ローズマリーなどの低木系ハーブや、夏に花を咲かせるハーブは暑さに強い場合が多いです。
猛暑で知られる北関東内陸部で耐えられる種類をメインにピックアップしています。

【暑さに強いハーブ】
基本的に、宿根草・多年生の植物は夏と冬を乗り切る必要があるため暑さ寒さに強いです。
夏を乗り切るには、日差しに強いこと、暑さに強いこと、乾燥に強いことが求められます。
暑さをやわらげる工夫をしても枯らしてしまうという場合は、夏に弱いハーブかもしれませんので、夏に強いハーブを選びましょう。
地植えの場合は意外と耐えられるので注意が必要になるのは鉢植えです。
基本的に、鉢底の通風を良くし、周囲の熱を逃がすようにすると生存の可能性が高くなります。
暑さに弱いハーブの場合、可能であれば昼間は日陰に移動させると良いです。
【おすすめ】夏に強いハーブ
【夏に強いハーブ選び】
夏に強いというハーブは、夏の特徴である温度の高さ・日差しの強さ・それらに伴う乾燥に対して耐性があるということになります。
・高温に強い
・日差しに強い
・乾燥に強い
この他、夏に数の増える昆虫類の害を受けにくいというのも一つのポイントとなります。
これらのどれかが欠けていると、真夏に弱り、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。
例えば暑さや乾燥に強いと思われがちな多肉植物でも、熱によって自分の葉の中の水分が煮立ち、 分厚い葉の中に気泡のようなものができて溶けてしまったり、強い日差しで葉の表面が火傷のようになったりすることがあります。
ハーブは比較的猛暑にも強いものが多いですが、ここでは特に夏を乗り切りやすいハーブをいくつか挙げてみます。
夏に枯らしてしまいがちという場合は、暑さ対策も施したうえで、夏に強いハーブを選びましょう。
【関連記事】:ハーブの夏越し・暑さ対策
【おすすめ】夏の暑さに強いハーブ
【花の美しいハーブ】
夏に強いハーブの中から、まずは花や姿の美しいハーブをピックアップします。
頑丈さから大型のハーブが多く地植えのほうが適しますが、適切に管理すれば鉢植えでも耐えられる種類もあります。
【1位.マリンブルー】

【選出のポイント】
・いわゆるローズマリー
・もっとも頑丈
・鉢植えでも耐えられる
・昆虫の害を受けにくい
【評価】
ローズマリー自体が暑さには非常に強いが、その中でもトップクラスの頑丈さを誇る。
乾燥による水切れにもかなりの耐性を持つ。
育てやすいが大型化するので地植えの場合は場所を選ぶこと。
水切れすると葉に細かいしわが出て細くなってくるのでわかりやすい。
鉢植えの場合は大きめの素焼き鉢に植え替えておくと夏でも元気に過ごせる。
昆虫の害はハダニやヨコバイによる吸汁の害はあるものの、芋虫やバッタの害はほとんどない。
【関連記事】:ローズマリー・マリンブルーの詳細
【2位.ラバンディン系ラベンダー】

【選出のポイント】
・暑さに強いラベンダーはこれ
・虫が嫌う
・鉢植えでも耐えられる
【評価】
ラバンディン系は交配種のラベンダーの系統。
複数の種類があり、どれもイングリッシュ系より圧倒的に暑さに強い。
イングリッシュ系は暑い場所では育ちにくいので、ラベンダーが欲しければラバンディン系になる。
育てやすいが大型化するので地植えの場合は場所を選ぶこと。
ローズマリー並みの頑強さを持ち、乾燥による水切れにもかなりの耐性を持つ。
鉢植えの場合は大きめの素焼き鉢に植え替えておくと夏でも元気に過ごせる。
虫による食害を受けにくいだけでなく、カンファーを含むためか、細工をすれば暑い季節に発生する虫対策に使える。
【3位.チェリーセージ】

【選出のポイント】
・暑さに強く頑丈で大型
・花期が長い
・耐寒性は品種による
・昆虫の害を受けにくい
【評価】
チェリーセージはサルビアのうちミクロフィラ・グレッギー・ヤメンシスなどの総称した系統。
四月下旬から晩秋までと花期が長く楽しめる。
育てやすいが大型化するので地植えの場合は場所を選ぶこと。
コモンセージも夏に強いが、葉をバッタに食害される。
チェリーセージは食害を受けることは稀。
【4位.ロンギカウリス】(クリーピングタイム)

【選出のポイント】
・暑さ寒さに強く頑丈
・花が見事
・グラウンドカバーの筆頭
・鉢植えでも耐えられる
・昆虫の害を受けにくい
【評価】
ロンギカウリスはクリーピングタイムと呼ばれる系統の中で最も頑丈。
40度の猛暑から-20度の極寒まで対応できる。
観賞用及びグラウンドカバーとして使われるが、強いレモンの香りを持ち、防臭や防虫、ハーブティーにも使える。
圧倒的な被覆力を持つため、根止めなどで勢力範囲をコントロールしたほうが良い。
他の植物の足元に広がることで、雨による泥はねや、真夏の照り返し予防、冬の根覆いなどになる。
鉢植えやハンギングバスケットで下垂系にしてもおしゃれ。
【関連記事】:タイム・ロンギカウリスの詳細
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【5位.アボンビューラベンダー】

【選出のポイント】
・暑さに強く頑丈
・ストエカス系の中でも頑丈
・屋外放置できる
・昆虫による食害を受けにくい
【評価】
弱い性質が多いストエカス系ラベンダーの中では、屋外に地植え放置できる希少なタイプ。
鉢植えだと枯れるので地植え一択となるが、かなり大型化する。
照り返しのない場所であれば、40度近くなる地方でもなんとかなる。
細い枝が密集するので、初夏の花が終わる頃には思い切って剪定、枝数も減らして空かせたほうが良い。
耐寒性に関してもストエカス系の中では強く、北関東も平野部であればだいたい越冬できる。
カンファーが強すぎるのか、虫による害はほぼない。
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【6位.コモンタイム】

【選出のポイント】
・暑さ寒さに強く頑丈
・小型で足元隠しにも便利
・料理にも使える
【評価】
立性のタイムの中では、料理用に重宝するコモンタイムが最も頑丈。
やや水切れに弱いものの、レモンタイム系と比べると枯死する確率は大幅に低い。
意外と剪定にも強く、小型なことも相まってほかのハーブの足元に植えるとちょうど良い。
ローズマリーやラバンディン系ラベンダーと比べると弱いが、全体的なハーブの中では暑さに強い部類に入る。
鉢植えでも水切れさえ注意していれば何とかなり、
軽い水切れであれば休眠して初秋に復活してくるので、枯れたように見えても見捨てないこと。
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【7位.コモンマロウ】(マロウブルー)

【選出のポイント】
・暑さ寒さに非常に強い
・湿気にもそこそこ耐える
・特定の害虫がつくがそれ以外は稀
【評価】
マロウ(タチアオイ)系統はどれも暑さ寒さに強いが、一番扱いやすいのがコモンマロウ。
ゴボウ根なので地植え一択になるが、花は非常に見ごたえがある。
個体差があり、二年草で終わるものと多年草化するものがある。
極端な暑さの場所はコモンマロウ、そこまでではない場合はムスクマロウ、
寒冷地かつ粘土などの湿気地であればマーシュマロウが候補となる。
昆虫による食害はハマキムシの猛攻を受けるが、それ以外はつきにくい。
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【8位.ヤロウ】(アキレア/ミルフォイル)

【選出のポイント】
・暑さ寒さに非常に強い
・湿気にもそこそこ耐える
・放置しても枯れないが大繁殖する
【評価】
どのヤロウも頑丈だが、原種の白、園芸種の原種である赤はとにかく頑丈で、地植えであればまず枯れない。
この2種を地植えで放置すると交雑して濃淡様々なピンクが発生することがある。
花の色は様々だが、平たいノコギリ葉の品種よりも、細かなブラシのような葉の品種のほうが頑丈。
意外と大型化するが、近年は多少コンパクトな品種も出てきたのでスペースに合わせてよく吟味を。
こぼれ種と匍匐茎で横広がりに繁殖するため、花が終わったら茎を切り、匍匐茎は根止めで対抗するなど工夫が必要。
なお、暑さだけでなく寒さにも強く、寒冷地でも屋外放置が可能。
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【9位.ソープワート】(シャボンソウ)

【選出のポイント】
・暑さ寒さに非常に強い
・湿気にもそこそこ耐える
・放置して大丈夫
【評価】
いわゆるシャボンソウ(※食用不可)。
花は可憐だが地植えで放置するとあらぬところから生えてくるほど頑丈。
薄いピンクの他、濃いピンク、白、一重や八重と種類も意外と豊富。
湿気を好むとされるがナデシコ科なので乾燥にも強い。
寒さにも強く、寒冷地でも屋外放置で大丈夫。
サポニンを含むためか、昆虫による食害は稀(花以外)。
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【10位.サラダバーネット】

【特徴】
・バラ科の多年草
・とにかく頑丈
・耐寒性も抜群
・昆虫による食害は受けにくい
【サラダバーネットの性質】
美しい葉の形と、キュウリのような変わった香りで人気のハーブ。
猛暑にも極寒にも耐え、さらに乾燥にも湿気にも強い頑強さを誇る。
意外と大型化するので、地植えの際は肥料は控えめに。
多年草だが本体の寿命は短く、こぼれ種で増えた苗で更新していく形になる。
放置するとこぼれ種でガンガン増えるので花後は早めに剪定してしまおう。
タンニンが強すぎるのか、昆虫による食害はほぼ受けない。
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【夏の暑さに強い料理用ハーブ】
主に料理に使われるハーブの中にも夏の暑さに耐えられるものがあるので紹介します。
ただし、あまりにも乾燥させてしまうと葉が堅くなったり小型化したりするので、水やりに気を配りながら育てると良いでしょう。
【チャイブ】

【選出のポイント】
・暑さ寒さに非常に強い
・湿気にも乾燥にも耐える
・花もかわいらしい
・鉢植えでも耐えられる
【評価】
西洋アサツキのことで、料理用、もしくは薬味用に便利なチャイブだが、頑丈で育てるのも簡単。
土の量さえ十分に確保すれば真夏の鉢植えや寄せ植えでも問題なく育つ。
やや湿り気を好むが乾燥にも耐えられる(※ただし小型化する)。
日当たりが良ければ室内での管理も可能。
見慣れた小葱の外見だが、観賞用としても姿が個性的で花も可愛らしい。
花はピンクのほか濃いピンクと白もある。
虫の害はネギにだけつくネギアブラムシとネギコガくらいで、他は稀。
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【イタリアンパセリ】

【選出のポイント】
・暑さ寒さに強い
・湿気にも乾燥にも耐える
・花もかわいらしい
・鉢植えでも耐えられる
【評価】
ゴボウ根なので深さのある容器が必要。
土の量さえ十分に確保すれば真夏の鉢植えや寄せ植えでも問題なく育つ。
やや湿り気を好むが乾燥にも耐えられる(※ただし小型化する)。
花はやや地味だが形はレースフラワーのようで美しい。
室内でも育つが二年目以降に伸ばす花茎は60cm以上の高さになる。
切ってしまって問題ないが、花を咲かせて放置すると種が採れる。
発芽率はかなり良い。
虫の害はキアゲハくらいで他は稀。
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【レモングラス】

【選出のポイント】
・暑さには非常に強い
・香りが良い
・グラス類の中では管理しやすい
【評価】
香りが良くて人気のハーブだが、熱帯性植物だけあって暑さには非常に強い。
その分、寒さには弱いが北関東でも日当たりの良い平野部であれば屋外で越冬可能。
ススキのような外見で涼やかだが、葉は硬く、皮膚が切れることがあるので、通路より奥の方に配置したほうが無難。
株元が分けつして大きく育つが、他のグラス類のように地下茎で横広がりになることはないので管理はしやすい。
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【バジル】

【選出のポイント】
・適度な暑さを好む
・栽培が用意
・発芽率が高い
【評価】
熱帯性植物だけあって暑さには強く、適度な高温を好む。
さすがに40度前後で直射日光を浴びると葉焼けすることがあるが、温度そのものには耐性がある。
25度~32度くらいで生育旺盛となる。
発芽率は良いが、気温が25度前後まで上がらないと発芽しない。
葉の表面積が多い分、水切れしやすい点には注意が必要。
水切れが心配なら刈り取り、茎を水耕栽培に移行しても育つ。
多収穫を目的に育てる場合、先端を摘心して枝を増やさないと収穫量が増えないので、適宜、摘心する。
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【マジョラム】

【選出のポイント】
・暑さには強い
・育つと少し木質化する
・花は地味だが意外と花つきは良い
・鉢植えでも耐えられる
【評価】
オレガノの仲間だが、オレガノよりも水切れや乾燥に耐えられる。
ただし、寒さにはオレガノのほうが圧倒的に強い。
北関東も平野部で日あたりの良い場所であれば、夏も冬も屋外放置で生存が可能。
オレガノも暑さや日差しには強いものの、水切れで萎れやすい。
マジョラムのほうが水切れしにくいため、夏にオレガノを枯らしてしまいがちな場合はマジョラムにすると良さそう。
【エルバステラ】

【選出のポイント】
・暑さには非常に強い
・とにかく頑強
・主に種で販売されている
・鉢植えでも耐えられる
【評価】
イタリア野菜扱いのハーブで、細い葉が特徴。
葉は少し硬めだがナッツのような風味がある。
見慣れないと思いきや、花が咲くと一発でオオバコと分かる。
正体は食用のオオバコであるため、とにかく頑強。
今のところ、流通は種がほとんど。発芽率は良い方で、生えてからは分けつして大きくなっていく。
【ロシアンタラゴン】

【選出のポイント】
・意外と暑さに耐える
・フレンチ系より頑丈
・鉢植えでも耐えられる
【評価】
名前からして寒さに強そうな印象だが、暑さにも強い。
全体的にフレンチタラゴンよりも頑丈で育てやすい。
夏に地上部が枯れたように見えても秋に新芽が伸びてくることがあるので見捨てずに管理したほうが良い。
フレンチ系のほうが香りが良いとされるが、実際には大差なく、フレンチでは香りが強すぎる場合はロシアンタラゴンで十分。
冬に地上部が枯れるが春に株元から新芽が出て、分けつするように増える。
【補足】
【ローズマリー】
ローズマリーは強い日差しを好み、高温や乾燥にも強く、全体的に夏に強いです。
どの種類も基本的に夏に強いですが、頑丈さではマリンブルーが筆頭で、
続いてトスカナブルーなどが挙げられます。
コルシカ系品種であるウッドパープル、イタリア系品種のゴリツィア、
スペイン系品種のペリゴール(ヒスティルペリゴール)なども暑さに強いタイプとなります。
どれも適切な管理であれば鉢植えで夏越しが可能です。
一方、葉が細かく密になるタイプのブルーボーイやマジョルカピンク、ホワイト、
英国系品種のベネンデンブルーやシシングハーストはローズマリーの中では暑さに弱いタイプになりますが、
それでも35度くらいまでであれば元気に過ごせます。
なお、小さな葉の密集する品種はローズマリーにしては水切れに弱いので注意が必要です。
中型以上のローズマリーでは、水気が足りなくなると細い葉が余計に細く閉じてきますので水切れのサインはわかりやすいです。
水切れで先端の新芽がしおれても、木質化部分の葉がしっかりしているようならばすぐにたっぷり水を与えれば大抵の場合は復活してきます。
【ラベンダー(ラバンディン系)】
ラベンダーはイングリッシュ系が夏に弱いため、真夏に猛暑に見舞われる地方ではラバンディン系一択となります。
大型になる系統ですが、適切な管理であれば鉢植えで夏越しが可能です。
高温だけでなく、乾燥にも水切れにも強いタイプです。
暑さに慣れてくると南側のベランダの上という過酷な場所でも耐えてくれます。
ただしあくまでもラバンディン系の話なので、ほかのラベンダーは注意してください。
特にイングリッシュ系は真逆で暑さにとことん弱いので、品種の系統は要チェックです。
春先にギフトでもらうことの多いフレンチラベンダー(ストエカス系)は暑さ寒さに弱いものが多く、ほぼ消耗品となってしまいます。
その中でも比較的頑丈で夏を越せるのが原種のフレンチラベンダー、アボンビューラベンダーなどです。
小型の園芸種はまず無理と思って良いでしょう。
同じく、フリンジ・レース・デンタータといった葉の美しい品種もなかなか気難しいため、鉢植えで室内へ取り込んだ方が無難です。
【セージ(サルビア)】
セージ・サルビア系は基本的にどれも暑さに強いですが、カラーリーフ系はさほどでもありません。
頑丈とされるコモンセージ系でも、ゴールド・パープル・トリカラーは35度を超えてくると元気をなくします。
鉢植えであれば半日陰に移動させるなど対策が必要です。
また、芋虫やアオムシはつきにくいのですが、ハダニ・ヨコバイ・バッタには非常に好まれますので、暑い季節は虫対策も必要となります。
【タイム】
タイムは特に強い日差しが大好きという植物ですが強い乾燥による水切れには弱いです。
暑さや日差しそのものには耐えてくれますので、水切れさえ注意すれば大体乗り切れます。
タイムを枯らしてしまう場合は、暑さが極端な地方ではコモンタイムに絞るか、ロンギカウリスに頼るかになります。
レモンタイム系は40度になる地域では夏を越すのは至難の業です。
レモンタイム系は水切れに特に弱いので、夏場に関してはコモン系とは別物と考えて管理したほうが良いでしょう。
立性のタイムに関しては、暑いと自ら休眠して枯れたような見た目になります。この場合は2週間くらい様子を見ていると復活してきますので、 早とちりして処分しないように注意します。
匍匐系も、コッキネウスやレイタータイムのような細かい葉が密になる品種やカラーリーフは40度越えは難しいです。
匍匐系であればとにかく頑丈なロンギカウリスか、
原種系であるセルピルム(通称ワイルドタイム、イングリッシュワイルドタイム)なら耐えられます。
匍匐系を料理に使う場合はセルピルムが風味が良くおすすめです。
【その他のハーブ】
この他、ローズゼラニウムも暑さに強いタイプとなります。
乾燥でやや葉がチリチリした感じになり葉が落ちやすくなりますが、何とか乗り切れることが多いタイプです。
センテッドゼラニウム類は冬の寒さと梅雨の過湿による病気を避けられれば意外と頑丈で、原種であるローズゼラニウムのほか、
スイートミモザ、プリティポーリーも比較的頑丈な種類となります。
料理やハーブティーに使うハーブでは、ミントは極端な暑さには弱く、とくに植木鉢の栽培では水切れでいきなり枯れます。
かといってミント系を地植えにするのは繁殖面でのリスクが高くおすすめできません。
レモンバームは暑さや乾燥には耐えられますが、香りがコショウのような辛い風味に変わってしまいます。
これらは鉢植えにするならば半日陰か室内で育てたほうが良いでしょう。
オレガノは暑さ寒さに強いのですが水切れを起こしやすく、鉢植えだといきなり水切れで枯れますので、可能なら地植えにしたいところです。
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