立性ですが適度な茂り方とすっきりした印象で繊細な雰囲気を持ちます。
花が白いせいか、非常に涼やかな印象を受けるローズマリーです。
ローズマリー・ホワイト(アルバ/白花)の基本情報
ローズマリー Rosemary Alba(シソ科)
多年生・小低木(常緑樹)
【耐寒性】-8〜-15度(※防寒時)
【サイズ】最大120p
※鉢植えは鉢の大きさに比例
【樹形】立性
【主な用途】
料理・観賞・衛生
【花色】
白ほか
ホワイト(アルバ/白花)とは?
【ホワイト(アルバ/白花)の特徴】
ホワイト(アルバ/白花)はローズマリーの中でも花が白い品種をひっくるめてホワイトとしているようです。
国内では花が白もしくは白に見える複数の種類がホワイトとして流通しているため、お店によっては品種が違うこともあります。
純白の花、白地に薄紫の斑点や筋が入る花、色があまりにも薄くて白に見える薄紫など、色々なタイプがあります。
【参考】 ハーブの苗/ローズマリー(立性):ホワイト9cmポット
複数の種類が入り混じっているものの、基本的にはローズマリーの中でも寒さに強いタイプが多い印象です。
また、ホワイトとされる品種は全て立性となります。
こちらのページではホワイトの中でも純白のタイプを念頭に解説していきます。
細かな品種ではレディインホワイトやマーガレット・サラが近い品種となります。
国内で流通しているホワイトは純白種の他にブルースピアアルバ、ナンシーハワードなどがあるようですが、
この2種は白地に薄紫の斑が入るタイプとなります。
ホワイト(アルバ/白花)について詳しく!
【Chapter:1】ホワイト(アルバ/白花)ってどんな植物?
・ホワイトの花
・ホワイトの樹形
・ホワイトの香り
・ホワイトの葉
【Chapter:2】ホワイト(アルバ/白花)の性質は?
・ホワイトの生育環境
・ホワイトの耐寒性
【Chapter:3】ホワイト(アルバ/白花)の育て方は?
・ホワイトの育て方
・ホワイトの花が咲かない時は
【Chapter:1】ホワイト(アルバ/白花)ってどんな植物?
※このページでは純白の品種を念頭に解説していきます。
(細かな品種ではレディインホワイトやマーガレットサラが近い)
【ホワイト(アルバ/白花)の花】
ホワイト(アルバ/白花)の純白種は、真っ白な花を咲かせます。
花弁に模様はなく、おしべなども白くなります。
つぼみの時点ではやや黄色味を帯びて見えますが、開くと真っ白となります。
花は細身で華奢な感じですが多花性で見ごたえがします。
また、ガクも色が淡く、咲いた後の花ガラはかなり樹脂でべとべとします。
※ローズマリーの花の色に関して詳しく知りたい場合は比較表をご覧ください。
《 関連記事 》 お役立ち情報 > ローズマリーの花の色比較表
【ホワイト(アルバ/白花)の樹形】
ホワイト(アルバ/白花)は立性の品種で枝先は上へ伸びる性質を持っていますが、多少は低い位置の脇枝が横に広がることもあります。
放置していても立性の中では分枝し、脇枝が出やすい方です。
比較的素直な立性で、枝がうねったり広がったりすることは少ないタイプです。
ただし背の高さはかなり高い方で、マリンブルーやトスカナブルーといった大型種に引けを取らない高さに成長します。
【ホワイト(アルバ/白花)の香り】
葉の香りはやや強めで、爽やかな中にも少し青みのあるスパイシーな香りとなります。
コルシカンやウッドなどの松葉のような香りとはまた違った少しクセのある香りです。
【ホワイト(アルバ/白花)の葉】
ホワイト(アルバ/白花)の純白種の葉はローズマリーの中では大きさが中間よりやや小さめで、幅も細めとなります。
葉は少し密になり気味です。
【Chapter:2】ホワイト(アルバ/白花)の性質は?
・日あたりを好む
・通気性のよい土を好む
・暑さ寒さに強い
・頑丈だがやや気難しい
【ホワイト(アルバ/白花)の生育環境は?】
ローズマリーの中でも生育が早く頑丈な種類のため、環境にはよく適応します。
庭へ地植えにするとそこそこ茂りますので、スペースはある程度広めにとったほうが良いでしょう。
ホワイト(アルバ/白花)はほかのローズマリーと同様に日あたりを好み、通気性が良くて濡れてもすぐ乾く土を好みます。
PHは少しアルカリ性よりの土が良いとされますが、通常の庭土程度でも育ちます。
心配なら草木灰や燻炭などを混ぜて中和しておくとよいです。
基本的には排水性の良い土ならばまず問題ありません。
ただし、鉢植えの場合は他の品種よりも水切れを起こしやすいため、注意深く管理します。
【ホワイト(アルバ/白花)の耐寒性】
耐寒性はローズマリーの中でも高いとされています。
白花種の中でも純白種の系統の耐寒性は高い品種とされます。
雪に関しては、降雪そのものには耐えられますが、落雪にあたると折れやすいです。
他の立ち木、屋根の上などから雪の塊が落ちてくると枝が折れることがありますので注意してください。
気になるようでしたら折れた枝は剪定して取り除きます。
また、雪の重みで枝がだらしなく広がってしまいますので、雪が積もった後は枝の雪を払い落し、枝を軽く振ると枝が上向きに戻ります。
葉が密集しやすいタイプですが、寒さに耐えた後、春を迎えると役目を終えた葉が黄色くなって落ちやすくなります。
なお寒冷地での育て方や冬越し、耐寒性のあげ方に関しては詳細ページがありますのでご参照ください。
《 関連記事 》 寒冷地での育て方 > 目安となる気温
一方、耐暑性も意外と強めとなりますが、葉が密集するため水分の消費量は多く、鉢植えのうちは水切れを起こしやすい種類です。
排水性を好みますがある程度の水分も欲しがるという少々ローズマリーにしては気難しい部類になります。
とはいえローズマリーですので本来は頑丈です。
多少萎れたくらいであれば水を与えれば戻ります。
心配ならば、あまり暑くならないうちに葉を少し透かして減らし、一回り大きいサイズの鉢植えに植え替えておきます。
【Chapter:3】ホワイト(アルバ/白花)の育て方
【ホワイト(アルバ/白花)の育て方】
【1.植え替える】
ポット苗を入手した場合、まずは植木鉢に植え替えます。
勢い良く育つため、うっかりしていると鉢底穴を根が貫通してきます。
土の通気性と排水性が肝心なため、鉢底には小粒の軽石などを敷き、
植え付ける土は園芸用土に川砂や小粒の軽石などを混ぜたものを使用します。
少しアルカリ寄りにしたい場合は、植物灰や燻炭、カキ殻石灰などを加えると良いでしょう。
園芸用土単品では、保水性が良すぎるため、砂を混ぜます。
また、肥料分が多いと一気に育ちすぎて見た目はきれいでも弱い苗になりますので、園芸用土を養分の少ない砂などで緩和する目的もあります。
植木鉢に植え替え、ある程度成長して落ち着いたら地植えに移行しても良いでしょう。
地植えの場合はある程度大型になるため、十分なスペースを確保します。
土は排水性を確保し、養分は少なく、よく日の当たる場所に植え付けます。
ローズマリーの中では水切れに弱いため、予防のために土の量を多くする、つまり少し大きめの植木鉢に植えるのも有効です。
【2.水やりの間隔を掴む】
植え替え直後は一度だけたっぷりと水を与えます。
最初の1回は、土が水を吸い込み、植木鉢がずっしり重くなるまで与えます。
二度目以降は、土が内部まで乾き始め、植木鉢の重量感が減ってきてから与えるようにします。
他の品種よりも水切れになるまでの時間が短いので、他の種類と同じ感覚だと水切れを起こします。
地植えの場合は植え付け直後の一度だけで、あとはよほどの乾燥期でない限り水やりはしなくて大丈夫です。
【3.日あたりを確保する】
ローズマリーは陽当たりを好みます。
日当たりが悪いと日光を求めて枝が迷走して伸び、曲がりくねることがあります。
ホワイト(アルバ/白花)は成長が早いため、日光が足りないと徒長しやすいので注意します。
【4.剪定する】
ホワイト(アルバ/白花)は生育旺盛なため、育ってきたら剪定で調整します。
成長スピードが速いとされますが、脇芽が枝に成長するのは遅くなかなか分枝が伸びませんので、
脇芽が出て少し伸びたら脇芽の先を摘心して刺激を与えます。
比較的素直に上へ延びる性質のため、
剪定と摘心を繰り返すことで枝数を増やして茂らせていきますが、枝が増えすぎた場合は細く弱々しい枝を取り除きます。
葉が密になるタイプのため、少し葉を透かせると良いでしょう。
地植えなどで巨大化した場合は、思い切って切り戻すことで枝の若返りを図ります。
純白種は多花性のため、あまり咲かせすぎると体力を消耗してしまいます。
花穂が古くなり始めたら先端につぼみがいくつか残っていても摘み取ってしまいましょう。
花穂を摘んでも花期であれば次から次へと新しい花穂・つぼみが発生します。
蜜が多いのか樹脂腺が多いのか、ガク付近はかなりべたつきます。
放置していると種とアブラムシで一気に弱りますので、花ガラは早めに取り除きます。
【5.植え替える】※鉢植えの場合
鉢植えである程度育つと成長が止まります。
成長が止まると花が咲くようになりますが、数シーズンで根詰まりを起こします。
葉が黄色くなって落ちるようになったら根詰まりが進行している可能性があるため、大きな植木鉢に植え替え(鉢増し)ます。
もともと葉の色が明るい緑のため、葉が黄色に変わり始めることに気づきにくいので注意が必要です。
ホワイト(アルバ/白花)は背が大きく育ちやすいため、あまり大きくしたくない場合は鉢の大きさは1サイズずつ大きくしていきます。
どうしても同じサイズの鉢にしたい場合は、根の一部だけを取り除き、根の絡まりはあまり崩さないように植え替えます。
根を大きくいじる場合は、成長の緩い涼しい時期に行う方が事故は少ないようです。
【※ホワイト(アルバ/白花)の花が咲かない場合】
純白種は多花性ですが、気難しいのかある程度安定しないと花をつけません。
他の品種よりと比較すると、あるていど背が高く成長してから花を付け始める印象です。
どうしても咲かない場合は植え替えなどで刺激を与えてみてください。
基本的にローズマリーは成長期には花をつけにくいため、根詰まりなどで成長が鈍化してから花を付け始めます。
花はその年によく伸びた枝があれば、翌年にその先端や脇芽周辺に花芽をつけます(つまり二年目以降)。
収穫や剪定で常に枝を切っていると、花芽のつく枝も切り落とされてしまい、花数が減ります。
花も収穫も楽しみたい場合は、全体の枝を切り落とすのではなく、透かすように枝を残しながら切りましょう。
全体を強剪定した場合も翌シーズンは枝を伸ばすことに専念するため、花はつきませんので2シーズン待つことになります。
【総合】
ローズマリーは全体的に頑丈で手がかからない植物ですが、ホワイト(アルバ/白花)はローズマリーの中でも暑さ寒さに強い種類です。
基本的には放置気味で良いですが、成長が早い分、鉢植えだと根詰まりしやすくなりますので適宜一回り大きな鉢へ植え替えます。
また、かなり花数がかなり多いため、花が終わった後の花ガラだけは早めに摘み取ったほうが株が長持ちします。
花ガラ付近はアブラムシの温床にもなりますし、種を付けると体力が奪われてしまいます。
花が盛りを過ぎたら早目に花ガラを取り除くようにするとよいでしょう。
花が終わって葉っぱだけになったら、肥料焼けしないように少量の弱い肥料を与えます。
大型品種のため、地植えにするとそこそこ伸びます。
ただ極端な茂り方はしないことと、葉が細やかなことから、マリンブルーよりは軽やかな雰囲気になります。
特に花の色が白いため、他のローズマリーと差をつけたい時にはおすすめの品種です。
【参照】ホワイト(アルバ/白花)が欲しいときは? 見分け方は?
【入手方法】
ローズマリーはたくさんの品種が存在しますが意外とタネの種類は多くありません。
そのため、ホワイト(アルバ/白花)が欲しい場合は苗を購入することで確実に入手できます。
【参考】ハーブの苗/ローズマリー(立性):ホワイト9cmポット
【ハーブの専門店で購入する】
ホワイト(アルバ/白花)は国内では純白種と白地に模様が入る品種をひっくるめてホワイトの名前で流通しています。
確実に純白の花の品種を入手したい場合はローズマリーの扱いの多いハーブの専門店を探したほうが早いです。
ネットでは花の画像が掲載されていることが多いので、可能であれば拡大表示で純白かどうかよく確認しましょう。
国内では品種名が書かれていないことがほとんどですが、純白種系統の品種はレディインホワイトやマーガレット・サラが該当します。
ローズマリー立性【ホワイト】苗
ローズマリー一覧(1)
ローズマリー一覧(2)
【園芸店やホームセンターの園芸コーナーで購入する】
ホワイト(アルバ/白花)は上でも書きましたが、純白とは限りません。
それでも園芸店やホームセンターに純白の品種が出回ることはありますので、根気よく探せば入手可能です。
ホワイト(アルバ/白花)が欲しい場合は以下の見分け方も参考にしてよく確かめてください。
【ホワイト(アルバ/白花)の見分け方】
ハーブの専門店ではない園芸店や種苗店、あるいはホームセンターの園芸コーナーで純白のホワイト(アルバ/白花)を探す場合、
その特徴で探し当ててみましょう。
花が咲いていれば一発ですが、そうでない時期は立性で葉がほかの品種よりも細く密集するタイプの品種を探してください。
他に何か手掛かりが欲しいという時は以下のような部分を観察してみてください。
【特徴1】葉の形で見分ける
純白のホワイト(アルバ/白花)の葉はほかのローズマリーよりもやや小さめ寄りで、幅は細めとなります。
葉はかなり細やかに密集するタイプとなります。
立性で葉が細かく密集するタイプはマジョルカピンクがありますが、マジョルカピンクは葉の反り返りが少なく、葉も細くありません。
白花でも模様が入るタイプのブルースピアアルバやナンシーハワードは純白種よりも葉が大きく幅もそこそこあります。
【特徴2】樹形で見分ける
立性の代表品種のため、純白のホワイトの幹や枝は上へ伸びたがります。
ただしレックスのような極端さはないため、ある程度の細かい脇枝が見られます。
素直ですがやや華奢な印象となります。
【特徴3】香りで見分ける
葉を痛めない程度にそっと触れて香りをかいでください。
マリンブルーやトスカナブルーのような濃い香りではありませんが、強い香りです。
パインやコルシカン、ウッドなどの松葉系のクセのある香りとは違い、少し青みのある癖を感じる香りです。
【特徴4】花で見分ける
売られている苗の状態で花が咲いていることは稀ですが、純白種は本当に花の全体が白い花となります。
おしべなども白く、花は小さめで細身、多花性となります。
また、つぼみの時点でやや黄色味を帯び、ガクの色も淡い色です。
ブルースピアアルバやナンシーハワードは花の地色は白ですが薄紫の斑点や筋といった模様が入り、雌しべと雄しべもうっすらと紫みを帯びます。
ホワイト(アルバ/白花)はローズマリーの中では水を必要とする種類ですが、
そこそこ頑丈で暑さ寒さに強く、圧倒的な花の多さからお勧めの品種です。
他のおすすめの種類が知りたい場合は一覧ページを用意してありますのでご参照ください。
【関連記事】:目的別おすすめの品種・種類