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HOME > ハーブの育て方  > タイムの育て方(3)
タイムの育て方について、種まきから育てる場合や苗から育てる場合、挿し芽について解説します。
夏場に気を付けるポイントや冬越しについて、また管理人の行っている育て方についても紹介します。
タイムの木質化についても少し触れています。

【タイムの育て方(3)】 実践編

タイムの育て方

タイム Thyme (シソ科)

【タイムの育て方目次】
タイムの育て方(1) 基本編
タイムの育て方(2) 日常管理編
・タイムの育て方(3) このページ

タイム(ハーブ図鑑)

【タイムの育て方(3)】 目次

Contents 目次

【Page3/種や苗】種や苗からの育て方
 ・種まきから育てる場合
 ・苗から育てる場合
 ・挿し木(挿し芽)で苗を作る場合
 ・木質化について

【Page3/季節対策】夏と冬の対策
 ・タイムの耐寒性と冬越し
 ・タイムの耐暑性と夏越し

【Page3/参考】
 ・管理人流育て方
 ・タイムの育て方 まとめ

【関連記事】タイムの育て方
 ・【Page1】タイムの育て方(1) 基礎編
 ・【Page2】タイムの育て方(2) 日常管理編
 ・関連記事


【Page3/種や苗】種や苗からの育て方

【種まきから育てる場合】

タイムはラベンダーやローズマリーと比べると発芽率は良く、低木系ハーブの中では種まきが成功しやすい方です。
ただしパセリやルッコラなどよりは低確率なので、種は多少多めに撒いた方が確実です。
小さいうちは草の芽のようで成長もややゆっくりです。
そのため猛暑を越すのはやや難儀します。耐寒性は強いので秋口に撒いた方が良いでしょう。

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【種まきの方法】

タイムの種はとても小さく丸い形をしています。
土にパラパラと適当に撒き、土を薄くかけて軽く押さえます。
あまり深く種を沈めても発芽しにくいので深さは数ミリで良いでしょう。
種をまいたらたっぷりと水を与えて発芽を待ちます。
発芽するまでは水を切らさないようにしますが、土がびしゃびしゃになるほど与えなくて大丈夫です。
気温が連日暖かければ2週間くらいのうちに発芽しますが、寒いとやや日数がかかります。


種まきの土は、花や野菜の培養土といった土では肥料分が強すぎ、発芽できません。
肥料分のない種まき用の土を探すか、小粒の赤玉土や鹿沼土といった単用土を混合して使います。
赤玉土や鹿沼土はやや酸性寄りなので、少量の草木灰などで中和しておきます。

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【発芽したら】

タイムの苗はごく若いうちは成長がゆっくりです。草のように柔らかで緑色です。
まだ根が張っていないので、勢いよく水をやると根が洗われてしまいますのでそっと与えます。
また、あまり水をやりすぎると根が溶けてしまうので、水やりは土の表面が乾いてから与えます。
若いうちは鳥に狙われることもあるので、あまりにも芽が姿を消すようなら場所を変えるか日光を遮らない網をかけて育てます。

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タイムの種まきから発芽までは室内でもOKですが、タイムは非常に日光を欲しがるため、 ガラス越しの光では成長部分が徒長してしまいます。
室内で発芽させた場合、発芽した後は屋外で日が十分に当たる場所へ移動させます。


【タイムの成長】

タイムの芽は若いうちは草のように柔らかく伸びてきます。
ある程度のび、本葉の数が増えると葉の根元に脇芽の兆候が出ます。
脇芽が伸びなくても葉の根元にさらに小さい葉のような物があれば大丈夫です。
脇芽の兆候があったら株の先端を摘心します。
しなくても育ちますが枝数が増えないので、ある程度伸びたら摘心した方が良いです。


また、プランターなどに種をばらまきした場合、脇枝が増え始めた時点で1株ごとに分けたほうが良いでしょう。
タイムは根が出やすいため、若いうちは植え替えにもある程度耐性があるので心配いりません。
ただし植え替え時に根を乾かさないよう注意します。
苗が小さいうちは植木鉢のサイズは3号くらいで良いでしょう。


この植え替えの時はまだ肥料分の少ない土を使います。
赤玉や鹿沼の混合用土に少量の培養土や腐葉土を混ぜる程度で良いでしょう。


【株元が木質化するまで】

タイムは木なので、時間が経つと株元から次第に木質化してきます。
枝も大体二年目から木質化しますが、成長が早い場合はそれよりも早く木質化し始めます。
木質化した部分は耐寒性も高く頑丈です。
ここまで育てばあとはほぼ心配いりません。
この後は通常の苗の育て方に同じです。


【夏越し】

春に種をまいた場合、柔らかい芽の状態で夏を越すことになります。
熱や日光への耐性は強いのですが、真夏は土が乾きやすく、まだ根も伸びていないので油断するとあっという間に枯れてしまいます。
土を常時びしょびしょになるほど濡らす必要はありませんが、水切れしない程度に水やりに気を配ります。


【冬越し】

秋に種をまいた場合、木質化する前に冬を越すことになります。
耐寒性は高いため寒さ自体で枯れることは稀ですが、新芽は霜で焼ける可能性があるので軽い霜よけをしておきます。


【苗から育てる場合】

苗を購入した場合は入手時点である程度育っているため、成長についてはほぼ心配ありません。
基本は枯らさないように気を付けながら、植え替えと剪定で枝数を増やすように育てていきます。


【植え替えの方法】

大抵の苗は3号ポットに植わっているため、1サイズ大きな4号か4.5号の鉢へ植え替えます。
レモンタイムの場合はやや大きめの5号鉢でも良いです。
夏に根が蒸れやすいため、素材は素焼きの植木鉢が良いでしょう。


土は水はけが良い土を好むため、市販の園芸培養土に小粒の赤玉や鹿沼土、あるいは軽石や川砂などを混ぜます。
赤玉や鹿沼が多めの場合は、植物灰などを少量混ぜて中性にします。
養分はあまり必要ないため、培養土を使う場合は肥料はいりません。


【剪定の方法】

タイムは春と秋の成長期に一気に枝が伸びます。
この時期に剪定や切り戻しを行うと脇芽が出て枝数が増えます。


苗を春に購入した場合は成長期に当たるため、剪定で脇芽を増やすチャンスです。
花の時期に当たりますがまだ花の数は少ないため、最初のシーズンは割り切って剪定してしまいましょう。
秋に購入した場合は、よほど枝が乱れていない限りは剪定は必要ありません。 翌春で良いでしょう。


剪定は基本的にそのシーズンで伸びた若い枝を半分ほどで切ります。
切った後に、葉や枝が全体の総量の半分未満になってしまうと枯れやすくなるため、少なくとも半分は残します。


【挿し木(挿し芽)で苗を作る場合】

タイムは発根確率が良いので挿し芽で簡単に増やせます。
コモンタイム以外は種の入手も難しいため、挿し芽で増やすことになります。


【挿し木(挿し芽)の方法】

元となるタイムの枝を用意します。
柔らかい緑の部分だけでは根が出ないため、多少は木質化した部分が必要になります。
用意したら下葉を取り除き、水に浸けておきます。
気温が十分なら1週間程度で発根しますので、根を確認したら土へ植え付けます。


ハーブはお互いに相手の発根を阻害するものが多いため、水に浸けておく場合は種類や品種ごとに容器と水を分けます。
土はこの時点では養分が強いと根が溶けてしまうため、培養土単品ではなく、小粒の赤玉や鹿沼土、川砂などを混ぜて使います。


土を濡らしながら植え付け、植え付けが完了したらたっぷりの水を与え、その後は水が乾くまでは数日水やりを控えます。
この間に根が定着すれば成長を始めます。


【匍匐性タイムの場合】

ロンギカウリスなどの完全な匍匐性タイムの場合、葉の付け根の節々に根が出る場所があります。
これらは容易に根が出るため、枝を切り取ったら湿らせた土の上に這わせ、節々の部分を土に埋めればOKです。
植え付け初日だけたっぷり水を与えます。



【木質化について】

タイムの木質化を嫌がる方が多く誤解が多いようなので、木質化について少し触れておこうと思います。


【なぜ木質化するのか】

タイムが木質化するのは、タイムが樹木だからです。つまり、木質化するのが本来の姿です。
おそらくその姿から多年草、草だという誤解があるものと思われます。


【木質化の目安】

タイムの若い枝は柔らかく緑色をしていますが、翌シーズンには木質化します。
春先に伸びた芽であれば、翌春には木質化していますが、成長が早い場合は秋の成長期に木質化することもあります。


【木質化のメリットとデメリット】

木質化のメリットは頑丈になることです。
一方のデメリットは、数年経つと脇芽が出にくくなることです。


木質化は成長の証なので、悪いことではありません。
木質化した部分は頑丈で、耐寒性も高くなります。
特に根元部分や主要な枝の付け根部分は、しっかりと太く木質化するようにさせたいものです。


木質化して数シーズンは木質化した場所からも脇芽が出ます。
枝数を増やし、株を大きくするには若くしっかりした木質化部分が必要となります。


一方で、木質化してから数年が経つと、その部分からは脇芽が出にくくなります。
特に下部、根元に近くなるにつれてその傾向は大きくなります。
完全に脇芽が出なくなる前に、切り戻しや摘心をして脇芽を増やしておきます。


【匍匐性タイムの場合】

ロンギカウリスなどの完全な匍匐性タイムの場合、特にその姿から草のように誤解されがちですがこちらも樹木です。
こちらも伸びた枝が翌シーズンから木質化を始めます。


数シーズン経過して古くなった枝に関しては、葉も出にくくなり細く痩せてきますので、こうなったら根元付近で切り戻してしまいましょう。
特に下部の大元付近は古くなると枝や根が混み合ってきますので、この場合は適当にむしります。
生育旺盛ですぐに若い枝が伸びてくるので、思い切りボリュームダウンさせても心配いりません。


あまりにも古くなって株が込み入っている場合は、思い切って全面むしって抜きます。
土を整え、古い根を取り除いたら、むしった枝の若く木質化した部分を再度植え付けます。
株を更新する感じで若返りを図ります。


【木質化を防ぐには】

タイムは樹木なので木質化は防げません。
若々しくやわらかな緑の芽を増やしたいというのであれば、摘心や切り戻しで新しい芽の成長を促すことが必要になります。
新しい部分の比率が多くなることで木質化部分が目立たなくなるというのはあるでしょう。



【Page3/季節対策】夏と冬の対策

【タイムの耐寒性と冬越し】

タイムは比較的耐寒性が高いほうで、冬越しに関して心配はしなくて良いでしょう。
寒さに慣れるとさらに耐寒性が高まりますので、うまく育てば寒冷地でも防寒対策なしで屋外での越冬が可能です。


【タイムの冬の様子】

タイムは秋以降成長が止まり、乾燥気味を保って育てていると冬には葉が赤みを帯び、葉の数も減らして越冬となります。
見た目がやや寂しくなりますが、枯れる兆候ではないので安心して大丈夫です。


鉢植えの場合、寒さに慣れていない一年目などは鉢や根元を防寒して根が凍らないように注意しますが、 寒さに慣れた二回目の冬以降は防寒なしでも大丈夫でしょう。
地植えの場合はほぼなにも問題ありません。
霜にも強く、強い霜でも葉が赤茶色く焼ける程度で春には緑に戻ります。


冬の間は成長も止まっていますが生きていますので、鉢植えの場合は時折水を与えます。
低温には強いので寒い時間帯の水やりでも大丈夫です。


【タイムの耐暑性と夏越し】

タイムは強い日差しを好むため暑さにも直射日光にも強く、夏も基本的には問題なく過ごせます。
ただし意外と水切れを起こしやすいため、水やりだけは欠かさないようにします。


【タイムの夏の様子】

春に伸びた枝は猛暑になると成長が止まります。
枝や葉が増えていることもあり、意外と水を必要とする時期になります。
乾燥には強いとされますが水切れには弱いため、万が一、枝の先端がしおれているような場合には高温の時間帯でも構わず水を与えます。


タイムは頑丈ですがローズマリーやラベンダーと比べると水切れに弱く、鉢植えでは水切れも起こしやすいです。
心配ならば夏になる前に一回り大きな植木鉢に植え替えておきます。
土の量が増えることで水分の保持量が増えて水切れの可能性を減らせます。


タイムは日差しや高温自体には強いため、遮光の必要はありません。
強い光を好むため、うっかり遮光すると徒長します。


コモンタイムはそこそこ体力があり、多少ダメージを受けても回復できます。
匍匐性に関してはほとんどの場合に地植えかと思いますので水切れの心配もないでしょう。
唯一心配なのがレモンタイム系で、非常に水切れを起こしやすく、水切れからの回復もほぼ不可能です。
レモンタイムをコモンタイムと同じ管理にするとまず夏に枯れますので、レモンタイムだけは水やりのチェックを欠かさないようにします。



【Page3/参考】管理人流育て方

管理人が育てているタイムですが、コモンタイムは種から、それ以外のタイムは苗を購入したもので、さらにそこから挿し芽で増やしています。


苗を購入した場合、まずは植木鉢に植え替えを行います。
苗の状態を確かめるため、最初の植え替えは仮植えのつもりで行い、苗ポットとサイズ差のない3号〜3.5号の樹脂鉢に植え替えています。


購入した苗は、稀にですがタイムに適さない土に植わっていたり、 専門店ではない場所で購入した場合は管理がうまくいっておらず状態が悪かったりするため、 ひとまず仮植えで様子を見ています。
この仮植えの植え替え時に、土に問題がある場合や根に問題がある場合、あるいは土に虫が潜んでいるといった問題点を見つけることができます。


仮の植え替えで1週間程度経って問題がなければ、今度は4〜5号の素焼きの植木鉢に植え替えを行います。


苗は春から一気に伸びます。
放置すると姿が乱れるうえに脇芽も出にくいので、伸びた部分(柔らかな緑の枝の部分)を切り戻します。
特に花が咲いた後はアブラムシがつきやすくなるので、刈り込むことで防ぎます。


参考までに、管理人はまず春に伸びた芽を軽く切り戻します。
花の終わった後、乱れた株の形を整えるために本格的に切り戻します。
伸び方にばらつきがあるため剪定は一気に行わず、2、3回に分けて軽く行います。
まだ枝が伸びる時期なので、春から伸びた部分は思い切って剪定します。


タイムは高温と日差しには強いため、遮光等はせず、水切れだけには気を付けながら管理します。
経験上、タイムが枯れるのは夏に集中しています。
原因は進行の早い水切れで、真夏の気候柄、朝に水をやって元気でいても、 昼には立ち姿のままカラカラのドライハーブになっていることが多いです。
特にレモンタイム系統はこの傾向が強いので注意します。


秋になると再び成長を見せるため、株の形を整える程度の軽い剪定を行います。
伸び方にばらつきがあるため剪定は一気に行わず、2、3回に分けて軽く行います。
冬に入ると葉が赤みを帯び、数も減りますが問題ありません。
冬はたまに水を与える程度で大丈夫で、耐寒性も強いためそのまま冬を越せます。


春になったらまた前年と同じ繰り返しとなりますが、株が大きくなっている場合や大きくしたい場合は一回り大きな植木鉢へ植え替えます。
肥料は与えなくてもそこそこ育ちますので、植え替え時に培養土を使う程度で十分です。


【タイムの育て方 まとめ】

CHECK! タイムの育て方

・剪定と切り戻しで枝を増やす
・痩せ気味の土でOK
・挿し芽でいくらでも増やせる
・水切れだけは要注意!



【関連記事】

【タイムの育て方(1) 基礎編】

 ・育てる前に
 ・タイムの選び方
 ・チェックするポイント


【タイムの育て方(2) 日常管理編】

 ・水やりのポイント
 ・肥料のタイミング
 ・剪定、切り戻し
 ・植え替えのタイミング


【関連記事】

 ・タイム(ハーブ図鑑)


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