。
伸びるスピードはかなり速く、収穫・剪定からの回復や再成長も早い。
料理用に好まれる品種の中では最も花つきがよく、うまく育てば四季咲きになる。
【関連記事】:ローズマリー・プロストラータスの詳細
以上の3種類が、総合的に見たオススメ品種となります。
ローズマリーの中でもオーソドックスな人気品種ですが、料理用としても使いやすい種類になります。
大体の場合この3種類が挙げられることが多いですが、もちろん他にも料理に適した種類はありますので、引き続き紹介します。
【ミスジェサップ】
オーソドックスなイギリス系品種で、クラシックな雰囲気のローズマリーです。
細葉で多花性の品種として知られますが、香りも良く、食用としても人気の品種です。
オーソドックスなローズマリーの香りですがやや上品で、トスカナブルーやマリンブルーの強い香りが苦手な場合にもおすすめです。
華奢な外見に反して耐寒性が強いことでも知られています。
【関連記事】:ローズマリー・ミスジェサップの詳細
【アープ】
最も耐寒性が強いローズマリーとして知られている品種です。
他の品種よりも色合いが淡くやわらかな印象の外見をしています。
オーソドックスなローズマリーの香りですが他の品種よりも少し弱く、その代わり柑橘系にも例えられる穏やかで爽やかな香りが含まれます。
立性の大型種ですがマリンブルーやトスカナブルーよりは成長が穏やかです。
【関連記事】:ローズマリー・アープの詳細
【レックス】
ローズマリーの中ではメジャーな品種です。
他の品種より明らかに葉の幅が広く、つやがあるのが特徴です。
わかりやすい立性で脇枝も出さずにまっすぐ上に伸びる性質が強く、剪定で脇枝を増やすようにしないと枝数が増えません。
香りは華やかで、トスカナブルーのような甘さはなく清涼感のある爽やか系になります。
頑強ですが寒さにはやや弱く、強い寒気に当たると葉が黒銅色になります。
春から初夏の気温が上がる頃になると葉の色は緑に戻ります。
【ディープブルー】
濃いブルー系の花のローズマリーとして知られている品種です。
半匍匐性で、枝は斜め上へ広がるように伸びていきます。
濃い青花系の半匍匐性品種は香りが今一つなものが多いですが、このディープブルーはオーソドックスなローズマリーの香りです。
ちなみに、ある食品売り場で売られていたローズマリーの枝先を育ててみたところ、このディープブルーでした。
※販売されているフレッシュハーブは大抵の場合トスカナブルーかマリンブルー
【関連記事】:ローズマリー・ディープブルーの詳細
【スプレ&アップライト】
匍匐性とされますがアップライトの名の通り上に伸びていく品種です。
濃い緑の肉厚の葉で、綺麗なスカイブルーの花を咲かせます。
濃い青花系の半匍匐性品種は香りが今一つなものが多いですが、スプレ&アップライトは香りが良いことで知られています。
オーソドックスなローズマリーの香りですが他の品種よりも爽やかさを感じる香りです。
以上が料理におすすめの種類となります。
料理の香りづけに使う場合は華やかな香りのトスカナブルー、下味の段階で使うならスパイシーなマリンブルーが良いでしょう。
香りが強すぎる場合やお菓子類に使う場合は、香りが穏やかなアープやミスジェサップがおすすめです。
臭い消しに使う場合はどのローズマリーも使えますが、
ラム肉や一部の魚など強烈な臭い対策に使う場合はマリンブルーがおすすめです。
【参考】
【料理での使い方】
ローズマリーは爽やかなグリーン系の中にかすかにスパイシーな香りを持つハーブです。
ローズマリーは葉をそのまま食べるよりも香りを移したり肉や魚の臭みを消したりという用途に使われることが多いです。
また、グリルの際にオーブンに散らして予熱する、バーベキューの火に枝を加えるなどの使い方をされることもあります。
葉は生でもドライでも問題なく使えます。
【下ごしらえに使う】
ローズマリーを下ごしらえに使う時は、下味をつける目的や食材の臭み消しに使われることが多いです。
他のハーブと合わせて刻み、調味料と合わせてすり込んだりまぶしたりします。
漬けこむ場合は枝ごと漬けこんで大丈夫です。
枝や葉は硬いため、食べる前に取り除きます。
【臭み消しに使う】
ローズマリーは臭み消しに使う代表的なスパイス・ハーブの一つです。
下ごしらえの段階でローズマリーの葉を肉や魚にこすりつけたり、調理酒や調味料と一緒に付け込んだりして使われます。
特にラム肉は強烈なためローズマリーは必須で、かなり多めの量を漬け込みます。
【ハーブ調味料に使う】
味付けに使うハーブ調味料にローズマリーを使うことも多いです。
ハーブソルトやハーブオイル、ハーブバターが挙げられます。
保存するタイプのハーブソルトやオイルはドライハーブでも良いですが、調理の時にその場で作って使う場合は生葉が良いです。
ローズマリーのほか、タイムやセージ、チャイブ、セボリーなど複数の種類を組み合わせるとよりおいしい調味料が作れます。
【香りづけに使う】
ローズマリーは香りがかなり強いため、通常の香りづけは少量を使うのがポイントです。
ただしローズマリーの香りを楽しむベークドポテトなどもあります。
一般的にはスパイスとしてまぶすほか、スープや煮込み料理の場合は煮汁に枝を入れて一緒に煮込んだり、
ローストの場合は枝を乗せて一緒に焼いたり、
変わったところではあらかじめオーブンやグリルにローズマリーを入れて余熱などの方法もあります。
香りづけはやはり香りが良い品種であるトスカナブルーや、お菓子類であればアープなどもおすすめです。
変わったところでは、例えば燻製などに使う場合は強い香りのマリンブルー、
あるいは香りに樹木系の樹脂のような癖のあるパインやウッドパープルなども面白いでしょう。
【料理用にする場合の育て方】
料理用にする場合は日常的に収穫(剪定)するため、成長の速い品種を育てていくのが良いでしょう。
また、元々葉が堅いため、より硬くなってしまうような育て方は考え物です。
より適した育て方を考えてみましょう。
ポイントは剪定と水やり、少量の肥料にあります
【剪定・収穫量を増やす】
ローズマリーは主に若い枝先を収穫します。
収穫後は切断した直下の脇芽が成長を始めます。
あまり先端ばかり切っていると枝の先のほうだけが枝分かれし、重さで枝が枝垂れてしまったり株の形が乱れたりしますので、
時々は木質化した枝の下の方で剪定(切り戻し)します。
また、枝を切るとそのすぐ下の脇芽が対になって伸びますので2本増えることになり、どんどん細い枝が増えてしまいます。
枝が込み入ると株の中が蒸れてしまいますので、あまりにも細い枝は透かすように剪定します。
特に地植えのマリンブルーはボリュームが出やすいので剪定で調整が必要になります。
ローズマリーは先端に向けて勢いよく伸びるため、放っておくとただ一本がひたすら長く伸びるだけで脇枝が増えません。
特にトスカナブルーやプロストラータスは放置していると脇枝が発生しにくいので、切ることで枝数を増やします。
どの品種も剪定すると余計に枝が増えることを利用して枝数を調整、収穫可能な枝の量を増やしていきます。
この他、肥料を与えることでも葉の生育を促進できます。
ローズマリーはあまり肥料を必要としないため、強い肥料よりは緩効性の有機肥料や、市販の園芸用土を周囲に混ぜる程度で良いでしょう。
肥料が十分にあると葉が茂り、花が咲きにくくなります。
【葉の硬さ・香り対策】
ローズマリーは樹木であり、元々硬い葉を持ちます。
枝の先端の若い葉はまだ柔らかいですが、古い葉は硬くなります。
常に柔らかい葉を使いたい場合は、剪定で新しい枝(脇芽)の発生を促していきます。
葉の香りは先端の若すぎる葉や古く硬い葉は香りが少ないですが、
先端から少し下、成長して葉が開いたあたりの若く元気の良い葉は香りが良いです。
また、ローズマリーは乾燥気味の生育環境を好みますが、あまり乾燥ばかりさせていると葉が堅くなります。
寒い季節や寒冷地で育てている場合も葉が堅くなる傾向があります。
同時に葉の香りも薄まってしまうため、葉が堅くなりにくい環境で育てると良いでしょう。
ちなみに葉が堅くなりやすい環境だと花は咲きやすくなります。
花がたくさん咲くと余計に葉の香りがなくなるようです。
具体的には、暖かい場所で適度に水を与えつつ育てます。
ローズマリーは乾燥気味を好むため水を与えすぎると根腐れしやすくなりますので、柔らかくなるからと言って水の与えすぎは禁物です。
ローズマリーは通常、地植えの場合は水やりを必要としませんが、
食用にしたい場合は夏場の高温乾燥期、冬場の乾いた風の季節には多少の水やりをしても良いでしょう。
植木鉢の場合は大きめの素焼きの植木鉢を用意し、砂や軽石などの顆粒資材で排水性の良い土にして日常の水やりをします。
【花をメインに使う場合】
ローズマリーは主に葉を使いますが、場合によっては花をメインに使いたいということもあるでしょう。
淡い紫の花はきれいでエディブルフラワーとしての利用や、お菓子・デザートにも適しています。
トスカナブルーやマリンブルーは一般的には花の咲きにくい品種と言われますが、
マリンブルーは一度開花させると以降は花つきが良くなります。
花を数多く長期間咲かせ過ぎると葉が堅くなり、葉の香りも薄くなりますので、ほどほどのバランスが良いでしょう。
花は株の成長が一段落すると咲くようになり、成長期には咲きにくくなります。
そのため、地植えの場合はある程度大きくなって成長が落ち着いたころに、鉢植えでは根詰まりし始めた辺りで開花するようになります。
水やりをかなり控え、土の肥料分もなくなると花が咲きやすくなります。
半面、葉は硬くなりやすく、香りも薄まるのでどの辺りでバランスを取るか考えて管理すると良いでしょう。
プロストラータスやミスジェサップなどは多花性の品種のため、特に管理を特別に変えなくても咲いてくれます。
花はガクや穂の部分を木に残しておくと株が体力を消耗してしまうため、花を収穫する際は枝ごとか花穂ごと摘み取るようにします。
【料理に不向きな種類もある】
基本的にどのローズマリーも料理に使うことができますが、料理にあまり適してなさそうな香りの品種もあります。
また、香りが良くてもあまりにも成長が遅い品種は収穫面で適していません。
ここでは食用にはあまり向いていない品種を紹介していきます。
【マジョルカピンク】
立性でピンクの花を咲かせる美しい人気品種ですが、葉の香りはあまり良くありません。
動物忌避剤を思わせる、樹脂を油焼けさせたような匂いです。
花は美しいので観賞用にはとてもおすすめです。
【ハンティントンカーペット】
プロストラータスをしのぐ勢いで地面を覆いつくす匍匐性・下垂性のローズマリーです。
白に近い淡い色の花で清楚に見えますが、香りはよろしくありません。
マジョルカピンク同様に、動物忌避剤を思わせる樹脂を油焼けさせたような匂いです。
ローズマリーでは珍しく、花壇などのグラウンドカバーにおすすめの品種です。
【パイン】
国内で流通しているローズマリーで最も葉が細い品種です。
そもそも葉が細すぎて糸のようなため、収穫しても葉の量が少ないです。
こちらは松葉のような樹木系の樹脂に近いクセの強い香りで、好みが分かれます。
ローズマリーの香りもするのですが青臭さと樹脂臭さにかき消されがちです。
料理というより燻製などに良いかもしれません。
ウッド系の樹脂っぽい香りでもう少しマイルドなものが良ければ、ウッドパープルやコルシカンが良いでしょう。
【モーツァルトブルー】
濃い青花系の代表格で、匍匐性としても代表的な品種です。
香りはやや青っぽい香りで悪くないのですが、こちらは枝の成長が遅く、日常的に大量収穫するにはやや不向きとなります。
ある程度成長すると生育スピードが速くなりますが、若いうちは成長スピードが遅いため、
収穫できるようになるにはある程度の時間が必要となります。
【ブルーボーイ】
半匍匐性で小型・矮性の代表的な品種です。
こちらはむしろ料理向きの香りで良い香りがしますが、圧倒的な成長の遅さのため、枝ごと収穫するには向きません。
葉だけを透かすようにむしり取って収穫します。
ブルーボーイは細かな葉がぎっしり密集してはえるため、蒸れやすく葉がポロポロ落ちがちになります。
それを防ぐためにも葉だけを透かすように収穫すると良いでしょう。
【コリンガムイングラム】
濃い青色の花が美しい品種です。
葉の香りはやや青っぽい香りで悪くないのですが、気が付くと葉がなくなっていることが多い品種です。
葉は厚みがあり濃いグリーンで見ごたえがあるのですが、葉が落ちやすく、葉を収穫しようにも収穫できそうな枝先がない、
という状況に陥りがちです。
葉がない状態で枝を剪定するとその枝は枯れてしまうため、通常の剪定で枝数を増やすという方法も使えません。
乾燥気味・寒さ寄りで育てると余計に葉がなくなる気難しい品種です。
【ホワイト(アルバ)】
白い花が美しい品種です。
が、国内では花の色が白い複数の品種をひっくるめてホワイト扱いしているようで、
入手を試みても香りの良い品種に当たるとは限りません。
香りの良い個体を見つけたら、挿し芽で分けてもらうのが確実です。
ホワイト系は全体的に生育が気難しく、ローズマリー中級〜上級者向きの品種となります。
以上、料理には適していなそうな品種を挙げてみました。
香りに関しては好みの問題ですが、収穫面となると対処が難しい部分です。
【関連記事】
【まとめ】
・迷ったら基本の3本!
トスカナブルー・マリンブルー・プロストラータス
・香りなら圧倒的にトスカナブルー
・収穫量ならマリンブルー
・総合的にはアープも良い
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