ワイルドストロベリーは、白い花や小さな実を楽しめる、比較的育てやすいハーブです。
鉢植えでも育てやすく、寒さにも強い一方で、花や実の時期には水切れに注意が必要です。
【ワイルドストロベリーの育て方】 基本の管理と上手に育てるコツ
ワイルドストロベリー Fragaria vesca(バラ科)
多年草・草本性
【耐寒性】-20度以上
【サイズ】最大30�p
【樹形】草
【土壌】中性〜酸性寄り
やや湿り気を好む
【日照】
日向〜半日陰
【ワイルドストロベリーの育て方】 目次
すぐに実を楽しみたい場合は苗から、時間をかけて株を増やしたい場合は種から育てる方法が向いています。
ランナーが出るタイプと出にくいタイプがあるため、育て方だけでなく、増え方の違いも知っておくと管理しやすくなります。
Contents 目次
【Chapter.1】育て始める前に知っておきたいこと
・育て始める前に知っておきたいこと
・苗から育てる場合
・種から育てる場合
【Chapter.2】日常の管理
・日当たりと置き場所
・水やりと肥料について
・土と植え付け/植え替え
【Chapter.3】季節ごとの管理
【Chapter.4】増やし方
【Chapter.5】よくある悩み
【Chapter.6】寄せ植えの相性が良いハーブ
【まとめ】まとめと関連記事
【関連記事】:ハーブ図鑑 > ワイルドストロベリー
【育て始める前に知っておきたいこと】
ワイルドストロベリーは、湿り気のある土を好みますが、常に水がたまる状態は根腐れの原因になります。
「乾かしすぎないこと」と「水はけを確保すること」の両方が大切です。
・日当たりのよい場所で育てる
・夏の強い日差しや高温には注意する
・土は乾かしすぎず、水をためすぎない
・花や実の時期は水切れを避ける
・ランナーがあるタイプとないタイプがある
・冬に葉が赤くなったり、地上部が少なくなったりしても慌てない
【苗から育てる場合】
苗から育てると、種から育てるよりも早く花や実を楽しみやすくなります。
購入した苗は根鉢を大きく崩さず、一回り大きな鉢や庭に植え付けます。
・株元が土に埋まりすぎないようにする
・株元が浮かないよう、しっかり土を入れる
・植え付け後は鉢底から流れるまで水を与える
・最初は強い直射日光を避け、少しずつ日なたに慣らす
・ランナーが出るタイプは、広がる場所も考えておく
植え付けるときはしっかりと深く土を入れますが、葉や花が出る中心部分まで深く埋めないようにします。
成長にともなって株元がせり上がることがあるため、根が見えてきた場合は周囲に土を足すか、植え替えます。
植え付けたらたっぷりと水を与えます。
地植えの場合はこの1回だけで当面は大丈夫です。
鉢植えの場合は鉢がずっしり重くなるまで水を与えたら、2回目以降は鉢の水気が抜けて軽くなってから与えるようにします。
苗を購入した場合、強い日光に慣れていない場合が多いです。
ワイルドストロベリーはある程度の耐陰性があるため、植え付け直後は半日陰で数日養生し、その後で日向に移します。
もしくは、購入した苗ポットのまま数日間は屋外の半日陰で管理し、徐々に日光に慣らしてから植え替えます。
ランナーが出るタイプの苗を購入した場合、ランナーの伸びも考慮して植え付け場所を考えます。
地植えの場合は不要なランナーは早く切ってしまいましょう。
鉢植えの場合は、吊り鉢にして楽しむこともできます。
【苗の選び方】
ワイルドストロベリーは発芽してから花が咲くまでに1〜2年かかります。
実を早く楽しみたい場合は、すでに花芽やつぼみが見える苗を選ぶと良いです。
花芽が見えない場合は、株元がしっかりしていて、葉が傷んでいないものを選びます。
・葉に大きな傷みがない
・株元がぐらついていない
・元気な葉が数枚あり、茎がピンとしている
・花芽やつぼみが見える
・ランナーの有無が確認できる
良い苗を選ぶポイントは、ずばり葉の状態です。
葉の色が濃く明るくつややかで、茎もしっかりしているのが良い状態です。
葉が柔らかくしんなりしているものは避けましょう。
念のため、株元の茎が密集して生えている部分と葉の裏も確認しましょう。
株元に花茎やつぼみが見える場合は、数週間後から咲き始めます。
まったく気配がない場合はまだ若い苗で、咲くようになるまで多少の時間がかかります。
ランナーが出る品種は株元からランナーが生えてきます。
花が咲く程度まで成長した苗からはランナーも伸びるようになりますが、あまり若いうちは生えてこないこともあります。
ランナーが生える品種と生えない品種があるため、可能であれば商品タグなどで確認しましょう。
【購入】
≫ランナーで増える原種のワイルドストロベリー
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≫ランナーが出にくいワイルドストロベリー
【種から育てる場合】
ワイルドストロベリーは種から育てることもできます。
たくさん育てたい場合や、成長の過程を楽しみたい場合に向いています。
・種は土に深く埋めない
・発芽するまでは乾燥させない
・発芽後は明るい場所で管理する
・本葉が増えたら、混み合った株を分ける
・小さな苗は急に強い日差しへ出さない
ワイルドストロベリーの種は明るい状態で発芽するため、あまり深く土をかぶせないようにします。
発芽までは土が湿った状態を保ちます。
発芽したら、半日陰や明るい窓辺などで管理します。
芽が小さな状態で強い日差しにあてたり乾燥させたりすると枯れてしまいます。
最初はカエデのような葉が出てきて、その後にイチゴらしい本葉が数枚出てきたら植え替えても大丈夫ですので、混み合っている場合は間引きを兼ねて植え替えましょう。
種から育てる場合は、花や実を楽しめる大きさになるまで時間がかかります。
すぐに収穫したい場合は苗を使い、種まきは次の株を育てる方法として組み合わせるのもよいでしょう。
なお、ランナーから育てたい場合はページ下部に項目がありますのでそちらをお読みください。
【関連記事】:【Chapter.4】増やし方 > ランナーで増やす
【日常の管理】
【日当たりと置き場所】
ワイルドストロベリーは適度に日当たりのよい場所を好みます。
日照が足りなくても育ちますが、葉ばかり茂ったり、花や実が少なくなったりすることがあります。
・真夏以外は日当たりのよい場所へ置く
・強い西日や照り返しを避ける
・真夏は半日陰へ移動してもよい
・室内の場合は明るい窓辺に置く
暑さには比較的耐えますが、強い直射日光が長時間当たると葉焼けが起こることがあります。
葉の縁からチリチリ丸まってきたり、葉は元気でも株元の芽が干からびたりしていたら葉焼けの症状です。
夏だけ明るい半日陰へ移すと、株への負担を減らせます。
もしくは薄手の白い不織布や、白の寒冷紗を使うのも方法です。
もともと耐陰性があるので、真夏であれば半日陰でも日照不足で枯れることはありません。
【水やりと肥料について】
【水やり】
鉢植えの場合は水やりが必要になります。
水やりは、土の表面が乾いてきたら、鉢底から流れるまでたっぷり与えます。
毎日少しずつ与えるのではなく、乾き具合を見ながら一度に多量に与えるほうが根まで水が届きやすくなります。
・土の中まで乾き始めたら水を与える
・花や実がある時期は、乾燥させない
・夏は葉や株元にも水をかける
・冬は気温がマイナスで与えても大丈夫
ワイルドストロベリーは乾燥に耐性がありますが、基本的にはやや湿り気のある土を好みます。
ただし常時濡れているような土は根腐れを起こしやすいため、土の水気が引けてから水を与えるようにします。
梅雨明けから一気に気温が上がる時期は花も増えて水も欲しがるため、この時期だけは水を切らさないように注意します。
花が咲いている時期に水を切らすと果実が実らないので、果実を楽しみたい場合は特に水の管理が大切です。
夏場の高温乾燥期には、アブラムシやカイガラムシが発生することがあります。
ときおりは葉の裏や株元をチェック、水をかけて予防しましょう。
年明けの厳冬期、寒く乾いた風で水切れを起こしてしまうことがあります。
冬は必要な水分量が減ってはいるものの、完全に水切れさせてしまうと枯れてしまうため、鉢植えの場合は時折水を与えます。
寒さには強いため、気温がマイナスの状態で水を与えても大丈夫です。
【関連記事】:水やりについて > 正しい水やり
【肥料】
ワイルドストロベリーは、肥料を多く与えなくても育つとされますが、ローズマリーやタイムと比べると養分を欲しがるタイプです。
葉の色が悪い、株の成長が弱いなどの様子がみられたら、少量の養分を与えましょう。
・成長期に必要に応じて少量を与える
・花や実を楽しむ場合は与えすぎない
・葉ばかり茂る場合は、肥料を見直す
基本的には植え替えの時に市販の培養土を使うくらいで大丈夫です。
肥料が切れると花付きや実付きが悪くなりますが、連作障害の対策を兼ねて一年ごとに植え替えているのであれば肥料分の問題は起こりにくいです。
逆に、養分が多すぎるとランナーや葉だけが勢い良く茂ってしまい、花や実がつきにくくなります。
強い肥料を与えるのではなく、少量のボカシや市販の園芸用土くらいでちょうど良いでしょう。
窒素過多でも葉ばかり茂りますので、その際はリン酸やカリの配合された肥料を少量使います。
【土と植え付け・植え替えについて】
【土と植え付け】
ワイルドストロベリーは適応力が高いため、ほとんどの庭土で育てられます。
ただし、乾燥しすぎる土や、水が長くたまる土は避けたほうが安心です。
・中性から少し酸性寄りを好む
・水はけと保水性のバランスを整える
・粘土質の場合は砂や軽石などを加える
・肥料分が多すぎる土は避ける
ワイルドストロベリーはハーブの中では珍しく、やや湿り気があって、中性から酸性寄りの土を好みます。
湿り気を好むとはいっても、常時ズブズブ濡れている土は好まないので、通気性を確保するために軽石などを加えると良いでしょう。
あまりにも湿っていると根腐れを起こすため、元気がなくなってきた場合は排水性の良い土で植え替えを行います。
市販の培養土を使う場合は、花や野菜用の土でも育てられます。
ただし、肥料分が多い土では葉ばかりが茂ることがあるため、養分のない鹿沼土や桐生砂などを混ぜて調整すると良いでしょう。
市販の土を使う場合、フルーツ系イチゴの土は土壌は適しているものの肥料が多めのため、ツツジやブルーベリー用の土でも対応できます。
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ワイルドストロベリーは通気性がないと根腐れしてしまいます。
市販の種や苗のキットで育てる場合、苗ポットや植木鉢の鉢底に穴が開いていないものがあります。
そのような場合は鉢底穴がある植木鉢で育てましょう。
【植え替え】
株が大きくなったり、鉢の中が根でいっぱいになったりしたら植え替えます。根が詰まると水分や養分を吸い上げられなくなり、成長が衰えてきます。
また、ワイルドストロベリーをはじめとするイチゴの仲間は連作障害があるので、定期的に植え替えてリフレッシュしましょう。
・一回り大きな鉢へ植え替える
・株分けを兼ねて植え替えてもよい
・開花中や実が多い時期は避ける
・古い土はある程度落とし、新しい土を使う
・植え替え後は強い日光を避けて管理する
株をそのまま植え替える場合は一回り大きな鉢やプランターに移し替えます。
植え替えの時に株分けを兼ねても大丈夫です。
あまり小さく分けてしまうとその後の成長がしばらく遅くなるため、ある程度の大きさを保って分けます。
植え替えや株分けには耐性があるため、花や実の時期に植え替えても枯れることはありませんが、いったん成長が止まります。 収穫を楽しみたい場合は、花が咲く前の時期に植え替えましょう。
植え替え後は、根が落ち着くまでは日光の強すぎない明るい場所で養生します。
葉が少ししおれても、根が傷んでいなければ徐々に回復してきます。
【補足】連作障害の対策
ワイルドストロベリーをはじめとするイチゴの仲間は連作障害があり、ずっと同じ土・同じ場所に植え続けていると株の勢いが衰えてきます。
鉢植えであれば1年ごと、2年目の後半からは徐々に衰えてくるので遅くても3年ごとに植え替えましょう。
連作障害の対策として植え替える場合は根鉢を少し崩し、古い土を半分ほど取り除いて新しい土で植え替えます。
地植えの場合も場所を変えるか、新しい土を混ぜ込んで植え替えます。
【季節ごとの管理】
【春】
春は新しい葉や花芽が動き始める時期です。
冬に葉が少なくなっていても、株元から新芽が出てくれば問題ありません。
・冬の間に枯れた葉を取り除く
・成長が始まったら植え替えの適期
・生育が旺盛な場合は少量の養分を与える
・植え替えや株分けは花芽が大きくなる前に行う
春は一番若々しく鮮やかな葉色を楽しめる時期です。
冬に枯れた葉や茎に虫が卵を産み付けている場合もありますので、枯れた葉は取り除きます。
外側から茎の根元をはがすようにするとうまく取り除けます。
【夏】
夏は生育が続く一方で、強い日差しや高温による葉焼けが起こりやすい時期です。
花が咲いている場合、水切れさせると果実が実らなくなるので水の管理が大事な季節です。
・極端に乾かさない
・葉焼けする場合は半日陰に移動を検討する
・生育が止まっても元気なら大丈夫
四季咲きのワイルドストロベリーも、真夏の高温期は成長が止まり、一時的に花芽が消えることがあります。
気温が落ち着くと再び花芽が出てきますので、株全体が元気ならば心配しなくて大丈夫です。
【秋】
秋は暑さが和らぎ、株が再び育ちやすくなる時期です。
夏に弱った葉を整理し、冬に向けて株を整えます。
・傷んだ葉を取り除く
・株元が混み合っていないか確認する
・ランナーを整理する
傷んだ葉や芽は取り除きます。
夏の間に旺盛に育つと株元が分けつして込み合っていることがあるのでチェックします。
また、ランナーを伸ばす品種は、細く弱いランナーや無駄なランナーを取り除きましょう。
特に地植えの場合はあらぬところまで伸びて根付いていることがあるのでよく探します。
【冬】
寒くなると葉が赤みを帯びたり、寒冷地では地上部が少なくなったりします。
これは休眠に近い状態で、枯れたかどうかの判断は春まで待ちましょう。
・雪や霜よりも、冬の乾燥に注意する
・土が完全に乾ききらないようにする
・寒さの心配はいらない
・春まで肥料は控える
ワイルドストロベリーは寒さに強い植物ですが、暖地か寒冷地かで冬の姿は変わります。
暖地では葉が赤くなって越冬することが多いですが、寒冷地では地上部がなくなりがちです。
地上部がさみしくなりますが健康な状態なので肥料は必要ありません。
寒いところに自生する植物のため、霜や雪の対策はなくて大丈夫です。
年明けの厳冬期に冷たく乾いた風が続くと、鉢植えの場合は水切れすることがあります。
気温がマイナスの状態で水を与えても大丈夫な植物ですので、鉢植えの場合は週に一度くらいは水を与えながら様子を見ます。
【増やし方】
ワイルドストロベリーは、ランナー、株分け、種まきで増やせます。
【ランナーで増やす】
ランナーが出るタイプでは、親株から細い茎が伸び、その先に子株ができます。
子株が土に触れるようにしておくと、根が出て新しい株として育てられます。
1.必要ないランナーは切る
2.子株が土に触れるように固定する
3.根づいたらランナーから切り離す
ランナーが複数出たら、元気な子株がついているものを選んで残し、細いランナーや不要なランナーは取り除きます。
不要なランナーを切ることで育てたいランナーの子株に集中させ、株の体力の消耗も防げます。
育てたい子株を土に誘引し、子株の株元が土に触れるようにしてランナーを留めます。
しばらくすると根が生えてきて土に定着しますので、しっかり定着したことを確認したらランナーと切り離します。
ランナーを放置するとあらぬ方まで伸びていき、勝手に子株や孫株が増えますが親株が消耗してしまいます。
親株を充実させ、花や果実を優先したい場合は、必要なランナーだけを残すように管理します。
【株分け】
株元がいくつかに分かれている場合は、株分けで増やせます。
親株と同じ性質を残しやすい方法なので、実の味や株姿を引き継ぎたい場合にも向いています。
・あまり細かく分け過ぎない
・根が付くように分ける
・新しい土へ植え付ける
ランナーが出ないタイプのワイルドストロベリーは主に株分けで増やします。
株分けは、植え替えと同じタイミングで行うと作業をまとめられます。
この場合、植え替え前の土を再利用するのではなく、連作障害を避けるために新しい土で植え替えましょう。
【購入】 ≫ランナーが出にくいワイルドストロベリー
【種まき】
種から育てる場合は、親株と同じ実の味や性質になるとは限りません。
それでも、たくさんの株を育てたい場合には便利な方法です。
まれに親株以上の風味を持つ苗が発生することもあるので、チャレンジしてみるのも面白いでしょう。
・種を深く埋めない
・発芽までは乾燥させない
・本葉が増えたら間引く
種は明るいところでないと発芽しないのであまり土はかぶせません。
また、果実を落としたままにしておくと実生で一気に小さな芽が大量発生することもあります。
芽が生えたら乾燥させないように注意して管理します。
小さなカエデのような葉が育った後から、見慣れた三つ葉形状の本葉が生えてきます。
本葉が数枚に増えたら植え替えても大丈夫です。
実生で大量発生した場合は元気そうな苗を残して間引き、個々に植え替えます。
種から育てると果実が実るまで2年近くかかることがありますので気長に育てましょう。
果実は親株と同じ味ではないため、ランダムです。
どの株も最初の果実は味がはっきりしないため、おいしい果実が実る株かどうかを確かめるには、なり始めから数週間経ってから実った果実で確かめましょう。
よくある悩み
【虫への対処】
ワイルドストロベリーでは、アブラムシやカイガラムシなどが見られることがあります。葉の裏や新芽、花芽の周辺を定期的に確認します。 特に気温が高く乾燥する時期は観察が大切です。
アブラムシもカイガラムシも、最初は地面に近い古い葉の裏や、株元の茎が込み入ってる部分、やがて新芽や花芽の周辺から株全体に発生が広がってきます。
虫の数が少ないうちはこすり落としても良いですが、増えてしまった場合は株ごと水洗いしてしまいましょう。
葉の食害に関しては青虫や芋虫はつきにくいですが、バッタにかじられることはあります。
【根腐れの対処】
土の湿気があまりにも過剰な状態が続いたり、通気性が悪く根が蒸れてしまったりすると、根腐れの原因になります。
土が乾いていないのに株全体がしんなりしてきた場合は根のアクシデントの可能性があります。
この場合は掘り上げて新しい土で植え替えます。
地植えだった場合は土を落とし、別の場所に植え替えましょう。
抜いたら根が全くなかったという場合、根があった周辺に根腐れ線虫がいないか確かめます。
単なる根腐れだった場合は、根の残骸はむしり取り、株元をよく洗い、株をいくつかに分けます。
ボウルなどの容器に水を入れて株元を浸し、数日〜数週間ほど管理すると新しい根が出てくる場合があります。
上手く根が出てきたら新しい土に植え付けましょう。
【その他のよくある悩み】
【実がつかない】
主な原因はだいたい以下の通りです。
・株がまだ若い
・日照が足りない
・花の時期に水切れした
・肥料が多く、葉ばかり茂っている
・暑さで一時的に生育が止まっている
まずは日当たりと水切れを確認します。種から育てた株は、実をつけるまで時間がかかることがあります。
【葉ばかり茂る】
主な原因はだいたい以下の通りです。
・肥料が多すぎるか、窒素過多
・水が多め
・余分なランナーがある
養分や水分が多すぎると柔らかな葉ばかり茂って、花付きが悪くなることがあります。
余分なランナーがあっても花付きが悪くなり、結果、葉ばかりということがあります。
地植えの場合、狭い範囲にランナーで大繁殖、密集していることがありますので適当に整理しましょう。
【葉が赤くなった】
主な原因はだいたい以下の通りです。
・水切れを経験した
・気温が下がって紅葉した
ワイルドストロベリーはある程度の乾燥には耐性がありますが、強い水切れを経験すると、一番外側の葉が赤くなることがあります。
秋以降に外側から株全体が徐々に赤みを帯びてきた場合は、気温の低下による自然な反応です。
【ランナーが出ない】
主な原因はだいたい以下の通りです。
・株が若い
・そもそもランナーが出ないか出にくい品種である
ワイルドストロベリーはランナーが伸びる品種であっても株があまりにも若いうちにはランナーが出てきません。
種まきで育てた場合や、株分けで一つの株が小さくなった場合は、成長するまでしばらく待ちましょう。
また、多くのワイルドストロベリーは品種名を書かれずに販売されています。
ランナーが出ない品種もありますので、ランナーが出ないから株の調子が悪いとは言い切れません。
【購入】
≫ランナーで増える原種のワイルドストロベリー
【購入】
≫ランナーが出にくいワイルドストロベリー
寄せ植えの相性が良いハーブ
ワイルドストロベリーはハーブの中では珍しく酸性気味で湿った環境を好むため、寄せ植えの際はワイルドストロベリーの別種やベリー類、 同じ土質を好むアルケミラや、コンパニオンプランツとされるチャイブなどが良いでしょう。
一方で、ローズマリーやラベンダーなどは乾燥気味でアルカリ寄りの土壌を好むため、ワイルドストロベリーとの寄せ植えにはあまり向いていません。
どうしても一緒にしたい場合は、苗ポットや植木鉢のまま埋めるか、根止めや板を差し込んで土を分けると良いでしょう。
まとめ
ワイルドストロベリーは、日当たりと水やりを意識すれば、鉢植えでも育てやすいハーブです。
花や実の時期は水切れを避け、夏の強い日差しと冬の乾燥に注意すると、長く楽しみやすくなります。
ランナーで増やすか、株をまとまりよく育てるかによって管理方法も変わるため、育てたい姿に合わせて苗や品種を選ぶとよいでしょう。
ワイルドストロベリーの特徴や、ランナーあり・なしの違いを先に確認したい場合は、ワイルドストロベリーの基本情報ページもあわせてご覧ください。
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