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ローズマリー・ロゼア(ロゼウス)は、ローズマリーの中で最も美しいピンクといわれる品種です。
華奢な印象がありますが意外と頑丈で花つきも良く見ごたえがあります。
鉢植えでも地植えでも楽しめます。

ローズマリー・ロゼア(ロゼウス)の基本情報

ローズマリー・ロゼア(ロゼウス)とは

ローズマリー Rosemary Roseus(シソ科)

多年生・小低木(常緑樹)
【耐寒性】-8〜-12度(※防寒時)
【サイズ】最大120p
【樹形】立性

【主な用途】 観賞・料理用
【花色】 明るいピンク

ローズマリーの育て方はこちら

ロゼア(ロゼウス)とは?

【ロゼア(ロゼウス)の特徴】

POINT  ロゼアの特徴

・明るいピンクの花
・緩やかな立性
・葉は明るい緑


ロゼア(ロゼウス)は最も美しいピンクといわれるローズマリーです。
明るいピンク色の花弁の中に、斑模様がうっすらと入ります。
葉も明るい緑でやや黄緑の色となり、全体に明るい印象のローズマリーです。

【参考】 ローズマリー 【ロゼア(ロゼウス)】 ピンク花/立性


ピンク系のローズマリーとしては一般的にマジョルカピンク・ピンク・ロゼウス・ポルトグースピンクが流通しています。
マジョルカは弓なりに反りながらまっすぐ上に伸びる立性で最も一般的なピンク系ローズマリーです。
ピンクはノーマルなローズマリーのピンク花品種で、ポルトグースは華奢な印象となります。
ロゼアの印象はノーマルとポルトグースの中間的な雰囲気となります。


ロゼアについて詳しく!


Contents 目次

【Chapter:1】ロゼアってどんな植物?
 ・ロゼアの特徴
 ・ロゼアの花
 ・ロゼアの樹形
 ・ロゼアの香り
 ・ロゼアの葉

【Chapter:2】ロゼアの性質は?
 ・ロゼアの生育環境
 ・ロゼアの耐寒性
 ・ロゼアの育て方

【参照】 ロゼアが欲しいときは? ほかの種類との見分け方は?


【Chapter:1】ロゼアってどんな植物?

【ロゼア(ロゼウス)の特徴】

ロゼアは名前の通り明るいローズピンクの花のローズマリーです。
ピンクの花弁にはうっすらとまだら模様が浮かびます。
半匍匐性とされることもありますが枝が緩やかに立ち上がる立性といったほうが近いでしょう。
意外と頑丈で強いクセもなく、育てやすいローズマリーです。


【ロゼアの花】

ロゼアはローズマリーの中でも最も美しいと言われるピンク色をしています。
花はピンク系の中では大きめで、まだら模様も見て取れます。
花数は意外と多く、花期も長く楽しめます。


【ロゼアの樹形】

ロゼアは半匍匐性とされますが、実際には枝が緩やかに立ち上がる立性です。
枝の伸びはローズマリーの中ではゆっくりな方ですが、育つと意外とがっしりと大型になります。
ピンク系の中でもしっかりとした株になるほうです。


【ロゼアの香り】

葉の香りはいわゆる料理系ローズマリーに近い香りで、少しスパイシーなグリーン系の香りとなります。
花が目当てのことが多くあまり料理用にはされませんが、料理用にも十分使える香りです。


【ロゼアの葉】

ロゼアの葉は長さは中間よりやや小ぶりです。
ローズマリーの中ではすべすべした印象です。
色はローズマリーとしては珍しく、やや黄緑寄りの明るいグリーンです。

【Chapter:2】ロゼアの性質は?


POINT  ロゼアの性質

・日あたりを好む
・通気性のよい土を好む
・暑さにも寒さにも強い


【ロゼアの生育環境は?】

頑丈な種類のため、環境にはよく適応します。
そのため、放置でもある程度育って花を咲かせてくれます。

ロゼアはほかのローズマリーと同様に日あたりを好み、通気性が良くて濡れてもすぐ乾く土を好みます。
水切れさせるほどの乾燥は良くありませんが、乾き気味の厳しい環境で育てると花数が増えます。


【ロゼアの耐寒性】

耐寒性はローズマリーの中でも中間程度となります。
入手して最初の年はあまり無理しないほうが良いですが、寒さに慣れればごく軽い防寒対策だけでも−10度程度の寒さに耐えられます。
日の当たる軒下などで霜さえ当たらなければ無対策で冬を越せます。
防寒対策はごく簡単な霜よけのみでよく、寒冷地や厳冬期は薄い不織布を軽く巻いておくくらいで大丈夫です。
なお、降雪そのものには耐えられますが、屋根の上などから雪の塊が落ちてくると枝が折れることがありますので注意してください。


北関東も平野部であればまず心配はありません。
−5度程度では葉が赤みを帯びるようなこともなく、入手直後でなければ無対策で大丈夫です。
購入直後の柔らかい苗の場合は念のため防寒対策をするか日あたりの良い軒下などへ退避します。


なお寒冷地での育て方や冬越し、耐寒性のあげ方に関しては詳細ページがありますのでご参照ください。
《 関連記事 》 寒冷地での育て方 > 目安となる気温


【ロゼアの育て方】

ローズマリーは全体的に頑丈で手がかからない植物ですが、ロゼアも基本的に放置で大丈夫です。
ただし鉢植えだと根詰まりしやすくなりますので適宜一回り大きな鉢へ植え替えます。
花が終わった後の花ガラだけは早めに摘み取ったほうが株が長持ちします。
花期が長いため、花ガラを摘むと次のつぼみの発生を促します。


枝が出たての頃はやや横広がりになりますが、成長すると上に伸びます。
上に伸びている最中は脇芽が出にくいため、剪定で脇枝の発生を促します。


→ 参考:ローズマリーの育て方

【参照】ロゼアのが欲しいときは? 見分け方は?

【入手方法】

ローズマリーはたくさんの品種が存在しますが意外とタネの種類は多くありません。
そのため、ロゼアのが欲しい場合は苗を購入することで確実に入手できます。

【参考】 ローズマリー 【ロゼア(ロゼウス)】 ピンク花/立性


【ハーブの専門店で購入する】
ピンク系のローズマリーはいくつか種類がありますが、園芸店などで見かけるのはほぼマジョルカピンクです。
ロゼアも稀には見かけますが、やはり機会は少ないです。
ピンク系もいくつかありますので、比較検討のできる専門店が良いでしょう。

ローズマリー ピンク系 一覧
ローズマリー一覧(1)
ローズマリー一覧(2)


【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
園芸店などで見かけるのはほぼマジョルカピンクです。
ただし、ピンク系はすべてマジョルカピンクや区別なしのピンクとして扱われていることも多いので注意が必要です。


【ロゼアの見分け方】

ハーブの専門店ではない園芸店や種苗店、あるいはホームセンターの園芸コーナーでロゼアを探す場合、 その特徴で探し当ててみましょう。
若い苗ではわかりにくいですが、ひとまず葉の色が特徴になります。

他にも何か手掛かりが欲しいという時は以下のような部分を観察してみてください。


【特徴1】葉で見分ける
ロゼアの葉はほかのローズマリーよりも黄緑寄りの明るい緑です。
大きさは中間〜やや小ぶりくらいになります。
葉が短めで密集するのはマジョルカピンクで、細く華奢なのはポルトグースピンク、葉が大きい普通のローズマリーはノーマルのピンクです。


【特徴2】樹形で見分ける
半匍匐性とされますが、枝の付け根のみが横広がりになり、枝自体は素直に上へ伸びる立性です。
やや緩やかな立性といった感じです。
弓なりに反りながらまっすぐ上に伸びるのはマジョルカピンク、グニャグニャ曲がるのはマジョルカピンクの徒長苗です。


【特徴3】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
ロゼアの香りはグリーンみがあって微かにスパイシーな香りです。
料理系の品種に近い香りになりますが、あまり強い香りではありません。


【特徴4】花で見分ける
売られている苗の状態で花が咲いていることは稀ですが、ロゼアの花は細かなまだら模様・斑点があります。
また、ピンク系の花の中では花が大きめな方です。


ロゼアはローズマリーの中でも人気のピンク系の花となります。
他のおすすめの種類が知りたい場合は一覧ページを用意してありますのでご参照ください。

ピンク系の花が欲しい場合は、ロゼアの他、一般的にはマジョルカピンク、ピンク、 やや珍しいところでポルトグースピンクあたりが候補に挙がるかと思います。

【関連記事】:目的別おすすめの品種・種類



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