ここでは元々の耐寒性が強い品種を挙げていますが、耐寒性はある程度上げることもできます。
ここでは耐寒性の強い種類と、耐寒性のあげ方について紹介していきます。
耐寒性の強いローズマリーの種類とその温度
ローズマリーの耐寒性はおおよそ−5度〜−10度とされ、耐寒性の弱いローズマリーは−5度前後までとされることが多いようです。
しかし、実際に育ててみたところ、−15度以上を越せる種類もいくつかあり、全体的には一般に言われているより耐寒性は強いです。
【Chapter.1】耐寒性の強いローズマリーについて
・耐寒性の強いローズマリー
【Chapter.2】耐寒性の温度の目安
・強耐寒性(〜−20度以上)
・強耐寒性(−15〜−20度未満)
・耐寒性(−10〜−15度未満)
・耐寒性(−5〜−10度未満)
・耐寒性不明
・その他の品種
【注意】
このサイトの情報は管理人の経験をもとにしています(厳冬期の最低気温が例年−11〜−16度前後、過去に一度だけ−21度を記録)。
このページの内容も北関東の山間での情報となり、山岳地帯や北海道ではかなりの工夫が必要な場合もありますので、
他のサイト等の情報も併せてお調べください。
普段は暖かい地方で、突然雪が降った、急に冷え込んで心配になったという場合は、当ページのほか、温暖地向けの解説ページもありますので合わせてご覧ください。
【関連記事】:育て方Q&A > 急な雪・寒波対策(温暖地向け)
【Chapter.1】耐寒性の強いローズマリーについて
【耐寒性の強いローズマリー】
ローズマリーの中にも耐寒性が高い品種がいくつかあります。 アープが最有力候補ですが、他にも代表的なものを挙げてみます。
耐寒性が高いとされる品種の中で、だいたいの品種と目安となる限界温度は以下の通りです。
【耐寒性】耐寒性の強い品種と目安の気温
耐寒性が高いとされるローズマリーの種類についてです。
【強耐寒性(−20度〜)】
まず最も耐寒性が高いとされるのがアープです。
他に同程度の強耐寒性の品種としてはアルカルデ(アルカルデコールドハーディー)とマデリンヒル(ヒルハーディ)という種類が挙げられますが、
日本では流通していない模様です。
【アープ】
【ポイント】
・最高レベルの耐寒性
・基本的に頑丈
・香りも良い
【ポイント】
アープは強耐寒性の種類として知られている品種。
ローズマリーの中で最も耐寒性が強いと言われており、うまく育てられれば−20度以上の寒さに耐えられる。
アメリカの記事では−23度に耐え、−25度で枯れたというものがある。
【Tips】
寒冷地では最有力候補になる品種。
しかも耐暑性も強く、温暖地でも頑丈。見た目が穏やかで香りもよく、耐寒性・耐暑性・外見・料理と万能に使えるローズマリー。
【関連記事】ローズマリー・アープの詳細
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国内で−20度越えという場所は限られてきますが、比較的寒さの緩い地方でも突発的な寒気で−20度越えになることはあります。
−15度に達する場所では念のため、それ以上の寒さ(突発的に−20度越え)も頭に入れておいたほうが良いでしょう。
【注意点】
アープなどの耐寒性が強い品種でも、苗を入手した直後ではこの寒さに耐えられないため、ある程度寒さに慣らす必要があります。
アープが枯れたという話を時折聞きますが、いくらアープでも入手してすぐは弱いです。
アープに限らず、大抵の苗はビニールハウスなど温かい場所で管理されながら育っているため、購入時点では耐寒性はないと思ってください。
特に秋に苗を買ってすぐの冬は乗り越える確率は低いです。
最初のシーズンはいきなり地植えせずに寒さに慣らす育て方をし、耐寒性を発揮するのは翌年以降となります。
耐寒性の高め方や寒さに慣らす方法は関連ページでご確認ください。
【関連記事】:寒冷地での育て方《目次》
【関連記事】:目安となる温度
【補足】
品種名についている【ハーディー】とは、【寒さに強い】という意味です。
強耐寒性のアルカルデ(アルカルデコールドハーディー)およびマデリンヒル(ヒルハーディー)が挙げられますが国内の流通はない様子で、
国内で流通しているものではファーンオークスハーディー(ファーノハーディー)があります。
【強耐寒性(−15〜−20度未満)】
ローズマリーの中でもかなり耐寒性の強い品種となります。
こちらも苗の入手時点ではまだ弱いですが、最初の冬に寒さに慣らしておけば、
2回目の冬以降から耐寒性を発揮するようになります。
※耐寒性が十分になるまでは、薄い寒冷紗や不織布などで保護に努めます。
【マリンブルー】
【ポイント】
・圧倒的な頑丈さ
・耐寒性も耐暑性も強い
・万能な体力自慢
【ポイント】
マリンブルーはローズマリーの中でも代表的な立性の品種。
とにかく頑丈で体力・適応力があり、うまく育てられれば−15度以上の寒さに耐えられる。
大型で香りが良く、料理からクラフトまで幅広く利用できるのも魅力。
【Tips】
寒冷地でも酷暑地でも有力候補になる品種で、他の品種と比べると圧倒的な頑丈さを誇る。
耐寒性が強いというよりは、そのけた外れの体力で乗り切るパワー型かもしれない。
【関連記事】ローズマリー・マリンブルーの詳細
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マリンブルーはしっかり頑丈に育てていれば、鉢植えの無対策でもマイナス12度くらいまで行けます。
それ以上の耐寒性の獲得も可能で、何回か冬越しを経験すると雪や軽い霜であれば防寒具がなくても耐えられるようになります。
ただし、あまりにも寒い環境で育てると春まで葉の香りが薄くなりますので、料理用に香り良く育てたい場合は室内で管理したほうが良いでしょう。
体力があり回復力もあるため、落雪による枝折れなどのダメージを受けても春まで生き延びればその後はすぐ回復します。
【ミスジェサップ】
【ポイント】
・かなりの耐寒性
・優雅な見た目だが頑丈
・花付きも良い
【ポイント】
ミスジェサップ・アップライトは強耐寒性の種類として知られている品種。
英国系の品種の代表格で、うまく育てられれば−15度以上の寒さに耐えられる。
細葉の立性で淡い色の花をたくさんつける様は優美だが、見た目に反して相当な頑丈さを誇る。
【Tips】
寒冷地では有力候補になる品種で、他の品種と比べると霜や時雨にも強め。
寒さに慣れれば鉢植えの無防備なままでも−15度近くまで耐えられるようになる。
【関連記事】ローズマリー・ミスジェサップの詳細
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ミスジェサップは強耐寒性で頻繁に名前が挙がるだけあり、しっかり頑丈に育てていれば、鉢植えの無対策でもマイナス15度近くまで行けます。
耐寒性を獲得した株であれば、多少の霜にも耐性があるというのが強みです。
寒さに強いローズマリーでも霜には弱いものが多いため、霜に強い英国系は頼りになります。
※鉢植えのまま何の対策もせず厳冬期までうっかり軒下に放置、−15度近い時期にようやく気付いたが元気だった。
【ベネンデンブルー(※現行種)】
【ポイント】
・かなりの耐寒性
・華奢な見た目
・花付きが良い
【ポイント】
ベネンデンブルー(※現行種)は強耐寒性の種類として知られている品種。
英国系の品種の代表格で、うまく育てられれば−15度以上の寒さに耐えられる。
細葉の立性で淡い色の花をたくさんつける様は圧巻だが、あまり咲かせすぎると春に体力が尽きるのでほどほどで摘み取ると長持ちする。
【Tips】
注意点として、あくまでも英国系の現行種であるベネンデンブルー(立性)。
コルシカ系の旧ベネンデンブルー(半匍匐性/コルシカンやコリンウッドイングラム)はここまでの耐寒性はないので注意。
【関連記事】ローズマリー・ベネンデンブルーの詳細
ベネンデンブルーも強耐寒性として知られる品種です。
気候にもよりますが、真冬から初春にかけて花が満開になることもあります。
その分、関東内陸部のような極端な暑さにはやや弱い傾向があります。
【シシングハースト】
【ポイント】
・かなりの耐寒性
・華奢な見た目
・花付きが良い
【ポイント】
シシングハースト(シッシングハーストブルー)も強耐寒性の種類として知られている品種。
英国系の品種の代表格で、うまく育てられれば−15度以上の寒さに耐えられる。
細葉の立性で、生垣やトピアリーなどにも利用される。
【Tips】
英国系御三家の一角を占める品種。英国系の特徴として細身で耐寒性が強い。
細葉で一見すると華奢に見えるが、よく観察するとミスジェサップやベネンデンブルーよりは葉が太くがっしりしている。
マリンブルーは総合的に頑丈な種類で、体力で夏冬を乗り切るタイプといえます。
成長が早いため、ダメージを受けても回復しやすいのも利点です。
ミスジェサップをはじめとする英国系の品種はどれも耐寒性が強いことで知られますが、他の品種より霜や湿気に強い傾向があるようです。
頑丈なローズマリーも若い枝先は霜に焼けることが多いですが、十分に育ったミスジェサップは軽い霜であれば耐えられることが多いです。
これらのローズマリーを選ぶ際の考え方としては、厳冬期の最低気温が−15度前後、ときによりそれ以上冷え込む場所、という前提です。
日照だけは確保してください。
連日−20度近い場合はおとなしくアープを選択したほうが安全です。
日あたりと強い風・霜を避けられれば耐えられるため、植える場所はよく選びます。
そのうえで、霜を避けるシート類を使うなどの冬越し対策をします。
冬越しの仕方及び、冬越しに必要となる資材、防寒対策の目安となる気温に関してはそれぞれ詳しいページを用意しましたので合わせてご覧ください。
【関連記事】:寒冷地での育て方《目次》
【関連記事】:冬越しに必要な資材
【関連記事】:目安となる温度
【耐寒性(−10〜−15度)】
こちらもローズマリーの中ではかなり耐寒性が高いと言える種類となります。
考え方としては、厳冬期の最低気温が−10度前後に冷え込み、たまにそれ以上冷え込むことがある場所で耐えられる種類とします。
【トスカナブルー】
【ポイント】
・相当な耐寒性
・成長が早い
・相当に頑丈
【ポイント】
耐寒性が弱いと説明されがちだが実は耐寒性が強いタイプ。
霜よけだけ設置しておけば安心で、寒さ自体には強く、雪にもめげない(※枝が折れることはある)。
成長が早いため、ダメージを受けても春になればあっという間に回復する。
【Tips】
葉の幅が広く、葉の香りが良く、耐寒性がないのはレックスの可能性がある。
イタリア系品種は耐寒性がないといわれるが、そもそもにおいてトスカーナ地方は山間・丘陵地帯が多いため、冬場はかなり寒い所もある。
【関連記事】:ローズマリー・トスカナブルーの詳細
【購入】ローズマリー 【トスカナブルー】 楽天
トスカナブルーは一般的には耐寒性がないとされますが、管理人の山の自宅にて屋外の冬越しに成功しているため、かなりの耐寒性を持っています。
鉢植えで数年育てた株であれば、春に地植えに移行し、軽い防霜対策だけで−10度以上は確実に耐えられます。
ただし−15度近くになると防霜シートに触れているような若い枝先の部分は黒く霜焼けしますので、春になったら軽く剪定して整えます。
※家の軒下で霜が当たらず、午前中は日当たりが確保できる場所に地植え。薄手の不織布一枚で防寒、春まで生存。
【追記】
トスカナブルーは沿岸地方の品種(葉が細め)と内陸部の品種(葉が幅広)の2タイプがあり、耐寒性が強いのは内陸部の品種ではないか、とのことです。
【セブアンシスブルー(セヴァンシー)】
【ポイント】
・かなりの耐寒性
・明るい見た目
・花付きが良い
【ポイント】
ちょっとの寒さなら何の変化も見せず、淡々と冬を越す寡黙なローズマリー。
霜が降りる場所では霜よけが必要になるが、霜さえ降りなければ−10度くらいまでは防寒具がなくても冬を越せる。
心配なら霜よけだけ設置しておけば安心。
【Tips】
国内では2種類のセバンシーが流通しており、こちらは花の色が中間のタイプ。
葉の色もやや明るめ。
※よく見かける花が濃い青(葉の色も濃い)のタイプは寒さに弱いので注意。
セヴァンシーも耐寒性が高めとして知られる品種です。
ただし上でも少し触れたように、国内では2種類のセヴァンシーが流通しているため注意が必要です。
耐寒性があるのは色が明るめのタイプ(推定:イギリス系)になります。
濃い色のタイプ(推定:コルシカ系)も頑丈さはありますが、耐寒性では明るいタイプに劣ります。
【セイラム(セイレム)】
【ポイント】
・耐寒性が高いとされる
・気温の変化に敏感
・葉の色が変わる
【ポイント】
寒さに強いと紹介されることが多い。
実際には、寒さに強いというよりも温度変化に敏感で、秋の終わりごろから葉の色を変えて冬の準備に入り始める。
セヴァンシーと違い、いかにも寒さに耐えてます、というような外見になる。
【Tips】
一般に言われるほどの強い耐寒性はなく、寒冷地では防寒対策が必要になる。
秋の中ごろから、他の品種に先駆けて葉の色が変わり、気温の低下を教えてくれるので冬場の対策の目安になる。
大人しいのに主張だけはしっかりしてくるタイプ。
【関連記事】:ローズマリー・セイラム(セイレム)の詳細
【購入】ローズマリー 【セイラム】 楽天
セイラム(セイレム)も耐寒性が高めとして紹介されることが多い品種です。
(※画像は冬季に色を変えた葉)
ただし上でも触れたように、秋のわずかな気温の低下で葉の色を変えるところから、気温の低下には敏感な様子です。
厳冬期の乾燥には弱く水切れで枯れがちなので、冬の乾燥には注意が必要です。
【耐寒性(−5〜−10度)】
大半のローズマリーは−5度から−10度までの耐寒性とされています。
ここではその中から、寒さに慣らせれば−10度で枯れずに済みそうな種類を挙げていきます。
北関東の平野部であれば耐えられる前提(年に数回−6度から−10度に達する)で考えてみます。
※ここからは寒冷地ではなく中間地、および温暖地での厳冬期及び突発的な寒さに耐えられる品種と仮定します。
【モーツァルトブルー】
【ポイント】
・何とか耐えきれる
・底力はある
・匍匐性の中では大型になる
【ポイント】
ローズマリーの中では耐寒性が低め(−5度が限度)とされるものの、寒さに慣れれば多少の冷え込みにも耐えられる。
寒さに慣れていないうちは葉が病的に色あせて痩せてくるが、翌年には同程度の冷え込みであれば変化なく耐えられるようになる。
心配なら厳冬期のみ寒さよけを施せば十分。
【Tips】
山沿いなどの寒冷地では生育は難しいが、平野部の厳冬期に数回冷え込む程度であれば問題ない。
平野部でも寒さに慣れていない状態や日照不足の場合は初冬の時点で葉の色が褪せてくるので、日あたりを確保すること。
(※画像は寒い場所に放置してダメージを受けた葉と春に咲いた花)
【関連記事】:ローズマリー・モーツァルトブルーの詳細
モーツァルトブルーは寒さに耐性がないとされますが、北関東も平野部であれば屋外での冬越しが可能です。
多少のダメージは受けますが、日照さえ確保できていれば越冬できます。
苗が若い、日照が不足気味、あるいは霜が降りるといった場合のみ、軽い防霜を施せば大丈夫です。
※鉢植えを暖かい場所で数年放置、やや涼しく日あたりも少ない場所へ移動させたところ、その年の冬に葉が病的に色あせたが生存。
【マジョルカピンク】
【ポイント】
・そこそこ頑丈
・枝がしなりやすい
・冬でも咲くことがある
【ポイント】
ローズマリーの中では耐寒性が低め(−5度が限度)とされるものの、寒さに慣れれば多少の冷え込みにも耐えられる。
極端な暑さや寒さは苦手なものの、北関東の平野部くらいであれば、地植えの無対策で冬越し可能。
枝がしなりやすいせいか、立性の中では雪でも枝が折れにくいほう。
【Tips】
寒冷地では生育は難しいが、平野部の厳冬期に数回冷え込む程度であれば問題ない。
ローズマリーの中でも特に日当たりを好むため、ちょっとでも日影ができると日なたを求めて枝が暴れがち。
【関連記事】:ローズマリー・マジョルカピンクの詳細
マジョルカピンクはローズマリーの中では耐寒性が低め(−5度が限度)とされるものの、園芸農家によると北関東の山間
(ただし山奥ではない)でも問題なく育つとの話でしたので、山岳・高原地帯や日影でなければ育つようです。
※北関東の平野部に地植えで数年放置、厳冬期の寒波で−8度を経験したが問題なし。
【ウッドパープル(コリンウッドイングラム)】
【ポイント】
・意外と頑丈
・暑さに強いが寒さにもそこそこ耐える
・深い緑が美しい
【ポイント】
ローズマリーの中では耐寒性が低め(−5度が限度)とされるものの、寒さに慣れれば多少の冷え込みにも耐えられる。
北関東の平野部くらいであれば、地植えの無対策で冬越し可能。
暑さにも強いため、関東の平野部(内陸部)に向いている。
【Tips】
コルシカ系の品種で暑さに強いタイプだが、寒さにも意外と耐性がある。
葉の色が濃く深く、冬でも常緑の葉が美しく楽しめる。
半匍匐性で枝がしなるためか、画像程度の雪では枝折れしにくい。
【関連記事】:ローズマリー・ウッドパープルの詳細
【コルシカン】
【ポイント】
・意外と頑丈
・暑さに強いが寒さにも多少耐える
・赤い葉が混じることがある
【ポイント】
ローズマリーの中では耐寒性が低め(−5度が限度)とされるものの、寒さに慣れれば多少の冷え込みにも耐えられる。
冷え込むと真っ赤な葉が混じることがあるが病気ではないので心配ない。
暑さにも強いため、関東の平野部(内陸部)に向いている。
【Tips】
コルシカ系の品種で暑さに強いタイプだが、寒さにも意外と耐性がある。
ウッドパープルより気まぐれに花が咲いたりする。
ウッドパープル(コリンウッド・イングラム)およびコルシカンは共にコルシカ島系の品種です。
トスカナブルーのトスカーナ地方にも言えますが、コルシカ島も海沿い以外は山岳・丘陵地帯が多く意外と冷え込む地方であるため、思ったより耐寒性は高い様子です。
※ウッドパープルは北関東の平野部に地植えで数年放置、厳冬期の寒波で−8度を経験したが問題なし。
【プロストラータス(プロストレイト)】
【ポイント】
・匍匐性の代表種
・極端な気候でなければ問題ない
・冬場は沈黙する
【ポイント】
ローズマリーの中では耐寒性が低め(−5度が限度)とされるものの、寒さに慣れれば多少の冷え込みにも耐えられる。
四季咲きで気まぐれに咲くものの、冬は花をつけないことも多い。
匍匐性のため、擁壁の上や石垣の上など、冬に暖かい場所に植えている場合が多いのも安心材料。
【Tips】
完全匍匐性は耐寒性が低い品種が多いが、プロストラータスはそこそこの耐寒性を持つ。
たまに氷点下になるような地方では、屋外の地植えで下垂させたい場合の候補に入る。
【関連記事】:ローズマリー・プロストラータス(プロストレイト)の詳細
上のモーツァルトブルーと同じ場所に鉢植えを置き、こちらは寒気でも葉の色に変化がなかったので、モーツァルトブルーよりは寒さに強そうです。
※こちらも北関東の平野部に数年放置、厳冬期の寒波で無対策のまま−8度を経験したが問題なかったので、防寒対策を取るならばもう少し寒くても耐えられると推測。
【ダンシングウォーター】
【ポイント】
・四季咲きで冬も咲くことがある
・極端な気候でなければ問題ない
・霜焼けする場合がある
【ポイント】
ローズマリーの中では耐寒性が低め(−5度が限度)とされるものの、寒さに慣れれば多少の冷え込みにも耐えられる。
枝がしなるためか雪の重みで枝が折れることは少ないが、霜には耐性がない様子で、若い枝先は黒く霜焼けで枯れることがある。
【Tips】
完全匍匐性は耐寒性が低い品種が多いが、ダンシングウォーターもそこそこの耐寒性を持つ。
ただし若い枝先は極端な寒さに当たると黒く霜焼けすることがあるため、心配であれば防霜シートなどで守ったほうが安心。
【関連記事】:ローズマリー・ダンシングウォーターの詳細
上のモーツァルトブルーと同じ場所に鉢植えを置き、こちらは寒気でも葉の色に変化がなかったのですが、葉先の若い部分だけ霜焼け状態になりました。
※こちらも北関東の平野部に数年放置、厳冬期の寒波で無対策のまま−8度を経験したが生存したので、防寒対策を取るならばもう少し寒くても耐えられると推測。
【耐寒性不明】
ローズマリーの中には耐寒性が高いとされながらも実際の耐寒性が未知数な品種があります。 極端に耐寒性が高い可能性もあり、いわばダークホース的な存在になります。
【ファーンオークスハーディー】
【ポイント】
・名前にハーディーと付く品種
・暑さにはやや弱め
・赤い葉が混じることがある
【ポイント】
名前に耐寒性が強いことを指す【ハーディー】がつく品種。
国内で唯一手に入るハーディー種であるが、流通量が少ないのか、なかなか耐寒性に関するデータが出てこない。
海外のナーセリーでは、耐寒性ゾーン7aと書いてあるので、−15〜−17度まで対応できそうな雰囲気はある。
【Tips】
名前はファーンオークスハーディー【furneaux hardy】として知られているが、正しい読みはファーノーハーディーの模様。
海外のサイトによると、テキサス州のナーセリーで導入され、レーン・ファーノーにちなんで名づけられたとある。
耐寒性が高いことで知られ、流通時に売り文句として名前にハーディーを付けて販売しているとのこと。
イギリス系の【Mrs Furneaux】とは別品種らしい。
何とか入手したものの寒冷地へ移行する前に枯らしてしまってデータは取れませんでしたが、少なくとも北関東平野部であれば鉢植えで屋外に放置しても生き延びられました。
寒くなるとセイレムほどではないものの葉が赤みを帯び、さらに冷えると少し黒ずむ様子も見えます。
寒さに強い反動か、極端な暑さには弱いです。
【プリムリーブルー】
【ポイント】
・きれいな青い花の立性品種
・暑さにも強い
・意外と頑強
【ポイント】
国内では半匍匐性として紹介されるが海外では立性とされている品種。
見ている限り、枝は上を向くので立性もしくは半匍匐性。
暑さに強いが寒さにもある程度強そうな雰囲気がある。
【Tips】
海外のナーセリーでは、−5〜−10℃、−10〜−15℃と幅があるが、good hardy という表記もあるので耐寒性は十分に持っているようだ。
ただ、国内の園芸ショップの表記には−20度近くまで耐え、北海道西南部より南であれば育てられる、という表記もあった。
少なくとも北関東の平野部であれば鉢植えで屋外に放置しても生き延びられました。
葉が赤くなるなどの変化も見られません。
【ホワイト(アルバ)】
【ポイント】
・混迷する白花品種
・多花性
・かなりの気まぐれ
【ポイント】
国内で白花として流通している品種が複数あるため、【白花は耐寒性が高い】【白花は耐寒性が低い】のどれに該当するかさっぱりわからない。
【Tips】
白い花の品種は、国内では名前も【ホワイト】【アルバ】【白花】と統一されておらず、バラバラ。
しかも完全に純白の品種、白い地に薄い紫の斑が入るもの、白に近いごく薄い薄紫と、色々ある。
育ててみるまで分からない。
【白花は耐寒性が高い】という表記を見かけたものの、どれがどれやらわからないため、ひとまず【純白種】・【白花(の名前で売られていたもの)】・
【ナンシーハワード(白花の正体ではないかとされる)】をすべて入手してみました。
ちなみにナンシーハワードは、ブルースピアアルバ(アテネブルースパイアの白花)ではないかと推測されているようですが、
そのアテネブルースパイア(青花)の耐寒性は高いといわれています。
が、ナンシーハワードは耐寒性が高い・低いの両方の説がありはっきりしない状況です。
純白種については、北関東の平野部の温暖な場所であれば屋外に鉢植え放置でも生き延びられることを確認しましたが、 他はまだ入手したばかりなので不明です。
【プログマンズアップライト)】
【ポイント】
・立性の青花品種
・細葉
・暑さには弱い
【ポイント】
流通量が少なく、名前での検索も国内しか見当たらず、はっきりした正体のわからない品種。
流通元によると耐寒性は高いとのこと。
【Tips】
濃い目の青花で、細葉の立性品種という、珍しいタイプのローズマリー。
外見からすると濃い青花のベネンデンブルーとされる品種(少なくとも現行種のベネンデンブルーではない)、もしくはブルースパイアの可能性あり。
名前からするとニュージーランド系かとも思われるがはっきりしません。
仮にベネンデンブルーと混同されている品種だとすれば、同程度の耐寒性(および暑さへの弱さ)は見込んでよいと思われます。
【その他の品種】
寒冷地ではないものの、北関東の平野部(厳冬期にはたびたび気温がマイナスになる・量は少ないが降雪することがある)で
無対策で冬を越せた種類を挙げておきます(※すべて鉢植え)。
※あくまでも中間地の話ですので、寒冷地ではご注意ください。
【ダメージなし】
・コリンガムイングラム
・サンタバーバラ
・スプレ&アップライト
・ディープブルー
・ドワーフブルー
・パッション
・フォックステイル
・ポイントデュラス
・ロゼア
ロゼアは雪に埋もれたこともありますがノーダメージでした。
ドワーフブルーは暑さ寒さに弱いとされますが、今のところダメージは見られません。
コリンガムイングラムやサンタバーバラは冬の厳冬期に乾燥させすぎると葉が落ちやすくなります。
【防御反応あり】
・サドバリーブルー(※寒さに当たると赤い葉が混じる)
・パイン(※寒さに当たると葉が黒銅色に変色)
・ブルーボーイ(※寒さに当たると赤い葉が混じる)
・レックス(※寒さに当たると葉が黒銅色に変色)
サドバリーブルーは耐寒性が強いといわれますので、葉の色が色あせるのは防御反応と判断しました。冬には少量の赤い葉も混じるようになります。
ブルーボーイは耐寒性に劣るといわれますが、こちらも赤い葉が混じり、防御反応がみられました。それ以外の変化は見られませんでした。
パインは色が病的な斑点になりつつ黒銅色に変色しますが、雪には耐性があり、春になると回復は早いです。
レックスは防御反応と判断しましたが、冷害で黒く変色する種類とも言われていますので、寒い場所では注意が必要なようです。
【初シーズンのみ注意が必要】
・ウィルマスゴールド(※初シーズンのみ、やや葉焼けを起こす)
・ヒスティルペリゴード(※初シーズンのみ、やや葉焼けを起こす)
・ブルーラグーン(※初シーズンのみ、全体の葉が病む)
ウィルマスゴールドは寒くなると葉の黄色みが一層強くなり美しいのですが、だからといって寒さに強いというわけではないようです。
ペリゴール(ヒスティルペリゴード)は初年度のみ、全体が病的な色褪せと葉痩せを起こします。次年度以降は耐寒性を獲得し、
秋口以降はセイレムのような葉の色の変え方をしながら耐えていきますが、下葉はかなり赤い色に変化します。
注意が必要なのはブルーラグーンで、初年度に寒さに当たるとかなり弱ってしまいます。
ここで耐えきれれば次年度以降はそれなりに強くなりますが、初年度で枯らしやすいので注意しましょう。
また、鉢植えで冬越ししましたが、基本的には地植えのほうが枯れにくくなります。
長時間0度に耐えられるならば、雪に埋めてしまうという方法もありますので、強い霜に当てて霜焼けするなら雪のほうがマシです。
【さらに詳しく知りたい方へ】
【寒冷地での育て方】
耐寒性の強い品種を選んでも、購入直後の苗をそのまま屋外に出すのは禁物です。
ローズマリーの耐寒性は、ある程度の寒さに慣らすことで発揮されるようになります。
秋に気温が下がり始めるのと同時に慣らしていき、最初の寒風と初霜を乗り切るのが第一歩です。
寒冷地でローズマリーを安全に冬越しさせるための「段階的な寒さへの慣らし方」や、地植えでの管理のコツについては以下のページで詳しく解説しています。
【関連記事】:寒冷地でのローズマリーの育て方と耐寒性の上げ方
【北海道での可能性】
当サイトが寒冷地での育て方を歌っているためか、北海道でも育つのか? という検索でお越しの方が多くみられます。
「冬の寒さが厳しい北海道でも屋外で育つのか?」という疑問について、耐寒性ゾーンマップや北欧の越冬工夫なども交えて徹底考察しました。
あわせて参考にしてみてください。
【関連記事】:ローズマリーは北海道でも屋外で育つ? 耐寒性と冬越しの考察
【注意】 このサイトの情報は管理人の経験をもとにしています(厳冬期の最低気温が例年−11〜−16度前後、過去に一度だけ−21度を記録)。
このページの内容も北関東の山間での情報となり、山岳地帯や北海道ではかなりの工夫が必要と考えられますので、 他のサイト等の情報も併せてお調べください。
【関連記事】
【まとめ】
・購入直後は要注意!
→ 一度鉢植えで寒さに慣らしてから
・アープはやはり強い
・マリンブルーでもなんとかなる
・ダークホースはファーンオークスハーディー
【関連記事】
【関連記事】:寒冷地での育て方 > 総合TOP(目次)
【関連記事】:ハーブ図鑑 > 耐寒性の高いローズマリーの品種
【関連記事】:ハーブ図鑑 > ローズマリー
【関連記事】:ハーブの育て方 > ローズマリー
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