花はピンクで花つきも良く、樹形もまとまりやすく、観賞用にも適しています。
オレンジ系の香りのタイムの中では最も育てやすい品種です。
オレンジタイムの基本情報

オレンジタイム Thyme 'Orange'(シソ科)
多年生・小低木(常緑樹)
【耐寒性】-6〜-12度(※防寒時)
【サイズ】最大30p
【樹形】半匍匐性
【主な用途】
ハーブティー・観賞
【花色】
淡いピンク
オレンジタイムとは?
【注意】
このページでは、オレンジタイムを独立した品種と仮定して話を進めます。
オレンジタイムという品種は実際に購入して育てていますが、
【オレンジバルサムタイムの樹形が広がっただけ】ではないかという疑問がぬぐえません。
オレンジバルサムタイムについては別ページにて紹介します。
【関連記事】:オレンジバルサムタイムの詳細
【オレンジタイムの特徴】
・オレンジのような香り
・花付きが良い
・ハーブティー向きの香り
・珍しい半匍匐/半立性
オレンジタイムは、果物のようなフルーティーで甘い香りが特徴のタイムです。
オレンジの香りのタイムは3種類ありますが、その中では最も頑丈で育てやすい品種です。
性質は半匍匐性とされることが多いですが、実際にはやや枝のうねる立性といった形です。
花の色は淡いピンクで、咲いてから時間が経つと白っぽくなります。
オレンジタイムについて詳しく!
【Chapter:1】オレンジタイムってどんな植物?
・オレンジタイムの特徴
・オレンジタイムの花
・オレンジタイムの樹形
・オレンジタイムの香り
・オレンジタイムの葉
【Chapter:2】オレンジタイムの性質は?
・オレンジタイムの生育環境
・オレンジタイムの耐寒性
・オレンジタイムの育て方
【Chapter:1】オレンジタイムってどんな植物?
【オレンジタイムの花】
オレンジタイムは淡いピンクの小花が密集して咲きます。
料理用・ハーブティー用のタイムの中では花付きが良いほうで満開になると見ごたえがあります。
【オレンジタイムの樹形】
オレンジタイムはタイムには珍しく半匍匐性とされることが多いですが、実際には立性に近く、
立ち上がってから枝が横に流れ、枝先が上を向く形になります。
横広がりになる立性といった感じで、匍匐性のように地面に広がるようなことはありません。
枝数は増えやすく、低い位置でこんもりと茂ります。
【オレンジタイムの香り】
甘くまろやかなオレンジのような香りです。
フレッシュさよりも甘さを強く感じます。
匂い的にはオレンジバルサムと同じ香りです。
【オレンジタイムの葉】
オレンジタイムの葉はコモンタイムのような小さく細い形の葉になります。
オレンジバルサムよりは幅がありますが、レモンタイムほど丸さはありません。
【Chapter:2】オレンジタイムの性質は?
・日あたりを好む
・通気性のよい土を好む
・虫は付きにくい
【オレンジタイムの生育環境は?】
オレンジタイムは通気性・排水性の良い土を好みますが、水分の消耗量が多く、夏には水切れしやすい印象です。
水切れさせると葉が落ちやすくなるため、適度な水やりが必要となります。
ただし元々頑丈な品種のようで、先端が少し萎れている程度なら水を与えればすぐ復活する体力はあります。
【オレンジタイムの耐寒性】
タイム自体が耐寒性の高いハーブなので、オレンジタイムもそこそこの耐寒性を保持しています。
極端な寒冷地でなければ日当たりさえ確保しておけば大丈夫でしょう。
冬場は葉の色が緑から赤みを帯び、更にグレーっぽくなってきます。
春になると戻りますので心配いりません。
【オレンジタイムの育て方】
オレンジタイムは鉢植えでも地植えでも大丈夫です。
苗の入手から2〜3年くらい勢いよく成長し、一段落して落ち着きます。
若いうちは枝がどんどん伸びて樹形が乱れてきますので、適当に剪定して形を整えます。
タイムは全体的に細かい根がぎっしり張るため、成長期の鉢植えの場合は根詰まりしやすくなります。
成長期の場合は一年ごとに一回り大きな鉢へ植え替えます。
花が多い分、体力の消耗も激しいので花が盛りを過ぎたら刈り取ります。
特に花ガラ付近はアブラムシの温床になりますので花が盛りを過ぎたら早目に刈り取ります。
成長が落ち着く3年後以降は、真夏の水切れさえ注意していればあとは問題なく育ちます。
耐寒性もあるので冬場もまず問題ありません。
増やしたい場合は若い枝先を挿し芽(水挿しがベスト)で増やします。
【参照】オレンジタイムが欲しいときは? 見分け方は?
【入手方法】
【ハーブの専門店で購入する】
オレンジタイムはハーブの専門店ではあまり見かけません。
オレンジタイムが欲しい場合は園芸店やホームセンターの園芸コーナーのほうが見かける確率は高いです。
ハーブ専門店では主にオレンジバルサムタイムとオレンジスパイスタイムが販売されています。
オレンジタイムと同じ香りで立性が良ければオレンジバルサム、
匍匐性でスパイシーな香りがよければオレンジスパイスタイムを選ぶと良いでしょう。
オレンジバルサムタイム ハーブ苗
オレンジスパイスタイム ハーブ苗
【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
オレンジタイムは主に園芸店やホームセンターの園芸コーナーで探すことになりますが、オレンジという単語の入るタイムは3種類あります。
そのため、購入するときはこの3種類を区別する必要があります。
ひとまず名前をチェックし、その上で品種ごとの違いで確定させると良いでしょう。
【オレンジタイムの見分け方】
園芸店や種苗店、あるいはホームセンターの園芸コーナーでオレンジタイムを探す場合、
その特徴と違いで探し当ててみましょう。
オレンジタイムはまずその葉の香りが特徴です。
葉を痛めないようにそっと触れて香りを確かめましょう。
オレンジ系であることを確認したら、オレンジタイムであることを確定するために以下の点を観察してください。
特に樹形と、葉の形がポイントとなります。
【特徴1】葉の形で見分ける
オレンジタイムの葉は、コモンタイムによく似た形となります。
細く小さな葉になります。
レモンタイム系は葉が丸みを帯びますので除外します。
オレンジタイムの葉は、オレンジバルサムタイムよりはごくわずかに大きいです。
また、オレンジスパイスタイムは独特の細長くとがった形なのですぐ区別がつきます。
【特徴2】樹形で見分ける
半匍匐性とされることが多いですが、実際には上を向くことが多いです。
まず幹が立ち上がり、その上で枝が横広がりに流れ、若い緑の茎が上を向く形になります。
オレンジバルサムは完全な立性、オレンジスパイスは完全な匍匐性になりますので、この違いは大きなポイントです。
ただし、オレンジバルサムを徒長させるとオレンジタイムそっくりな姿になることがあります。
【特徴3】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
オレンジバルサムとオレンジタイムはほぼ同じ香りですが、オレンジスパイスタイムは少しピリッとした感じがあります。
【特徴4】花で見分ける
売られている苗の状態で花が咲いていることは稀ですが、オレンジタイムは花付きが良く、きれいな淡いピンクです。
オレンジバルサムもうまくいけば花数は増えてきますが、オレンジタイムよりは少なめで、
花の色は白に近いごく淡いピンクから淡いライラックです。
【参考】
オレンジタイムとオレンジバルサムタイムの違い
・樹形が違う
オレンジタイム:半匍匐性 / オレンジバルサムタイム:立性
オレンジタイムとオレンジスパイスタイムの違い
・樹形が違う
オレンジタイム:半匍匐性 / オレンジスパイスタイム:匍匐性
・葉の形が違う
オレンジタイム:小さい / オレンジスパイスタイム:細長くとがっている
・香りが違う
オレンジタイム:甘い / オレンジスパイスタイム:ピリッとしている
オレンジタイムと相性の良いハーブ
オレンジタイムはタイムの中でも樹形をまとめやすく、地植え以外にも鉢植えや寄せ植え、花壇に適しています。
寄せ植えであれば小型のドワーフブルーローズマリーがおすすめです。
他の大型のハーブ(ローズマリーやラベンダー)の足元隠しなどにも良いでしょう。
やや水切れには弱いものの、性質自体は通気性の良い土を好むため、ローズマリーやラベンダー、ヒソップなどと相性が良いです。
タイムと合わせる場合は完全立性で背も高いコモンタイムやレモンタイムと合わせると良いでしょう。
吊り下げ鉢で寄せ植えにする場合は、コッキネウスやロンギカリウスなどの完全匍匐・下垂系タイムと合わせると枝ぶりに変化が出て楽しめます。