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HOME > ハーブ図鑑  > ローズマリー  > 耐寒性の強い種類
ローズマリーの耐寒性は、品種によってかなりの差があります。
寒冷地で育てるには、場所の環境と、ローズマリーの耐寒性を把握しておく必要があります。
ここでは耐寒性の上げ方と、どこまで対応できるかの考察をしています。

冬のローズマリー

寒冷地でローズマリーを育てるには

ローズマリーにはある程度の耐寒性がありますが、極端な寒冷地で育てるにはコツや対策が必要となります。
どの程度まで育つのか考えてみました。

Contents 目次

【Chapter.1】寒冷地でローズマリーを育てるには
 ・寒冷地でローズマリーを育てるには
 ・耐寒性の区分
 ・寒冷地での育て方
 ・候補となるローズマリー

【Chapter.2】北海道でも育つのか?
 ・前提となるもの
 ・目安となりそうなもの
 ・耐寒性ゾーンマップ
 ・北欧での工夫

【まとめ・関連記事】
 ・まとめ
 ・関連記事


【注意】 このサイトの情報は管理人の経験をもとにしています(厳冬期の最低気温が例年−11〜−16度前後、過去に一度だけ−21度を記録)。
このページの内容も北関東の山間での情報となり、山岳地帯や北海道ではかなりの工夫が必要な場合もありますので、 他のサイト等の情報も併せてお調べください。


【Chapter.1】寒冷地でローズマリーを育てるには

【寒冷地でローズマリーを育てるには】

ローズマリーは基本的に耐寒性が高い部類のハーブですが、寒冷地で育てるには、特に耐寒性が強い品種を選ぶ必要があります。
また、ある程度寒さに慣らし、耐寒性を高めておくことも大切です。


同じ寒冷地で同じ気温でも、日あたりの強さや日照時間、風当りなどの環境条件によっても冬越しの成功率に差が出てきます。
土壌の状態も大きな要因となります。
横殴りの地吹雪で資材が飛んで行ってしまうような場所では防寒対策もとれません。
寒冷地で育てるには、まずこれらの前提条件をよく確認しておきましょう。

  • 耐寒性の強い品種を選ぶ
  • とにかく日照を確保する
  • 風が当たらない場所が望ましい
  • 酸性の泥湿地は苦手
  • 土壌の排水対策をしておく
  • 安全な防寒対策が取れる場所か確認

耐寒性が強く、育てる候補となるのは以下の3つです。
このうち、最も耐寒性が高いのはアープとなります。

アープ

【関連記事】ローズマリー・アープの詳細


マリンブルー

【関連記事】ローズマリー・マリンブルーの詳細


プロストラータス

【関連記事】ローズマリー・ミスジェサップの詳細


これらのローズマリーも、苗を購入してすぐには耐寒性はありません。
寒冷地の屋外で過ごせるようになるには、寒さに数回慣らす必要があります。
耐寒性の高いローズマリーの種類や耐寒性を高める育て方に関してはページ内で軽く触れますが、詳しく知りたい方は詳細ページをご覧ください。

【スキップ】:Chapter.1−3【寒冷地での育て方】へ
【スキップ】:Chapter.1−4【候補となるローズマリー】へ

【関連記事】:耐寒性の高い品種
【関連記事】:寒冷地での育て方《目次》
【関連記事】:目安となる温度


【耐寒性の区分】

植物には耐寒性ゾーン・耐寒性ゾーンマップという目安があります。
例えば、ある植物の耐寒性ゾーンが7aであれば、耐寒性ゾーンマップの7aのエリアで育てることが可能、というものです。
耐寒性ゾーンの見方は、【数字が小さいほど寒い】【aとbがある】【aはbより寒い】となります。


日本語における寒冷地の定義ですが、実は平均気温が一定以上に寒いことであり、必ずしも冬場の最低気温の低さと連動しません。
しかし、現代の真夏の暑さでは最低気温が相当に低くても、夏に暑いと平均気温も引き上げられてしまい、冬場にかなり寒い地域でも寒冷地から外れてしまっているのが実情です。
そのため、このサイト内ではあくまでも最低気温を目安に話を進めて参りますのでご承知おきください。


寒冷地と耐寒性ゾーンの目安ですが、おおよそ最低気温が−15℃で寒冷地判定されることが多いようです。
最低気温が−15度というのは、耐寒性ゾーンでは【7b】が−12〜−15℃、【7a】が−15〜−17℃とされるため、 耐寒性ゾーンが7から寒冷地と考えます。
サイト管理人の自宅は例年7b〜7aですが、年によっては瞬間的に6まで低下することもあれば、暖冬には8bになることもあります。
同じ場所でもその年の気候によっては変動しますので、耐寒性にはある程度の振れ幅を見ておきましょう。


【寒冷地での育て方】

アープなどの耐寒性が強い品種でも、苗を入手した直後では寒冷地の寒さに耐えられないため、ある程度寒さに慣らす必要があります。
アープが枯れたという話を時折聞きますが、いくらアープでも入手してすぐは弱いです。
アープに限らず、大抵の苗はビニールハウスなど温かい場所で管理されながら育っているため、購入時点では耐寒性はないと思ってください。

特に秋に苗を買ってすぐの冬は乗り越える確率は低いです。
最初のシーズンはいきなり地植えせずに寒さに慣らす育て方をし、耐寒性を発揮するのは翌年以降となります。
耐寒性の高め方や寒さに慣らす方法は関連ページでご確認ください。

【関連記事】:寒冷地での育て方《目次》
【関連記事】:目安となる温度


ローズマリーは元々ある程度の耐寒性は持ち合わせているため、寒さに慣らすことで耐寒性を発揮するようになります。
秋に気温が下がり始めるのと同時に慣らしていき、最初の寒風と初霜さえ乗り切れれば何とかなるでしょう。


【耐寒性のあげ方】

・ひとまず最初の寒風と初霜を乗り切る
・薄い不織布や白の寒冷紗など軽めの防寒対策をする
・上記の状態で慣らす
・強烈な寒気の時や厳冬期だけシート類を二重にする


【寒さに慣らす方法】

苗を入手して一年目は鉢植えで管理します。
気温が下がる前に少し大きめの朱温鉢(駄温鉢)へ植え替えておきます。
最低気温が下がり、10度近くになる頃合になったら冬越しの準備を始めます。
天気予報で最低温度が10度を下回る予報が出たら、鉢植えを軒下の壁際など、屋外の日があたって風と霜を避けられる場所へ移動します。


その年で初めての寒風と初霜を避けたら、そのままの状態で気温の低下に慣れさせます。
気温が徐々に低下するとローズマリーも少しずつ耐寒性を強めていきます。
最低気温が−5℃くらいまではそのまま慣らします。


初年度はあまり無理をせず、最低気温が−5度よりも下がるようであれば、苗と鉢を薄手の不織布や白の寒冷紗で守ります。
日照だけは十分に確保してください。
水やりに関しては、ローズマリーの場合は最低気温が−5度くらいまでは水やりをして大丈夫ですので、週に2回くらいを目安に水を与えます。
(※厳冬期の冷たく乾いた風が吹き荒れる場合は週に3回くらい)


初年度は鉢植えの状態で−10度を目安に寒さに慣らします。
突発的な寒気が入るなど、極端に冷え込む予報が出た時は、夜間だけ玄関などのある程度明るく涼しい室内へ取り込みます。
この時に暖かい場所へ置いてしまうと耐寒性が白紙に戻りますので注意しましょう。
日が当たる昼間は基本的に屋外で寒さにあてるようにします。


地植えに移行するのは二年目以降の春、心配であれば三年目・四年目でも良いですが、春に植え付けます。
植え付け場所は可能な限り日照を確保し、寒風の当たりにくい場所を選びます。
冬の過剰な水分に弱いため、あらかじめ土壌対策をし、土の通気性と排水性を確保しておきます。
土の養分は少ないほうが良いため、肥料は与えずに植え付けます。
屋根からの落雪で枝が折れやすいことと、落ちて貯まった雪から水分が補給されてしまうため、屋根の近くは避けたほうが無難です。


地植えしたら植え付け直後に一度水をたっぷり与え、後は自然の降雨に任せます。
水や肥料が多いと勢い良く育ちますが柔らかくなってしまうため、可能な限り厳しめに育てます。
秋に再成長したら、成長が止まる頃合を見計らって枝の先端の若い部分だけ剪定してしまいましょう。
残しておいても霜や寒気で焼けてしまいます。
ただし、この時期の強剪定は避けてください。


秋に気温が下がり始めたら、地植えでの冬越しの準備を始めます。
初年度にある程度の耐寒性は獲得しているため、気温が−5度くらいまではそのままで大丈夫です。
心配なら周囲に支柱を立て、薄手のシートで霜だけ予防します。


最低気温が−5度を超えると霜もきつくなってきますので、この頃から霜よけを設置します。
株の根元もマルチングなどの根覆いで保護します。
この頃には−10度よりも耐えられるようになっていますが、 突発的な気温低下の予報が出た時は、シート類を二重にするなどして対処します。
それ以外ではそのままの状態で過ごします。


うまく行けば二年目、場合によっては三年目あたりから−15度くらいまで軽い防寒対策のみで耐えられるようになります。
より詳しい冬越しの方法や気温の目安、必要な資材は関連ページにまとめてありますので合わせてご確認ください。

【関連記事】:目安となる温度
【関連記事】:冬越しに必要な資材
【関連記事】:寒冷地での育て方《目次》

アープ

最も耐寒性の強いローズマリー 【購入】ローズマリー 【アープ】 楽天


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【候補となるローズマリー】

寒冷地でローズマリーを育てるには品種選びも必要になります。 特に耐寒性が高いとされる品種、頑丈とされる品種を選びましょう。

耐寒性が高く頑丈で、寒冷地で育てる候補となるのは以下の3つです。
このうち、最も耐寒性が高いのはアープとなります。

アープ

とにかく寒さに強い 【関連記事】ローズマリー・アープの詳細


マリンブルー

体力で乗り切るタイプ 【関連記事】ローズマリー・マリンブルーの詳細


ミスジェサップ

強い耐寒性で守りきるタイプ 【関連記事】ローズマリー・ミスジェサップの詳細


上記以外の耐寒性の強い種類について一覧ページがありますので合わせてご覧ください。
【関連記事】:耐寒性の高い品種

※耐寒性が十分になるまでは、薄い寒冷紗や不織布などで保護に努めます。


【アープ】

アープは国内で流通している中で唯一、−20度以上の寒さに耐えられるとされる品種です。
寒さだけでなく暑さにも強いため、夏と冬の寒暖差が大きい場所でも育てやすいのが大きなメリットです。
耐寒性だけが注目されがちですが、淡い色合いで見た目も美しく、葉の香りがよく料理にも適しています。

【関連記事】ローズマリー・アープの詳細
【購入】 ≫耐寒性が高いローズマリー 【アープ】 楽天


【マリンブルー】

マリンブルーは暑さ寒さに強く、さらにローズマリーの中でも最も頑丈で体力もあるため、冬を乗り越えやすい品種です。
体力があり回復力もあるため、落雪による枝折れなどのダメージを受けても春まで生き延びればその後はすぐ回復します。
極端な寒冷地でなければ安定していて非常に育てやすい品種です。

【関連記事】ローズマリー・マリンブルーの詳細
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【ミスジェサップ】

ミスジェサップ・アップライトは強耐寒性で頻繁に名前が挙がるだけあり、多少の霜にも耐性があるというのが強みです。
寒さに強いローズマリーでも霜には弱いものが多いため、霜に強い英国系は頼りになります。
一日中ずっと時雨れているような冷たく湿った空気でも大丈夫です。
花の数が多いのも魅力の一つです。

【関連記事】ローズマリー・ミスジェサップの詳細
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耐寒性が強いローズマリーの傾向ですが、作出地による違いもあります。
アープやセイラム、ファーンオークスハーディーなどのテキサス地方系は、単純な低温に強く、乾燥にも強いタイプとなります。
一方のミスジェサップやシシングハースト、現行種のベネンデンブルーなどのイギリス系は、湿った低温や霜、土壌の湿気にも強いタイプとなります。
お住まいの地域や土壌が乾いた冬になりがちな場合はテキサス系、一日中ずっと時雨れたり霜が降りるような地域では英国系から選ぶと気候になじみやすいでしょう。


繰り返しますが、耐寒性のある品種でも入手直後はその能力を発揮できません。
最低でも一回は冬越しをして寒さに慣らす必要があります。
そのため、1年、心配であれば2・3年は鉢植えで慎重に管理し、地植えに移行するのはそれ以降の春に行いましょう。

【関連記事】:耐寒性の高い品種
【関連記事】:寒冷地での育て方《目次》
【関連記事】:目安となる温度


【Chapter.2】北海道でも育つのか?

【前提となるもの】

当サイトが寒冷地での育て方を謳っているためか、ローズマリーが北海道で育つかどうかで検索してくる方が時折いらっしゃいます。
当サイトは北関東の山間での経験をもとにしているため、北海道に対応できるかどうかは未知数ですが、一応考えてみます。

極端に寒い場所で育てる前提条件はページの頭でも触れましたが、再度確認します。

  • 耐寒性の強い品種を選ぶ
  • とにかく日照を確保する
  • 風が当たらない場所が望ましい
  • 酸性の泥湿地は苦手
  • 土壌の排水対策をしておく
  • 安全な防寒対策が取れる場所か確認

耐寒性が高い品種に関しては何度も述べますが、気温に関してはアープが最も強い耐寒性を持ちます。
ただし、どちらかというと乾いた冬を好みますので、連日の霜や、ずっと時雨れている、あるいは土壌に湿気が残りがちという場合は、 ミスジェサップに代表される英国系品種のほうが耐性があります(気温に対する抵抗性はアープに劣ります)。
お住いの場所の気候を鑑みて品種を選びましょう。


絶対条件として、耐寒性の強い品種を、さらに耐寒性を高める育て方で管理しておく必要があります。
日照は絶対条件で、土も排水性・通気性の高さが必要になります。
霜よけが必要になるため、横殴りの地吹雪で防寒資材が飛んで行ってしまうような場所は避けます。
また、枝が折れやすいため、落雪の被害を受けない場所というのも重要になってきます。


ローズマリーが北海道で育つかどうか検索をかけてみましたが、そのほとんどが植木鉢に鉢上げして室内で過ごすというものでした。
このサイトでは、あえて【屋外で】育つかどうかを考えてみます。


ローズマリーが北海道(屋外)で耐えられるかという問題ですが、場所によります。
防寒対策をしようにも、横殴りの地吹雪になるような場所では防寒用具自体が飛んで行ってしまうため、屋外は難しいと思われます。
また、ローズマリーはややアルカリ性よりの乾き気味の土壌を好むため、酸性で湿った泥炭地のような場所は苦手とします。
植え付けたい場所の土壌をよく確認し、必要に応じて土壌改良しておきましょう。


気温と水やりの問題が出てくるため、基本的には水やりの必要がない屋外の地植えが望ましいわけですが、 苗を入手して初年度にいきなり地植えすると寒さに負けますので、一年目はどうしても鉢植えでの管理になります。
一年目は無理をせず、昼間だけ外に出し、夜間だけ涼しい室内へ取り込むのがベストなのですが、この時に暖かい場所へ置くと耐寒性が消えてしまいます。
全館暖房の家屋では置き場所に気を付けてください。
この場合、ある程度の寒さと日照(明るさ)が確保できる屋内がベターです。


余談ですが、すでに耐寒性を高めてある親株から挿し芽をとると、子株は多少の耐寒性を獲得した状態で育ちます。

【関連記事】:寒冷地での育て方《目次》

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【目安となりそうなもの】

ローズマリーが屋外で育つかどうかの目安の一つとして、気温や耐寒性ゾーンのほか、ラバンディン系のラベンダーに注目すると良さそうです。
北海道はイングリッシュ系ラベンダーの一大産地のため、なかなかラバンディン系ラベンダーは見かけないかもしれませんが、 もし極端に大型のラベンダーが育っていれば、ラバンディン系ラベンダーの可能性が高いですので目安にすると良いでしょう。


ラベンダーとローズマリーは似たような土壌を好むため、ラベンダーが育つ土壌であれば基本的にローズマリーも育ちます。
ラベンダーのうち、北海道を代表するイングリッシュ系ラベンダーは寒さに強いため、 それよりは耐寒性の低いラバンディン系ラベンダーのほうがローズマリーと似た気温帯で生育します。
ラバンディン系ラベンダーであれば、ミスジェサップやマリンブルーのほうが耐寒性が高いです。


検索をかけてみたところ、北海道では東川町というところにローズマリーの露地栽培をしている農園があるようですので、 気候・土壌が似ているような場所なら育つ可能性はあります。


もう一つの目安として降雪量、むしろ積もっている雪の深さも目安になります。
横殴りの風が吹くような場所であれば、むしろ雪に埋めてしまえば風も霜も当たらなくなります。
アメリカの例で、屋外の地植えでアープが−23度に耐えた記事はありましたが(−25度で枯死)、 これも雪に埋もれて風よけ&霜よけ、なおかつ先端部は日があたっているという環境です。


耐寒性を上げるには、元々耐寒性の強い品種を数年かけて徐々に寒さに慣らしていく必要がありますので、 苗を購入してから−15度を耐えられるようになるには3年近くかかるかもしれません。
手っ取り早くいくのは、すでに耐寒性を獲得している株から挿し芽を取り、涼しい場所で育てるのが早いです。

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【耐寒性ゾーンマップ】

耐寒性ゾーンマップは最低気温を目安として寒さを段階別に分け、地図にあてはめたものです。
日本の耐寒性ゾーンマップを見ると、北海道においては札幌及び小樽周辺が7b、室蘭が8a前後になります。
マリンブルーなどの寒さに強く頑丈な品種を寒冷地仕様で育てればおおよそ7a(−17.8度)くらいまでは防寒具込みで耐えられるでしょう。
ローズマリーも品種と場所の組み合わせによっては屋外で育つと判断して良さそうです。

※耐寒性ゾーンに関してはページ内で前述しておりますので、もう一度確かめたい場合はクリックで戻れます。
【記事へ戻る】:耐寒性の区分


推定ですが、アープの耐寒性ゾーン区分は6a、一般的なローズマリーが9a〜8a前後と思われます。
外国では2〜5のエリアでローズマリーが越冬できるかどうかの質問掲示板でのやり取りがありますが、やはり厳しいようです。
そちらではマデリンヒルとアルカルデが挙げられておりましたが日本では流通しておらず、アープが一番耐寒性の強い品種となります。
その他、ファーンオークスハーディーとセイレムも名前が候補として挙げられていましたが、やはりアープよりは劣るらしく、 もしかしたらという希望的観測のようです。


管理人の山の自宅(※北海道ではなく北関東の山沿い)が7b〜7aと記述しましたが、突発的な寒気の時は−20度を超えることがあり、瞬間的に6aゾーンになることがあります。
ローズマリーを育てるようになってから−20度越えは記録していませんが、−16〜−18度越えは何度かあります。
この状況で冬越しした品種もありますので、北海道でも6b〜7bまでの範囲であれば、品種を選び、 うまく育てたローズマリーなら屋外の冬越しも視野に入るようです。
アープ以外ではマリンブルーやミスジェサップ辺り(推定7a/北海道では登別が7a)が候補になります。
※国内の園芸店サイトに、プリムリーブルーは北海道西部以南の暖地であれば戸外で越冬との記述あり。


【7b〜7a】での環境

・1月半ばから−10度を下回る
・厳冬期に数回−15度を超えていく
・毎日強い霜が降り、時雨れる
・雪が本格的に降る時は一回で20〜40センチ

※厳冬期に数回、夜間の最低気温が−16〜−18度になる。
※時雨れるとは、雪が積もることはないものの、一日中雪が舞っている状態。
※雪は滅多に積もらないが、積もると2週間近く溶けない。屋根からの落雪などの大量の圧雪の塊は春まで残る。

【関連記事】:目安となる温度


上記の条件で冬越しした品種はトスカナブルーで、早朝から午前中は十分日が当たり、 家の軒下の壁ぎわで風と霜、雪が避けられる場所に地植えです。
※涼しめの地方で数年育てた苗で、元々多少の耐寒性は確保していた苗
土壌が酸性寄りの湿った粘土質のため、事前に川砂・山砂・軽石細粒・植物灰などで土壌改良を数回繰り返しました。
冬には苗の周囲に園芸用の支柱を立て、不織布を巻き付けて防寒対策としました。
寒気が入るという天気予報が出たら不織布を二重にします。
これで一冬越せましたので、−15度前後までで好条件を確保できるのであれば屋外での越冬は可能と考えます。
※不織布に触れている外側の枝や葉は霜焼けを起こしました。
※金網や数種類のシート、園芸用ヒーターなどの重装備が確保できるのであれば条件が変わると思います。
※ミスジェサップは鉢植えでうっかり無対策のまま屋外に放置、−15度時点で気づきましたが元気でした。


北関東周辺で北海道並みの寒さというと、浅間・草津の各火山ルート周辺、菅平(長野県)などの周辺が亜寒帯扱いで−20度以上になる場所ですが、 今のところこの周辺でローズマリーを見た覚えがありません(庭のある人家自体が稀ですが……)。

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【北欧での工夫】

海外のサイトで、なんとか耐寒性ゾーン5のエリアでローズマリーを育てられないかと候補に挙がっていたのがローズコーン(RoseCone) と呼ばれる園芸用具です。
植木鉢を逆さにしたような形、もしくは円錐形のもので、元々はバラの越冬用に開発されたもののようです(※バラは−25度、5b前後まで)。
これは、円錐円筒形の円形支柱と、それにかぶせる防寒シートがセットになっているものです。
シートの下部は防霜防寒、上部は通気用ネットになっていて、屋根部分は霜を避けるために防霜シートになっています。
風に飛ばないようにレンガなどの重しを乗せるか、地面に刺すピンで対応します。
このシートの中の苗は冬になる前に切り詰め、シートの中には蒸れない程度の量の枯葉などで埋められているようです。


ローズコーンは日本では販売されていない様子ですが、 三角コーン(パイロン)と専用の重石を用意して細工をすれば似たようなものは作れそうです。
かなり剪定をしないとコーンの内部にローズマリーを納めるのは難しそうですが、 花を目的とせず、夏場の収穫を目的とするならば十分です。
花も咲かせたいならば枝の残し方や剪定に工夫が必要となるでしょう。


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【まとめ】

CHECK! 耐寒性の高いローズマリーでも……

・購入直後は要注意、一度鉢植えで寒さに慣らしてから
・日照だけは確保する
・寒冷地の屋外に耐えるには二年目以降から
・気温の目安と場所は要確認
・北海道は場所と品種の組み合わせが重要


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