ディープブルーは、名前の通り濃いめの青い花で人気の種類です。
半匍匐性とされますが枝はうねりにくく素直に伸びていきます。
育つとかなり花数が増え、花期も長いことから四季咲きのようになり長く花を楽しめます。

【ディープブルーの特徴】

ディープブルーはローズマリーの中でも比較的はっきりとしたブルーの花の色で人気の種類です。
名前の通りの濃い青系の花で、青みの強い青紫といったところです。
半匍匐性とされますが、枝はうねりにくく、斜め上に素直に伸びていきます。
どちらかというと上に向かって広がる立性といった感じです。

【参考】ローズマリー 【ディープブルー】 3号ポット苗 ハーブ苗

濃い青系ではモーツァルトブルーやウッドパープルがあります。
ディープブルーはそれらと比べるとやや花が小さく、花は株全体に散って咲く傾向にあります。
枝がうねりにくいため、他の濃いブルー系よりは株の姿は整えやすいです。
また、濃いブルー系のローズマリーは耐寒性が低めのものが多いですが、ディープブルーの耐寒性はそれよりは良く、 中間程度の耐寒性はあるようです。
濃いブルー系の中では香りが良いため、観賞だけでなく料理用にも使われます。

ディープブルーについて詳しく！

【Chapter：1】ディープブルーってどんな植物？

【ディープブルーの花】

ディープブルーはローズマリーとしてははっきりとした青みを持っており、濃さも濃い目となります。
開花直後よりは数日経った後のほうが花の色が濃くなります。
濃いブルー系の中では花が小さめですがく、枝の先端だけでなく株全体に散らばるように花をつけるため、見栄えはあります。
開花は春と秋の二期咲き傾向にありますが、成長が安定してくると四季咲きに近づいていきます。

※ローズマリーの花の色に関して詳しく知りたい場合は比較表をご覧ください。
《 関連記事 》　お役立ち情報　＞　ローズマリーの花の色比較表

【ディープブルーの樹形】

ディープブルーは半匍匐性とされますが、枝はうねりにくく、比較的素直に伸びていくのが特徴です。
枝は下から斜め上に伸びていく感じで、見た目は匍匐性というよりも上に向かって広がり気味の立性といったほうが近いでしょう。
そのため、地植えの際は成長後を見越してある程度スペースを取って植え付けたほうが良いです。

【ディープブルーの香り】

葉の香りはいわゆるローズマリーの香りで、濃い青花系の品種の中では癖もなく、料理にも使えます。
ただし料理用に特化している品種よりはややぼんやりしています。

【ディープブルーの葉】

ディープブルーの葉は鮮やかな濃い緑色で、ローズマリーの中では大きさも幅も中間程度のオーソドックスな葉になります。
葉の色はマリンブルーなどよりも深く濃いダークグリーンになります。

【ディープブルーの生育環境は？】

ディープブルーはほかのローズマリーと同様に日あたりを好み、通気性が良くて濡れてもすぐ乾く土を好みます。
ローズマリーの中では耐寒性・耐暑性とも中程度で、弱くもなく強くもなくといったところです。
上方向に広がりがちなので地植えの際はスペースに多少の余白を持たせたほうが良いでしょう。

【ディープブルーの耐寒性】

耐寒性はローズマリーの中では中間程度で、北関東の平野部程度であれば問題なく冬越し可能です。
強い霜にあてなければ-５度くらいであればまず問題はないでしょう。
濃い青系の品種は耐寒性に劣るものが多いですが、その中ではディープブルーは強いほうになります。

【ディープブルーの育て方】

ローズマリーなので良く育ちますが、若い苗は入手直後の成長はややゆっくり目で、鉢植えでは半年経った辺りからようやく成長がはっきりわかるようになります。
斜め上に伸びるため上部は広がり気味になり、地植えの場合はスペースを広めに取ったほうが良いでしょう。

上手く育つと数シーズンで四季咲きの多花性の傾向になってきます。
かなり花数が多く花期も長いため、花で体力を消耗してきます。
ある程度楽しんだら花数を減らし、花ガラもこまめに摘み取ります。
花が終わったら弱めの緩効性肥料を少量、もしくは根元に園芸用の培養土を足して少量の養分を補給します。

基本的に暑さにも寒さにもそこそこ耐えます。
耐寒性も並み程度のため、北関東の平野部ではあまり心配ないでしょう。
濃いブルー系の品種の中では寒さに強いほうです。
ただし、毎晩−10度に達するような場所の場合は薄いシートで覆うなど、霜よけを含めて防寒対策をしたほうが安心できます。

→　参考：ローズマリーの育て方

【入手方法】

ディープブルーはローズマリーの中では比較的メジャーな品種ですが、種の販売はほとんど見かけません。
そのため、ディープブルーが欲しい場合は苗を購入することで確実に入手できます。

【参考】ローズマリー 【ディープブルー】 3号ポット苗 ハーブ苗

【ハーブの専門店で購入する】
ローズマリーは品種も多く、ほとんどの姿が似ているため、専門店でないと品種が判別しがたいようです。
特に濃いブルー系のローズマリーはほとんどが半匍匐性のため、外見での区別がつけにくいです。
自信がなければハーブ専門店で選んだほうが良いでしょう。

ローズマリー 【ディープブルー】 半匍匐性
ローズマリー一覧（１）
ローズマリー一覧（２）

【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
ディープブルーは日本でもメジャーな品種であるため、近隣でも売られている場合が多いです。
ただし、上でも書きましたが濃いブルー系のローズマリーはどれも似ているため区別は困難です。
枝の伸び具合で判断しましょう。

【ディープブルーの見分け方】

ハーブの専門店ではない園芸店や種苗店、あるいはホームセンターの園芸コーナーでディープブルーを探す場合、 その特徴で探し当ててみましょう。
枝の伸び具合にわずかながら特徴があります。

【特徴１】葉の形で見分ける
ディープブルーの葉はオーソドックスなローズマリーの葉で、大きさも幅も中間程度になります。
葉の色が濃い目ですが、コリンガムイングラムよりはやや明るいです。
逆に言えば葉の色が濃くてオーソドックスな葉なのがディープブルーで、 葉が細ければコルシカンかウッドパープル、葉の色が暗くぽってり厚みを感じればコリンガムイングラム、 葉がやや大きめならばモーツァルトブルーと判断できます。

【特徴２】樹形で見分ける
ディープブルーは半匍匐性ですが枝はあまりうねりません。
また、枝は斜め上方向に伸びていく傾向があります。
ウッドパープルはややうねりが出てしなりながら全方向に伸びていきます。
モーツァルトブルーは枝がうねりにくいですが全体的にがっしりしており、上向きの枝も出ます。
コリンガムイングラムは枝が細かくうねる立性のような姿になります。

【特徴３】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
いわゆるオーソドックスなローズマリーの香りとなります。
料理にも使える香りですが、トスカナブルーやマリンブルー、プロストラータスと比べるとぼんやりした香りになります。

【特徴４】花で見分ける
売られている苗の状態で花が咲いていることは稀ですが、濃いブルー系の中では花が小さめとなります。
花数は多いですが、大きな房となってまとまるようなことはありません。
苗全体に散らばるように花が付きます。

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