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HOME > ハーブ図鑑  > タイム
タイムはキッチンハーブやグラウンドカバー向きのハーブとして知られています。
意外と多くの品種があり、香りや成長の仕方、葉の色なども様々です。
ここではタイムの基本的な情報と一部の品種の特徴をご紹介します。

タイムの種類ごとの特徴(簡易一覧)

タイムとは

タイム Thyme (シソ科)
和名:ジャコウソウ

多年生・小低木(常緑樹)
耐寒性:-8〜-18度(※防寒時)
サイズ:品種による
立性および匍匐性

主な用途: 料理・観賞・グラウンドカバー
主な花色: ピンク・白

タイムの育て方はこちら

タイムの代表的な種類一覧

タイムの特徴と性質を簡単に紹介します。立性や匍匐性といった種類や、用途別の選び方も含めて解説します。

Contents 目次

【Chapter:1】タイムの種類は?
 ・代表的な品種は? 選び方は? (代表的な品種一覧)

【Chapter:2】タイムのおすすめの種類
 ・樹形別(立性・匍匐性)
 ・用途別(料理用&ティー用&グラウンドカバー用)

【参照】
 ・タイムの育て方


【Chapter:】タイムの種類は?

【代表的な品種は? 選び方は?】

タイムの代表的な品種として挙げられるのは、コモンタイム・レモンタイム・ロンギカウリス(クリーピングタイム)です。 タイムはハーブの中でもやや品種が多いほうになりますので、何を基準に選ぶかで迷うことも多いでしょう。
ここでは代表的な品種の特徴を紹介します。


また、グラウンドカバー向けの匍匐性品種は園芸店ではひとまとめにクリーピングタイムと呼ばれることが多いため、 こちらでは種類を個別ごとに紹介しています。


余談ですが、料理の使い方としては、うまみとコクを加えるときはコモンタイム、 爽やかさ・さっぱり感を加えたい時はレモンタイムが合います。
料理に使う場合は生でもドライでも大丈夫です。



【コモンタイム】(タイム・ヴルガリス)
・立性の代表品種
・料理につかうならこれ
・丈夫で育てやすい
・耐寒性が強い
・初めの1本はこれ

【Tips】
とても丈夫で生育も早い。葉の香りも強く料理向き。
ピリッとしたスパイシーで深い旨みのある香り。
挿し芽(挿し木)も容易。
刈り込んでもすぐ回復するので、収穫を兼ねてどんどん剪定すると良い。

【関連記事】コモンタイム(タイム・ヴルガリス)の詳細


【ポイント】
最も基本となるタイムで、ハーブガーデン風の庭にピッタリの種類です。
立性の代表格で、足元にコンパクトに茂ります。
暑さ寒さに強く、立性タイムでは最も丈夫な種類です。
常緑樹の一種ですが、冬には灰色のような茶色のような葉の色に変わり、春に戻ります。
花は薄いピンクで、とても小さい花が枝の先端付近にかわいらしく咲きます。

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【レモンタイム】(シトリオドラス)
・ハーブティーに使うならこれ
・圧倒的な香りのよさ
・立性の代表品種
・成長が早い

【Tips】
レモンを思わせる柑橘系の爽やかで華やかな香りのタイム。
生育はコモンタイムより早く良く茂る。
立性だがやや横広がりになる。

【関連記事】レモンタイム(タイム・シトリオドラス)の詳細


【ポイント】
圧倒的な香りの良さで、最もハーブティーに適したタイムの一つです。
コモンタイムより葉が大きく丸みがあるのが特徴で、成長も早く、多めに収穫しても大丈夫です。
成長が早いため、剪定と切り戻しを兼ねた収穫でこまめに切り払うと株が乱れずに済みます。

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【ワイルドタイム】(クリーピングタイム)
・匍匐性の原種の一つ
・料理向きの品種
・よく茂る

【Tips】
タイムの原種の一つで、料理用に好まれる品種。
コモンタイムに似た香りだが、こちらの方がまろやか。
成長はかなり早く、他の匍匐系と違って枝先は上を向くため、意外とこんもりとする。

※学名は[serpyllum](セルピルム)で[serpyllum]の後には詳細名がつかない。
別名、ワイルドタイム、イングリッシュワイルドタイム、マザーオブタイム。

【ポイント】
匍匐性ですが地面にへばりつく感じではなく、多少こんもりと茂ります。
匍匐性の中では珍しく料理向きの香りです。

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【ロンギカウリス】(クリーピングタイム)
・匍匐、下垂させるならこれ
・グラウンドカバーの代表格
・圧倒的な花つきの良さ
・圧倒的に頑丈

【Tips】
成長はかなり早く、節々から発根して根付いて広がっていく。
花つきは非常によく、花の絨毯のようにできる。
タイムの中でもトップクラスの頑強さを持ち、暑さ寒さに非常に強い。
強いレモンの香りがする。

【関連記事】ロンギカウリスタイムの詳細

※現在、園芸店などで[クリーピングタイム]の名称で流通しているのは大抵の場合ロンギカウリスの模様。

【ポイント】
どこへでも広がっていくため、広がり過ぎないように根止めなどの工夫をすると管理しやすくなります。
古くなると中心部から枯れあがるため、時々地面から引き剥がして古い部分を取り除き、新しい枝先を植えなおすと毎年花が楽しめるようになります。
レモンの強い香りがあるため、ハーブティーにもできます。

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以上が代表的な品種になります。
続いて、比較的見かけることが多い、メジャーどころのタイムを紹介します。


【フォックスリー】(クリーピングタイム)
・斑入りの品種の代表格
・冬になると色が変わる
・匍匐性
・ブロードリーフ系

【Tips】
緑にクリーム色の斑の入る美しい葉を持ちます。
匍匐系ですが、わずかに枝先が立ち上がります。
ブロードリーフの園芸変種で、やや大きめで丸みを帯びた葉になります。
冬になると部分的にピンクに紅葉し、トリカラー(3色)のような風合いになります。
香りは料理系で、コモンタイムよりはまろやかな風味です。



【ドーンバレー】(クリーピングタイム)
・斑入りの品種の代表格
・冬場に黄色みが増す
・匍匐性でレモン系の香り

【Tips】
斑入りの品種の代表格。
匍匐性の変種で、ところどころに黄色い葉や黄色の斑入りの葉が混じります。
暑い時期に斑が一時的に消えますが、寒くなると戻ります。



【シルバータイム】(シルバーポジー/アルジェント)
・立性で、葉に白い覆輪
・花よりは葉を鑑賞する
・コモン系とレモン系がある

【Tips】
覆輪・斑が入るタイプで、模様の色は白。
主に葉を鑑賞し、花は少ないものの濃いめのピンクでかわいらしいです。

※複数の種類のタイムがシルバータイムの名前で出回っているので要チェック。
学名に[vulgaris]が入っていればコモンタイム系の品種で葉はやや尖り気味、 [citriodorus]が入っていればレモンタイム系の品種で、葉は丸みを帯びる。



【オレンジバルサム】
・甘い柑橘系の香り。
・立性
・ハーブティーに最適

【Tips】
立性で、タイムの中では背が高く伸びる品種です。
非常に香りがよく、少し触れただけで甘みのあるフルーティーな香りが漂います。
やや華奢な面がありますが回復力は高いので、よく管理すれば枯れることは稀でしょう。
オレンジタイムの名前で流通していることもあるようです。

【関連記事】オレンジバルサムタイムの詳細

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【シルバークイーン】
・レモンタイムの変種
・白い覆輪や斑入り
・寒くなるとピンクに紅葉する

【Tips】
やや広がる立性で、斑入りの葉を持つタイムです。
茎はややピンク色みを帯びています。
寒くなるとピンクに紅葉して綺麗です。
香りは強く、レモンの香りです。



【ゴールデンクィーン】
・レモンタイムの変種
・黄色い覆輪や斑入り
・暑くなると模様が薄くなる

【Tips】
黄色い覆輪や班の入る葉を持つタイムです。
立性で、シルバータイムほどは広がりません。
タイムの中では成長がゆっくりです。

※名称は複数あり、ゴールデンクイーン、ゴールドクイーン、ゴールデンタイム、ゴールドレモンタイムなど様々な名前で流通している。
ゴールドクイーンが欲しい場合は、立性で学名に[citriodorus]が入っているものを選ぶ。



【ゴールデンタイム】(ゴールドクリーピング)
・匍匐性の品種
・ゴールドリーフ
・葉は小さめ

【Tips】
緑の中に黄色い葉や黄色の斑入りの葉がランダムに混じるタイプ。
葉は小さくて密集します。
暑くなると色が緑になる傾向がありますが、秋以降は鮮やかな黄色みを帯びます。

※複数の品種がゴールデンタイムの名前で流通しているので確認を。
学名に[citriodorus]が入っていればレモンタイム系、[serpyllum]が入っていれば匍匐性の品種となる。
斑入りではなく覆輪(ふちどり)の場合はゴールデンクイーンの可能性がある。



【フレンチタイム】
・立性では最も花つきが良い
・明るいピンク花
・非常に香りが良い
・流通は少なめ

【Tips】
コモンタイムから特に香りが良いものを選抜した、料理用の品種。
コモンタイムより香りは華やかで少し甘みも感じる。
花つきも非常によく、鉢植えにして観賞用にしても美しい。

【関連記事】タイム・フレンチタイムの詳細


【ポイント】
立性ですが枝先が重みに従って下がりやすく、だらしなく広がることがあるので剪定は早めに行うのがポイントです。
耐寒性はそこそこあり、冬になると赤茶色味を帯びた色に紅葉します。

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【ホワイトクリーピングタイム】
・匍匐性
・白く小さな花を咲かせる
・グラウンドカバーに好まれる

【Tips】
白花クリーピングタイムはいくつかありますが、こちらはセルピウムの[アルバ]という品種になります。
[マイナー・アルバ]よりも暑さに強く、花の変色も少ないとされます。
頑丈な白花が欲しい場合は白花イブキジャコウソウも良いでしょう。



【赤花クリーピングタイム】(コッキネウス)
・匍匐性の代表品種の一つ
・濃いめのピンクの花
・赤花の代表品種

【Tips】
コッキネウス系3種のうち赤みがかったピンクの花で、もっとも基本のコッキネウスです。
より赤みの濃いコッキネウス・メジャー(ココナッツタイム)と赤紫のコッキネウス・マイナーもあります。
グラウンドカバー用のクリーピングタイムとして流通しています。
タイムの中でも葉が小さく、細かく密集するタイプです。



【イブキジャコウソウ】(クリーピングタイム)
・日本産の匍匐製品種
・やや大きめの花
・とにかく丈夫

【Tips】
日本原産の匍匐性タイムで、日本の気候に適応しやすいタイムです。
タイムの中でも暑さ寒さに強く、湿気への耐性もあるのが特徴です。 白花や斑入りも存在します。



【ウーリータイム】(クリーピングタイム)
・匍匐性
・葉にうぶ毛が生えている

【Tips】
ウールの名の通り、葉を細かな毛が覆う珍しいタイムです。
タイムの中でも特に寒さに強く、極寒地でなければ屋外で越冬可能といわれ、−25度くらいまでそのまま耐えられるようです。



【レイタータイム】(クリーピングタイム)
・匍匐性
・グラウンドカバー特化型
・葉がとても細かく密になる

【Tips】
グラウンドカバー用に改良された匍匐性のタイムです。
非常に葉が細かく密集します。
その分、群れにやや弱いので透かすように剪定します。
タイムの中では虫に食害されやすい方です。



【ハイランドクリーム】
・細かく茂る
・最近流通し始めた
・斑入りの品種

【Tips】
タイムの中では比較的最近流通し始めた品種です。
クリームというかオフホワイトの覆輪・班が入る美しい葉を持ちます。
樹形は半匍匐性といった感じで、細かい葉が密集して茂ります。


【Chapter:2】タイムのおすすめの種類

こちらではタイムの一般的な種類のおすすめをピックアップしました。
立性・匍匐性の樹形別と、料理・ハーブティー・グラウンドカバーといった用途別に分けてご紹介します。


【樹形別(立性・匍匐性)】

《立性》:枝が上へ伸びるタイプ


【コモンタイム】
立性の代表品種で、料理用としても代表格。
成長が早く、立性タイムの中ではもっと丈夫。
早めに剪定することで脇枝を出させ、枝を増やす。
淡いピンクの小花を咲かせる


【レモンタイム】
立性の代表品種で、ハーブティー用の筆頭格。
立性だが良く茂って横広がりになる。
花はコモンタイムより色は濃いが花数は少ない。


【シルバータイム】
シルバータイムの名前で流通しているタイムは複数の品種があるが、ほとんどが立性。
コモンタイム系とレモンタイム系があるので要チェック。


《匍匐性》:地面を這うタイプ


【ロンギカウリス】
満開の花の絨毯にできる品種。
グラウンドカバーの代表種。
強健でどこへでも広がっていく。
背の高い鉢や吊り鉢に植えて下垂させても美しい。


【コッキネウス】
やや濃い目のピンクで、昔からある品種。
匍匐性の中では基本的な品種でもある。
赤花クリーピングタイムの名前で流通することもある。


【イブキジャコウソウ】
日本原産の品種。
もっとも日本の気候に適応しやすい。
タイムの中では湿り気にも強いというのが強み。


【用途別(料理用&ティー用&グラウンドカバー用)】

《料理用》:香りが良く、料理に向く品種


【コモンタイム】
立性で料理用の代表格。
香りは強く、スパイシーで辛みとうま味を感じる濃いめの香り。
生でもドライでも料理の使い道は多い。


【ワイルドタイム】(クリーピングタイム)
匍匐性で料理用の代表格。
香りはコモンタイムに似るが、こちらの方がまろやか。
生育旺盛なので大量に収穫できる。


【フレンチタイム】
コモンタイムから更によい香りのものを選別した品種。
香りも良いが、明るいピンクの花も美しい。


【ピザタイム】
立性。その名の通りピザに向いた香りの品種。
タイムやオレガノなどのスパイスを混ぜたような香り。

《ハーブティー用》:香りが良く、ハーブティーに向く品種


【レモンタイム】
ハーブティー向けの代表的な品種。
強いレモンのような香りで、タイムらしいピリッとした香りもある。


【オレンジバルサム】
他のタイムにはない、独特な甘くフルーティーな香り。
葉は細く華奢だが、立性の中でも茎は良く伸びる。


【ロンギカウリス】(クリーピングタイム)
グラウンドカバーに有名な品種だがハーブティーにも向く。
レモンタイムより強い、どちらかというときついくらいのレモンの香り。
少量使うのがコツ。

《グラウンドカバー用》:地面を覆うように広がるタイプ


【ロンギカウリス】(クリーピングタイム)
グラウンドカバーに最適な品種。
強健でどこまでも広がり、暑さ寒さに非常に強い。
広がりすぎないように根止めなどで管理する。
ちょっと踏んだだけで強烈なレモンの香りが漂う。


【ワイルドタイム】(クリーピングタイム)
匍匐性だが枝先が立ち上がるタイプで、こんもりふっくら茂るのがポイント。
料理にも使える。


【レイタータイム】
グラウンドカバー用に改良された品種。
蒸れには弱いが踏みつけには強い。