強めの香りが特徴でトマト料理と相性がよく、ピザソースの香りもオレガノの香りです。
意外とカラーリーフも豊富で、観賞用にも美しいハーブです。
オレガノの基本情報

オレガノ Origanum vulgare(シソ科)
多年生・宿根草
【耐寒性】-6〜-10度(※防寒時)
【サイズ】最大60p
【主な用途】
観賞・料理用
【花色】
白〜ピンク
オレガノとは?
【オレガノとは?】
・葉を料理に使う
・葉の香りは強い
・挿し芽がしやすい
・意外と種類が豊富
オレガノはシソ科の仲間で、特に料理用・スパイス系ハーブとして知られています。
オレガノには花オレガノと呼ばれる観賞用の種類もありますが、ここでは料理用のオレガノ(ワイルドマジョラム)について解説していきます。
【参考】 ハーブ 苗 オレガノ ワイルドマジョラム 3号ポット苗
マジョラムとの違いですが、オレガノとマジョラムは近縁グループで、品種ごとの違いと思って良いでしょう。
一般的にオレガノ(Origanum vulgare)とされるのはワイルドマジョラムと呼ばれるものです。
マジョラム(Origanum majorana)とされるものの代表は、スイートマジョラム(ノッテッドマジョラム)
とフレンチマジョラム(ポットマジョラム)があります。
香りはオレガノのほうが癖があって力強く、マジョラムのほうが香りは強いもののまろやかで甘みのある香りとなります。
オレガノについて詳しく!
【Chapter:1】オレガノってどんな植物?
・オレガノの特徴
・オレガノの花
・オレガノの樹形
・オレガノの香り
・オレガノの葉
【Chapter:2】オレガノの性質は?
・オレガノの系統ごとの特徴は?
・オレガノの生育環境
・オレガノの耐寒性
・オレガノの育て方
【Chapter:1】オレガノってどんな植物?
【オレガノの特徴】
オレガノはシソ科の仲間で、花期になると花茎を伸ばし、穂のように花を咲かせます。
ハーブとして扱われるのは主にオレガノ(山オレガノ・ワイルドマジョラム)の系統で、
料理用のスパイスとして使われます。
広い意味ではマジョラムも同じ仲間になります。
料理用の品種では花は咲きにくいですが、花茎を立ち上げて美しい花を咲かせます。
料理用と観賞用を兼用できるハーブです。
【オレガノの花】
オレガノの花は料理用の品種では若干咲きにくいですが、花茎を伸ばし、その先端に小さな花を密集させて咲かせます。
色は白からピンク系統のものが多いです。
【オレガノの樹形】
オレガノは草本性で、地面近くに横広がりに茎と葉を茂らせます。
成長期や花の時期には茎を立ち上げ、高さが出てきます。
匍匐性のものはもちろん横に這うように広がりますが、通常の立性オレガノもやや匍匐気味の性質があり、
株元付近では茎が横広がりになる傾向があります。
【オレガノの香り】
そのままでは香りませんが、葉をこすると強い香りがします。
バジルよりもまだ強いので、料理に使う際は控えめにしたほうが良いです。
香りはいわゆるピザソースの香り(ピザソースの香り自体がオレガノ由来)となります。
【オレガノの葉】
オレガノの葉は先の尖った楕円形といった形をしています。
種類によって多少異なりますが、料理用の原種系オレガノは葉に細かな毛が生えています。
カラーリーフも豊富で、イエロー系のゴールドリーフ、パープル系、斑入りがあります。
通常のオレガノは緑ですが、涼しい時期はやや紫みを帯びることがあります。
【Chapter:2】オレガノの性質は?
・日あたりを好む
・通気性のよい土を好む
・挿し芽が容易
・水切れには弱い
【オレガノの系統ごとの特徴は?】
料理用もしくは薬用(オレガノ系)
いわゆる料理用オレガノ。葉の香りが力強い。
草本性で花は美しいが、やや数が少なめ。
耐寒性は最もあるが、冬季は寒冷地だと地上部が枯れる。
繁殖力が旺盛。
料理用もしくは薬用(マジョラム系)
いわゆる料理用マジョラム。葉の香りが強いがやや甘め。
オレガノよりも耐寒性にやや劣る。
オレガノと違って低木性だが、同じく冬季は地上部が枯れる。
花は小さく、白が多い。
観賞用オレガノ(オレガノ系)
オレガノから花の美しいタイプを選別したもの。
花はピンク系が多い。
全体の見た目は料理用オレガノと大差ないが、香りが劣る。
切り花やドライフラワー用に人気がある。
花オレガノ
料理用オレガノとは似ても似つかぬ姿の植物。
花よりは花を包む包が美しく発達し、葉も目立たない。
ケントビューティーやプルケルムなどがある。
【オレガノの生育環境は?】
頑丈で適応力もあり、放置していると適当に繁殖して広がっていきます。
乾燥を好むとされますが、意外と水切れでしおれやすく、乾くとハダニの被害を受けやすくなります。
土壌はごく一般的な普通の土で大丈夫なので、鉢植えでも庭植でも育てやすくておすすめです。
オレガノはほかのハーブと同様に日あたりを好み、通気性が良くて濡れてもすぐ乾く土を好みます。
ただし、水切れには弱く、夏枯れを起こすことがあります。
鉢植えの場合は特に水切れしないよう管理しましょう。
【オレガノの耐寒性】
オレガノ系統の中では料理用オレガノの耐寒性は高いほうです。
涼しくなると葉が紫みを帯び、秋になると地上部が寂しくなってきます。
寒冷地では地上部がなくなり休眠します。
だいたい−5〜−10度の範囲内までは鉢植えでも生育可能です。
同じ料理用でもマジョラムの系統は耐寒性に劣りますので、一緒に育てている場合は注意が必要です。
また、花オレガノの系統も耐寒性がやや低いとされます。
地上部がなくなって休眠している場合は、根は生きているため暖かい日には水を与えておきますが、
日数を開け、与えすぎないようにします。
無事に冬を越せれば春に新芽が芽吹いてきます。
【オレガノの育て方】
オレガノは勢いよく伸びますが、立ち上がった茎からは脇芽が出にくいので、早目に摘心して脇芽の発生を促します。
水切れなどで枯れる寸前になることがありますが回復力は強いため、根さえ生きていれば意外と復活します。
根元の節から根が出やすいため、挿し芽や株分けで簡単に増やせます。
苗は初夏に一気に成長します。
細かい根もぎっしり増えるため、株が大きくなったら植え替え(鉢増し)をしますが、あまりにも大きくなった場合や、
年数が経って株が古くなった場合は株分けをして若返りを図ります。
水やりは乾き気味で良いですが、水切れには弱いため、成長期と夏季は水切れに注意します。
ラベンダーやタイム、ローズマリーよりは肥料を欲しがりますが、少量で大丈夫です。
植え替えの時に養分を含んだ培養土を使う程度で十分です。
地植えではあまり問題になりませんが、鉢植えでは密集して根元が蒸れやすくなります。
また、枯葉が根元に溜まると虫が住み着いたりカビが発生しやすくなります。
葉が溜まりやすいので定期的に取り除きます。
原種系は暑さ寒さには強いほうですが、カラーリーフ(斑入りやゴールドリーフ系)は極端な暑さには弱いです。
葉焼けを起こしやすくなるため、猛暑の時期には鉢植えであれば半日陰に移動させたほうが良いでしょう。
【参照】オレガノが欲しいときは? 見分け方は?
【入手方法】
オレガノはたくさんの品種が存在しますが、種は主に料理用オレガノとマジョラムになります。
そのため、他の品種が欲しい場合は苗を購入することで確実に入手できます。
【参考】ハーブ 苗 オレガノ ワイルドマジョラム 3号ポット苗
【ハーブの専門店で購入する】
オレガノは見た目が意外と紛らわしく(ベルガモットなどと酷似)、わからなければ専門店で確かめて購入したほうが良いでしょう。
特に料理兼用のカラーリーフ系は流通量が少なめのため、ハーブ専門店を探したほうが早いです。
【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
園芸店で扱っているオレガノは観賞用が多く、最近では花オレガノの類がメインとなっています。
まれにパープルリーフのヘレンハウゼンもありますが、こちらも観賞用です。
料理用の品種が欲しい場合は注意しましょう。
ゴールデンオレガノとノートンゴールドはいわゆるゴールドリーフで料理用にも使えますが、香りはやや控えめです。
【オレガノの見分け方】
ハーブの専門店ではない園芸店や種苗店、あるいはホームセンターの園芸コーナーでオレガノを探す場合、
その特徴で探し当ててみましょう。
【特徴1】葉で見分ける
料理系のオレガノは、いわゆるオレガノの他、ゴールドリーフのゴールデンオレガノとノートンズゴールド、
葉がとても小さいミクロフィラ、厳密にはマジョラムとなる系統(スイートマジョラムなど)があります。
葉の形は先の尖った楕円形です。マジョラム系統のほうが丸みを帯びています。
【特徴2】樹形で見分ける
特徴的な樹形の差はありませんが料理用オレガノは立性です。ただし株元付近はやや茎が寝ており、横広がりになっています。
匍匐系ではゴールドリーフ系が料理用としても使えます。
【特徴3】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
料理用のオレガノはピザソースのような強い香りがあります。
マジョラム系統も強い香りがありますがオレガノよりはまろやかで甘みのある香りになります。
【特徴4】花で見分ける
売られている苗の状態で花が咲いていることは稀で、特に料理用に特化した品種は花が咲きにくいです。
料理用オレガノの姿で花が咲いている場合は切り花などに適した品種の可能性があります(ハイブリッドやヘレンハウゼンなど)。
花オレガノは全く見た芽が違い、花というよりは額や苞のほうが目立ちます。
【代表的な品種は? 選び方は?】
ここでは代表的な品種の紹介をしますので初めはこの中から選ぶと良いでしょう。
※花オレガノは除いています。
【オレガノ】
ごく一般的な料理用オレガノで、性質は丈夫。
花は咲きにくいが、白から薄いピンク系統が多め。
香りはピザソースの香り。
葉に細かな産毛が生えている。
耐寒性はオレガノの中では強め。
ワイルドマジョラムと呼ばれることがある。
【ノートンズゴールド】
イエローリーフの美しい、半匍匐性のオレガノ。
ゴールデンオレガノより立ち上がる。
葉をもむと料理用オレガノよりは控えめだが、いわゆるオレガノの香りがする。
花は少なめだが、細長い形のはっきりとしたピンクの花が咲く。
耐寒性はオレガノの中ではそこそこある。
【ヴァリエガータ】
斑入りのオレガノ。
横広がりに広がっていくが、密集して蒸れやすいので注意。
葉をもむと料理用オレガノよりは控えめだが、いわゆるオレガノの香りがする。
花は白。
【ミクロフィラ】
とても小さく、タイムに似た姿のオレガノ。
花は濃いピンクで、スイートマジョラムのような丸い先端にピンクの小花が散る形になる。
観賞用とされるがはっきりとしたオレガノの香りがあり、料理用にも適している。
夏枯れしやすく挿し芽も難しく、やや上級者向きだが見た目は非常にかわいらしい。
【マジョラム】
オレガノの仲間で料理用ハーブとして有名。
こちらも強い香りだがオレガノよりはまろやかで甘みのある香り。
耐寒性はオレガノよりも劣るが、こちらは宿根草形態の低木。
画像はスイートマジョラム。
【ヘレンハウゼン】
オレガノを観賞用に改良した品種の一つ。
寒い季節には特徴的な赤銅色・紫色の葉になる。
花はピンクで、耐寒性は強め。
【ゴールデンオレガノ】
匍匐性で黄色い葉が特徴のオレガノ。
ノートンズゴールドに似るが、こちらは完全な匍匐性。
【グリークオレガノ】
特に香りが良い料理用オレガノ。
一般的な料理用オレガノよりも香りが強い。
花は白。
オレガノと比べられることが多いマジョラムについて知りたい場合はマジョラムの詳細ページがありますのでご覧ください。
【関連記事】 ハーブ図鑑 > マジョラム