成長の仕方や樹形、水はけや用土、苗を選ぶポイントから水やりなどの日常管理、剪定の仕方など、 タイムの育て方全般について解説しています。
【タイムの育て方(1)】 総合TOP/基本編

タイムの特徴
・頑丈
・挿し芽がカンタン
・枯れにくい
・霜に強い
【タイムの育て方(1)】 目次
【Start/Page1】育てる前に
・成長について
・耐寒性について
・水はけと用土について
・日常の管理
【Step:1/Page1】苗の選び方
・苗の選び方
・品種の選び方
【Step:2/Page2】日常の管理
・水やりのポイント
・肥料のタイミング
・剪定、切り戻し
・植え替えのタイミング
【Step:3/Page3】種や苗からの育て方
育てる前に
タイムはハーブの中でもかなり頑丈で、放置していてもそこそこ育ちます。
手がかからないのでハーブが初めてという場合はまずはタイムから育て始めるのもよいでしょう。
タイムを育てようと考えたときに、一番の関心はどのように育つのか(立性/匍匐性の違い)と冬越し(耐寒性)かと思われます。
【成長について】
・料理用の品種は立性が多め
・ハーブティー向きの品種も立性が多め
・園芸種はほとんどが匍匐性
・グラウンドカバー向きの匍匐性は木質化しない
・直射日光をとても好み、若干徒長しやすい
【成長について】
タイムの育ち方ですが、大きく分けてこんもり茂る立性と、地面を這うように広がる匍匐性があります。
基本的には、料理やハーブティー用にされる品種は立性が多く、園芸種やグラウンドカバー用にされる品種は匍匐性が多めです。
立性は根元が木質化して数センチほど上へ延び、細かく分かれた枝先も上に向かって伸びます。
立性とは言いますがもともとタイムはあまり背が高くなく、10数pから30センチ弱の範囲に収まることが多いようです。
一方、多くの匍匐性は地面の上をツタのように這いながら横に広がります。
地面を覆うように広がりまずが高さはほとんどなく、数センチ程度です。
品種によっては花の時期だけ先端が起き上がるものもあります。
横への広がり方はかなり広範囲に及び、広がった枝も節々から根付き、数年経つと相当範囲に広がります。
広がりすぎて困る場合は、芝などに使われる根止め板等を地面に刺しておくとよいでしょう。
基本的に匍匐性といった場合は上記の通り柔らかな茎が地面を這って覆うタイプを指しますが、数は少ないものの、
立性のように木質化した茎が立ち上がり、そこから枝先が横に流れるタイプもあります。
ローズマリーでいえば半匍匐性に当たりますが、タイムの場合は匍匐性とだけ書かれることが多いようです。
姿は立性のタイムを徒長させたような姿になりますが、徒長ではないのでヒョロヒョロはしておらず、葉も密に茂ります。
タイムは室内でも育ちますが若干強めの光を必要とし、窓辺においても容易に徒長します。
特に立性はレースのカーテンや網戸越しの光でも徒長しやすくなるので、室内で育てる場合は、できれば素通しのガラス一枚の場所にします。
【耐寒性について】
・霜に強い
・葉が赤くなるが春になると戻る
・昼間に温度の上がる場所なら大丈夫
・植木鉢の場合は土が凍らないように注意
→タイムの耐寒性と冬越しについて詳しく
耐寒性に関しては、ハーブの中ではかなり高めです。
全体的に秋の終わりごろから葉の色が少し紫みを帯びてきます。春先に温かくなると緑に戻ります。
北関東の平野部では鉢植えのまま屋外で冬越し可能です。
山間でも日当たりが確保できる場所であれば問題ありません。
ただし小さな鉢植えだと寒冷地の厳冬期では鉢の土ごと凍る可能性がありますので注意します。
そのような場所では逆に地植えにして根元を防寒したほうが無難です。
ロンギカウリスの場合は北関東の山間でも防寒なしで地植えで冬越しできます。
【水はけ・用土について】
・乾燥気味を好むが水切れには弱い
・植木鉢は素焼き
・土は軽石などを混ぜて通気性確保
地植えの場合、普通の庭土なら問題なく育ちます。
乾燥を好むとされますが水切れでは意外としおれやすく、逆に多少の湿気には耐えられます。
暑さにも乾燥にも強いですが、真夏では突然水切れを起こして一気に枯れることがあります。
湿気よりも土の通気性のほうが脅威になるようなので、素焼きの植木鉢に植えて蒸れを軽減します。
土壌が粘土質の場合は軽石等の通気性のある材料や腐葉土などの繊維質の材料を混ぜ込んで通気性を確保しておきます。
タイムの選び方
タイムは品種が多く、何を基準に選ぶかで迷うことも多いでしょう。
ここではまず基本となる苗の選び方と確認するポイントを紹介します。
【苗の選び方】
・枝が細すぎないもの
・葉に色の薄い斑点があるものは避ける(ハダニ)
・茎が細かく曲がっているものは匍匐性であっても避ける(徒長)
・葉が先端にしかないものは避ける(切り戻すと枯れる可能性有り)
元々タイムの枝は細いのですが、木質化しても糸のように細い枝ばかりという場合は避けた方が良いでしょう。
細いなりにがっしりした雰囲気を感じるものを選びます。
若い芽の先は草のように柔らかく明るい緑ですが、その少し下は木質化に移行しはじめ、薄緑とベージュの中間のような色になります。
この部分がしっかり力強いものが元気がある証です。
タイムは害虫に食害されることは少ないのですが、春の終わりから初夏にかけての乾燥期にハダニがややつきやすくなります。
ハダニがつくと葉に白っぽい斑点が浮いてきます。ハダニ本体は赤い粉のような外見です。
ハダニは一度繁殖してしまうと根絶が難しいので、ハダニの害が疑われる株は購入を避けましょう。
枝の伸び具合も参考にします。
枝が短い距離でぐねぐねと細かく曲がっているものは徒長の可能性があるので避けます。
また、節と節の距離が長いのも徒長の可能性があります。
匍匐性のタイプでも、正常であれば茎は曲がりくねりませんし、節同士の距離もさほど長くなりません。
タイムはやや徒長しやすいため、室内や温室内でも徒長する可能性があります。
徒長したものしか手に入らない場合は切り戻して直射日光に当て、正常な枝が育つのを待ちましょう。
ハダニと徒長に注意
株の枝葉がある程度詰まっているものが良い
勢いと元気の感じられるものを選ぼう!
【品種の選び方】
タイムは種類が多いため、用途や目的で選ぶのも良いでしょう。
まず立性の料理用品種であればコモンタイムやフレンチタイム、ハーブティーであればレモンタイムかオレンジバルサムタイムで良いでしょう。
匍匐性で料理用品種となるとイングリッシュワイルドタイムやブロードリーフタイムが挙がってきます。
葉を鑑賞するならば、立性ではシルバータイム(コモンタイムの変種)かシルバークイーンタイム(レモンタイムの変種)、
匍匐性ならばドーンバレータイムなどが斑入りになってきます。
これらは季節によって模様の状態がやや変わります。
グラウンドカバーであるならばロンギカウリスが頑丈です。
レイタータイムが挙げられることも多いですが、レイタータイムは匍匐性タイムの中では性質が弱いのでお勧めしません。
育てやすさや頑丈さで言えば、立性ならコモンタイム、匍匐性ならイングリッシュワイルドタイムやロンギカウリスが良いです。
近年、オレンジタイムの名で出回っている半匍匐性の品種もそこそこ頑丈です。
逆にレモンタイム系、特にその斑入り品種は夏枯れしやすいので注意が必要です。
日常の管理
タイムは基本的には頑丈なので、あまり手を掛けなくて大丈夫です。
押さえておくポイントだけ整理しておきましょう。
・水やりは土が乾いてから
・初夏の乾燥からくるハダニにやや注意
・花が咲いたあとにはお手入れを
・根詰まりに注意
鉢植えの場合、土が中まで乾いてからたっぷりと水を与えます。
土が乾くまで時間がかかるので、結果的に水やりの回数は減ります。
地植えに至っては植え付け時以外はほとんど水やりの必要がありません。
タイム自体は乾燥に強いのですが、乾いてくるとハダニが発生することがあります。
春の終わりから初夏にかけては水やり時に土だけでなく葉にも水を掛けます。
あまりひどい時は多少荒っぽく水洗いしても大丈夫です。
花が盛りを過ぎたらその少し下から切り落とします。
花柄を残しておくとアブラムシの発生源となり、種をつけて株の体力が奪われてしまいます。
花数が多くて面倒な場合は株全体を刈り込むと楽です。
タイムは節から発根しやすいため、一度に複数の節から幾本も細い根が出てきます。
そのため気づくと根詰まりしていることも多いです。
成長期には根詰まりしやすいので、葉の色があせてくるなどの兆候が見えたら植え替えを行いましょう。
タイムは長期間育てていると、意外と枝が伸びてきます。
基本的には花後や秋の中頃に切り戻しを行うのですが、これを怠ると枝が間延びしてきて、葉が枝の先端にしかなくなってしまいます。
この状態で切り戻すと、残った枝先に葉がない状態になります。
葉がない枝は枯れてしまうため、切り戻す際はある程度の葉や芽を残して切り戻します。
【タイムの育て方(1)基礎 まとめ】
・立性と匍匐性がある
・寒さにも霜にも強い
・通気性のある土を好む
・水切れだけは要注意!
【関連記事】
【タイムの育て方(2) 日常管理編】
・水やりのポイント
・肥料のタイミング
・剪定、切り戻し
・植え替えのタイミング
【タイムの育て方(3) 育成編】
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