また、いつ行えばよいか迷いがちな剪定や切り戻しに関してもタイミングも含めて紹介します。
鉢植えの場合に必要となる植え替えについてもページ下部にて紹介します。
【タイムの育て方(2)】 日常管理編

【タイムの育て方(2)】 目次
【Page2/日常管理】日常の管理
・日常の管理
・水やりのポイント
・肥料のタイミング
【Page2/成長管理】剪定、切り戻し、植え替え
・剪定、切り戻し
・植え替えのタイミング
【関連記事】タイムの育て方
・【Page1】タイムの育て方(1) 基礎編
・【Page3】タイムの育て方(3) 育成編
・関連記事
【日常管理】日常の管理
【日常の管理】
タイムはハーブの中でも頑丈で、あまり手がかからないほうです。
枝が伸びすぎて姿が乱れた時と、花の咲いた後の剪定以外は、水切れしない程度の水やりだけで育ちます。
・水切れしない程度の水やり
・枝が伸びすぎて形が乱れたら剪定
・花が咲いた後に剪定
・乾燥するとハダニが出ることがある
比較的背が低いため、寄せ植えや他のハーブの足元に植えることが多くなります。
虫は付きにくいほうですが、乾燥期にハダニが発生しやすいため、予防しないとハダニの温床になりかねないので注意します。
ハダニは水に弱いため、室内ならば霧吹きで、屋外ならばシャワージョウロで葉水をかける等の対処をします。
剪定に関しては、料理やハーブティーなどで日常的に収穫していれば行わなくて大丈夫です。
ただし花を咲かせた場合は、花が枯れた後にアブラムシが発生しますので、花が枯れる前に予防として剪定します。
【水やりのポイント】
タイムはどちらかといえば乾燥気味の環境に強い植物ですが、反して水切れにはやや弱い面があります。
かといって毎日水を与えると逆に枯らしてしまう可能性があるので控えめにしましょう。
地植えであればほぼ水やりの必要はありません。
【水を与える目安】
・土が乾いている
・植木鉢を持った時に軽い
・先端がしおれ始めた
・葉が閉じ始めた
まず、地植え(庭植え)の場合は、植え付けた直後以外はほぼ水やりの必要はありません。
乾燥した土地で、なおかつ、真夏の高温乾燥期以外では心配しなくて大丈夫でしょう。
鉢植えやプランターの場合、土の内部まで乾いたら与えます。
土の表面が乾いて見えても土の中が湿っている場合があるので、確認してください。
持ち上げてみると水分量によって重さの違いが分かります。
ずっしりと重い場合は水が多く、軽い場合は中まで乾いています。
土が乾燥していることを確認したら、水をたっぷりと与えます。
鉢の下から流れ出てくるか、大き目の鉢では持ち上げるのがつらい重さになるまで与えます。
表面だけが濡れているような簡単な水やりではなく、鉢の中まで浸透するようにしっかり与えます。
次の水やりは土がしっかり乾いてからとなるので、数日置きの水やりとなります。
乾燥期以外は毎日与えないように注意です。
鉢植えの場合、真夏の極端な高温乾燥期だけは毎日水やりが必要になることがあります。
乾燥には強いですが完全な水切れではすぐ枯れてしまいますので注意してください。
植え替えたばかりの苗や購入したての小さい苗はその傾向がありますので、
この場合は朝と夕方涼しくなってからの二回の水やりが必要になります。
特に小さな鉢植えでは土の量が少なく水分を保持できる量も少ないので、水切れを起こすようになります。
大きな植木鉢の場合は朝早い時間にたっぷり水を与えておけば一日もちます。
逆に真冬の乾燥期は、成長もほぼ止まっているのであまり水を必要としません。
ただし生きてはいるので、たまには水を与えます。
寒冷地では鉢の土ごと凍りつく可能性があるので、可能であれば日差しがある時間帯や気温がやや上がった日に水を与えます。
・土がしっかり乾いてから
・植木鉢を持ち上げてみる
・乾燥に強いものの完全な水切れには弱いので注意
【肥料のタイミング】
タイムはあまり肥料を必要としません。
ただし、多少は肥料があったほうが良いという時期もあります。
与える時期の目安や与えない方が良い場合を挙げてみました。
・購入してから2回目の植え替え時
・旺盛に成長するとき
・花をたくさん咲かせた後(5月後半前後)
・砂地のような場所へ植えた
【購入してすぐの植え替え】(与えない)
【2回目以降の植え替え時】(与える)
苗を購入した場合、園芸店ではある程度の肥料を与えられています。
購入してすぐ鉢植えに植え替える時はまだ土の中に肥料が残っているので必要ありません。
ただし成長が早く、購入時にすでに根詰まりしている場合があります。
鉢の土がなくなるほどまで根詰まりしている場合は、植え替え時の土に市販の園芸用土を使うか、腐葉土などを混ぜ込みます。
強い肥料は必要ないので、園芸用土に含まれている養分で十分です。
基本的には2回目の植え替え時から肥料を与えます。
とはいえ、やはりタイムは強い肥料は必要ないので、園芸用土に含まれている養分で十分です。
追加の置き肥等もなくて大丈夫でしょう。
植え替えのたびに園芸用土を更新すれば大丈夫です。
【花をたくさん咲かせた後】(与える)
花をたくさん咲かせた後は、養分を使い果たして株の体力が奪われているので、弱めの肥料を与えます。
花の直後よりは、花後に剪定し、体力に回復の兆しが見えたあたりで与えると良いでしょう。
だいたい5月の中旬か後半くらいになります。
【幼い株】(与えない)
【成長中の株】(与える)
タイムの苗はごく若いうちは成長がゆっくりです。
特に種まきからの発芽など、あまり大きくないうちは与えなくて良いでしょう。
しばらく経つと成長を始め、株が充実してきます。
勢いよく成長するようになったら、春と初秋に多少の養分を与えます。
市販の園芸用土で植え替えるか、根の周辺に腐葉土等をすき込みます。
【砂地のような場所へ植えた】(与える)
タイムは乾き気味の土を好みますが、完全に砂地もしくは砂利のような場所ではさすがに養分不足です。
また、種まきからの発芽や挿し芽などで土が赤玉や鹿沼土が主体の場合もやや養分不足になります。
完全砂地の場合は養分を与えても水と一緒に流れて行ってしまうので、
市販の園芸用土を少し周囲に混ぜ込んで足すと良いでしょう。
なお、いくら養分が足りない場所といっても強い肥料を直接与えるのは避けます。
・ある程度成長してから必要になる
・基本は植え替え時
・強い肥料は避ける
【成長管理】剪定、切り戻し、植え替え
【剪定、切り戻し】
成長が進むといきなり枝が伸びるので、ある程度育つと剪定や切り戻しが必要となる場合があります。
また、生育を促すための剪定もあります。
剪定・切り戻しをしたほうが良いというタイミングをいくつかご紹介します。
【伸びすぎたときに切る】
生育期には勢いよく伸びるため、ひたすら先端方向へ伸びすぎて形が乱れてくることはよくあります。
この場合はバッサリ切り戻しましょう。
ただし、脇目や葉がない部分まで切り戻すとその枝は枯れてしまいますので、ある程度の芽や葉を残すようにします。
また徒長してしまった場合もある程度切り戻すことで樹形が回復します。
刈り込むと脇芽が伸びてきて枝が充実します。
春先に切ってしまうと花が咲かないことがありますが、収穫目的の場合は春が良いでしょう。
花を楽しむ場合は花後で夏の前か、秋に切り戻します。
【茂りすぎたときに切る】
伸びる以外に茂るという問題もあります。
枝が増え、葉が密集してくると通気性が悪くなり蒸れてきますので、枝数を透かして減らします。
特に元々枝の細いタイムですが、より細く糸のような木質化した枝が大量に出てくる場合があります。
このような枝も取り除いて大丈夫です。
ある程度しっかりした枝を残して間引きます。
【枝が増えない時に切る】
逆に枝が増えないという場合にも剪定を行います。
特に立性の品種は先端方向へは勢い良く伸びますが初期のうちはやや脇芽が出にくいため、剪定することで脇芽を出させます。
株に広がりを持たせたい場合は株が若いうちに中心の先端部分を剪定しておきます。
【花の終わり頃に切る】
花が咲いた後には花ガラを取り除く必要がありますが、タイムは先端付近にまとまって咲くため、
この付近をバッサリ刈り込んでしまいましょう。
放っておくとアブラムシが大量発生する場合があります。
【季節ごとのポイント】
春先、暖かくなると枝の先端がまっすぐ伸び始めます。
かなり伸びますがこの時期は花芽を持っているため、花を咲かせたい場合はしばらく待ちます。
収穫する場合や花が必要ない場合はこの時期に切ってしまいましょう。
花を観賞する場合は花が終わる頃に剪定します。
春先から初夏にかけての剪定は、新しく伸びた部分の半分ほどの長さで切ると失敗が少ないです。
あまり株の下の方で切ってしまうと枯れやすくなります。
剪定時期が早いと切った後にさらに伸びるため、初夏の前にもう一度切り戻します。
秋の剪定は夏を越して弱った枝を取り除いたり、乱れた枝を整えたりといった軽い剪定になります。
【匍匐性の場合】
グラウンドカバーに使う匍匐性の場合、あまりに密集して茂ると表面は茂っていても地表近くはスカスカになっていることがあります。
この場合は花の咲いた後に地表ギリギリで剪定します。
夏の間は寂しい姿になりますが、翌年の花には間に合います。
あまりにもぎっしりしている場合は剪定だけでなく、間引くように根ごと毟ります。
なお、匍匐製の品種は特に、刈り取ったものを土の上に放置しておくとそのまま根付くことがあります。
はびこらせたくない場合はきちんと回収しましょう。
【参考】
料理用に収穫している場合はさほど剪定・切り戻しは必要となりません。
これから将来、料理用にしたいという場合は剪定で脇芽を出させて枝数を増やしておくことで、
安心して収穫できるようになります。
大きくなった株をバッサリ切る場合はさほど問題ありませんが、小さな苗や、込み入った部分を間引くときなどは、
先の細いはさみが必要になります。
一般的な剪定バサミでは刃先自体の太さが邪魔になりますので、先端が細い大久保ばさみ型のはさみが良いでしょう。
【植え替えのタイミング】
タイムは根の生育も旺盛なタイプですので、
成長期は1〜2年ごとに植え替えが必要になってきます。
ここでは植え替えが必要なタイミングをご紹介します。
・成長が止まった
・根詰まりしている
【成長が止まった】
立ち性のタイムは根元が木質化し、ある程度(鉛筆程度)の太さになります。
この頃に成長が一段落しますが、それ以前の小さな状態で成長が止まった場合は苗の状態チェックを兼ねて一回り大きな鉢へ植え替えます。
タイムはごく小さいうちは成長がゆっくりですが、枝葉が伸びて勢いづくと一気に伸びます。
成長期にその勢いがピタッと止まった場合は何らかに理由があるのでチェックしましょう。
特に根詰まりに要注意です。
また、タイムは乾燥に強く肥料もあまり必要としない植物です。
ただし、株が充実した後に全く成長しない場合は、土が乾燥しすぎるか肥料が足りていない場合があります。
あまりにも水はけが良すぎる場合は多少の水持ちがある土に植え替えます。
肥料は強いものは必要ないので、多少の養分を含む園芸用土で植え替えるくらいでちょうど良いでしょう。
【根詰まりが疑われる】
株全体の勢いが弱まってきたら根詰まりのサインです。
細かい根がびっしりと生えるタイプなので、成長すればするほど根詰まりの可能性が高くなります。
鉢植えの場合は一回り大きな鉢へ植え替えましょう。
根詰まりというと鉢の下の穴から根が出てきているイメージがありますがあくまで目安の一つです。
根が縦方向に伸びている場合は穴から出やすくなりますが、
横方向に広がったり鉢の中で根が巻いて渦になっている場合は出てこないので注意が必要です。
根詰まりのサインとしては地上部全体の勢いが衰える、葉の色が薄くなり、黄色い葉が混じり、
ふれるとぽろぽろ落ちるなどがあります。
完全に根詰まりした株は鉢から引きぬくと鉢の中が根でいっぱいになっていて、
土が見当たらないなんてこともしばしばです。
このような場合は一回り以上大きい鉢に植え替えます。
ローズマリーと違い、多少は根鉢を崩しても大丈夫です。
・成長が止まったら植え替える
・根詰まりを感じたら植え替える
・植え替えが済めば回復は早い