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HOME > 育て方Q&A > ローズマリーの急な雪・寒波対策
朝起きたら雪が積もっていた、急な冷え込みで葉が赤黒くなってきたなどと、 暖かい地方でも年に数回の雪や大寒波で慌ててしまうことがあります。
雪や寒さでローズマリーが枯れることはほぼありません。正しい知識と対処方法をご紹介します。

雪に埋もれる

ローズマリーに雪が積もった!急な寒波で枯れてしまう?

温暖地(関東・東海・関西の平野部や沿岸部など)でハーブを育てていると、滅多に降らないはずの雪や突然の大寒波で心配してしまうこともあります。
結論から言うと、数センチ程度の雪や数日間の冷え込みでローズマリーが枯れることはまずありません。
落ち着いて様子見で大丈夫です。


【Chapter:1】まず安心しましょう

【数センチの雪なら問題なし! 枯れない理由】

雪に覆われてしまったら凍えて枯れてしまうのではと心配になりますが、大丈夫です。
ローズマリーはもともと地中海沿岸原産の植物ですが、実はハーブの中ではかなり耐寒性が強い部類に入ります。

当サイトの管理人は厳冬期に−11〜−16度(過去最低はマイナス21度)になる北関東の山間部でローズマリーを育てていますが、適した品種や環境を選べば、雪や寒波に晒されても元気に春を迎えます。
そのため、温暖地の平野部で降るような【うっすら数センチ積もる程度の雪】や【年に数回の−2〜−3度の冷え込み】」であれば、ローズマリーにとってはビクともしないレベルです。

雪が解ければ何事もなかったかのように元通りになりますので、まずは安心して見守りましょう。

寒冷地でも育つような耐寒性が強いローズマリーの品種が知りたい場合は一覧ページがありますので合わせてご覧ください。

【関連記事】:マイナス10度も越せる!耐寒性の強いローズマリー品種一覧


【葉が赤・黒・紫色に変色するのは大丈夫?】

寒くなるとローズマリーの葉の先端や全体が【赤紫っぽくなった】【暗い黒銅色に変色した】という現象が起きることがあります。
思わず、病気にかかったのか、枯れ始めたのかと焦るかもしれませんが、これはローズマリーの正常な防御反応です。

ローズマリー:冬場の紅葉

【赤みを帯びる】
多くのローズマリーは強い寒さに当たると一部の葉の色が緑から赤褐色よりになる。
真っ赤な葉が混じるタイプもある。


ローズマリー:冬場の強い防御反応

【黒銅色になる】
より強く反応する品種は葉がツヤのある黒銅色になる。
レックスやパインが代表的。
霜焼けによる黒枯れの場合は、ツヤのないマットな炭のような色になる。


ローズマリー:冬のセイラム

【もともと赤くなる品種】
秋口から全体が赤みを帯びる品種もある。
画像のセイラムが代表的。


ローズマリー:冬のペリゴール

【赤みが目立つ品種】
上のセイラムのように秋口から赤化するタイプだが、もともと葉の色が明るい品種だと赤みがより目立つ。
画像のペリゴール(ヒスティルペリゴード)が代表的。


【※葉が変色する理由】
寒さや強い光から体を守るため、いわゆる【紅葉した】状態です。カエデなどと同じです。
根が枯れているわけではないため、暖かくなる春先(3月〜4月頃)になれば自然と元の綺麗なグリーンに戻ります。

葉が落ちずに枝についている状態であれば心配いりません。無理に切り落とさず、そのままにしておきましょう。
黄変・赤変した古い葉は春になると緑に戻りますが、役目を終えた古い葉は暖かい時期になると自然に落ち、新芽と交代します。


【Chapter:2】やってはいけない! NGな対処法

寒さや雪そのものでローズマリーが枯れることは稀ですが、慌てて【よかれと思ってやったお手入れ】が原因で枯れてしまう事故はよくあります。
以下の3つは絶対に避けましょう。


【1. 急に暖房の効いた室内へ移動させる】(※一番多い失敗)

雪が降って可哀想だからと、鉢植えを暖房の効いたリビングなどの暖かい部屋へ急に運び込むのは【NG】です。
これまでの気温低下で身に付けてきたせっかくの耐寒性がなくなってしまいます。
さらに、急激な温度変化(激しい寒暖差)は株にとって大きなストレスになります。
また、暖房の効いた室内の乾燥や日照不足によって一気に弱り、葉をボロボロと落として枯れる原因になります。


【2. 雪を溶かそうとお湯や水をかける】

積もった雪を早く溶かそうとして、ぬるま湯や水をかけるのはやめましょう。
急激な温度変化(激しい寒暖差)は株にとって大きなストレスになります。寒風に当たっている地上部はともかく、根は急激な温度変化についていけません。
雪は自然に解けるのを待つのが一番安全です。


【3. 土が凍っているのに水やりをする】

温暖地で土が凍ることは稀ですが、霜柱が立つことは時々あります。
霜柱が解ければ自然と水分は地中に戻っていきますので、溶けるのを待ちましょう。
水を与える場合は、昼間の温かい時間に行います。


冬場の正しい対策や、防寒に必要な資材、目安になる温度に関しては別ページに詳しくまとめてありますので合わせてご覧ください。

【関連記事】:寒冷地での育て方《目次》
【関連記事】:冬越しに必要な資材
【関連記事】:目安となる温度


【Chapter:3】これだけやれば安心なケア方法

【雪の重みによる『枝折れ』だけは防ぐ】

寒さには強いローズマリーですが、唯一の弱点が【雪の重み】です。
乾いた雪なら軽いため10センチ近く積もっても余裕ですが、温暖地の雪は湿っていることが多く、重めです。
特に立性の品種は、枝の付け根や途中でバキッと折れてしまうことがあります。

また、単に雪が降って自然と積もっていくだけならまだ耐えられますが、電線やより高い木からの落雪、種や看板からの落雪に当たると一瞬で折れてしまいます。
周囲から落雪がないか注意を払いましょう。

【降雪時のカンタン対策】
・雪が積もってきたら、手やホウキなどでトントンと優しく叩いて雪を払い落とす
・屋根からの落雪(雪の塊)が直接直撃する場所からは避難させておく。


【心配な時の簡単な寒さ予防】

寒波の予報が出ているけれどどうしても心配という場合は、以下の手軽な対策をしておけばよいでしょう。

【鉢植えの場合】
・雨や霜、寒風が当たらない軒下の壁際に移動させておく。
・どうしても室内に取り込みたい場合は、暖房が入っていない明るい玄関や廊下に置く。

【地植えの場合】
・100円ショップや園芸店で買える【不織布】や【寒冷紗】を夜間だけ株全体にふんわり巻き付けておく。
※昼間は日照を確保するため外したほうがよく育ちます。

【関連記事】:冬越しに必要な資材


【まとめ】

温暖地での数センチの雪や急な寒波は、人間が思う以上にローズマリーにとっては大したイベントではありません。
急に暖かい室内に入れない・雪の重みで枝が折れないように払う、この2点さえ押さえておけば、春には元気に新芽を伸ばして美しい花や香りを楽しませてくれます。


さらに寒さに強いローズマリーの品種や、本格的な寒冷地での冬越しの方法に興味がある方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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