おすすめのハーブの種類

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ハーブにはいろいろな種類がありますが、育てる際のおすすめはやはり育てやすいこと。
頑丈で管理が楽なものや、料理やハーブティーなどの使い道が多いものがおすすめです。
タイプ別におすすめの品種をまとめてみました。

オススメのハーブ

【ハーブの育て方】 おすすめの品種 目次

ハーブを育てる目的は、純粋に育てることを楽しむほか、料理に使う、ハーブティーにする、クラフトに使う、美しい見た目を鑑賞するなど様々です。
それぞれの目的ごとのおすすめの品種を紹介します。

 【目次】
 ・食用・スパイス用
 ・ハーブティー用
 ・観賞用

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 ・おすすめのローズマリーの種類
 ・酸性土壌に適したハーブ
 ・寒冷地向けのハーブ

【ハーブの育て方】育てやすいハーブ一覧

ハーブを育てる目的も、観賞用や食用などいろいろあります。
ここでは育ててみて育てやすかったものの中から、適した使い道ごとに幾つか名前を挙げてみます。
丈夫で枯れにくいものが多いので初心者の方にもオススメです。

食用ハーブ・スパイス用ハーブ

【スパイス・野菜・果実系ハーブ】

こちらはそのまま食べるものや薬味にするもの、スパイスとして使われるものをピックアップしました。
手がかからないものが多く、鉢植えにして勝手口の近くの屋外に置いておくと便利です。


【イタリアンパセリ】

カールしていないタイプのパセリ。
プレーンパセリ、フレンチパセリとも。


一度料理に使うと次から欠かせなくなるほどやみつきに。
薬味ではなく葉を具材として多めに入れるのが旨味を出すコツ。
普通のパセリ独特のパサつきは少なく食べやすいが香りは強め。
乾燥にも強く、キアゲハという天敵さえいなければよく育つ。
二年草。こぼれダネで勝手に増えるので一度植えればずっと収穫できる。

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【ルッコラ】

ロケット、サラダロケットとも呼ばれる。
かすかにピリ辛でゴマのような風味。


サラダに使われる微かにゴマ風味の野菜ハーブ。
発芽率がよく、種をまいておけば勝手に生えてくる。
手はかからないが青虫に食害されることが多々あるので注意。
アブラナの仲間で花を放置しておくと大量に種が取れる。
耐寒性の強い一年草で、ワイルドロケットとは品種が違う。


【チャイブ】

西洋アサツキとも呼ばれる細ネギ。
アサツキや分葱よりもややガーリック寄りの香り。


花も美しく観賞用にもなる野菜ハーブ。
耐寒性の強い多年草。頑丈でほぼ放置でも良く育つ。
乾燥が続くと黒紫のアブラムシが寄って来るので注意。
種まきの場合、土をかけてしまうと発芽率が落ちる。
最初の一年は成長が遅いため、早く収穫したい場合は苗を購入したほうが良い。


【ワイルドストロベリー】

イチゴの原種。
実は小さいが味は濃くとろみがある。


原種はランナーで増えるが、ランナーが出ない品種も多い。
ハーブ類ではトップクラスの耐寒性を持っていて、かなりの湿気にも耐える。
ハーブの中では珍しく酸性気味の土壌でも大丈夫。
多年草だが寿命は長くないので数年ごとに株分けすると良い。
最初の一年は成長が遅いため、早く収穫したい場合は苗を購入したほうが良い。

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【タイム(コモンタイム)】

スパイスとして使われるハーブ。
花も可愛く観賞用としても人気。


キッチンハーブの代表格で、花も人気のハーブ。
タイムは非常に品種が多いが、コモン系は立性で、全体にコンパクト。
コモン系はとても頑丈で寒さにも強く育てやすい。
サイズは小さいが生育は旺盛。殺菌作用も強いと言われる。
スープの隠し味に入れると味が引き締まる。

なお、料理用としてはコモンタイム(立性)、フレンチタイム(立性)、 イングリッシュワイルドタイム(匍匐性)、ブロードリーフタイム(匍匐性)が使いやすい。

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【ローズマリー】

スパイスとして使われるハーブ。
花も美しく観賞用としても人気。


料理にも使え、消臭作用も強く、花も美しく人気のハーブ。
背は低いが樹木なので地植えの場合は場所を良く選んだほうが良い。
樹形は立性・半匍匐性・匍匐性がある。
花の多い品種は庭木としても人気。
耐寒性は寒さに慣らすことでさらに強めることができる。

とても品種の多いハーブなので、初めての場合はマリンブルー、トスカナブルー、プロストラータス辺りから始めると良い。

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【コモンセージ】

サルビアの仲間のうち料理用の品種。
花も美しく観賞用としても人気。


料理にも使え、観賞用にも見ごたえがある。
株が充実してくると意外と茂るので、地植えの場合は場所を良く選んだほうが良い。
害虫はハダニとバッタに注意が必要だがイモムシの類はつきにくい。

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オレガノ

【オレガノ】

バジルと共に、トマト料理やイタリア料理でおなじみ。
強い香りなので控えめに使うのがコツ。


料理用のオレガノのほか、ノートンズゴールドや斑入り品種も料理に使える。
近縁種にはマジョラムがある。
花は白からピンクが多いがやや咲きにくい。
額や苞の発達する花オレガノは完全な観賞用。

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【ヒソップ】

ピリッとした独特の風味のあるハーブ。
花も美しく観賞用としても人気。


スパイスとして使われるハーブだが、花が美しく、大株に育てると見事。
花色は青紫・ピンク・白がある。
低木だが寒冷地では宿根草のように地上部を枯らして冬眠する。

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ハーブティー向けのハーブ

【ハーブティー用ハーブ】

多くのハーブがハーブティーにされますが、こちらではハーブティーがメインの使い道となるハーブです。
フルーツ系の香りのものが多いですが、中には色を楽しむものもあります。


【レモンバーム】

レモンの香りの代表的なハーブ。
繁殖力が強い。


柑橘系を思わせる強い香りのハーブで見た目はミントに似ているが葉がやや硬い。
乾燥に耐えるがやや湿り気を好み半日陰でも大丈夫。
多年草で頑丈、根元から広がって繁殖する。


【レモンタイム】

レモンの香りの代表的なハーブ。
爽やかな香り。


立性のタイムの一種で、レモン系の爽やかな香り。
タイムの中でも変種の多い系統。
コモンタイムよりは性質が弱いが、生育は旺盛。
シルバークィーンやオレンジバルサムなど、レモンタイム系はハーブティーに適した品種が多い。

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【カモミール】

ティーにするのはジャーマンカモミール。
青リンゴのような香りがする。


見た目は小さなマーガレットのよう。
ティーにするのは甘い香りのジャーマン種で花だけを利用する。
ジャーマンカモミールは花芯が盛り上がっているのが特徴。
カモミールには多年草のローマンカモミールもあるがとてつもなく苦い。


【コモンマロウ】

ブルーマロウとも呼ばれる。
ティーでは色変わりを楽しむ。


見た目は花の大きなゼニアオイ。赤紫の美しい花だがティーはブルーになる。
一本のゴボウ根に育つため、地植え推奨。
ティーは香りはないが淡いブルーで微かにとろみがあってお湯が柔らかくなる。
ティーにレモン果汁などを加えると色はピンクに変化する。



観賞用ハーブ

【観賞・園芸用・庭木向けハーブ】

ハーブは多くの使い道がありますが、見た目が美しく観賞用にされるものもあります。
花だけでなく葉や株の形が美しいものもあります。


【ラベンダー(ラバンディン系)】

交配種のラベンダー。
やや涼気を帯びた香り。


ラベンダーの系統の中で最も頑丈で育てやすい種類。
対処性も耐寒性も強く、大型に育つ品種が多い。
虫除け成分を含んでおり、防虫には効果絶大だが使いすぎると人間も気分が悪くなるのでほどほどに。
イングリッシュ系より遅咲きなので、両方揃えておくと長期間花を楽しめる。


【ヤロウ(アキレア)】

西洋ノコギリソウ。
特に赤系は庭にあると見栄えがする。


ミルフォイルとも呼ばれる。
どれも頑丈で繁茂するが特に原種に近いタイプは盛大に茂り、更にこぼれ種でも繁殖する。
耐寒性は申し分なく、湿った土地でも大丈夫。
葉も細かい切れ込みがあり美しい。

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【ロンギカウリス(クリーピングタイム)】

匍匐性タイムの代表格。
地面をびっしり覆って咲く。


グラウンドカバーとして人気のハーブ。
完全匍匐性のタイムで柑橘系の強い香りがあり、ティーにもできる。
踏んだだけでも香りがする。節という節から発根するため簡単に根付く。
耐寒性も強い。
クリーピングタイムは種類がいろいろあるが、園芸店で一般的に見かけるのはロンギカウリスの場合が多い。

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【サラダバーネット】

葉が美しく株を鑑賞するタイプ。
揉むとキュウリの香りがする不思議な植物。


オランダワレモコウとも呼ばれる。
花は地味だが葉が美しい。こぼれ種でガンガン増える多年草だが株自体の寿命は短い。
耐寒性は恐ろしく強く、湿った土でも大丈夫だが地植えだと大型化するのでスペースは広めに。
キュウリそっくりの変わった香りのため食用とされるものの、タンニンの苦みとえぐみが強く、料理用としてはあまりお勧めしない。