香りが良く、ハーブティー用に人気で、単独でもブレンドでもおいしく飲めます。
立性タイムの中でも旺盛に茂り、たくさん収穫できるのもポイントです。
レモンタイムの基本情報

レモンタイム Thymus citriodorus(シソ科)
多年生・小低木(常緑樹)
【耐寒性】-8〜-12度(※無対策)
【サイズ】最大30p
【樹形】立性
【主な用途】
ティー・料理用
【花色】
明るいピンク
レモンタイムとは?
【レモンタイムの特徴】
・鮮やかで丸みを帯びたグリーンの葉
・はっきりとしたレモンのような香り
・立性だが横広がりになる
レモンタイムは特にハーブティー用に適した立性タイムです。
レモンを思わせる柑橘系の良い香りがし、生育旺盛なためフレッシュな葉をたくさん収穫できます。
レモンタイムの使い方としてはハーブティーがよく知られていますが料理にも相性が良く、通常のタイムより爽やかさを加えたい時に重宝します。
魚や鶏肉によく合い、スープの隠し味にもおすすめです。
料理にうまみとコクを出したい時はコモンタイム、風味をさっぱりさせたい時はレモンタイムが合います。
レモンの香りのするハーブはたくさんありますが、その中でも代表的なハーブとなります。
【参考】 【ハーブ苗】レモンタイム
レモンタイムはいわゆるレモンタイム系の原種といえる種類となります。
白の斑入りのシルバークイーン、黄色の斑入りのゴールドクイーン、ゴールドリーフのゴールドレモンなど、
様々な変種が存在します。
どれも立性ですが、株の根元や下の方の枝は横広がりになりやすく、立性の中では株が広がります。
そのため、花壇の足元隠しなどにも向いています。
レモンタイムについて詳しく!
【Chapter:1】レモンタイムってどんな植物?
・レモンタイムの特徴
・レモンタイムの花
・レモンタイムの樹形
・レモンタイムの香り
・レモンタイムの葉
【Chapter:2】レモンタイムの性質は?
・レモンタイムの生育環境
・レモンタイムの耐寒性
・レモンタイムの育て方
【Chapter:1】レモンタイムってどんな植物?
【レモンタイムの特徴】
レモンタイムは葉の香りのよいタイムで、樹形は立性です。
葉はコモンタイムより大きく、やや丸みと厚みがあります。
枝は上に伸びますがやや横広がりになります。
立性タイムの中では最も生育旺盛で良く茂ります。
【レモンタイムの花】
レモンタイムの花は明るくはっきりとしたピンク色をしています。
コモンタイムより花数が少なく、満開にするのは難しいですが美しい色です。
【レモンタイムの樹形】
レモンタイムの樹形は立性とされますが、枝は重みにしたがってやや横広がりになります。
そのため、株の形は乱れやすいです。
剪定を兼ねて収穫して整えると良いでしょう。
【レモンタイムの香り】
葉の香りははっきりとした柑橘系の爽やかな香りの中に、ほんのかすかにピリッとした辛みを持つ香りです。
コモンタイムとは明らかに違います。
【レモンタイムの葉】
明るいグリーンの葉です。
レモンタイムの葉は小さいですが、コモンタイムよりは大きくなります。
コモンタイムより丸みがあり、少し厚みもありぽってりしています。
寒くなると葉の裏が紫色になります。
【Chapter:2】レモンタイムの性質は?
・日あたりを好む
・通気性のよい土を好む
・水切れには弱い
【レモンタイムの生育環境は?】
頑丈な種類のため、環境にはよく適応します。
そのため、かなり茂ります。
レモンタイムはほかのタイムと同様に強めの日あたりを好み、通気性が良くて濡れてもすぐ乾く土を好みます。
しかし、葉が多いせいか水分の消費量は多いようで、油断するとすぐ水切れを起こします。
コモンタイム系とは違い水切れで枯れやすいので、春先から真夏は水の管理に注意します。
【レモンタイムの耐寒性】
耐寒性は強いですが、コモンタイムと比べるとやや劣ります。
それでも−10度以上の寒さに耐えられます。
入手して最初の年はあまり無理しないほうが良いですが、寒さに慣れれば鉢植えでも強い耐寒性を発揮します。
寒冷地では晩秋以降、葉の裏や茎が紫色に代わりますが、春になると戻りますので心配いりません。
北関東も平野部であればまず心配はありません。
寒さに慣れてくれば−10度前後では問題は起きにくく、−5度くらいで水やりをしても凍死する危険性は減ってきます。
購入直後の柔らかい苗の場合は念のため防寒対策をするか日あたりの良い軒下などへ退避します。
降雪そのものには耐えられますが、枝が柔らかいため、雪に押しつぶされたままにしておくと樹形がその形になってしまいます。
雪を払うか、春を待って曲がった枝を剪定して新しい枝を伸ばすようにすると良いでしょう。
なお寒冷地での育て方や冬越し、耐寒性のあげ方に関しては詳細ページがありますのでご参照ください。
《 関連記事 》 寒冷地での育て方 > 目安となる気温
【レモンタイムの育て方】
タイムは全体的に頑丈で手がかからない植物なので、通気性の良い土に植えて日向へ置いておけばまず大丈夫です。
鉢植えだと根詰まりしやすくなりますが、根詰まりしてすぐ枯れることはないので多少の時間的余裕はあります。
乾燥気味を好みますがコモンタイム系よりは水切れに弱いので、
気温が上がる時期や乾燥した風が吹く季節には干からびてしまうことがあります。
一般的なタイムよりも水分は必要と思っておいたほうが良いでしょう。
コモンタイムと同じ水やりをしていると足りなくなってくるため、念のため、突然の枯死に備えて予備の苗も用意しておいたほうが良いです。
【関連記事】:タイムの育て方 > 日常管理編
【関連記事】:タイムの育て方 > 育成編
唯一必要な作業は剪定(切り戻し)です。
生育旺盛で枝も柔らかいため、枝がうねりやすく、株がだらしなく広がりがちです。
株の姿が乱れた場合は、伸び具合の様子を見ながら形を整えます。
元々花は咲きにくい品種ですので、花芽などを気にしなくても良いでしょう。
【参照】レモンタイムが欲しいときは? 見分け方は?
【入手方法】
タイムの種はほとんどがコモンタイムで、稀にフレンチタイムやワイルドタイムとなります。
レモンタイムはタイムの種の中では入手しやすいほうですが、流通は少ないようです。
【ハーブの専門店で購入する】
タイムはとにかく種類が多いです。
レモンタイムを指定して買いたい場合はハーブ専門店で探したほうが良いでしょう。
レモンタイムは品種が多く、香りだけでは判別できません。
【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
園芸店などで見かける立性タイムは、ほぼコモンタイムもしくはレモンタイムです。
最近は斑入りや匍匐性の扱いが増え、純粋なレモンタイムの扱いは少なくなってきています。
【レモンタイムの見分け方】
レモンタイムを探す場合、その特徴で探し当ててみましょう。
商品タグに学名が書かれている場合は【citriodorus】とあればレモンタイム系の品種となります。
タイムはどれもそっくりなのでわかりにくいですが、ひとまず立性であることと、葉の香りが特徴になります。
他にも何か手掛かりが欲しいという時は以下のような部分を観察してみてください。
【特徴1】葉で見分ける
レモンタイムの葉は小さいですが、コモンタイムよりは大きく丸みがあります。
厚みも少しあり、ぽってりした印象です。
他の立性タイムより明らかに葉の幅が広く葉の色も鮮やかな緑となります。
原種のレモンタイムの葉は緑一色で、斑入りなどは栽培変種になります。
【特徴2】樹形で見分ける
立性タイムの代表種ですが、コモンタイムよりも枝が曲がりくねり、やや横広がりになります。
生育旺盛で茂りやすいため、他の立性タイムより明らかに茂っていたらレモンタイムの可能性があります。
完全匍匐性のタイムにもレモンの香りがするものはいくつもありますが、品種の系統としてはレモンタイムとは異なります。
【特徴3】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
コモン系タイムとは違い、明らかに柑橘系の強い香りがします。
【特徴4】花で見分ける
売られている苗の状態で花が咲いていることは稀ですが、レモンタイムの花は素直な明るいピンクです。
ただし、コモンタイムなどと比べると花が咲きにくく、咲いてもぽつぽつ咲く程度です。
レモンタイムはタイムの中でも特にハーブティーに適した品種です。
他のおすすめの種類が知りたい場合は一覧ページを用意してありますのでご参照ください。
料理用のタイムが欲しい場合はコモンタイムのほか、フレンチタイム、ピザタイム、 匍匐性ではイングリッシュワイルドタイムやブロードリーフタイムあたりが候補に挙がるかと思います。
【関連記事】:ハーブ図鑑 > タイム
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