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タイムやローズマリーとともに料理用ハーブとして知られているセージ。
サルビアと同じ仲間のため、花が美しく観賞用としてもおすすめです。
まずはセージの基本的な育て方、コモンタイムをメインにセージ全体としての育て方を紹介します。

セージの基本情報

セージ(薬用サルビア)とは

セージ Sage (シソ科)

多年生・小低木
【耐寒性】0〜-5度(※防寒時)
【サイズ】最大180p
※品種による
【樹形】立性

【主な用途】 料理・観賞・ハーブティー
【花色】 品種によってさまざま

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セージの育て方

Contents 目次

【育てる前に】育てる前に確認しておこう
 ・水はけ、用土について
 ・耐寒性について
 ・成長について

【セージの選び方】良い苗を選ぶポイントは?
 ・苗の基本の選び方

【日常の管理】日常のお手入れのポイントは?
 ・水やりのポイント
 ・肥料のタイミング
 ・植え替えのタイミング
 ・害虫について
 ・収穫方法について

【セージの増やし方 】種まきの仕方は?
 ・種まきで育てる
 ・苗から育てる


【育てる前に】育てる前に確認しておこう

【水はけ・用土について】

CHECK! 水はけ・用土のポイント

・乾燥にはそこそこ耐えるが水切れには注意
・土壌への適応能力は高め
・土は市販の培養土がお手軽


コモンセージ系は排水性と通気性の良い土を好みますが、強い乾燥は苦手です。
ややアルカリ性寄りを好むとされますが、通常の庭土程度であれば問題ありません。
市販の園芸用土に排水性の良い資材を混ぜた土で植え付けると良いでしょう。


【耐寒性について】

CHECK! 冬越しのポイント

・コモン系は冬場に葉が寂しくなる
・フルーツ系は冬場には地上部がなくなるものもある
・生きてるのでたまには水やりを


コモンセージ系の耐寒性はやや高めですが、ラベンダーやローズマリーよりは弱めです。
寒さに慣れていれば無対策で−5度くらいは問題なく過ごせますが、冬場には葉が少なく小さくなります。
また、枝が脆いため、落雪に遭うと枝が折れてしまいますので場所には注意します。


地植えで冬越しさせたい場合はあらかじめ大きく育てておき、春のうちに移植、根を定着させておます。
厳冬期になると先端の小さめの葉が残り、下から枯れあがってきます。
寒風と霜に若干弱く葉が落ちます。
寒冷地では寒さ避け・霜よけがあったほうが無難です。


フルーツセージ・パイナップルセージは耐寒性が弱く、晩秋の最初の寒風や初霜で枯れることがありますので、 それまでに保護シートなどで養生しておきます。
冬場には地上部が枯れてなくなり、生きていれば春に再び芽吹いてきます。
チェリーセージはもう少し寒くても平気で、寒さに慣れていれば無対策で−5度くらいは問題なく過ごせます。


【成長について】

CHECK! 成長のポイント

・成長は初期は遅いが途中から早くなる
・若い枝は徒長しやすいので注意


種まきの場合、芽吹いてから一通りセージらしい苗の姿になるまでやや時間が掛かります。
苗から購入した場合は心配いりません。
緑色の柔らかい枝の部分は日光不足で徒長しますので、成長期は十分な日光に当てます。


摘心・剪定しないと脇枝が出にくいため、晩春から初夏にかけての成長期に剪定します。
地植えの場合、ある程度枝や葉が広がるため、大きく育てたい場合はスペースも広め(1m程度)確保しておきます。



【セージの選び方】良い苗を選ぶポイントは?

緑の若い枝の部分は徒長しやすいため、ここが太く短く、まっすぐで頑丈なものが良いでしょう。
特に幹となる中心の部分は観察ポイントです。
根元付近からも新芽が出てくるので、木質化していても根元が太くがっしりしていればOKです。



【日常の管理】日常のお手入れのポイントは?

セージは基本的には頑丈なので、あまり手を掛けなくて大丈夫です。
押さえておくポイントだけ整理しておきましょう。


CHECK! 日常管理のポイント

・剪定で大きくする
・日光を好む
・乾燥には強いが水を与えたほうがおいしくなる
・肥料はなくとも育つが与えたほうが良い


セージは剪定しないと枝が増えません。
剪定で最も枝が増えやすいのは花茎が伸び始めたころとなります。
入手したては花よりも株の充実を優先したほうが良いです。
また、花が咲いた茎はそのシーズンで終わりになりますので、花が盛りを過ぎたら茎の根元から剪定します。


【水やりのポイント】

乾燥気味を好みますが水切れにはやや弱いため、通気性の良い土に植え付けてしっかり水やりを行ったほうが良いです。
乾燥が過ぎると葉の色が悪くなり、葉の数も減って小さくなってしまいます。


【肥料のタイミング】

肥料は少量で良いのですが、完全に切らしてしまうと葉の大きさがコンパクトになってしまいます。
とはいえあまり強い肥料も必要ないので、生育が旺盛になってきたら肥料分を含んでいる市販の培養土を周囲に足すくらいで良いでしょう。
タイミングはいつでも大丈夫なので、気が付いた時に培養土を足せば十分です。


【植え替えのタイミング】

苗を入手した場合はそのまま一回り大きな植木鉢へ植え替えれば十分です。
種まきから育てる場合は本葉が5枚ほど出れば植え替えできますが、もう少し大きくなってからのほうが良いでしょう。
3号程度の植木鉢に仮植えし、本葉が増え、根元が木質化してきたら一回り大きな植木鉢や地面に定植します。


成長期なのに葉の数が増えないなど、生育が止まったら根詰まりのサインです。
また、葉が落ちやすくなるのも根詰まりのサインです。
これらの兆候が出たら植え替えのタイミングです。


【害虫について】

乾燥が過ぎるとハダニが発生しやすくなります。
葉にしわが多いため水をはじきやすく、ハダニを水洗いしようとしてもなかなか落ちません。
春を過ぎたら葉水をかけて予防します。


また、ハーブの中ではバッタの被害を受けやすい傾向にあります。
バッタはイモムシ系よりも大食漢で、複数匹いると食欲が一層増進する性質がありますので、 網をかけるなどして近づけないようにすると良いでしょう。


【セージの収穫方法】

基本的には下側・外側の葉から一枚一枚、葉の付け根から剥がすように収穫します。
風味が強いため、料理には葉を1枚使うだけなので、この収穫方法で十分です。
乾燥させても風味は残りますが比較的短期間で赤茶色く変色して風味がなくなります。
そのため、枝ごと収穫して長期間保管する方法はあまり適していません。


【セージの増やし方 】種まきの仕方は?

【種まきで育てる】

コモンセージはラベンダーやローズマリーといった低木系ハーブよりは発芽率は良いですが、パセリなどの草本性ハーブよりは劣ります。
そのため、種を入手したら1袋全部蒔くくらいのつもりで良いでしょう。
内容量にもよりますが、1袋で1〜4本ほど発芽します。
やや細長い丸みを帯びた形の双葉が出てきます。


市販のハーブ用土や園芸用土をそのまま100%ではなぜか若干発芽率が良くありません。
市販の用土と小粒の赤玉土を半々に、少量の石灰や草木灰で中和したものが使いやすいです。
室内でも良いですが発芽したら日向に出します。
網戸越しの光だと徒長します。


種を蒔いたらごく薄く土をかぶせ、発芽までは乾かさないように管理します。
発芽したら徒長しやすいので十分な日光に当てて育てます。


根元の部分が緑から薄茶色になり、木質化を始めたら定植しても大丈夫です。
なお、セージらしい姿になって花が咲くようになるまで数年かかります。


【苗から育てる】

苗を購入したら、購入後あまり経たないうちに鉢に植え替えを行います。
購入時、大抵は黒いビニールポットに植えてあるかと思いますが、 園芸店で湿り気の強い土に植え付けている場合があったり、根詰まりしていたりするので、 チェックも兼ねて早めの植え替えが良いです。
特に観賞用の大型種は根の発育が早いので根詰まりの可能性が高いです(特にパイナップルセージ)。
園芸店で発根促進剤などを使われていると購入時点ですでに極限まで根詰まりしている場合があるので、早めに植え替えましょう。
コモンセージはそこまで急がなくても大丈夫です。


植え替えの際、根元の土はあまり落とさないでください。
多少落ちてしまうくらいは大丈夫ですが、根鉢は大きく崩さないようにします。
ポットや鉢からすっぽりと形のまま抜いたら一回り大きい鉢にそのまま映し入れ、周囲を土で埋めます。
植木鉢は何でもよいですが、可能であれば素焼きの鉢が好ましいです。
地植えする場合は普通の庭土ならば大丈夫ですが、水はけが悪い場合は植え付け場所の排水性を高めておきます。

根が定着したら、あとはほぼ放置でも育ちます。
鉢植えの場合、鉢のサイズに比例したサイズで成長が止まります。
乾燥を好むとされますが、鉢植えの場合は水切れを起こすことがあるので適宜水を与えます。

成長をはじめ、木質化した部分が太くがっしりしてくれば大丈夫です。
成長期に若い緑の枝を剪定して脇枝を出させ、株を大きくします。


挿し芽を作りたい場合、ハーブの中でもかなり発根しやすい種類ですので、 水挿しで根が出たら植え付ける形で良いでしょう。
さし穂は枝先が望ましいですが、セージは多少木質化した部分からでも発根します。
根付いてしまえば頑丈ですので、あとはほぼ問題は起きないでしょう。
挿し芽から育てる場合の成長は早く、翌シーズンに開花することもあります。